※この作品はR-18です。

Twins Knight Saga ~双子の勇者の転生戦記~   作:破戒僧

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第45話 獄中の邂逅  ★

 

 

大人しくしてろよ、と言い残して、その少女を連れてきた番兵は定位置に戻る。

それを確認して……ユキは4つ足で這うように、いかにも体力が残っていないかのようなしぐさで動き……その少女の下へ近寄っていった。

すると、気配でも感じ取ったのだろうか……少女の目が、ゆっくりと開かれた。

ユキは声をかけようとして、その娘の膣口から、とろりとした白い液体がもれ出ていることに気づき……やめた。下手に声をかけるより、彼女の発言を待とう、と。

番兵達は、2人の接触を特にとがめず、

 

「なあなあ……けっこうな上玉じゃねーか、あの黒髪?」

「ああ……抱き心地もよさそうだぜ?」

「いや、やめとけ。聞いた話じゃ……欠陥品だそうだ」

「? 病気でも抱えてんのか?」

「さあな。詳しくは知らんが……アレが抱けなくても、俺達にはいいのがいるだろ?」

 

「……?」

 

その『いいの』というのが自分だというのはわかったが、ユキはその『欠陥』というのがなんなのかも、気になっていた。

と、

 

「あ、あの……」

 

「!」

 

少女が、ユキを視界に捕らえ……口を利いた。

 

「あ、あなたも……奴隷、ですか? さらわれて、きた……」

「え、いや、あの……奴隷?」

 

どうやら……ユキを、自分と同じ境遇の者だと思っているらしいが……『奴隷』という身分の存在すらここで初めて聞いたユキには(そもそも存在するのかが疑問だが)、会話についていけるボキャブラリがない。

それに……いくらなんでも、相手のことを知らないのでは……少々無理がある。

考えた末、ユキは……地雷でないことを祈りつつ、たずねてみた。

 

「えっと、あなた……まず誰?」

 

「あ、も、申し送れました……私、カナ……といいます」

 

☆

 

カナ……少女はそう名乗った。

ユキは知らないし、面識もないが……紛れもなく、その少女は……アイクが探している彼女と同一人物だ。

そのカナは、牢獄の中で……ユキに今まで自分がどういった経緯をたどってきたのか、を話した。本当は話したくない……という印象もなかったため、ユキは普通に聞いた。

 

カナは孤児院の閉鎖後、バリゲ卿の言葉を鵜呑みにし……新しい孤児院へ行く、と言われて乗せられた馬車で、そのまま奴隷商人に売り渡された。

いや、その奴隷商人自体……バリゲ卿の手下だったので、売り渡された……という表現はふさわしくないかもしれない。『捕虜』から『商品』に肩書きが変わった……と言うべきか。

 

しかし、まだ体も未成熟で、労働力としても頼りなかったカナ達は売り物にならず……結果、今の今まで、バリゲ卿のところで下男下女として下働きをさせられていたのだ。

 

その中で最年長のカナは、時々娼婦として扱われることもあったそうだ。が……アイクなど、実際に体験したものならわかるように、カナの膣の締まりは常人にはいささか気持ちよすぎる代物であるため……変な話だが、誰にでも向いているわけではない。

 

それで今までバリゲ卿の下に置かれ……つい先程、セックスの最中にバリゲ卿の服を汚してしまったために、罰としてここにつれてこられた……とのことだ。

 

「なんか、大変……だったのね」

「ええ、まあ……でも、このくらい、大丈夫です。娼婦なら……前にもやってましたから」

 

気丈な笑みを見せるカナ。ユキは一目で、心根の強い娘だ……と悟った。

 

「ただ1つ……弟達や妹達がどうしているか、ここではわからないのが……気がかりですけど……」

「弟君たち、今はどこに?」

「上の階にいるはずです。召使いの仕事……掃除なんかの雑用をさせられていると……」

 

無事だといいな……と、カナはため息をつく。

暗い地下牢に閉じ込められ……服もなく、裸で座らされている。

そんなこの状況下でも……自分の境遇に落胆も絶望もせず、弟達のことを考えて前を向いている……誰にでもできることではない。

するとここでカナは、

 

「それでその……あなたは?」

「え?」

 

聞き返されて初めて、ユキは自分が名乗りもしていないことに気づいた。

 

「ああ、ごめん、忘れてた。私は……」

 

☆

 

時と場所は変わって、

 

今は夕暮れ時……つまり、ユキが盗賊に拘束されてから、およそ22時間ほど。

そして場所は、アシルスの組合会議所。

そこに……小規模な嵐が巻き起ころうとしていた。

 

ドガァン!!

 

「「「!?」」」

 

いきなり轟音と共に、正面扉が蹴り開けられた。

何事かと、中にいる全員の視線が、正面入り口に集中する。

そして……

 

「おらオールのオッサン、黒幕ふんじばって来たぜ!」

「!? あ、アイク様!?」

 

およそ気品を感じさせない荒々しいセリフと共に、学ラン姿で怒り心頭……といった感じのアイクがずかずかと踏み込んできた。

その後ろからは、静かな、しかし確かな怒気をブレザーと共にまとったイオンがついてきて……そして、アイクの手には……

 

「ひぃ……す、すいませんすいませんすいません……!」

 

襟首を乱暴につかまれて……震えている1人の男がいた。

かなり上等の服を着ている様子だが……その服は、何かの戦闘によるものか……ズタズタに破れてしまっている。が、傷はそれほどないようで、せいぜいかすり傷だ。

アイクはその男を、段差も階段も気にせず乱暴に引きずりながら入って来た。

あまりに異様な光景に、オールは『オッサン』呼ばわりされたことには気も向けずに、

 

「だ……誰ですか? その、手の人物は……?」

「言っただろ、今回の黒幕だよ」

 

言うなり、アイクはそこそこ大柄なその男を片手で持ち上げ、会議室の真ん中に放り投げて捨てた。

会議室の幾人かは、どうやらこの男……ハルネック・バリゲ卿に見覚えがあるようで、ひそひそと小声で何事か話していた。が……混乱ばかりでは話が進まない。

話を先に進ませるため、イオンが一歩前に出て、

「真相をお話します。皆さん、一旦ご静聴願えますか?」

 

そして……イオンは、自分達の推理を、そして記憶を『視た』ことにより、それを真実と確信したことを……さらには、その主犯格の1人であるこのバリゲ卿を捕まえたことを、そして最後に……ゲリックが裏切り者であることを話した。

 

何から何まで予想外だったらしく……オールは途中から、うなだれるようにしてイオンの話を聞いていた。

 

「ま、まさか……この事件に、そんな裏があったなんて……しかも、ゲリックが……」

「心中お察ししますが……事実です。そして、早急な対処が必要です」

 

あくまでも冷静に、イオンは言葉をつむぐ。

やり方に若干の問題はあったものの……バリゲ卿からの証言も取れた。こうなった以上……ことがこれ以上進行する前に、そして何よりも捕虜の救出のためにも……早急に行動を起こすべきだ。

と、オールは気づいたように顔を上げて、

 

「そ、それでウルカは!? ウルカは無事なのですか!?」

 

親なのだ、ウルカの様子が気になるのは当然のことだろう。

 

「ああ……そうだ、その確認も今しますよ」

 

するとイオンは、バリゲ卿の髪をわしづかみにして自分の方を向かせる。『ひぃ!』と悲痛な悲鳴が上がったが、一切無視だ。

 

そして次の瞬間……イオンの『瞳』が異様なものに変わった。

でんでん太鼓を思わせるような、しかし……そんなものと比較するのはおこがましいくらいにまがまがしい雰囲気をまとった模様が、イオンの目に浮かぶ。

それは……先程、バリゲ卿から真実を聞きだすために使ったものと同じ技だ。2人は別に拷問などではなく、この『超(スーパー)中二病』による技で、バリゲ卿から証言と自白を引き出していた。

もっとも……考えようでは、拷問よりか酷いやり方だが。

 

「……『写輪眼(しゃりんがん)』……!!」

 

キュイイィィィィイン!!

 

「ひいいぃぃぃいいっ!!」

 

幻術を操る目によって、イオンはバリゲ卿の精神を直接攻め、いじくり回し……その脳内から直接情報を引きずり出す。ユキの失踪によって気が立っている……言い換えれば、ある意味でテンションが上がっている状態だからこその大技。

 

そしてこの技……幻術によって相手の脳内をしっちゃかめっちゃかにいじくり回すため、対象は相当な苦痛を伴う。バリゲ卿が慢心創意なのは、先程コレを食らって自白させられたからだ。

記憶を見るだけなら、昼間にも使った『過去視(サイコメトリー)』で十分だが……コレはただ単に、イオンの機嫌が悪いゆえの結果だ。バリゲ卿に、楽に情報を渡す権利などない。

程なくしてイオンは、眼を使って全ての情報を抜き取り終わり……精神力が限界まで削られたバリゲ卿は、完全に失神して崩れ落ちた。

 

「……ユキもウルカ君も、一応は無事ですね。拘束されてはいますが……きちんと生きています」

 

その言葉に、オールとその妻が胸をなでおろすのが見えた。

しかし、さすがは集団の頂点に立つ者、ということだ。今度はきりっとして、対応を考える顔に変わる。警備兵達を集めて、バリゲ卿を連行させると共に……緊急会議を開く体制を整えていた。

 

しかし、イオンは……そのことを口にした後、なんともいえない感覚を味わっていた。

命が助かっているのはいいことだ。それは言える。

ただ……

 

(……そりゃ生きてるでしょうよ、何たって……)

 

☆

 

同時刻、盗賊のアジト

 

「ああぅっ! んっ、く……ふぅん、っ! うぁ……」

 

じゅっ、ずちゅっ……ぐぷっ……ずず……

 

「ぁぁ……っ……ゆ、ユキ、さん……っ!」

 

わなわなと震えたような声を漏らすカナの目の前で……ユキは再び、盗賊たちの陵辱を受けていた。

盗賊は今回は台は使わず、床で……正面から正常位でユキを犯している。

両膝をつかんで足を開脚させ……顔がよく見える位置で、その肉棒を突き立てて快楽をむさぼり、ユキに女としての苦痛を味わわせて楽しんでいる。

そして別の男がユキの胸を背後からわしづかみにし、さらに別の男がユキにその手でペニスをしごかせている。

そして驚いたことに……そのユキの眼前にいる盗賊の男たちは……ゲリックではないが、ユキも知っている顔だった。

 

「くっくっくっ……こりゃすげえや。村で見るたびに……犯してぇ、犯してぇと思ってたんだよなぁ、ユキちゃんのことをよ!」

「ああ、夢みてえだ、俺らのチンポでよがってるユキちゃんを見れるなんてな!」

 

(……っ! この人たち……アシルスにいた……!)

 

そう……盗賊の男達は……アシルスでよくユキが見かけた漁師達の一部だった。彼らもまた……ゲリックに組し、裏切りの手伝いをしていたのだ。

いや……おそらくこの場合、ゲリックが盗賊の中から何人か選んで村に潜入させていたメンバー……と見るのが普通だろう、とユキは考えた。今目の前にいる数人の裏切り漁師、もとい偽漁師たちは……たしか皆独身で、組合に加入したのも最近だったはず。

 

「何ヶ月もつまんねえ漁師の真似事なんかしてたかいがあったぜ! おら!」

 

ずぷ……どずっ! ずぷぐぷ……じゅちゅっ!

 

「乳首もビンビンに勃ってやがる。れろれろ……ひひっ、オッパイうめえ」

 

地下の冷たい部屋に水音を響かせながら、男達は……それぞれやりたいようにユキの体を堪能していた。

 

常日頃からユキをそういう目でみていたからだろうか、昨夜にユキを犯した盗賊たちよりも……ねばっこいプレイが目立つ気がした。

挿入やフェラチオだけではない。愛撫にはじまり、舌で舐めたり、肉棒をこすり付けたり……体中くまなく弄ばれているような嫌な感覚がユキを包んでいた。

そしてその様子を……先程彼らを引き連れて再び現れたゲリックが、そばで楽しそうに見ているのだ。

 

(……っ! が、我慢我慢っ……陵辱輪姦系のプレイだと思えばこのくらい……!)

 

「おおし、出す、出すぜっ!」

「お、俺もだっ!」

「俺もっ……!」

 

びゅるるっ! びゅる……どぴゅ、びゅるっ!!

 

「くひゅ……いぅえぅっ……うぁあっ!!」

 

挿入していた男は膣内に、その他の……ユキにこすりつけたり、しごかせていたり、自分でしごいていた男達と共に絶頂し……欲望のこもった粘液を放つ。

今日何度目かの膣内射精がほとばしり……他の精液がユキの顔や胸にかかる。

中に熱い脈動を、外からは熱い雨を受け、ユキはしばし快楽に脱力する。

 

「はぁ……はぁ……はぁ……」

「ふぃー……気持ちよかった」

「よし待ってたぜ、次は俺の番だ!」

 

と、男がペニスを膣から抜くと、間髪いれずに別の男がその穴を新しい……自分のペニスでふさいだ。今度は後ろからの挿入……後背位だ。

 

ずぷ……ずずずっ!

 

「あ、ぐっ……」

「おおっ、やっぱ4本目だけあってすんなり入ったな……それでいてこの締め付けか、こいつはたしかに上玉だぜ!」

 

始まってからもう4回目か……とややうんざりするユキの膣で、男は早速動く。

そして、先程までユキに挿入していた男が……バックからの挿入の勢いで前のめりに突っ伏したユキの目の前に、やや勢いのなえたペニスを突き出した。

 

「ほら、しゃぶって綺麗にしな」

「ぅ……はぃ……はぷっ」

 

ちゅるくちゅ……くちゅっ、れろ、ちゅる……

 

すると、それを見ていたほかの男が……何か思いついたような表情になった。

視界の端でそれを見たユキが、気になってばれないように目で追い続けると……その男は、ゲリックに何事か耳打ちしている。

それを聞いたゲリックは、無骨な顔をゆがめて気味悪く笑い……

 

「面白いな……よし、やろう!」

「へい!」

 

すると、盗賊はなぜか牢を出て……ウルカが入れられている牢屋に入り……中からウルカを引っ張ってつれてきた。そのまま、この牢の中に入ってくる。

 

(ちょっ……ウルカ君に何する気!? 人が素直に犯されてるのに……)

 

すると次の瞬間、盗賊の1人の口から……耳を疑う言葉が飛び出した。

 

「おうボウズ! お前もう、人質のフリなんかいいから、こっち来てまざれよ!」

 

(……………………えっ……!?)

 

一瞬、自体を把握できずに……ユキの思考が止まる。

それも一瞬。盗賊が後ろからペニスを突き上げた刺激で現実に戻されたが……依然として、頭はよくついていけていなかった。

今の……この……信じがたい展開に……だ。

 

(ちょ……今なんて? ウルカ君が……)

 

「ふふっ、どういうことだ……とでも言いたそうな顔だな、ユキちゃん……何、難しいことじゃねえ、こういうこった」

 

そう言うと、ゲリックは牢の入り口にうつむいて立っているウルカのところに行く。そして……鍵を取り出すと、彼の両手の鎖をはずした。

 

「お、俺は……別に……」

「遠慮なんかしてんじゃねーよ、ヤりたい盛りだろ」

 

そして、

 

「この計画を手伝ってくれた駄賃をやるよ。そこの女……好きにしな、ウルカ」

 

(う……うそでしょ……まさか、ウルカ君が…………!?)

 

☆

 

「そりゃ生きてるでしょうよ、なんたって…………共犯なんだから」

 

誰にも聞こえない音量で……イオンはポツリとつぶやいていた。

 

 

 

 

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