Twins Knight Saga ~双子の勇者の転生戦記~ 作:破戒僧
ずちゅっ、ぐちゅ、ずっ、ずっ……ずりゅっ……!!
『あっ、あ、ん、やぁ……んぅ……っ!!』
「……はぁっ……はぁっ……」
領主官邸の一室にて、今日『採取』の担当であるイオンは、『術師』の女性が呼び出した精霊を相手にセックスを行っていた。
ずっ、ずっ、ずっ……
「くっ……す、すごいな……どんどん気持ちよくなってく……」
『あ、ああぁっ! お、大きいです……っ! もう、だめ……あぁあ……』
淫靡な音を部屋に響かせながら、イオンは精霊の膣内をかき回し、突き上げる。そのたびに、わずかにではあるが……精霊はその魔力構造を変質させ、イオンがより快感を感じるように体を作り変えていく。
正常位でイオンとつながっているその秘裂から、そのまま精霊が感じている快感の度合いを表す大量の愛液が流れ出てくる。その潤滑作用のおかげで、かなりの狭さのその膣内を、イオンの肉棒はスムーズに行き来できていた。
イオンは両手で精霊の足を広げ、自分の一物が奥まで届くようにして、さらにピストン運動を加速させる。
じゅぷっ、ずぷ……ずりゅ……ずりゅりゅっ!!
こつこつと、先端が子宮の入り口に当たる感触がここちよく、イオンの射精欲求は徐々に高まっていった。
(もう、少し……かな……!)
それを悟り、イオンは大振りにしていたピストンを、微細動とも言うべき小刻みなものに変え、代わりに最深部に挿入したままで快感を蓄積させる。
子宮の入り口付近を蹂躙されている精霊は、押し寄せる快感の波に揉まれ、すぐにでも意識を放棄してしまいそうだった。もっとも……魔法構成体である精霊に、失神などというものは無いのだが。
それゆえに蓄積され続ける快感に、精霊は先ほどから何度も絶頂に達していた。
それにより、膣内はさらに急激にイオンのペニスを締め付ける。
(……っ! そろそろ……)
徐々に何かがこみ上げてくる感覚を覚え、イオンはラストスパートに入る。
精霊の腰を両手で抱え、先ほどよりも力をこめて腰を打ち付ける。短い間隔で乾いた音が響き渡るたびに……イオンの先走り汁が染み出し、彼女の膣内に零れ落ちる。今の彼女には、それすらも快感だ。
ぱんっ、ぱん、ぱぱんっ……ぱんぱぁんっ!!
暖かく、やわらかい、しかし力強い締め付けをもたらす膣内で、イオンは腰を最大限に使って精霊を突き上げる。そして、一突きごとに……自分にも限界が近づいてきていることがありありと感じられた。
どうやら精霊にもそれがわかるのか、射精が近いイオンの体を放すまいとして、精霊は本能のままに彼の体に足を回す。そしてがっちりと組み、自分の体に固定した。
そのせいで大きな動きはほとんどできなくなったが、先ほどから細かい動きを続けているイオンにはさして問題ではない。むしろ……密着の度合いが上がっただけ、感じられるというものだ。
そしてイオンは最後の一突き、精霊の子宮をこじ開けんばかりの勢いで奥深くまで肉棒を突き刺し…………そこでついに、その時を迎えた。
「…………っく……!」
びゅるるるっ、びゅる……どぷびゅるるっ!!
『ひあ、は、出て、やあ、ああ―――――っ!!』
艶を帯びた精霊の声が地下室に響き……その子宮内に、白く濁ったイオンの分身がなみなみと注がれる。
精霊の体格を考えれば、収まりきらなそうな量であるが……そこは、魔力によって精液の蓄積を行う『淫気』の精霊のこと、一滴もこぼさずに、その奔流の全てを体内で受け止め、溜め込んでいく。底なしに……貪欲に。
十数秒後、ようやく射精がとまったらしく、イオンはふぅ、と息をついてペニスを抜き取った。
真円状に広げられた精霊の膣口は、イオンのペニスが抜けると同時に素早く閉じられ、精液の流出を防ぐ。これも、精霊のもつ特性の一種だ。
しかし、その魔力量に一定の限度がある精霊は、その活動限界も近くなっていた。
それを察した、この精霊の召喚主である女性は、呪文を唱えて精霊に指示を出す。同時に、傍らに待機していた証人役の役人……シェーラは、一息ついているイオンに向けて、
「お疲れ様ですイオン様。本日の『採取』は以上で終了となります」
やや事務的に、そう言った。
☆
「お疲れ様、イオン」
『採取』が行われた部屋から出てきたイオンに一番に届けられたのは、そんな言葉だった。
「ユキ?」
「ふふ……ずいぶんとお楽しみだったみたいね」
「やれやれ……聞いてたの?」
扉を開けるなり目の前に現れた幼馴染に、イオンはやや疲れを含ませた声で返す。
会話の内容・方向性からして……おそらく、それなりに長い時間……ここにいて中の物音をずっと聞いていたようだ。
イオンが、30分ほどの間……精霊の少女とセックスしていた音を。
「ま、仕事だしね」
「ふふっ、うまい口実。でも『純系』ってのはいい身分よね、かわいい女の子とセックスするのが『仕事』なんだもん」
「女の子っていうか……精霊でしょ、あれは?」
「そういうこと言わないの。女の子の形してればそれはもう女の子よ。ネコ耳やらウサ耳の女の子の身体的特徴を『個性』でひとくくりにできるのとおんなじ!」
「や、そんなに熱弁されても……」
おそらく彼女はアンドロイドや人造人間(ホムンクルス)でも女の子区分するのだろうな、という考えが、イオンの頭の中には浮かんでいた。まあ、否定するつもりも無かったが。
「それよりさ、イオン、このあと暇?」
「? まあ、特に午前中は何も……午後は2時ごろから、ちょっと予定あるけど」
「そっか……じゃあさ、それまで町を案内とかしてくれない? 暇なの」
「? かまわないけど……」
断る理由も無いため、イオンはOKした。
ユキも、さらに言えば『総会』がじきに終わるイオンも、これ以降特に長くこの町に滞在していくつもりではないが……気分転換にはなるだろう、と考えた。
何より、久しぶりにデート感覚で幼馴染同士歩いてみるのも……悪くない。
と、ユキはここで気づいたように言った。
「あれ、そういえば……アイクは? 部屋にいなかったんだけど……」
「ん? ああ……兄さんなら、この時間はたぶん……訓練場じゃないかな?」
☆
「おおおぉぉお――――っ!!」
「ぜあああぁあ――――っ!!」
ギィン、ギン、ギン、ギギン、ガギギギギィン!!
イオンの予感は的中していた。
官邸から少し離れたところに建っている、警備隊の訓練場。ここでは、地理に詳しくないユキが見つけられないのも無理は無い。
その訓練場の一角で、アイクと……警備隊の隊長・シークは激しい剣撃の応酬を繰り広げていた。
かたや剣と盾を構え、かたや二刀流(思いつき)で剣を閃かせ、攻撃に防御に目まぐるしく動き回っている。……二刀流のほうがアイクであることは言うまでもない。
「ふ……さすがだな、アイク殿。そのような戦い方……初めて見る」
「へへっ、そらどーも」
言いつつ、両者は再び距離をつめる。
その様子を固唾を呑んで見守る警備隊の隊員たち。自分たちでは到底入り込めない次元での戦いに、彼らは見学の意図も忘れて見入っていた。
無論、2人が使っているのは訓練用に刃をつぶした模造剣だが、そんなもの気にならないほどの迫力である。
盾を中断に構えつつ、シークは素早く3度斬りつける。
アイクはそのうちの2発をバックステップでかわし、3発目は剣で受け流した。そして、すぐさまカウンターに入る。
「むっ、さすが!」
ガギィン!
シークはそれを盾で防ぐ。耳障りな金属音と共に、アイクの剣は止められた。
そこからシークはさらに反撃。猛烈な勢いで体を回転させ、冗談から剣を斜めに振り下ろす。狙うは……アイクの脳天だ。
当たれば勝負ありだっただろうが……アイクはそれを、体をひねり、体勢をわずかに低くしてかわした。
それと同時に、盾に止められていないもう一方の剣を動かし、振りぬかれたシークの剣に打ちつけて動きを抑える。
しかし、これを予測していたシークは、今度は盾を使っての反撃に出た。
今の無理な回避のせいで、盾で防いでいたアイクの剣は位置がずれている。はじくのに、さして力はいらない。
シークはそれを押しのけ、素早く盾を構えなおした。
盾は本来は防御用だが……金属製で硬さも重量もあるそれは、こぶしを打つようにしての、敵に直接叩きつけてダメージを与える打撃用武器としても十分に使える。
体制を崩している今のアイクなら……吹き飛ばして尻餅をつかせるくらい十分に可能だ。そのあと、剣でとどめの一撃を出せる。そうすれば……勝負あり。
そう読んでの、シークの決断だった。
……が、それがまずかった。
「…………もらった!!」
ガゴォン!
「何っ……!?」
体勢を崩したと思っていたアイクは、次のシークの攻撃が盾であることを見抜いていた。
そして、その盾が打撃攻撃のために一瞬引っ込められたその瞬間を狙って、強烈な蹴りを盾に叩き込んだのだ。
まだ突き出す勢いのついていなかった盾は軽々押し戻され、逆にシークが体勢を崩したばかりか……その盾によって一瞬視界がふさがれてしまう。
その瞬間を……アイクは身のがさなった。
「くっ、まだ……」
「いや……終わりっすよ」
「――――っ!?」
ひゅん、ひたっ…………
シークが盾を押しのけるのに一瞬手間取ったその隙に、アイクは素早くその側面に回りこみ……シークの喉元に剣の切っ先を突きつけていた。
「俺の勝ち……っすね?」
「やれやれ……また、負けたか……」
と、
ぱちぱちぱちぱち……
「「!」」
突如聞こえてきた拍手。それに気づき、構えをといたアイクとシークの視線が、その音のする……訓練場の入り口方向へ向かう。
そこには……赤紫色と緑色の髪をそれぞれたなびかせてたたずむ……2人の女性がいた。
「! エラさんに……デイリーさん!」
「領主様!」
「ああ、そのままで、楽にしていてくださいね」
驚いてかしこまろうとするシークを手で制しつつ、エラはゆっくりと道場に入ってきた。その後から、デイリーも続く。やはりというか……緊張している様子は無い。
「すごいのね……警備隊隊長・シーク氏に……純度10の純系・アイク様……2人とも、聞きしに勝る剣技の腕をお持ちのようで」
素直に感心した様子のデイリー。どうやら……少し前から、アイクとシークの立会いを見ていたらしい。おそらく……エラと一緒に。
「一騎当千、とまで呼ばれるのもうなずけるわね、エラ」
「でしょう? 2人とも……このサイミールの宝なのよ」
にっこりとエラは笑って帰す。シークもアイクもそれを聞いて、少し気恥ずかしそうにしていた。まあ、悪い気は……していなかったが。
そしてどうやら、今、エラに話しかけた口調が、デイリーの地らしい。性格と同じように、親しい相手にはフランクな口調で話す……というわけだ。
「ところで……エラさんもデイリーさんも、何でここに? 見学か何かで?」
「ええ、それもあるのですけれど……」
「私が頼んだのですよ。ちょっと、お2人にお話があって」
と、エラのセリフをさえぎる形で……デイリーが割り込んできた。
((話?))
何だろう、と、アイクとシークが視線を向ける中で、デイリーは口を開く。
「今、お2人の演武を見せてもらいましたけれど……やはり、相当なものですね。うわさに聞いていたとおり……いいえ、それ以上だったわ」
「ははは……そりゃどうも」
「もったいないお言葉です」
「ふふっ。それで、そんな強いあなた方2人……いいえ、ここにはいないあなたの弟殿も含めてだから……3人に、かしら。頼みというか、提案があるの」
「提案?」
「ええ。もし、あなたたちがよければ、なのだけど……」
そこで一拍おいて、
「私たちのところの……レインゲートの護衛兵たちと、『練習試合』を設けてくれないかしら?」
「「…………練習試合……?」」
この一言が、アイクとイオン、そしてユキを巻き込んだ……一『練習試合』という名の激闘の発端だった。