Twins Knight Saga ~双子の勇者の転生戦記~ 作:破戒僧
第39話 ある漁村からの手紙 ★
ある夜のこと。
場所は通商都市・サイミール。そこにある……1件の娼館。
その1室で、1人の男が、今まさに長髪の、綺麗どころの娼婦を1人買って抱いているところだった。
「はぁっ、んっ、あん……んくっ! いい、いいです、お客さ……あぁうっ!」
じゅぷっ! ずぷ……ぐぷじゅぷぐぷにゅぷっ!!
かなり大き目の、怒張したペニスが、娼婦の秘孔を真円状に広げ、淫靡な音を立てて出入りしていた。勢いも早さもかなり激しい。
それゆえに娼婦のよがり具合は、演技ではなく……快感に正直になった乱れ方だ。
男のほうはそれをわかっているのかどうかわからないが、手加減なしに自分の肉槍と欲情を満足させんと腰を振り、娼婦の膣内を犯し続ける。
そして、
「そんじゃ……イくぜっ!」
どぷっ、ごぷ……びゅるるびゅるぐぷっ! どぴゅ……びゅるっ!
「はぁっ、んっ! い、いっぱい、熱……んあああああっ―――――!!」
叫び声と共に……女のほうもまた絶頂し、体から全ての力が抜け落ちた。
「ふぅ……あー、気持ちよかったぜ……お姉さん」
「はぁ……はぁ……はぁあ……っ」
女には、返事をする余裕もなさそうだ。
射精を男が膣から肉棒を抜き取ると、いまだびくびくと痙攣している女の秘裂からは、今しがた自分が注いだ白濁液が流れ出てくるのが見えた。
それから数分、
セックスの後の談笑の中で、男は娼婦にある質問をしていた。
「? 最近このあたりに来た……純系? ああ、ソーヤー兄弟様のことですね」
「へー……兄弟なのか。そいつら、どこ行ったら会えるんだい?」
町の英雄とも呼ぶべきアイクとイオンを『そいつ』呼ばわりするその客の男に違和感を持ちつつも、娼婦は淡々と答える。
「へえ、お兄さん……あの人たちのファンですか?」
「さあな、でもまあ、興味はある」
「でも残念でした。2人とも……総会が終わって、もと来たところに帰っちゃったらしいですよ? だから、もうこの町にはいません」
そうかい、と言って、男はベッドから立ち上がり……女を抱いた時の裸のまま、ぐっと背伸びをした。
その際、窓から入った月の光が、男の赤毛の短髪と、鍛え上げられた肉体美を照らし……娼婦の女は、そのたくましさに少しドキッとしたそうな。
「さて……面白いねぇ。純系の、双子の兄弟……か」
☆
所変わって……ここはフローネの村。村長の邸宅。
それから少したった、明け方の時間帯。
まだ鶏も鳴く前の暗い時間帯から……その家の部屋のひとつが騒がしかった。
「あ、っ、ん……んああっ! いいのぉっ! アイクの、奥まで届いて……っ!!」
「はぁ……くっ! ユキ……俺もう、そろそろ出すぜ……っ!!」
「いいわ、いっぱい……出して、アイクっ!!」
ぐちゅ、じゅぷっ! ずっ、ずっ、ずっ……じゅりゅ…ぐぷっ!!
朝も早い時間帯から、アイクは全力で腰を振ってユキの膣内を突き上げていた。
騎上位で上に乗るユキは、アイクのピストンが子宮の入り口を突き上げる度に、その衝撃と快感とで体をびくんと浮かせ、寝ているベッドをぎしぎしときしませる。
汗と愛液、それにアイクの先走り汁が混じってできた液体はベッドに染みを作り、その上で若い2人の男女の濃厚なセックスが繰り広げられる。
競り上がってくる玉袋から、むずむずとした感触が下半身の全体に広がるのを感じながら、アイクはその時を悟る。
そして、アイクはユキの腰をつかみ、引き寄せると同時に……一気に腰を浮かせて突き上げる。2方向からの力を受け、アイクの肉棒は子宮口を突き破らんばかりの勢いで突き刺さり、ユキに『ひぎぃっ!!』と嬌声をあげさせた。
直後、
「……っ! ユキ、いくぞ……っ!」
どぴゅるるっ!! びゅる、どぴゅびゅぷごぷっ!!
「あぐ……いいっ、あああああっ!! 出てる……ん、あ、やああぁ―――っ!!」
子宮口に切っ先を押し付けたまま、アイクはその欲望を爆発させ……ユキも同時に絶頂した。
どくっ、どくっ……どく、どくん……どくん……
巨根から流れ込んでくる精液の感触に、ユキは至福の表情を浮かべながら……脱力してアイクの体に倒れこんだ。
2人とも気づかなかったが……その数秒後、朝を告げる鶏が鳴いていた。
☆
……その数時間後
コンコン……ガチャ
「兄さん? 入りますよ、起きてr…………はぁ……」
ノックをして部屋に入ったイオンは……部屋の中に漂う、精液と愛液の混じった特徴的な匂いに、その部屋の主であるアイクが……否、ユキと2人が何をしていたのかを悟る。
そして、ベッドの上で裸のまま、すやすやと寝息を立てているその光景を見て……ため息をついた。
ちなみに、現在時刻は午前8:00。アイクとユキのセックスの終了&2人の気絶から、すでに4時間ほどが経過していた。
「二度寝もいいけど……きっちり起きて、っていうかコレ……入ってきたのが僕じゃなかったらどうするつもりだったんですか……?」
まあ、純系のアイクの部屋に無断ではいる者などいないだろうし、この世界の感覚なら仮にコレが見られたとしても、アイクが『純系』だから……という理由でかたがつくのだろうが。
とりあえず、このまま寝ていてもらっても困るので、
『おはようございます!!』
「「うわァ!?」」
容赦なく部屋に響いたイオンの『ハイパーボイス』(衝撃波付きの超大声)に、心地よさそうな寝息を立てていた2人は、裸のまま飛び起きた。
そして、窓の外の明るさを、戸口に立っているイオンを、自分達の状態を……と順番に見て、大方の状況を把握する。
「っつ――……耳痛てぇ……イオンお前、もうちょっと起こし方ってあるだろ」
「二度寝で寝坊しといてごちゃごちゃ言わないでください。全く……早くしないとご飯と食器、片付けられちゃいますよ? ちなみに今日はピザトーストでした」
「え? それは困る! 服、服!」
と、ユキはあわてて周りを見回して服を探す。ソファの上にそれを見つけると、実はまだ挿さったままだったアイクのペニスを抜き、裸のまま部屋を横切って着替え始めた。
部屋にいるのはアイクとイオンのみ。ゆえに気にはならない。
「へいへい……にしたって、あの起こし方はねーだろ……イオンお前、俺ら2人だけでヤってたからすねてんのか?」
「そうなの? ごめんねイオン、イオンは昨日ミリスちゃんとイーラさんと、しかも青姦でヤってたから疲れてるかなと思って遠慮したんだけど……」
「違いますから! てかなんでユキそれ知ってるの!?」
朝から疲労を感じつつ、イオンはため息混じりに本題に入る。
「兄さんは今日10:00から荷馬車の護衛でしょ? 急がないと遅れますよ」
「あ、いっけね、そうだった!」
「それと……」
イオンはそこで、ちょうど服を着終わったところのユキに視線を移し……
「ユキだけど……ご飯食べたら書斎に来てくれる? 手紙が届いてるから」
「え? ……私に? 誰から?」
☆
届いたのは今朝早く、そう……ちょうど、鶏が鳴いたころだという。
届いた手紙は3通。
1つ目はエラから。たまに届くそれと同じ、近況報告と他に、他愛もない内容だ。
いつもと同じように……アイク達のハーレムの進行状況について確認するのを忘れていないあたり、少々イオンには疲れる内容となっているが。
2つ目は、レインゲートのデイリーから。商談関連の確認事項を除けば、特に特筆すべきことはない……親交の内容だ。この2つについては、イーラが見るそうだ。
そして、3つ目は……
「わ! これってもしかして……」
「……? 『アシルス』?」
……という名の地名が、封筒には書いてあった。
その地名に、イオンは見覚えがあった。この世界についての知識を得るために読んだ、資料の中に出てきた単語だ。
その村の名は『アシルス』。
デイリーの住む『レインゲート』の近くにある、大きな漁村だ。漁村らしく漁が盛んで、漁獲高はレインゲートに入荷される水産物の30%を担う。
さらには、貝を使って真珠を養殖していたり、海にしかない鉱物などの水産資源の採取も行われている……レインゲートだけでなく、サイミールや他の都市にとっても重要な場所の1つだ。
そして、もう1つ……
「アシルスって確か……ユキがこの世界に来たときに、身を寄せてた村じゃなかった?」
「そうよ! うわ~、なつかしいわね……!」
実際にはそれほどは時間は……ユキがアシルスからレインゲートに行ってからなので、2ヶ月そこらしか経ってないが、ユキはもう何年も行っていないかのようなリアクションだ。
とまあ、今言ったとおり……この『アシルス』は、ユキが死後、この世界に来て……始めて訪れた村。
すなわち……アイクとイオンにとってのフローネと同じく、この世界における故郷……とでも呼ぶべき場所なのだ。
そのアシルスから、レインゲート経由でここまで届いた手紙に、ユキはうれしそうに目を走らせているが……
「あははっ……イオン、読めない。読んで」
「あらま」
読めていなかった。
まあ……無理もない。手紙は全部英語だ。
そして、アイクやイオンと違い……ミリスは援助こそ受けていたが、そこまで徹底した英才教育を受けてきたわけではない。英語は多少できるが……高校教育の水準の上の下といったレベル。複雑な内容の、ネイティブの筆跡の手紙はさすがに読めない。
仕方ないのでイオンが音読すると……内容はまあ、遠くに言ったユキを心配したり、気遣ったり、近況報告をしたりと……まさに実家あたりから上京した娘にでも送られたかのような手紙だった。
うれしそうに、ユキは聞いている。
「そっかー……オールさんも、ゲリックさんも……ウルカ君も元気なのね。よかった」
「知り合い?」
「うん! みんなみんな……右も左もわからないうちから私を助けてくれたの。いい人たちばっかりよ」
うれしそうなユキの顔。
すると、声をかけるタイミングを見計らっていたらしいイーラが、
「それなんだけどさ……イオン君、ユキちゃん、ちょっといい?」
「「?」」
手に何かの書類を持って、2人が座っている場所の向かい側に腰掛けた。
そして、それらを机の上に広げる。
専門用語ばかりでユキはあまり読めなかったが……イオンが目を落とすと、そこには……
「これは……商談の提案書ですか? しかも、相手は……アシルス?」
「! それって……」
「ええ、そういうこと」
言い終わらないうちから、言うことがわかったらしいイーラは首を縦に振った。
「いい機会だし……このフローネとアシルスとの間に、直通の流通ルートを作りたいと思ってるのよ。そういうわけでさ……」
そこで一泊置いて、
「イオン君とユキちゃん、あと今いないけど……アイク君も一緒に、ちょっくらアシルスまで行って、商談取り付けてきてくれないかしら? ミリス同行させるから」
「「ええっ!?」」
☆
余談だが、同じころ……
「……!? な、何? 妙な寒気が……」
自室で資料の整理をしていたミリスが、何かの気配に身震いしていたとか。
それが……また自分の知らないところで、姉によって勝手に遠出の計画を立てられていたからであるということは……言うまでもない。