Twins Knight Saga ~双子の勇者の転生戦記~ 作:破戒僧
アルビオンへの来訪、花婿暗殺未遂、過激派との決着……
そんなあわただしい日常の中で、ついつい滞りがちになっていた『ある仕事』が、久しぶりに行われようとしていた。
精液の『採取』である。
場所がフローネでなくとも、『採取』は純系の責務。サイミールあろうがアルビオンだろうが……定められた期日にはきっちりと精霊とセックスし、精液を提供する。
しかも……今回のケースは、今までと少し違った。
何が違うのか……それは、部屋に入れば一目瞭然である。
「……担当、お前なんだ?」
「はい~。アイク様、よろしくお願いしますね~」
と、おなじみ部屋の中央の魔法陣の上に立っているのが……エミリィだという点。
その光景に、なぜだかアイクはため息をつきたくなった。
その、なんとなくでもの理由として……エミリィの足元の魔法陣が、普段……フローネでの『採取』に使われるそれとは、かなり……異なっているように見えたからだ。
(……おいおい、まさか……)
その予感は、1秒後に現実となる。
「ではアイク様~、今回私、少々私がアレンジした精液採取用の術式をためさせていただきたく思いますので~、ご準備をお願いいたします~」
「やっぱりかよ」
☆
「ん……ちゅる……ぺろ、じゅる……」
唾液と我慢汁が折りなす水音を立てながら、エミリィは彼のペニスを愛でていった。
2人は今、燐光を放つ魔法陣の内側に座り……普通のセックスと変わらない様子でいる。反り返ったアイクのペニスを、その足元にかしずいているエミリィが嘗め回している形だ。
以前……というかつい先日に『治療』の形でまぐわった時には、状況が状況だけに、いきなり挿入……という形だったために、アイクにとってはエミリィの口淫は初めてであった。
やはりなれていないのか、ぎこちないが……ペニスに血液を集中させるだけの威力はある、と言っていい。
しかし、アイクは別の意味で不審に思っていた。
「なぁ、エミリィ? これ……『採取』なんだろ? お前が直接しゃぶっていいのか、精霊とかじゃなくて?」
「んふ、いいからいいから、そのまま楽にしておいてください~」
エミリィは答えず……ペニスに己の唾液を刷り込み続ける。
かいがいしく続けられるフェラに、だんだんとアイクも息が荒くなっていく。
それを感じ取り、エミリィは『そろそろいいですね~』と言うと、その口からペニスを出した。
そして、アイクを促して床に寝転がらせると……その上にまたがるようにした。そのまま、いきり立ったままの肉棒を己の秘所にあてがう。
「……って、おい!? おま、いいのかよ? 膣内に出したら、『採取』じゃ……」
「大丈夫ですから~、万事私に任せておいてください~」
変わらぬ笑みと共に……エミリィはその肉壁で肉の棒を包み込んだ。
「……っ、お……!」
今度は、挿れてもすぐに射精してしまうようなことはなく……アイクは、エミリィの膣内を普通に堪能することができた。
(……本人がいいって言ってくれてんだし……ここは普通にしとくか……?)
その分身を包み込む膣壁に、アイクは今までに味わったものとは違う感触を覚えていた。
普通の『締め付ける』や『しごき上げる』とは違う……まさに『包み込む』というような表現が似合う、なんともやさしく、それでいて安心感のある感触だ。
例えるならまるで……母親に抱きしめられているような安心感。アイクより背が高いこともあり……その感覚は助長されている。
やっていることはとてつもなく淫靡なそれだと言うのに、アイクはどこか安らぎすら覚える空気の中で、腰を上下させるエミリィの膣内を堪能していた。
やがて、それだけでは物足りなくなったアイクは……自分もエミリィの腰をつかみ、腰を上下させてエミリィを突き上げる。
「やぁ、んっ……、アイク様も、やる気に……なりましたか~?」
「おかげさまで……なっ!」
その反応に、まるで膣内までも喜んでいるかのように……アイクのペニスに、さらに快感が積み重ねられていく。
今までに感じたことの無い類の感触と快感をもたらす、エミリィの膣。いったい中で、膣の筋肉がどんな動き方をしているのか、中で何が起こっているのか、アイクには想像できない。味わったことの無い安心感を与えてくれる、不思議な膣だ。
その感触は、むしろ腰を振れば振るほどに、焦燥感どころか安心感を与えてくれるようだった。
「はぁ……っ! あ、アイク様の、おちんちん……すごく、いいです……っ!」
エミリィの方も……膣内で暴れまわるアイクの巨根に、ほとんどもう腰砕け寸前まで追い込まれつつあり……先程までは自分で動いていたのだが……今はもうアイクのピストンに身を任せている状態である。
処女にして、初めて味わったのが、このアイクの肉棒であり……それから間もないうちに、徐々に激しさを増し……やがては自分をよがり狂わせるであろう、このセックス。
もはや、彼以外の男では満足できない体になったのではないか……と、彼女は感じていた。もっとも……今更、他の男に心を許したくも無かったが……。
それを知ってか知らずか……アイクのピストンはだんだんと激しさを増していく。膣壁をこすり上げ、子宮口を突き上げる。
やがて……双方に限界が訪れた。
「っく、出る……っ!」
「はい……っ! あ、アイク様ぁ、このまま、中に……!」
びゅるるるびゅるっ! ごぷ……びゅるどくびゅるるるっ!!
「ひっ、く……んうぅぅう―――――っ!」
体をビクビクと震わせながら……エミリィは押し寄せる性的快感と幸福感の波に襲われた。そのまま、体中に電撃が走ったような感覚と共に……脱力する。
膣内を瞬く間に満たし、子宮内に流れ込んでくる熱い感触に、彼女はも言われぬ幸福感を覚えていた。
(こ、れが……アイク様との……お慕いする殿方との、セックス……なのですね……)
しばらくの間……脱力もあるが、その胎内の感触と、絶頂の余韻に浸っていようと……エミリィは心身をリラックスさせて休息をとった。
が、それが終わらない内に……
「いひっ!?」
突如として、下から再び突き上げられる。
見下ろすと……状態を半分起こした状態のアイクが、再びピストンを始めている光景があった。
「はぁ……はぁ……」
「あ、アイク……様~?」
そのアイクの脳内には……今まで味わったことのない感覚があったことを、当事者でありながらそれを『与える』側である。エミリィは知らない。
(何だ、これ……なんか、まだまだいけそうな……いやむしろ……抱けば抱くほど、逆にもっと抱きたくなってくる……ような……)
間違いなく、現実世界でも……このフェルガルドでも初めての感想だった。
一回では満足できないような、性欲を根本から刺激する女性器ならば、どちらの世界にもあった。しかし……これは、エミリィの膣は、それらとはまた違う種類だ。
腰を振れば振るほど、もっと振りたくなる。抱けば抱くほどに、もっと抱きたくなる。
食欲増進効果のある香草料理を食べた時のように……抱くほどに逆に精神がハングリーな状態になるようで、まだ何度でも、いくらでも彼女を抱きたくなるようだ。
しまいには、他の女も一緒に抱きたいと思えるような欲求が芽生え始めていた。
(こんなオマンコあんのかよ……! 抱けば抱くほど、欲求不満になる、だと……!?)
戸惑いつつも……アイクは腰を振ることをやめない。
そして、目の前でこぼれそうになっている……エミリィの豊満なバストに手を伸ばした。
つかみ、力をこめると……両手にでも余るほどの大きさのそれが、やわらかく、心地よい感触と共に変形していく。
「ひゃ、あん……! アイク様、おっぱい、らめぇ……!」
膣と同時に胸までも攻められ……さすがに彼女も、余裕がなくなっていた。
自慰で自分でもむのとは明らかに違う感触に当てられ、急激に頭の中から理性が追い出されていくのを感じる。
(ああっ……こんな……アイク様、私の体……求めてくださってる……!)
再び襲ってくる幸福感を感じつつも……その体にもう力は入らない。アイクのされるがままにされているしかしようがない状態だ。
それを察知したのか……アイクはおもむろに体位を変え、今度は自分が上になった。
正常位で子宮口を突き上げつつ、胸をもみしだき、赤ん坊のように吸い付いてみたりする。ハングリー状態で、遠慮ということをしなくなったアイクの、そのままの欲望だ。
なすがままにされるのもまた、エミリィには快感となっていた。
(アイク様……もっと、もっと私の体で、気持ちよくなっ……て……)
(うっ……ま、また、出……)
瞬間、アイクは一番奥までペニスを挿しこみ、押し付けるようにして2発目を放った。
「ひ、くっ、きぃ……うぅうあぁああ―――――っ!!」
体全体を痙攣させ、アイクの顔に押し付けられている胸をぷるぷると揺らしながら……同時にエミリィも絶頂を迎えた。
しかし、今度はその余韻を楽しむ暇すら与えられず……
「ひあっ!? あ、アイク様~?」
「悪い、エミリィ……もう一発……頼むわ」
「えあっ、あ……そんな……す、少し休……んっ!」
聞き入れず……未体験の感触に心を奪われているアイクは、ただ煩悩と本能に正直になって腰を振る。胸をもむ。汗のにじむエミリィの体に、舌を這わせる。
射精したが……まだまだ性欲が尽きることは無かった。
むしろ、いややはりというべきか……より求めたくなったのだ。
「んひっ、あ、あっ……あひぃっ!」
膣だけではない。快感のあまりよがる彼女の、ゆれる巨乳。振り乱される、桃色のきれいな髪。柔肌にきらめく汗は、美味しそうにすら見え、舐めとりたくなってくる。
それら全てが彼の性欲に拍車をかける。
「ひぁ……あ、アイク様ぁ~……ゆ、許し……休憩を……」
「ごめん……無理……」
「そ、そんなぁ……あぁあっ!」
いまだ萎えることの無い巨根によって……つい先日まで処女だった彼女の膣内は、その後さらに数回の射精とともに蹂躙され続けた。
☆
(……や、やりすぎたな……マジで……)
「はぁ……はぁ……はぁ……アイク、様ぁ……」
夢見心地のエミリィに腕枕をしながら……アイクはため息をついていた。
結局あのあと……アイクは自分が勃たなくなるまでエミリィを攻め続け……6度もその膣内に射精を行ってしまっていた。しかも、一度も膣から抜かずに。
その間ずっと休み無く攻められ続けたエミリィは、ほとんど放心状態で……しかし幸せそうにしてアイクに寄り添っていた。アイクが正気に戻ったのも、ちょうどその頃だ。
(最近まで処女だった女に対して、こんなこと……うぅ、今更だけど、自己嫌悪が……)
そう思いつつも……アイクは、先程まで堪能していた彼女の膣内を思い出しては、理性とは裏腹に幸福感と満足感を覚えていた。
自分の意思で、陰嚢が空になるまで情事に興じたのは……久しぶりのことだ。
そして同時に……アイクは、いかにもその欲望に正直な感想を……その胸中に抱いていた。
膣内を堪能し、よがる彼女のつややかさと美しさを見て……思い始めたこと。
(……どうすっかな……エミリィのこと、手放したくなくなった……)
今、膝枕で寝かせている彼女のことを……このまま自分のものにしておきたい、という……いかにも雄らしい欲望が、アイクの中に芽生えていた。
決して欲情から、というわけではない。
セックスの気持ちよさはもちろんだが……これまでに見たふとしたしぐさや、のほほんとしたスローペースな性格、一緒にいて安心できる雰囲気……それら全てが、今となっては愛おしく感じられた。
きっかけは現金なものだが……それもアイクには、もはや些細なことだった。
と、
「……ん?」
ここでアイクは……妙なことを思い出した。
それは、もともとこの部屋に来た当初の目的……
「……あれ? これって……『採取』じゃなかったっけ?」
「ええ、そうですよ~……よいしょっと」
「お?」
と、何の前触れも無く……エミリィが起き上がった。
あらかた疲労が取れたらしく、のびをしたり、肩をまわしたりなどして、体をほぐしていた。
それを見ていたアイクは……今更ながら、もう1つの違和感に気づく。
(あれ……? あんだけ出したのに……こぼれてない……?)
エミリィの中に、アイクは6回射精を行った。膣内も子宮内も満たし、あきらかにあふれ出すであろう量を、だ。
しかし、周囲の床に……汗や愛液はともかく、膣内射精した精液がこぼれ出ている様子は全く無いのだ。明らかに不自然である。
そしてエミリィは、おもむろに何やら呪文(?)を唱え始めると……次の瞬間、エミリィ自身の体がポウッと光り始めた。
その光に、アイクは見覚えがある。
精液の『採取』の時に、魔法発動の際に精霊がまとう光と同じ色だった。
そしてエミリィは、ちょうどその精霊がやるように……膣口に手を当てて、さらに何事かつぶやく。
すると……燐光を帯びたアイクの精液が、スライムか何かのように、するすると膣内からまとまって出てきたのだ。ちょうど……普通の『採取』の際に精霊がするように。
手の動きに従って引きずり出される精液の固まりは、ぷるぷると身を振るわせつつ、彼女の手元で浮遊する。宇宙空間の無重力でただよう水のような見た目だ。
彼女はそれを……手元に用意した小瓶につめていく。
途中、1本では足りなかったので、2本目をも満たし……3本目の3分の2ほどでようやく全部おさまっていた。
「ふぅ……これで完了ですね~。せっかく注いでいただいたのに、もったいないですが~」
「あの~……これ、お前、何したの今?」
と、アイクが聞くと、エミリィはいつも通りの笑みと共に答えた。
「はい~。今の術式は、私の体に『淫気』の精霊を憑依させて行ったのです~」
今まで聴いたことのない魔術形態に、アイクは興味をしめす。
……まあ……彼女のオリジナルであるがゆえに、当然なのだが。
「精霊を憑依……平たく言えば『取り憑かせる』ことによって、私も精霊と同じ力を使えるようになるのです~。今のは、膣内射精していただいた精液を、不純物を取り除いて取り出したわけで~、さらに言わせていただければ、注いでいただいた精液が一滴たりとも床などにこぼれていないのも、精霊の力によるものです~」
「へー……ってか、そんなこと可能なのか?」
「普通は不可能ですよ~。精霊の力は人間には負担が大きすぎて、まともに浴びれば心身ともに耐え切れませんから~。私は、あらかじめ作っておいた、それらの負担を相殺レジストする効能のある術式をつかっておりましたので、大丈夫ですが~……」
嬉しそうに、エミリィは説明を始める。
前にも説明されたことだが、精霊召喚は、才能が必要な魔術のひとつである。
呼び出される精霊の力は根本的に、人間が使役するには強大かつ不安定であり……いくつもの枷や楔を使って力を制限することで、人間にも制御可能になる。
そのため、その力を取り込もうなどとすれば、確実にその術者は負担に耐え切れない。確実に精神が崩壊し……その精霊の力に侵されて自分を失う。
戦の精霊を取り込もうなどとすれば、強大な力を得ることはできるものの……戦い、暴れることしか考えられなくなる。体も負担に耐えかね、長くは保たずに崩壊する。
闇の精霊ならば、底無しの悪意と残虐性に染まってしまう。
淫気の精霊なら……淫らなことしか考えられなくなる……といった具合にだ。
エミリィはあらかじめそのメカニズムを解析し、ワクチンの役割を果たす術を自分にかけていたために、自在に精霊の力を使えたのである。
もちろん、オリジナルの。そのような術式もまた、前人未到の領域だ。
(また危ない実験しやがって、この女……)
呆れつつも、アイクの脳裏には……先程のセックスの快感が忘れられないで残っている。
同時に……この先、あの術式を自分以外にも使うのか……と思うと、嫌な気分になったのが自分でもわかった。自然なことかもしれないが……これからもそばにいたい、そばにいてほしい……誰にも渡したくない、という……独占欲にも似た思いが感じられた。
そして……アイクは、
思い切って言うことにした。
「あのさ、エミリィ……」
「はい~?」
小瓶2本半分の精液を膣から抜き取り、今は術式を解除して休んでいるエミリィは……アイクからの呼びかけに、いつもと同じのほほんとした感じの声で聞き返す。
そして、その彼女にアイクが言ったことは……
「……お前さえよかったらなんだけど……俺のミストレスにならない?」