Twins Knight Saga ~双子の勇者の転生戦記~ 作:破戒僧
実に1時間。
盗賊数百人をアイクとイオンが掃討するのに要した時間は、たったの1時間だった。
現場検証に訪れた警備隊は……ある所には氷塊が、ある所には灰が、ある所には斬り刻まれた瓦礫が転がっているその異様な光景に……何も言えなかったそうだ。
そしてこの事件は、ゲリックにだまされていたアシルスのみならず……後に、レインゲート管轄領全体、アーサランド王国全土に広がり……人々を震撼させることになる。
純度10の純系……アイクとイオンを怒らせた者は、この世の地獄を見る……と。
☆
そのころ……アシルスでは、組合会議所が事態の収拾に追われていた。
事情聴取や、首謀者の1人であるバリゲ卿の起訴などは警備隊に任せつつも……死亡もとい消滅したもう1人の首謀者……ゲリックのやっていた犯罪行為のあらためのため、オールたちは人員を総動員して対応に当たっていた。
また、救出された被害者たち……ウルカやカナ、その弟妹達については、宿を確保して警備隊の警護の元、保護されている。
カナはミリスの治癒術によって処置を施された後、大部屋で弟妹達と共にゆっくり休んでいる。事情聴取などは明日以降……落ち着いてからになるとのことだ。
ウルカはというと……アイクとイオンは、彼も共犯だったことを知っているのだが……ユキの意向により、その真実は、両親と一部の重要人物ら以外には、一旦伏せられておくことになった。
仮に後で彼が逮捕されるとしても……その前に彼の『誤解』を解いておきたい……とのことだ。
今はおそらく……オールらの言いつけで、自宅で休んでいる。聞こえは、被害者であるウルカをいたわっているようなそれだが……同時に、出歩かないようにも言われているので、実質上の謹慎といっていい。
明日の現場検証などを覗けば……しばらくの間、彼には出歩く自由は与えられないことになっている。
アイクは不満そうにしていたが、『過去視サイコメトリー』でその事情……もとい『真相』まで知っているイオンは、『利用されていた』というウルカの事情や、ユキの思いを汲んでそれを了承した。
ただしその代わりに、ウルカには後できっちり相応の報いを受けさせる……という条件を、ユキに対しても飲ませた上で。
そこでイオンが『受けさせる』という言い回しを使った違和感に、ユキは気付いていなかったが……
そして、ユキはと言うと……
☆
アシルスのとある宿屋にて、
ぼふんっ!
「はぁ~っ! やっぱベッド最高! 石の床って硬くて寝心地最悪だったのよね~!」
宿の大きなベッドに頭からダイブして、ユキは私服の表情で言う。
その様子を……そのベッドで待っていたアイクとイオンは、ため息をつきながら、しかしどこか安心した様子で見ていた。
数時間前までレイプの被害にあっていた女性とは思えない、精神の回復具合だ。
同じベッドの上で笑いながら、3人は互いが無事だったことに安堵していた。
ユキは比較的精神がしっかりしていたので、アイクとイオンが暴れている間に簡単な事情聴取を済ませていた。無論、ウルカのことはうまく隠して。
その後は宿に帰り、さっと洗い流した程度だった精液を、部屋の風呂場で完全に洗い落とした。そして体も隅々まで洗い、さっぱりしたところでアイク達が帰ってきたのだ。
その後はアイク達が風呂だったが……双子そろってカラスの行水だったため、すぐにあがり……こうして、3人そろってベッドにいる。
「さて……じゃ、寝よっか! おやすみー!」
と、ユキは再び、わざわざ起き上がってからベッドに倒れこむ。
その様子を見て、安堵感を覚えながらアイクは言った。
「てっきり今夜もヤるかと思ったんだが……さすがにないか」
「? 何よ、ヤりたかったの? もぉ、アイクのえっち」
いたずらっぽく言い返すユキ。
その声に、恐怖感や後遺症と言ったものは感じられない。それに安心しつつ……イオンは3人が共に入るのを待ってから、大きな布団を引っ張って全員にかけた。
「いや、別に……けどまあ、こういうのってほら、ヒロインが犯された後、主人公に抱いてもらってチャラ……みたいな展開あるだろ? そう来るかと思ってた」
「現実と2次元をごっちゃにしないの。だいたい私……捕まってた間、のべ28人に犯されて疲れてるんだから、そんな余裕ないわよ」
「ちゃっかり数えてるあたり大物だよなお前」
「っていうか、そんだけ犯された女の子の言えるセリフじゃないよね……」
本来ならショックで数ヶ月寝込んでもおかしくないほどの体験をしたユキだが、にもかかわらず、明日にでも普通に学校に行けそうなテンションのこの少女のたくましさには、アイクもイオンも逆に感心して何も言えない。
「んじゃ……寝るか! 3人で!」
「そうしよそうしよ! ふふふ……アイクとイオン、両脇に2人はべらせて寝るのって、落ち着くんだよね~……いい夢見れそう♪」
「女の子が『はべらす』とか言わないの。ったくもう……」
言いつつ、イオンは明かりを蹴す。カーテン越しに窓から差し込む月明かりだけが部屋の中を照らし、 ユキを中心に『川』の字になって寝ている3人は、静かに布団に体を任せる。
交わされるのは、他愛もない雑談。
たとえるならそれは、恋人同士……いや、もっと幼げのある……仲のいい友達同士が、女も男も気にせず、お泊り会で一緒に寝ている……そんな光景。
艶やかさもいやらしさもなく、ほほえましさだけがそこにある。今夜は……そういった雰囲気で、3人一緒に寝る……と、決めたようだ。
日付が変わったころ……ふいに、雑談がぱったりと止む。
示し合わせたかのようなタイミングで3人は……疲労感に包まれながら、雑談を寝息に変えて、夢の世界へ仲良く落ちていった。
長かった彼らの一日は……和やかな夜の闇の中で、ようやく、終わりを告げた。
☆
………………と、思われたのだが、
「ん、ちゅ……れろ……はぷっ、んく、ちゅる……」
「っ……! あ、あのなお前……結局こうなるのかよ……」
「…………夜中の3時…………」
「んふ、ちゅ……しょうがないじゃない、やっぱりシたくなっちゃったんだもん」
ベッドの上で膝立ちになり、アイクとイオン、2人のペニスを両手でそれぞれつかんで交互にしゃぶっているユキは……一応申し訳なさそうにそう言っていた。
あのあと3人は再び寝たのだが……どういうわけか起きて『ヤりたく』なってしまったユキは、その後眠れずに1人悶々としていた。
そして辛抱たまらず、ぐっすり寝ていた2人をたたき起こして脱衣させ……自分も脱衣し……今に至る。
「なんかこう、休んで寝たから体力も戻ったし……アイクもイオンも一緒に寝てるんだから、エッチしないともったいないとか思えてきて……」
「どんな思考回路だ」
「いいからいいから……っ、ちゅ……んふっ」
「……っ!」
右手に握るアイクのペニスを、イオンは根元までくわえてしゃぶる。
皮の向けてむき出しになっている亀頭のあたり。そのあたりを特に重点的に攻め……返ってくるアイクの反応を見て楽しんでいた。
「ん、おっ……」
びくんと腰を反応させるアイクの、今まで半勃ちだったペニスが膨らみ始める。
ほどなくして……くわえるのも大変な、アイク本来の巨根へと姿を変えた。
「っぷ、んふ……っ、やっぱりアイク達のほうが大きいかな……?」
「あ? 何だそれ?」
「ううん、なんでもない……ちゅるっ!」
一層のバキュームをかけてユキはアイクのそれを吸い上げる。
とろとろと流れ出してくる我慢汁を舌にからめ……ユキはそれが、自分の口の中で唾液と混じってどろどろになっているのがわかった。それを利用して、口全体を使ってアイクの肉棒をしごきあげると……より一層気持ちよさそうな感想が返ってくる。
「……っ! うぉ……」
と、ユキがアイクばかりに気を取られていると、
ぎにゅ……きゅっ
「っ……ぷぁ!?」
突然、胸を捕まれる感覚を感じてそっちを見ると……イオンが体をかがめて自分の胸をつかんでいるのが見えた。
手のひら全体に収まりきらないくらいの大きさの、Cカップのユキの胸。イオンはさらに……底に口をつけ、舌を這わせて舐め始めた。
「もぅ……最近、毎回兄さんばっかりいい思いしてるんだから……れろっ」
「何だよお前、やっぱ根に持ってたのか?」
「やっ……ん、あ……イオンってば、赤ちゃんみたいよ?」
自分がアイクのペニスをしゃぶるそばで、イオンはユキの乳首に吸い付いている。まるで、そこから母乳が出ることを期待している子供のように。
もっとも……
「ん、ちゅっ……ユキ……っ」
「ん、はっ、あ、イオン……乳首、気持ちい……っ」
赤ん坊は……こんな風に母親を乱れさせたりはしないだろうが。
ふと見ると……イオンのペニスの方も、いつの間にか最大サイズにまで大きくなっていた。自分がアイクのをしゃぶるのを見てか……はたまたユキの胸をなめてか……。
「そういえば……イオンと最近ヤってないような……最後にやったのいつだっけ?」
「ん、ちゅ……多分、1週間はたってると思うよ? アシルスに来る前だし……」
「そっかー……じゃあ、今日は……オマンコはイオンにあげる」
そう言って、ユキは膝立ちを崩してベッドに座り、股を広げる。
そこには……もうすでに濡れてきている、ユキの秘裂がある。イオンにはうれしいし、好都合だが、前戯もまだやっていないというのに……この濡れようは少し気になった。
「ユキ……もしかして、布団の中で1人でしてた?」
「あ……うん、2人起こす前に、悪あがきでちょっと」
「輪姦されてまだそんな元気か。底なしだなお前……」
そういう言っている間に……イオンはペニスをユキの膣口にあてがい……勢いをつけて挿入した。
ずりゅ、ず…………ずちゅずずりゅじゅっ!!
「きううっ……はあっ、来たぁ……っ! イオンのおちんちん、ひさしぶり……っ!」
膣の肉壁を限界まで広げて膣内を蹂躙する巨根。ユキが歓喜してそれをくわえこむと、すぐさま……こつん、とその先端が子宮口を突いた。
その感覚に……ユキも一瞬、軽く達しそうになる。
ふと、数時間前に入れられた……ウルカのそれとどちらが大きいか……などという疑問が頭をよぎったが、ユキはすぐに忘れた。そんな事を考える余裕は、すぐに奪われた。
ず……ずりゅ、ずちゅっ、ぬぷっ、ぐちゅ……
「あはあっ……やん、んぅっ……い、いいっ! イオンの、気持ちいいっ! オマンコ……イオンのおちんちん突き刺されて、喜んでるっ!」
淫らな水音とともに膣内を往復する、イオンの肉棒。
一突きごとに快感の波が電撃のようにユキの体を走りぬけ、そのたびに膣も反応し……微妙にキュッキュッと収縮する。
その反応に……自然、イオンの下半身も快感を帯び、勢いを強める。より大きな水音を響かせながら……2人は互いの体をむさぼりあった。
すると……
「おいおいユキ……イオンのによがるのはいいけど……俺、忘れないでくれねーか?」
「へぅ、あっ……ふぁ……ご、ごめん、アイク……今……」
と、いつの間にか放してしまっていたペニスを再びくわえようとすると、
「いや、いい……今度は、俺がこっちもらうから」
「ふぇ? あ、まさか……」
そのまさか、と呼ぶべきだろう。
アイクは膝立ちになり……イオンに突き上げられているユキの体をつかむと、その菊穴に……狙いをつけた。
「やっ、あ、アイク……そんな、いきなり……」
「大丈夫だよ。俺のチンポ……お前のツバと俺の先走りで濡れてるから……潤滑油にはなるだろ」
ずっ……にゅち……ずぶぅっ!
「ひっ、ぐぅ……あ―――――っ!」
タイミングを合わせて前後から突き上げられ……ユキは今の出軽く絶頂を迎えた。
それをアイクとイオンは、肉壁の痙攣で感じ取り……底にさらに追い討ちをかけるように、ずぷずぷと突き上げていった。
ぬぷっ、ぐちゅ、ずぷっ……じゅくぬりゅずぐっ!!
「は、あっ……いいっ! コレ……2本挿し、大っきいの……やっぱりいいっ!」
「うあっ! ……ゆ、ユキのオマンコ、絡み付いてくる……っ! あ、あったかくて……すごく、気持ちいいよぉ、っ……!」
「……っ、こっちも……なんか、いつもより締まるような……気のせいか?」
ユキにとっては……盗賊のアジトでも経験した……2本挿し。しかし……今ここで、ベッドの上でアイクとイオンにされているそれは……あの場所でゲリックとウルカにされた時の何倍も、快感を感じることができた。
大きさもそうだが……やはりそれよりも理由は、心の距離が近いから……そう考えるのが妥当だろう。気心が知れた……などという程度ではない。アイクもイオンも、自分のことをこの世の誰よりも……そう、ウルカよりも深く愛してくれているという、そして自分もまた……2人を心の底から、一番愛している……という確かな確信があるからこそ、ここまでの快感が浴びせられるのだ……と、ユキは感じていた。
と、ふとユキの頭に……ひとつの考えが浮かぶ。
「あ、あのね……はうっ! あ、アイク、イオン……っ。ちょっと……っ、頼みがあるんだけど……」
「頼み……?」
「うん、その……」
そして、ユキが言った提案を聞くと……不思議そうにしながらも、2人ともとりあえずうなずく。ユキはそれを見て、ますますこの先が楽しみになったが……
「ねえ、ユキ……もしかして、だけどさ……」
「え……何、イオン……んっ!」
突き上げられながら、どうにかユキが、自分の下になっているイオンの声を聞き取ると、
「それってもしかしてさ……あそこの牢屋で、ウルカ君たちに犯られて気持ちよかったやり方……だったから?」
「えっ!? な、何で知って……」
「……そうなんだね?」
「…………あっ…………!」
「そんで……やっぱしあのウルカの奴にも犯られたんだな?」
「…………あっ…………!!」
ばれた、と顔を引きつらせるユキの目の前で……じとっ、と効果音がつきそうな目で、2人はユキを見返してくる。
するとイオンは、
「まあ、いいけどね……やるよ。…………ただし……」
そして、
「ユキが想像してるより100倍気持ちよくしてっ!」
ずどっ!
「う―――――くあっ!?」
勢いよく、子宮口に一撃をくらって……一瞬、ユキの思考が止まる。
それを皮切りに……アイクもイオンも、先程よりも早く、激しく、ユキの体内で肉棒を暴れまわらせ始めた。
じゅぷっ! ずぷ……ぬぶずぶじゅるじゅぷぐぷっっ!!
「ひあっ!? あ、かあっ……は……き……そ、そんな、いきなりィっ!?」
容赦なく肉ヒダをまくり、こすりあげるその勢いは……不意打ちだったことも手伝って、ユキが地下牢で受けた快感のクライマックス部分に匹敵するそれだった。腰の力が抜け……しかし、前後から2本挿さっている剛直のせいで、体勢がそのまま崩れない。
そのまま、それを……変わらないペースでたたきつけられる。限界はすぐに訪れ、軽い絶頂が、短いスパンで何度も何度も襲い掛かった。
そして、
「……っ! ユキ……出すよっ!」
びゅるるるるっ! びゅるるっ、びゅるぶびゅるる!
「……っ、くぅ……あ、熱……ぉ……っ!!」
ユキの膣内に……最近ご無沙汰だったことも手伝ってだろう、大量のイオンの精液が流れ込み、瞬く間に子宮を満たす。
……が、イオンのピストンは、その間も止まらない。
「ひぎっ!? あ、止まら、な……ぃぅっ!?」
「ユキが、言ったんでしょ? 『射精だしながら突き続けてみて』……って……!」
「ああ……ってこのへんで……俺も限界っ!」
「ふぇ……えっ!? そ、そんな、今出されたら……」
びゅるるるるるっ、びゅる……ぶゅびゅっっ!!
「……っ! きぅ……え……ああああああああっ!!!」
射精とピストンが続く中……アナルで暴れていたアイクのペニスも弾ける。
熱い白濁液を勢いよく中に放ち……その熱と流圧で快感をたたきつけ……そして、止まらずにピストンを続ける。
巨根、勢い、精液量、そして持続性……それら全ての条件がそろい、射精とピストンの、しかも前と後ろから同時の攻撃は……ユキの意識を加速度的に侵食する。
「こっ、こんな……っ! あ、あ……えあっ、ひぐ……こ、壊れるっ……ぅ!」
「まだまだ……兄さん、『合わせて』!」
「おおっ!」
(――――っ!? ちょ……今アレやられたらホントに……!!)
ずぶ、ずぶ……じゅぶ、じゅぶ、ずぶ、ずぶずぶずずずずずず…………っ!!
「―――――! ぁ、ゃ―――っ!!」
必殺技とも呼ぶべき……アイクとイオンの、息を合わせたピストン。アイクが引けばイオンが突き挿し、イオンが引けばアイクが突き挿し……そんな波状攻撃に、しかも射精中と言うおまけまでついてきている。
(こ、こんなの……すごすぎる……っ! き、気絶できない……気絶する、ヒマも……ないなんて……っ!!)
先程からイきっぱなし。目がチカチカして、快感以外のことが頭に入ってこない。
もはやユキは、自分が何を言っているかも定かではない快感の中だ。
「はぁ……あぁっ……! らめ……そんな、射精ひながら、だ、め……っ! こ、壊れちゃう……私のオマンコも、おひりも、頭も……こわれひゃうよぉっ!」
「壊れたら一生面倒見てやるっ!! で、出るっ!」
「僕も……出すよっ! 止めないけどっ!」
「そ、しょんな……ゆ、ゆるひ……」
びゅるるるびゅるびゅぶっ!! びゅる……ぶびゅるるびゅるるっ!!
「あ、は、あ……いぐ、もう、いぎ、あ……ひあああぁぁああああ―――――――っ!!!」
大量の射精。止まらないピストン。
無限に遅い来る快感と幸福の中で……ユキは、2人の精液が尽きるまで、その精液と愛を注がれ続けた。
それが終わるころには……僅かに残っていた、地下牢でのレイプにおいてのショックな思いも……完全に癒えて消えていた。
☆
「はぁ……今回はホント、壊れるかと思ったわ……」
「あー……悪い、ちょっと調子に乗りすぎた……」
「ごめん、ユキ……」
「何謝ってんの。別に責めてるわけじゃないし……私だってうれしかったわよ」
先程まで頭に血が上っていた、今はしゅんとしている2人に、ユキは優しく笑いかける。
結局……最後まで気絶できずに、壮絶な快感の中で2人を受け止め続けたユキだが……終わってみれば、そこにいるのはいつものユキだ。
責める気など微塵もなく……むしろ、激しくとも……いっぱいの愛情を感じさせてくれた2人に、感謝していた。
(じゃなきゃ……あそこまで気持ちよくなるわけないもんね)
「はぁ……やっぱり、私たち3人、相性いいわね」
「何だお前、今更?」
「べっつにぃ~? ま、でも……よかった」
そしてユキは、2人の腕を抱き寄せ……最初と同じように、一緒にベッドに倒れこむと、
「やっぱり私……ここが一番好き! 私がアイクとイオンのものになって、アイクとイオンを私のものにするのが一番好きっ!」
まるで告白のように……そして、自分に言い聞かせるかのように……笑って言った。
アイクもイオンもきょとんとしていたが……素直にユキが言ってくれたことへのうれしい気持ちをかみ締めることにして、一緒にベッドに横になった。
そして、心地よい疲労感の中……
「じゃ、お休み~……」
「ああ、俺も……ふああっ……」
「お休みなさい。ふぅ……」
幼馴染3人、身を寄せ合って、仲良く眠りについた。
そしてそのまま……今日ためこんだ全ての疲労を解消するため……動かなくなり、寝息を立て続けた……。
……1人を除いて。
(………………あれ? 今、何時だ?)
気になることに思い当たり、何か嫌な予感がしたイオンは……虫の知らせとでもいうのか、陥落直前で意識を覚醒させた。
(確か、ユキにたたき起こされたのが3時……そのままずっとセックスして……)
すっかり寝てしまった2人を起こさないように、ベッドの横の机の上に置いた時計をとり、文字盤を見ると……
「…………6:09って……!? もうコレ、いつも僕が起きる時間じゃないか……!」
愕然として、イオンは額に手をやった。
そういえば……外の明るさが、月光とはまた違う光になっている気すらする。
今日は……朝から事情聴取もあるし、商談も残っている。ユキの仇討ちの名目でいろいろと騒いだから、その分の後始末もしなくてはいけない……。
本来なら昨夜のうちに片付けるべきだが、疲労を配慮したオールの厚意によって免除されていた事柄。さすがに……これ以上遅らせるわけにはいかない。オールにも、ミリスにも迷惑がかかる。
しかし、ユキを助けるために昨日一日頭を使い、走り回り、バリゲ卿を強襲して捕らえ、さらに盗賊のアジトに殴りこんでユキ達を助けた上で盗賊を殲滅し……挙句の果てにあんな激しいセックスまでした。
その分の疲労は……軽くはない。できれば寝たい。それが本音だ。
が……ここで寝てしまえば……いくら朝に強いイオンと言えど……熟睡してしまう。寝坊してしまうのは目に見えている。
悩んだ末、イオンは……
「確か、表の売店に……眠気覚ましの薬湯売ってたな……」
兄と恋人に気を使い……朝になったら起こすつもりでそのまま寝かせ、1人、苦行の道を歩もうと決めた。