Twins Knight Saga ~双子の勇者の転生戦記~ 作:破戒僧
今から、ちょうど8年ほど前のこと。
その日、ユキは憂鬱だった。
場所は、ユキが父親に連れてこられたとある社交会の会場だ。
各界の著名人が名を連ねるかなり大規模なもので、この機にほかの有力者たちと交流を深めるため、ユキの父親は正妻と息子のみならず、ユキをも連れてきていたのだ。
ユキの父親に限らず、ここにいる参加者がこの会場に来た目的は、おのおの数多くあるだろう。しかし、大方は同じだ。顔を売り込んだり、商談を持ちかけたり、小説でしか見ないような『縁談』の話を持ってきてみたり……そんなやりとりが、あちらこちらでちらほらと見られた。
しかも今日は、どうやらどこかの相当な大物が来ているらしく、熱の入りようが違うように見える。
そしてユキは……この空気が嫌いだった。
表面上のつながりだけを重視し、裏に一物を抱えた、ただのビジネスの上のやり取りだ。社交ダンスも贈り物も、縁談も、そのための道具でしかない。そんな絆に、ユキは微塵も魅力など感じなかった。
もっとも……この時点でユキは、成長した暁には、父のビジネスのためにそのカラダでもって肉体接待を行うことが決まっていたため、ここにいる彼らの幾人かに、後に抱かれることになるのだが……。
そこはユキは、それこそビジネスだから、と割り切れていたし、自分から言い出したことであるがゆえ、何も文句などなかった。
……それでも、社交会が始まって一時間半……先ほどからずっとあいさつ回りで、さすがにユキも疲れてきていた。
「……おじさま」
「ん? 何かな、ユキ?」
と、返すのは……ユキの父親。
隠し子という関係であるがゆえに……ユキは彼を『お父様』と呼ぶわけにはいかない。
「少し、疲れてしまって……頭を冷やしたいので、風に当たってきます」
「ああ、そうか……わるかったね、長いことつき合わせてしまって」
「いえ……」
外は寒いから、上着を着ていくように、との父親の言葉通り、ユキは着てきたコートを軽く羽織って、観音開き式の大きな窓から外に出た。
この時期、風はかなりつめたい。夜ともなれば……なおさらだ。
ゆえに、この社交会の会場において……ましてや、多くの著名人と知り合ういい機会であるこの場所で……わざわざ外に出ようなどと考える者はいない。ゆえにユキは……多少寒いのを我慢しさえすれば、 1人でゆっくり落ち着くことができる。
……そう、思っていたのだが。
意外なことに、窓を出たところのバルコニーには……ちょうど建物の中からは死角になっているところに……先客がすでにいた。
「………………?」
ユキが驚くのも無理はない。自分と同じような考えの人物など……そしてそのためにわざわざこの寒空の下に出てくるような者など、いるはずがないと思っていたからだ。
そしてもっと驚いたのは……その人物が、建物の中から失敬してきたらしい料理を堂々とバルコニーのテーブルに置いて、そこから料理を取ってぱくついていたことだ。
普通に考えれば……非常識なことこの上ない。立食式の、自由に料理を取って食べていいスタイルだとはいえ、このように大量の料理を失敬して外に持ち出し、悠々と食べているなど……100人中100人に白眼視されてしまうだろう。
もっとも……もし仮にそんなことができるとするならば……誰にも気づかれずに持ち出したか、あるいは……
……そんなことで注意されることもないほどに、地位が高い人物なのか……だ。
実はこの場合、後者なのであるが……それを知る由もないユキは、このとき……その光景を前に、呆然とするしかなかった。
と、
その『先客』の2人のうちの1人が、次いでもう1人も……自分たちの食事を向こうから見ている1人の傍観者の存在に気づいたらしい。
その2人は振り向き、ユキと目があうと、一瞬沈黙して……
………………そして、同時に言った。
「食べる?」
「食べます?」
「………………は、はい……」
……これが、まだ当時10歳だった、想夜グループ御曹司……想夜藍句・伊恩兄弟と、
大富豪の隠し子……向井由希の、出会いだった。
☆
大富豪の家に生まれたものとして、それなりの生活をしなければならない……それは十分にわかっている。
が……窮屈に感じられるそれが、どうも好きになれない。
そんな同じような感想を胸に抱いている3人……アイク、イオン、ユキは、全く偶然の出会いだった社交会の夜をきっかけに、お互いのことを知りたいと思うようになる。
仲良くなるのに……そう長くかからなかった。
それはもう、ユキの父親は驚いたものだ。
嫡男に比べれば、いかんせん社交会での渡り歩き方には劣ると思っていた自分の娘(隠し子)が、知らぬ間に……自分のところなどとは次元が1つ2つ違う、世界有数の超巨大企業の御曹司2人と友達になっていたのだから。
当然、そこから両者の親は子供のラインを通じて親密になり、双方にとって利益を生む取引が数多くこなされることになったのだが……そんなことを知る子供たちでもなく。
最初はやや遠慮気味だったユキも、次第に打ち解けていき……やがて、今のように、遠慮もなくタメ口で話せるまでになっていた。
自分を大企業の御曹司としか見ない者ばかりの環境下で育っていたアイクとイオンにとっても、ユキの存在は大きかった。ビジネスのことなど考えず、何一つ遠慮せずに話し、遊べる……アイクとイオンにとって、初めての『本当の友達』だったのだ。
父親の計らいでユキが家の近くに引っ越してきてからは、3人はいつも一緒だった。学校にスポーツ、習い事にレジャー……いつも一緒に遊び、学び、お互いを高めあってきた……なくてはならない存在だったのだ。共に笑い、共に泣き、時にはからかいあい、どつきあい……遊びや旅行のスケールを除けば、普通の小学生と変わらない、ほほえましい日常を送っていた。
……そして、
3人の関係は……ある日を境に、一線を超えることとなる。
5年前の3月31日……3人が『中学生』籍となる、その前夜のことだ。
☆
「………………」
「………………」
場所は、アイクとイオンの家の、とあるベッドルーム。
その部屋にある……象が1頭丸々でも楽に横になれそうな、超巨大サイズのベッドの上。
アイクとイオン(12歳)は……バスローブ姿で、落ち着かない様子で座っていた。
と、
ガチャ
「お、お待たせ……」
ベッドルームの横……バスルームにつながるドアを開けて、その向こうから……同じくバスローブ姿のユキ(同じく、当時12歳)が姿を現した。
「あ、ああ……」
「うん……」
普段の3人からは考えられないぎこちない様子で、アイクとイオンは返事を返す。まあ……これからやろうとしていることを考えれば……仕方ないのかもしれないが。
ユキはまだ湯気の立ち上る体で、アイクたちと同じベッドの上に上がる。そして、一昔前の日本女性の挨拶のように3つ指をついて、
「えっと、ふつかか者ですが、どうぞ……」
「ユキ、『ふつつか』者ね」
「あ、う……ごめん」
緊張のあまり噛むユキ。
ユキは気を取り直して、息を整えると……親友である2人が見ている前で、はらりとバスローブを脱ぎ捨てた。
暗くした照明の光の下で、薄暗いその空間に……バスローブの下に何も着ていなかったユキの、あられもない裸体があらわになる。
初めて見るそれを前に……アイクとイオンは息を呑む。女の裸など、性教育で見慣れていたはずだが……まるでユキのそれは別物であるかのように、2人の心臓は脈打っていた。
その視線にさらされ……ユキの顔はさらに赤くなる。
イオンが、遠慮気味にたずねる。
「えっと……ホントにいいの、ユキ……?」
「う、うん。大丈夫……」
ぎこちなく、だがあくまで本心から、ユキはその問いを肯定で返す。
「私ほら、お父様のお仕事の手伝いとかで、これから……いろんな人とセックスすることになるだろうから……ね」
「そんなの、俺らがいくらでもしなくてすむようにしてやるのに……」
「ううん、それじゃだめ」
アイクのせりふをさえぎり、ユキは続けた。
「いつまでもすねかじりは嫌だ……って、言い出したのは私だから……」
「ユキ……」
「いまさら後悔はしてないわよ。でも……」
そこで一呼吸、
「初めては……やっぱり、好きな人に捧げたいの。お父様も、そういう仕事が始まるより前に、初めては自分の思う人に……って言ってくれた。だから……」
そして、
「アイク……イオン……私と、セックスしてください」
顔を赤くして、しかしこの上なく真剣に……ユキは2人の目を見てそう言った。
それを受け、アイクとイオンは一瞬ひるんだが……
「…………想夜家家訓・その1」
「『惚れた女は死ぬ気で愛せ』……ですね……!」
2人とも共通しての初恋相手であるユキのその申し出に……アイクとイオンは、自分たちもバスローブを脱ぎ捨てて応えた。
☆
「ん、あむ……ちゅる……」
2人が脱いだバスローブの下から出てきたのは……2人とも同じ、中学1年生(厳密にはまだ小学生だが)の体には明らかに不釣合いな、大きく勃起したペニスだった。
ユキはその見た目の意外なグロテスクさに驚きつつも、嫌悪感などは感じることなく……2人のそれを手に取る。そして……以前見たAVの見よう見まねで、口にふくんだ。
そして、18禁小説で描写されていたやり方を頼りに……下の上でそれを転がした。
「っ……ぉお……」
下半身から、ぞくぞくっ……と駆け上がってくる感触に、立ち膝でペニスを突き出しているアイクはびくっと震える。
本番こそまだであれ、訓練の一環としてフェラチオの経験はあった。練達とまではいえないが、多少なり……舌でなめられる快感には、アイクもイオンも慣れている。
しかし、そんな耐性は……ユキになめられているこの状況下では無意味だった。
別段、ユキが上手だ……というわけではない。何せユキとて、フェラチオはおろか……父親以外のペニスを見るのも初めてなのだ。
それでもアイクが快感を感じているのは……その相手がユキであるから、という理由に他ならない。今までの、訓練用に雇われたどの娼婦のフェラよりも……今、ユキが自分にしてくれているこのぎこちないフェラチオが……アイクにはうれしかった。
すると、
「あ、あの……ユキ……? 僕のも……」
「んぁ……? あ、うん……」
アイクのそれをしゃぶっているユキを見て、男子として当然の欲望を刺激されたイオンの、若干遠慮気味の呟きが、ユキの耳に届いた。
兄と女友達のフェラチオシーンを見ていたイオンのペニスは、アイク同様そそり立っている。
ユキはいったんアイクのそれを放し、今度はイオンのそれをくわえた。
「あ、ん……ちゅぷ……」
「ひゃっ、うっ……!」
女の子のそれのような、やや甲高い声を出してイオンはひるむ。その心中は……先ほどのアイクと同じものであるに違いない。
一方、つなぎとして手コキで相手をしてもらっているものの……生殺し状態でやや不満げなアイクは、一息つくと同時に……ユキの胸元に目がいった。
まだ膨らみかけだが、小学生には十分不釣合いな大きさである。その胸に……アイクは、ユキの右手にペニスをつかまれたまま、手を伸ばした。
「んくっ……じゅぷ……んっっ!?」
突然胸の辺りに現れた違和感に驚くユキ。見ると……イオンへの奉仕でお預けをくらっているアイクの手が、自分の胸をつかんでいた。
「やわら、かいん……だな……」
「ちょ、アイク……んぷっ……ひゃっ!?」
軽く、力を入れずとはいえ……性を意識し始めた年頃の敏感な胸。アイクの手が動くたびに、ユキの体を静電気のような快感が突き抜ける。
その刺激は、くわえたままのイオンにもイレギュラーを引き起こす。
「あ、ゆ、ユキ……っ、そんな、いきなり……!」
「ん、違っ、ひゅ……きゃんっ! あひゅ……」
条件反射のように、胸をもまれるたびに舌がぴくぴくと震え、体の震えで頬肉とペニスがこすれ、口の中のイオンの分身を刺激する。
その攻撃に……まだ初心な、兄に比べれば気も小さいイオンは、限界に達した。
「ユキ、出るよ……っ!」
びゅっ、びゅる……びゅっ!!
「ん!? ん、う、ふ……っ!!」
直後、
ユキの口の中に……生まれて初めての味が広がった。
(きゃっ、熱……っ!? に、苦ぁっ……!!)
「……っ、ふ、うえぇ……っ」
「あ、はあ……で、出ちゃった……ぁ……」
ほどなくしてイオンの射精が終わると……ユキは口の中の精液をこぼさないように注意しながら、傍らにおいてあったティッシュを2,3枚とる。そしてそこに、2人には極力見えないようにしつつ、口の中の精液を吐き出した……。
「うぷ……ぉえっ……げほっ、げほ……」
「ご、ごめん、ユキ……大丈夫?」
「う、うん、平気……。でも、ごめん、コレはちょっと……飲めないわ……」
「あー、まあ……うまいモンじゃねーらしいしな」
好きな相手の精液を吐き出してしまったことに申し訳なさそうなユキだが、彼女にはまだ、精液というものの味は早すぎた。致し方ないのだろうが。
ユキは申し訳なそうにしつつも、気を取り直して、次のステップに進む。
体育座りになり、足を開き……自らの恥部が、2人によく見える体勢をとる。
「今度は、こっちに……ね?」
そう言って、2人に向けて……自分で自分の恥部の入り口を開いてみせる。ピンク色の、彼女の一番大切な部分が……2人の目にはっきりと見えた。
「お、おう……じゃあ……」
「え? あっ、兄さん、ずるい……」
と、お預け状態だったアイクが動いたのを見て抗議をはさむイオンだが、
「いや、だって、お前一回射精してるし……っていうか、疲れてしばらく無理だろ?」
「そ、それは……そうですけど……」
「だったらほら、その間……ユキ待たせるのもアレじゃんか」
「うう……」
正論に納得したイオンを確認してから、アイクはユキの前に座りなおす。
赤くしているユキの顔を、次いでその恥部を、と順番に見てから、アイクはそこに自らのペニスをあてがった。先端が入り口に触れ、ユキの体のぬくもりが伝わってくる。
先ほど、生殺し状態でフェラを止められたアイクのペニスには、まだユキの口の中の温かい感触が残っていた。それを再び求めるかのように、アイクは逸る心に正直に、その分身をユキの体の中に滑り込ませ、腰に力を入れて突き刺した。
が、直後、そのミスに気づく。
「あ、ちょ……兄さん、前戯は!?」
「え、あ、しまっ……」
ずぷ……ずずっ……
「っく、痛っ……ああぁあっ!!」
まだあまり濡れていない内からアイクのペニスに侵入され、ユキの膣内に快感と共に、ちくりとした鋭い痛みが走る。
ついてしまった勢いを急には殺しきれず、さらにはそのあせりも手伝って、アイクの肉棒は一気にユキの膣内を突き進む。
そして……
ずじゅじゅじゅ……ぶつんっ!!
「いっ、ぎ、ぃ、ああぁあ――――っ!!」
ユキの持っていた純血の証を……いとも簡単に突き破った。
「……っ! わっ、悪い、ユキ……っ!!」
芝居でもなんでもない、ひどく痛そうなユキの叫び声に、アイクは顔を青くした。
前戯もなしに挿入されたユキの恥部からは、処女の喪失の証である赤い血がたらたらと流れ出てきていた。
「だ、大丈夫か!? お、俺、その……夢中で、完全に、忘れてて……」
「え、別に、気にしてないけど……くぅ……そ、それってっ! こ……んあっ、腰、止めてから、言う、やっ……セリフじゃ、ないの……っ!?」
「え……? あ、いや……」
アイクはここで初めて、自分が無意識のうちに、ユキの膣内で腰を動かしてしまっているということに気づいた。
自身にも余裕が無いせいだろう、ゆっくりではある。だが……今の今まで処女だったユキには、それだけでも十分にきつい刺激だ。
しかし、アイクの腰振りには、歯止めが利かなかった。
「こ、こんな……っ、気持ちよすぎて、止まらな……」
「だ、大丈夫……大丈夫だから、アイク、動いて、いいから……」
そうユキはフォローするが、目に見えた嘘だ。処女膜が破られたばかりの乙女に、つらくないわけが無い。
しかし、ユキはその気持ちは……アイクに気持ちよくなってもらいたいという気持ちそのものは本物だったために、心が折れることなくそれを受け止めていた。
現に、痛みそのものは、依然としてちくちくとあるものの、引いてきている。もう少しすれば、気にならない程度まで収まり、楽になるだろう……というのが、ユキの見立てだった。
願わくば、それまでアイクは射精することなく持ちこたえてほしい……とも。
……が、それよりも先に、彼女の予想だにしないことが起ころうとしていた。
ぴとっ……
「はぁ、はぁ…………っ、え?」
何も無いはずの、誰も触っていないはずの場所に、彼女は何かの違和感を感じた。
恐る恐る振り返ってみると、次の瞬間彼女の目に……
「……っ……い、イオン……?」
「ご、ごめん、ユキ……僕……っ……!!」
いつの間にか回復し、自分の背後を取っているイオンだった。
しかも、その股間にある……先ほど射精してなえていたはずのペニスは、再び勃起して大きくなっていた。おそらく……今の、ユキとアイクのセックスを見ていて、再び血がたぎってきたのだろう。
しかし、真に驚くべきは……その大きなペニスが、自分の『もう1つの穴』にあてがわれようとしていることだった。
何をしようとしているのか……そのような予想、1つしか思い浮かばない。
大人しいイオンが、と考えると、違和感が大いにあるのだが……この状況下では……それ以外にありそうにないことだ。
「『こっち』……させてもらって、いい?」
「ちょ、ちょっと待ってイオ……やっ、あぅっ! そ、それはさすがに……」
アイクのピストン―――依然としてゆっくりではあるが―――にあえぎつつも、どうにか制止しようとするユキだが、快感で力が入らず、頭も舌もまわらない。
一方、イオンはイオンで……2人のまぐわいを間近で見せられて、ほかの事を考える余裕が無い。5年後の冷静沈着なイオンからは考えられない状態だ。
「ごめん、ユキ……もう、がまんできない……!」
「やっ、待っ……ひぁ……んああああ―――っ!!?」
ずっ、ずずず……めりめり……っ!!
本来はその目的には使われないはずの、排泄機関として発達したユキの菊門をこじ開け、イオンの肉棒が入ってくる。
「あっ……やぁ……ひ、が、いぐぅっ……! こん、な……っ!!」
膣以上に狭いその中を奥へ奥へと突き進み、やがてその内部で……イオンのペニスの先端に、肉壁の側から何かゴリゴリとした感触が伝わってくる。
それが、膣壁ごしの向こうでユキを突き上げているアイクのペニスの感触だということに気づくのに、そう時間はかからなかった。
一方、アイクとイオンの間で、そしてペニスとペニスの間で挟まれているユキは、巨大すぎる快感刺激で頭がいっぱいになっていた。痛みなど、もはや頭に無い。
痛みが消えたわけではない。2本挿しの快感のあまり、痛みにまで気を配る余裕がないのだ。それは快感と同時に……若干無理やりにではあれど、前と後ろから、愛するアイクとイオンに同時に愛してもらえている……ということに対しての感激もあった。
それを知ってかしらずか、双子の勢いはさらに加速する。
アイクのピストンはだんだんと早くなり、イオンもそれにつられるかのようにむちゃくちゃに突き上げる。
もはや、そうやればいいかなどという余裕は頭には無い。ほとんど野生児同然、獣のように愛するものの肉体を愛でている。
「ああっ、はぐっ、や、ああ……んぎ、ひぃっ!! す、すごい、よぉ……!」
(わ、私……アイクとイオンに犯されてる……! 初めてなのに、2本挿しでメチャクチャにされてるよぉ……っ!!)
それ以外のことをもはや考えられないユキ。12歳の体と心で、よく自我を失っていないと賞賛すべき……かもしれない。
そのユキをサンドイッチにしているアイクとイオンに、そろそろ限界が近づいてきていた。
下半身の……ペニスから玉袋にかけての、『何か』が競り上がってくる感覚。全く同じそれを、2人は感じ、そして……射精が近いことを感じ取っていた。
精通など、当の昔に終わっている2人である。射精など何度も経験した。
しかし、今のこの……まるで下半身に起爆寸前の特大の爆弾を抱えているかのような感覚は、アイクにとって、そして先ほど射精したイオンにとっても、初めての感覚だ。それはそのまま……2人の興奮の度合い、そしてユキの体内で蓄積した、桁違いの快感を表していた。
肉壁ごしにお互いのペニスがこすれあう感覚に、2人の射精欲求は急激に上がっていく。腰はガクガクと震え、それすらも快感に変わる。
そして、
「く……出る、ユキ……っ!!」
「ぼ、僕も……もう……ぁ―――」
びゅるるるるびゅるっ、びゅる……びゅるるびゅっ!!
「い、ぁ、ぁああああ、ふあぁぁあああ―――――っ!!」
二人の精子を同時に、前と後ろに注ぎ込まれ……ユキは体の中の焼けるような熱さに、射精を受け止めたことによる強烈な快感に、
そして……自分の両方ともの始めてを、アイクとイオンという2人の最愛の人に奪ってもらえたという事実に……心身ともに限界を超え、絶頂した。
どくっ、どくっ、どくっ…………
「はぁ……はぁ……はぁ……」
流れ込んでくるその熱い奔流が、自分が2人の愛を受け止めたということを、自分は心も体もこの2人のものになれたのだということを、その身に刻み込んでくれる。
肉体的にも、精神的にも……負担は小さくはなかった。
それでも……2人がここまで本気で自分を受け止めてくれたという幸せな快感をユキは、
そして……自分たちの全てを受け入れ、むちゃくちゃなやり方のファーストセックスをも完遂まで持ちこたえてくれたユキの愛を、アイクとイオンは、それぞれ感じていた。
「ど、どう……だった……2人、とも……?」
「そ、そりゃもう……」
「気持ち、よかったよ、ユキ……。すごく、幸せ……」
「そう……よかった……」
2人とも息を切らしながら、しかし彼女が一番ほしかった答えを返してくれる、アイクとイオン。
その言葉だけで、ユキは自分の頑張りが正しかったと確認でき、幸せになれた。
(ありがとう……アイク……イオン……っ……)
その幸せを全身で感じ、まだ繋がったままの2人のぬくもりを感じながら……明らかなオーバードライブの反動を受け、ユキは2人の腕の中で気を失った。
それを支える2人は、自分たちの無茶を全て受け止め、そして受け入れてくれた彼女に感謝しながら、その裸体をそっとベッドに寝かせ、布団をかけた。
この先ずっと、自分たち2人が共に愛し、自分たち2人ともを愛してくれた彼女を、大切にしていこう……と誓いながら。
……これが、3人の初めてのセックス。
初めてにして3Pという、前代未聞の導入から始まり、そして『現在』に至るまでに何度も肌を重ねた、想夜藍句、想夜伊恩、向井由希の……正真正銘、初めの一歩だった。