※この作品はR-18です。

Twins Knight Saga ~双子の勇者の転生戦記~   作:破戒僧

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第60話 セラの奇策・イオンの秘策  ★

「ええと……セラ……さん?」

「ん、ああ……あたしの名前。しがない技術者だ、よろしく。イオン……だっけ?」

 

 先程、鉄パイプを手にイオンに襲いかかった、そして敵でないとわかった今ではちゃっかり打ち解けてしまった彼女は……そう名乗った。

 

 裸にブレザーを羽織っただけの服装ながら、男であるイオンに対して恥じらいなどは見られない。しかも、座っているその姿勢は胡坐(あぐら)。女の大事な場所がばっちり見える。

 本人曰く『何を今更(笑)』とのこと。気風がいいにもほどがあると言えよう。

 

 その際、女性の膣口から白い液体がぽたぽたとこぼれているのを目にし、イオンはこの女性が捕虜で、ここでどのような目にあっていたのかもなんとなく悟ったが、自分からは深くは聞かないことにした。

 

「まあ何だ、悪かったな、てっきりまた帝国の兵士が来たのかと思ってさ……」

「いえ、何でもないですよ。僕のほうこそ、乱暴な真似を……」

「いいってそんなの。つーか、帝国の兵士、倒してくれたしな」

 

 そう言って彼女が目をやった先には、先程イオンが昏倒させた帝国兵と……もう1人、同様の装備の兵士が昏倒させられていた。

 もう1人の方は、なんと彼女……セラが昏倒させたのだというから驚きだ。

 

「ここの牢番やってた奴なんだけどな、隙を見て後ろから締め上げてオトしたんだよ。あたしこれでも、腕力には自信あるんだぜ?」

「へー……拘束とか、されてなかったんですか?」

「されてたよ? 手錠で。けど、偶然牢屋の隅っこに針金が落ちててさ、使い古しの手錠だったし、牢屋の鍵もコレでまとめて開けてやったんだ」

 

 そう言ってセラは、指につまんで小さな針金を見せた。鍵開けのために自分で曲げたと思われ、不自然にクネクネと曲がっている。力持ちの上、器用でもあるらしい。

 

 

 聞けばセラは、そもそも……王国騎士団と一緒にこの町に来ていたらしい。そしてさらに、王国騎士団の団員の1人が、セラの恋人だった……というのだ。

 技術者として、遠征中の武器の整備のためにここまで同行していたセラは……騎士団が帝国との戦闘に陥った折、敗走する騎士団に取り残され……帝国軍に捕まって捕虜になってしまったと、イオンは聞かされた。

 その後、騎士団に関する情報を聞き出すために生かされつつ、兵達の思いつきでここに連れてこられ、性的な暴行を受けていた……とも。

 

 

「処女なんかはとっくの昔に捨ててるけど、やれやれ……やっぱレイプとか、平気じゃいられないもんだな。あーもー腹立つ!」

(そんな風に言う元気があるなら、ま……大丈夫かな)

 

 と、あらかた話を聞いたところで、イオンは簡単に……今の外の状況や、自分たちが何のためにここに来たのか……ということを、かいつまんで話した。

 

 帝国軍によりこのテイロスが、そして他の町村もいくつか制圧されたこと、

 自分たちは旅の途中で、偶然騎士団に出会い……協力を申し出たこと、

 これからセラを含む町の人々を助け、逃がすつもりでいること、

 そして……首謀者のモーガンを倒すつもりであることを。

 

「そ……そんなこと、できんのかよ?」

「できるじゃなくて、やらないと。このままじゃ……いつまでたっても事態は好転しません。幸いと言うか、腕にはいくらか自身がありますしね」

「だったら……追っ手をなぎ倒しながらでも、あんたらだけなら強引に下山だってできただろうに……」

「主義に反することはしたくありませんね。兄さんに張っ倒されちゃいますよ」

「へー……」

 

 しばし、そうしてセラはイオンの話を聞いていたが、

 

「さて……時間もそうあるわけじゃありませんから、セラさんもここから連れ出させていただきますね。その王国軍の恋人の方にも……早く会いたいでしょうし」

 

 するとセラは、なぜか一転して不機嫌そうな顔になる。

 

「は、冗談! あんな奴と、会いたくなんかあるもんかよ!」

「え? でも……恋人なんじゃ……」

「戦場であたしのこと見捨てて自分だけ逃げ出すような奴を、恋人だなんて思えないね。わざと女(あたし)がいることがわかるような発言をして、帝国兵の目をあたしに向けさせて、その隙に逃げたんだよあいつ。振り返りもしないで、あたしをおとりにしてさ」

 

 セラはそう言って、はぁ……とため息をつく。

 

 それが本当なら……彼女の心中を推し量るのは至難の技だろう。何せ、守ってくれると信じていた恋人に……おとりにされて逃げられたのだから。

 救いは、その態度。恋人に裏切られたことに、ショックを受けている、というよりは、呆れているらしい。不謹慎な言い方だが……神経は太巻きらしく、心の傷は浅そうだ。

 どう声をかけたものか、とイオンが考えていると、

 

 こつ……こつ……

 

「「!!」」

 

 まずセラが、一瞬遅れてイオンが、その『足音』に気づいた。

 まだ遠いが……階段を下りて……明らかにこの牢に向かってきている。

 

「やばっ……多分、見張りの交代だ! もうそんな時間かよ……!」

 

 と、セラ。ついで、彼女が自分で昏倒させた兵士に目をやる。

 つまり、近づいてくる足音の主は……セラが昏倒させたこの兵士と交代するために、この地下牢に向かっている。隠密行動厳守のこの状況で、イオンが見つかるのはまずい。

 ……実際には、アイクが既に見つかっているのだが……そんなことを知る由もないイオンは、頭をフル回転させて対応策を考える。

 

(また昏倒させるか……だめだ。もう何人か気絶させてるし、これ以上、現場から兵士が減るのは……不自然に思う奴が出てくる。隠れるにしても、牢番の兵士はセラさんが気絶させてしまった。いるはずの兵士がいないんじゃ、どの道怪しまれる……)

 

 刻一刻とタイムリミットが迫る中、考えるイオンに……セラがふと、何か思いついた様子で声をかけた。

 

「な、なあ……イオン、こういうのはどうだ?」

「え?」

 

     ☆

 

 そして、交代の時間になり……扉が開けられる。

 がちゃり、と音がして……その向こうから3人組の兵士が姿を現した。

 

「おーい、交代だぞー……って、お?」

 

 と、その目に飛び込んできたのは……

 

「んあっ! はっ、う……や、やめろ……ちきしょおっ!」

 

 そんな声を上げながら……捕虜の女が、牢番の兵士にレイプされている光景だった。

 

 手錠をかけられ、床に這いつくばらされ……怒りと不快感をあらわにしながら、女は自分の膣に剛直を突き刺している兵士をにらんでいる。

 その兵士の表情は……フルフェイスタイプの兜で隠され、うかがい知ることはできない。女性が上げる苦悶の声を無視し、無言でピストンを続ける。

 

「ぐぅうっ……こ、こんな……気持ちよくなんか……ぁあっ!」

「はははっ、何だよ、お楽しみ中だったのか?」

 

 と、入ってきた兵士の1人が、笑いながら……牢番の兵士に声をかけた。

 牢版の兵士は、兜のせいでややくぐもっている声で返す。

 

「けどお前よぉ、尋問の時間外に女に手ぇ出すのは……規定違反だぜ?」

「す、すいません……」

「いやいや、俺達は優しい先輩だから、黙っててやるよ。その代わり……引き続き、見張りよろしく頼むぜ~♪」

 

 とんとん拍子に、『規定違反を黙っている代わりに、自分たちの担当の時間の見張りを引き受けること』という約定をとりつけられた。

 その言葉に、鎧姿の牢版の兵士は…………

 

 …………否、

 

 ……膣にペニスを突き刺している、牢番が来ていた鎧に身を包んだイオンは、しめた、とでも言いたげな表情でうなずいた。

 

『ふぅ……連中、まんまとだまされたな』

『ええ、何とか……うまく行きましたね……』

 

 そして裸のセラと、犯している、という演技中のイオンとの間に……イオンが最近習得した『テレパシー』での会話がなされる。

 

 どういうことかというと、状況そのまま。セラの提案した……とんでもない荒業だ。

 

 イオンは、気絶させた兵士から服(上着)と鎧を剥ぎ取り、それを自分が着た。兜まで全てをしっかり身につけて、顔を完全に隠した。

 

 続いて、気絶させた兵士2名と……脱いだイオンの服とズボンを適当なところに隠す。

 

 そして、上着を脱ぎ捨てて再び裸になったセラは、一度はずした手錠をまた装着した。鍵は……かかっているように見えるだけだが。

 

 最後に、セラに這いつくばるような姿勢をとらせ……イオンがズボンからペニスだけを出してセラの膣に差し込めば、これで偽装工作は完了となる。

 

 兜と鎧を身につけているがゆえに、表情も体の線もうかがえず……かつ拘束されている女を強引に犯しているように双方が演技をすれば、見た目そのままの光景だ……と、勝手に向こうで勘違いしてくれる。 結果的に、勘違いと敵兵のサボり欲がうまくリンクしたため、イオンはばれずに交代役をやり過ごしたのだ。

 もっとも……代償として、セラの膣を思いっきりイオンが犯すことになったが。

 

 これであとは、兵士達が出て行くのを見るだけ。そうしたら、イオンは元通りに服を着て、セラを連れて脱出できる。

 

 が、ふと……見張りのサボり約束をとりつけた兵士達の1人が……こんなことを言い出した。

 

「そうだ、どうせ暇だし……ここで見物させてもらうかな」

『『えっ!?』』

「おお、そりゃいいや」

「ほら、見ててやるよ。思いっきり女をヒィヒィ言わせちまえ、新入り!」

 

 などと言い出し……男達は、その場に胡坐をかいて座り始めた。

 どうやら、時間もあるという理由で、イオンとセラのセックスをここで、ポルノ映画のような感覚で見物していくつもりのようだ。おそらくは……最後まで。

 

 予想外の展開に、イオンは『テレパシー』でセラに相談する。

 この『テレパシー』は有線で、イオンはまだ直接接触している相手にしか使えない。もっとも……今は接触どころかドッキングしているので、何も問題なく使えるが。

 

 するとセラは、

 

『ど、どうするって……ヤるしかないだろ、ばれたら面倒だし』

『ええっ!? で、でも……いいんですか!? セックスですよ!?』

『いいからほら、さっさとやれよイオン!』

 

 そういって下腹部に力をこめ、ペニスを締め付ける。

 

(こ、こいつは味方だし……あいつらに犯されるよりはましだろ)

 

 イオンは観念して、ならせめて早く終わらせれば……と、再び腰をふり始めた。

 当然、肉ヒダが絡みついてイオンのペニスを刺激する。快感にさらされ……次第にイオンのペニスは、大きさのセーブができなくなっていく。

 

「くそぉっ! このエロ兵士! やめろ、はな……せ……ぇ?」

 

 と、演技に集中していたセラも……ここで異変に気づく。

 先程よりも、イオンのペニスが膨らみつつあると。

 

(え……っ!? な、何だっ!? な、なんか、大きく……)

 

 2回りも3回りも大きくなったイオンのペニスに……見る見るうちにセラの膣内は押し広げられていた。今まで、挿れたことのない大きさの男性器によって。

 

 困惑するセラを、イオンはあくまでも演技で突き上げ続ける。

 ぱん、ぱん……と、腰を尻に打ち付ける音が響くと共に、ぐちゅぐちゅと水音を立て、愛液を掻き出しながら、イオンの巨根はセラの膣内を往復する。

 しかし当然……セラに突き刺さる衝撃は、先程までよりはるか上。

 

「あ、かっ……いぎぃっ!? ま、待っ……」

 

 ぐちゅ、じゅぷっ! じゅる、ずりゅ、ぐちゅ……ずこっ、ずどっ!

 

「ひ……ぃぐあっ!? んぁ……こんな、こと……ありえ……ぁあっ!!」

 

 兜で表情がわからないイオンが、無機質にひたすらセラを犯すその柄は……見物客の3人の目を、大いに楽しませていた。

 

「いいねえ、いい女が縛られて犯されてるってのは」

「ああ、もうがまんできねえ、俺自分でコくわ」

「お……俺もっ!」

 

 と、しまいには3人ともペニスを出し、セラとイオンの目の前でオナニーまで始めた。

 赤黒い、怒張したペニスを、イオンとセラのまぐわいをオカズに、右手でひたすらしごいている。

 

 その光景に嫌悪感を覚えたイオンだったが……それがすぐに気にならなくなるぐらいに、彼はセラとのセックスにも集中していた。

 ただ演技だけのはずのセックスだが……

 

(セラさんの膣内……き、気持ちいい……っ!? み、ミリスさんと、いい勝負……)

 

 絶妙な力加減とタイミングで締め付けてくれるセラの膣が……イオンから思考回路の余裕を奪いつつあった。

 ミリスの『変幻自在の膣』に比べれば、変な話、駆動性は劣るものの……筋肉がついているせいか……セラの膣内は、まるでペニスを下半身ごと引っ張り上げられるかのようなきつさをもっていた。吸引力が大きく、感じる快感もそれに応じて大きくなってきている。

 ほぼ力技だが……小細工がないゆえに強烈、とでも言うのだろうか、吸い上げるようなバキューム型の膣に、イオンは演技関係なく追い詰められていった。

 

 そのセラは、

 

「はっ、ぐっ……ぅ……ぅひっ! いぐ……も、ホントぉに、止まっ……」

 

 全身が汗にまみれ、快感の大きさに涙や唾液をたれ流して、がくがくと震えながらイオンのピストンを受け止めていた。

 

「おーおー、そそる光景だねえ?」

「ホントだぜ。見ろあの顔!」

「ああ、こりゃたまんねえ……」

 

 男達の手も加速する。

 

(うわぁ……セラさん、迫真の演技……)

 

 

………………否、

 

 

(や……やばすぎるっ……予想以上すぎる……っ! イオン、力抜いて……っ!)

 

 全く未体験の大きさのペニスを、膣内に勢いよくたたきつけられ続けるというこの状況に……演技でもなんでもなく、本気で喘いでいた。

 

(き……聞いてねーよイオンっ!? お前の、こんな太くて、強烈だなんて……こ、このままじゃホントに……壊れる……っ。心も、体も……おかしくなるぞあたしっ!?)

 

 女としての喜び、しかしそれが強烈過ぎるがゆえに体に起こる、制御不能の感情と快感が押し寄せる正体不明の危機感。快感と息苦しさで頭がいっぱいになり、ほかの事を……演技含め……考える余裕がもはやない。

 帝国兵数人に辱められても折れなかったセラの心は、当に骨抜きになっていた。

 

 セックスは、レイプに限らず初めてではない。それなりに、経験があると……セラは思っていた。輪姦に耐えられたのだ、演技ぐらいどうということはない、とも。

 そんな自身をあざ笑うかのように、巨根は膣内を蹂躙する。

 

(あぁ……ぁあっ……も、もう、いいや……。何も、考えなくて……イオンのチンポ、気持ちいいから……もうそれで……)

 

 と、セラの思考回路が衰弱してきたころ、

 

(……っ! だ、だめだ……もう、出る……っ!!)

 

 見られていたせいもあってだろうか、イオンにしては珍しく、事前に予告する余裕もなく……セラの中で、その限界が訪れた。

 

 びゅるるるるっ!! びゅる……どくどぷびゅくびゅるるっ!!

 

「―――――っ!!? ぁが……はぁああ――――ぁ゛―――っ!!?」

 

 イオンのペニスが膣内でひくひくと痙攣したかと思うと、次の瞬間セラの膣内で、極小規模の火山の噴火が起こった。子宮の中が一瞬にして、白いマグマで満たされる。

 その衝撃に、消えかけていた意識が一瞬で覚醒し、セラは逆エビ反りになる。

 

 同時に……自分でしごいていた連中も絶頂に達し、セラの顔や肩に精液を噴きかける。

 しかし、セラにそんな事を気にする余裕はなく……その身の痙攣がおさまったころ、床にどさっと崩れ落ちた。手錠の鎖がじゃらん、と音を立てる。

 彼女に今、残されている感覚は……全身に充満した快感の残照と、膣内を押し広げているイオンのペニスのみ。

 

 一方でイオンも、射精の後の脱力感でしばらく動こうとしない。まだ射精の途中である……ということもあるが。

 そんな2人を残し、満足した様子の兵士達は去っていく。

 

 兵士達の足音が遠くに行ったのを見計らい、イオンはふぅ、と息をついて、刺さったままのペニスを抜いた。窮屈な兜も、鎧もはずす。

 直後、またしてもセラは軽くイってしまった。膣内から精液がこぼれ出る。

 

「えっと……大丈夫……じゃない……ですかね、セラ……さん?」

「らい丈夫に、見えるか、よぉ……」

 

 まだ息の荒い、力の入らない口で、うまく回らない舌で、セラはそう返した。

 

(こんな……こんなチンポ知っちまったら……もう、戻れねーかもじゃんかよ……)

 

 と、イオンは座って、セラは寝転がったまま、とりあえず体力と精神力の回復を待っていたその時、

 

 

 再び、今度は勢いよく扉が開き、さっきの3人が入ってきた。

 

 

 それに気づき、あわててイオンはカモフラージュのためにセラ(放心中)を抱きしめようとするが、その直前に……3つの違和感に気付く。

 

 まず1つ目……扉が開けられたのではなく、吹き飛ばされたことに。

 

 次に2つ目……兵士達が3人とも、気絶していることに。

 

 そして3つ目……

 

「んあ? イオンお前……どういう状況だそれ?」

 

 この兄がいることに。

 

     ☆

 

 とりあえず、イオンは着替え、セラには戸棚に会った囚人服を一旦着せてから、

 イオンとセラの体力回復を待つ間に、イオンはアイクから大方の事情を聞いた。

 

「なるほどね、つまり……隠密行動に失敗した、と」

「ああ、でも、後悔は……してない」

 

 アイクが出たのは、殺されそうになっていた捕虜を助けるため……それは本当であり、その時のアイクの心には、打算も何もなく正義感だけがあった。

 それを知っているがゆえに、イオンも……今回ばかりは、深く追求はしなかった。

 

 ともかく、イオンがアイクに聞いた今の状況は……騒ぎを聞きつけて次々にかかってくる敵兵を片っ端からアイクが相手にしたために、外がかなり混乱状態にあるとのこと。

 だがそういう状況に陥りながらも、きっちりと捕虜の隠匿はしたとのことで、さらにこれは結果論だが……敵の兵数を100と少し減らすことに成功したらしい。

 それらを考慮しつつ、イオンは頭をひねる。

 

(そうなると……この状況下、より確実に……セラさんと、各地点に隠れさせておいた捕虜達を逃がすには……僕達で戦って守るにも、限度ってものがあるし……)

 

 するとその時、ようやく回復したらしいセラが口を開いた。

 

「しっかし、似てんなぁ……マジ同じ顔じゃん」

 

 どうやら精神面でも回復できたらしい彼女は、今はメガネと服(学ランとブレザー)ぐらいしか差のないアイクとイオンの顔を見比べて、そう感嘆の声を漏らしていた。

 ちなみに、アイクの自己紹介は既に終わらせてある。

 

「まあ、双子だしな」

「へー、そんなもんなのか? あたし、今までこんな似てる2人みたことねーからな……メガネ取ったら絶対わかんねーや」

 

 と、その時、

 

 

 

「……ああ、なら……この手でいきますか」

「「へ?」」

 

 

 

 今の会話を聞いていたイオンが……何か思いついたらしい。

 

 

 

 

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