Twins Knight Saga ~双子の勇者の転生戦記~ 作:破戒僧
パーティの開始から早くも数時間。
ミリスの初商談成功祝い、新しい『主席顧問純系』の就任祝い、そしてミリスの夢への第一歩祝い……名前を変えながら、結局は飲み会としてのみ成立し続けたパーティの席では、日付が変わって以降も男達は騒ぎ続けていた。
「ありゃ? アイク君もイオン君も、ユキちゃんもミリスちゃんもいなくなってるぞ?」
「ん、ああ……そうだな。まあ、どこかで休んでるんだろ」
「それより飲もうぜ! こんなめでたい日に飲まないなんてことァ、主役のミリスちゃんたちに失礼だろう!」
「「「おぉ―――――っ!!!」」」
「やれやれ……主役不在で何がお祝いだか」
そんな中、ただ一人いつも通りの思考を維持している彼女……ナズナは、何かしらの理由をつけて結局飲んだくれている男達を、三白眼で見ながらため息をついていた。
そして……これ以上巻き込まれないうちに、彼女もまた、アイクたちと同様に……引き際を見極めてフェードアウトした。
それが……20分ほど前のこと。
☆
そして現在、酒場『ワイルドハウス』
「……ふぅ、ごちそうさま!」
「はいはい、お粗末さま!」
コトン、と音を立てて、アイクは今までスープスパゲティが入っていた器をカウンターに置く。そしてそれは、それを作った本人であるナズナ(エプロン着用)によって、カウンターの向こうに回収された。
どういう状況かというと……同じようにパーティ(飲み会)を抜け出してきたアイクとナズナは、『本日休業』の札のかかっている『ワイルドハウス』でくつろいでいるのだ。
当然だが……店の中には、アイクとナズナの2人しかいない。ナズナは明日の料理の仕込みのため、アイクはふらっと立ち寄ってみた程度だからだ。
「スープスパゲティ3杯とはねえ……そんなに食べたかったんなら、パーティ会場に残って好きに飲み食いしてりゃよかったんじゃないのかい?」
「あそこにいたら、『飲み:食い』の比率が9:1くらいになっちまいますって。そろそろ締めにしたかったとこですし、あのテンションはきついわ、この時間に」
「ははっ、違いない。ありゃあ明日は二日酔いのバカ共が量産されるね」
器を洗いながら、そんなことを言ってからからと笑うナズナ。
やはりというか、彼女はアイク達が『純系』だと知ったところで、変に恭しく態度を変えたりするようなことは全く無かった。アイクも、その方が安心できてよかった。
「いや~、しかし美味かった~! 最高っすね、ナズナさんの料理」
「そりゃどうも。アイクは酒の締めにスープスパゲティを食べるのが好きなのかい?」
「ん~……たくさん飲んだ後は、普段はラーメンとかなんですけど、この世界……もとい、このへんに無かったもんで、似たようなので代用しようかな、と」
「『らあめん』……? 聞いたこと無いね……」
首をかしげるナズナ。どうやらフェルガルドに、少なくともナズナの知る限りの範囲では……中華料理の文化は無いらしい。
そのナズナは、料理人らしく、その道の料理に興味を持ったようだ。
「興味あるね……今度、どんな料理か教えてくれないかい?」
「ああ、いいっすけど……俺料理下手だからな……。作り方とか聞くんなら、イオンか、ユキか……。今度つれてきますよ」
「頼むよ。それで……その弟君たちは? もう家に帰ったのかい?」
「たぶん。ユキはイーラさんと意気投合してたんで、たぶん宅飲み。イオンとミリスは……家で今頃よろしくやってんじゃねーかな」
「へえ! あの2人そういう関係なのかい?」
興味をそそられたようで、ナズナはカウンターから身を乗り出してたずねる。
アイクもよく知っているわけではなかったが、あの2人はそういう関係にあるのは事実であったし、仲もよかったと見られたから……特に問題は無いだろう。
何よりナズナはこの軽口に反して、義理堅く、口も堅いのだ。
もっとも……実はイオンもミリスもそういうことになっていたわけではなく、普通にまっすぐ帰って仕事をしていたのだが、2人は知らない。
「そりゃたまげたね……イオン君もそうだけど、ミリスちゃんも、あの清純そうな子がいつのまにか女になってたんだねえ……」
「やれやれ……我が弟ながら手が早いというか何と言うか……」
「はははっ、やんちゃな弟を持つと、お兄ちゃんは大変か。もっとも……」
と、ここでナズナは、ふいにニヤリと笑った。
「そのお兄ちゃんも……実は結構やんちゃだったりするんじゃないのかい?」
「……ノーコメント」
アイクは何も言わず、視線を逸らすにとどまった。それを見て、ナズナは笑う。
否定したいところだが……アイクの脳裏には、エラにカナ、ユキ……と、サイミールにいる間に抱いた実に3人もの女性が浮かんできてしまっていた。仮に、ユキは前からの付き合いだから除外するとしても……他に2人も抱いてしまっている。十分に『節操なし』とも言えるだけの人数だ。
何より……このナズナもまた、以前に肌を重ねたことがある1人……である。
と、そのナズナは……なぜか突然カウンターを出て、アイクがいる客席側に入ってきた。
そして……
「……やれやれ、だめだね」
「?」
「いや、そんなアレな話してたら……うずいてきちゃってさ」
「え?」
そんなことを言いながら……ナズナはアイクの後ろから手を回して抱きついてきた。
「あの~……ナズナ、さん……?」
「ここんとこ、みんな忙しそうで、私もご無沙汰でね……。ぶっちゃけていうと、その……もてあましちゃってるんだよ。……アイクぅ……」
そして、妙に妖艶な感じのする声音になったかと思うと……ナズナはアイクの前に回りこみ、つけていたエプロンをとった。そして、
「よかったら……パーティの料理とスパゲティの駄賃をもらっても……いいかねぇ?」
「え? 何……んむっ!?」
言葉をつむごうとしたその口は……ナズナの突然の口付けによってふさがれた。
そのまま離れず……ナズナの舌がアイクの口の中に入ってくる。
「ん……むぅ……ちゅ……ちゅく、んくっ……じゅる」
アイクと舌をからめ、歯の裏側を舐め、ナズナのディープキスはアイクの口の中を蹂躙する。たっぷり1分ほどもそれが続いた後、2人の唇は糸を引きながら離れた。
「ふぅ……ふふっ、悪いね純系サマ……けど、あの夜のことがどうにも忘れられなくってね……」
どの夜か、聞くまでも無い。アイク達がサイミールに出発する前……オッドの厚意で手配された、娼婦としてのナズナとアイクがセックスした夜のことだ。
最初こそナズナにリードされていたアイクだが、持ち前の巨根と経験でもって反撃もしてみせ、ナズナに我を忘れての絶叫までもさせていた。
「娼婦だって女なんだ。あれから何度も仕事で男に抱かれたけど……たまには、自分の意思でセックスしたくもなるってもんさ」
そしてナズナは、頬をほんのり赤く染め、アイクの首に手を回す。
この時には、アイクも……この先の展開の予想も、心の準備もすでにできていた。
「アイク……よかったら、あたしの奢おごりで……デザートでも食べていかないかい?」
「ははっ……なら、喜んで」
すると、返事をや聞くやいなや……その場でナズナは、履いていた半ズボンとパンティをすぐに脱いでしまった。そしてカウンターに手を突き、アイクのほうにむき出しになった下半身を突き出す。
「さて、それじゃあ……思いっきり犯っちゃっておくれよ!」
「ちょっ……店でですか?」
「構いやしないよ。きちんと掃除するし……この方が背徳感あって燃えるだろ?」
言っているナズナの目は、完全に欲情した1人の女の目だった。
さらに、ナズナはどうやらさっきからこうなることを想像して興奮していたらしく……その秘裂はもう前戯の必要が無いほどに濡れていた。腕利きの娼婦のあそことはとても思えないが、ナズナは堂々と『前戯はいらないよ』とまで言って挿入を急かす。
それなら……と、アイクは自分もズボンとパンツを下ろす。
そして、彼女の望みどおり……固くなったそのペニスを彼女の秘裂にあてがい、狙いが外れないように支えながら根元まで一気に挿入した。
ずずず……ずぷずずじゅぷぅっ!!
「ぅぐ……はぁっ!!」
「ぅおっ、キツ……」
こつん……とアイクのペニスが膣の奥の壁をつくと、快感にナズナは身をそらせてびくっと震えた。軽く……イったのかもしれない。
「あぁっ、コレ……! この、大きさ……久しぶり……っ!」
そのサイズに、ナズナの恥部は歓喜しているかのようだ。肉壁をねっとりとペニスにからめ、僅かに震えるアイクのペニスに快感を与え、そしてお返しを催促する。
それに答えるために、アイクはナズナの腰をつかみ……ゆっくりと、しかし力強いピストンでその体を突き上げ始めた。
ずにゅ、ずりゅ……にちゃっ、ぐちゅっ……
「んぐっ! あっ、は、いっ……くうぅぅーっ……!」
すでに出来上がっている膣穴からはじゅぷじゅぷと淫靡な音が漏れ、あふれ出る愛液が掻き出されて店の床にぽたぽたと零れ落ちてしみを作る。
いつも『仕事』でくわえこんでいるペニスよりも1回りも2回りも大きなそれに、今夜は料理人の仕事の疲れもあってすぐさま腕から力が抜けそうになるナズナ。だが、倒れまいとどうにかカウンターにしがみつく。
(この濡れ具合……ホントに前戯いらないな……)
「くぅ……ナズナさんの膣内なか、やわらかくて狭くてきつくて、やっぱ気持ちいい……」
「あっ、ひあっ……! う、うれしいこと言ってくれる、ね……ひぐぅっ!」
強気なことを言いつつも、心も体も、アイクの巨根を前にはなすがままの状態だ。
あえて口には出さなかったが、ナズナは完全に主導権を握られているこの状況をきっちり理解していた。名器と呼ばれ、数多の男を骨抜きにした自分の自慢の肉壷も……今はただ、アイクのペニスに奉仕する肉の器になってしまっている。
もっとも、ナズナ自身は……それも悪くない、と思えていたのだが。
(こんなにいいチンポに犯してもらえるんなら、いくらでも……とか思えてくるあたり、女の幸せなんてのも、わからないもんだね……っ!!)
じゅぼっ、じゅぶ……ずじゅっ、ぐちゅっ! じゅぷ……ぐぷっ!
「ぅああっ! は、あ……んあっ! ふ、深い……っ! アイクのが、奥まで、届……」
「あぁ、はぁ、はぁ……っ! な、ナズナさん……声出すぎ、じゃない……すか?」
「し、しかたない、だろ……! こんな、気持ちいいの……んくぅっ! やぁ……ひ、久しぶり……なんだからっ!」
狂いそうな快感の中でも、口調と気構えを崩さないナズナはさすがだが……彼女にも着々と、そしてアイクにも……限界が近づいていた。
それを、ナズナは……膣内のアイクの肉棒がぴくぴくと震えだしたのを感じ取って悟る。
(あ、アイクのチンポが……射精したがってる……。あたしの、中で……)
それを裏付けるように……アイクの腰振りは加速し、急激にナズナを追い詰める。
ずぶ……じゅぶ、じゅぶずぶずぷぬぷじゅぷっ!!
「な、ナズナ、さん……もう、限界だ……っ!!」
「ああっ、くぁ……い、いいよ……膣内に、全部……!」
びゅるるるるっ!! ぶびゅ、びゅるるるりゅるるるびゅぷっ―――――!!
「ひぎ……いくっ!! ……精液、中に、出て……あぅっ、い、イク……っ――――!!」
体内に怒涛の勢いで放出される、アイクの射精に……ナズナはこらえきれず絶頂し、疲労感で崩れ落ちた。カウンターに突っ伏して動けなくなり……息の荒いまま、しばらくの間止まらない彼の射精を肉壷で受け止め続ける。
「はぁっ、はぁっ、はぁ、はぁ………………」
(そうだよ……この、この感じ……これが、欲しかったんだ……)
問答無用で体を蝕む、全く抵抗できないほどの快感。
セックスに慣れてしまった自分が滅多に味わうことのなくなったそれを全身で感じたナズナは、しばらくの間、そのぼんやりとした意識から帰って来れそうに無かった。
……もっとも、
その日は……それだけでは終わらなかったのだが。
☆
「あ……あっ! は、あ、や、あぅ……ぐっ、あ、はぁ……――――っ!!」
じゅぶじゅぷじゅぶっ、ぐぷ……にちゅぐじゅっ!!
所変わって……最初にアイクとナズナがセックスを行った、あの部屋の、あのベッド。
そこで2人は……お互いに全裸になり、ナズナを上にしての騎上位で、第2ラウンドに突入していた。
「ぅあっ! は、あ……アイクっ! いい、いいよぉっ!!」
「ったくもー……ナズナさんってば、どんだけ好きなんですかっ!」
「つべこべ……言わないっ! りっぱなチンポを持ってる、男は……ねっ! 女を、幸せにする義務が……あるんだっ!」
ナズナは下からアイクに突き上げられながら、自分も腰を使って、アイクの肉槍が自分のより深くにまで突き刺さるように動いている。
同時に膣内をうごめかせ、アイクのペニスに最大限の奉仕を行っているのだ。
褐色の肌を汗に濡らし、黒髪を振り乱して喘ぐその姿は、下から見上げるアイクを一層興奮させる。
「くぅ……っ! また、出る……!」
びゅるるっ! びゅるるるりゅぶりゅびゅるるるるる―――ーっ!!
「あっ、は、あっ、ぎぅ……ひぃあああぁっ!!」
2度目の射精が子宮を直撃し、あわやナズナの意識は飛びそうになる。
それでも何とか持ちこたえた彼女を……アイクはさらに、射精が終わる前から再び突き上げ始めた
「ひぐあっ!! あ、アイクぅっ……それ……すご……いぎぃっ!! 射精しながら、突く、の……くる……ぅっ!!」
絶頂が終わらないうちにまたしても来る、快感の波状攻撃。
アイクのほうもかなりの体力を使うが……その分、自分に対しても相手に大しても、快感は折り紙つきだ。
そこにさらにアイクは、空いている手でナズナの胸を攻める。
「いぁ、ん、ひゃぁっ! そんな、同時にぃ……っ!!」
「んっ、く……ナズナさんの胸、柔らけー……」
「いっ、いちいち、言うんじゃ……んああっ!」
口を利くのもやっと。快感が飽和状態になっているナズナの体だ。
気が狂ってしまいそうな快感の波の中で、ナズナの膣に、3度目となるあのペニスの震えが感じられた。
(……っ!? やば……今アレ食らったら、あたし完全に壊れるっ!!)
「な、ナズナさん、俺、また……」
「い……んきぃっ!? ちょ、待……アイク、今は、まだ……ぅはっ……ぁ……」
「む、無理……出るッ! 出す……からっ!」
びゅるるるるびゅるっ!! どぴゅびゅるびゅぷびゅるるるるるるるっ――――!!
「―――――ぁあ――は、あ、ぎぁ―――ぁあああ――――――っ!!」
完全な容量オーバーの快感の波動に当てられ、頭が真っ白になったナズナは……子宮が熱いアイクの分身で、苦しいほどに満たされるのを感じながら……脱力し、気を失った。
自分の胸元に、息の荒いまま、しかしすでに意識の無い状態で倒れこんできたナズナをアイクは受け止め……射精が終わるのを待って、ゆっくりとペニスを抜く。そして……ベッドに寝かせた。
「……すぅ……すぅ……」
「……ふぅ……ちっとばかし、調子に乗りすぎたか……」
自らも快感と欲望に正直になって動いていたアイクは、少し息を整えた後で……自分も横になった。
少し休むだけで、眠るつもりは無かったが……やはり体は、快感だけでなく疲労にも正直だったようだ。程なくして……寝息が2人分に増えた。
結局2人は、世が開けた少し後……いつもの習慣で、ナズナが開店前に目をさますまで、ベッドの上で心地よい休息を取っていた。