※この作品はR-18です。

万事屋3P   作:12345

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銀時と神楽の攻防戦 おまけのメガネ(前半戦)

 夏はやっぱり麦茶アルナ。

 麦茶が入ったコップを片手にソファーに寝そべり、リモコンでテレビのスイッチを入れる。

 

「お前な……」

「何アルか?」

 

 呆れた様なため息混じりの声が聞こえ、顔を上げると向かい合わせのソファーでジャンプを読んでいた銀ちゃんが、眉を顰(ひそ)めていた。

 

「おしとやかになれなんて無茶な事はいわねーから、せめてもう少しなぁ」

 

 その視線を辿ると、足をパタパタと動かした所為で捲(めく)れ上がったチャイナドレス。暑かったので今日はズボンを履いてない。

 

「銀ちゃんポリゴンだったアルか。今、警察呼ぶから待ってろヨ」

「誰がポリゴンだ! ちげーつーの! 本当のポリゴンだったら注意なんてしないから!」

「だったら何アルか。変態アルか」

「変態じゃありませーん。ごくごく常識的な事を言ってるだけですぅ」

 

 手に持ったジャンプを机の上に置き、口をとがらせる銀ちゃん。

 私はそんな銀ちゃんに素直に従うのが嫌で、悪態をつく。

 けれど、考えるのは何でそんな事を言うのかという事。

 糖が脳に来たアルか?

 そう言えば糖尿病は痴呆になりやすいとかこの前テレビやってたネ。

 

「だからあれ程、糖分は控えろって言ったダロォオオオ!?」

「話が飛びすぎて訳わかんねーから。銀さんにも分かるように三十字以内で簡潔に述べろ」

「けど心配いらないネ。この万事屋グラさんがついてるからナ。これからの万事屋はグラさんに任せるヨロシ」

「人の話聞けよ! 大体、そんなん心配しか生まれねーわ! あークソッ!」

 

 頭をバリバリと掻いた銀ちゃんは、立ち上がる。どうするのかと見ていたら、テーブルを回りこみ、ペッと払うように裾(すそ)を直し、戻っていった。

 子供扱いする様なその行為に腹が立ったので、わざと足をばたつかせもう一度捲(めく)る。

 すると銀ちゃんはまた立ち上がり裾を直す。

 

 ペラッ。

 ペッ。

 ペラッ。

 ペッ。

 ペラッ。

 

「ああああ! もうなんなの! 人が折角直してやってんのに、反抗期ですか! 思春期ですか! 夕日に向って駆けてく時代ですか!」

 

 交互に繰り返される行為に先に根を上げたのは銀ちゃんだった。

 

「裾、暑いアル。捲(めく)れてた方が涼しいネ」

 

 スリットが入ってるとはいえ、エアコンもない万事屋で、踝丈(くるぶしたけ)のチャイナドレスは裾が足に纏(まと)わりついて暑いことこの上ない。めくれ上がってる方が幾分かマシだった。

 

「わかった、扇風機一人で使っていいから直しなさい」

 

 本当に変だ。いつだって扇風機の取り合いをする銀ちゃんが今日に限って独り占めを許すとか、絶対変。酢昆布賭けたっていいアル。

 

「銀ちゃん、ナニか食ったアルか? いつも言ってるでしょ、知らない人から貰ったもの食べちゃいけないって!」

「言ってるの俺! いつも食ってるのお前!」

 

 深い深い溜息をつき、がっくりと頭(こうべ)を垂れる。

 

「あのね……男はみーんな狼なの、そーやって無防備に寝てると喰われちゃうんだよ? わかった?」

「今は銀ちゃんしかいないから問題ないデショ」

「銀さんだって男なの! あ、いやだからってポリゴンじゃないからね? うん。違うから」

「じゃあ問題ないネ」

「そうじゃないの!」

 

 話は平行線を辿り、言って言い返して、くるくると回る。

 そうやってる内に、暑さとイライラは募(つの)っていく。

 だからわざと、体を上下にゆすり、裾をズリズリとまくり上げてやった。

 そうするとそれに対して、更に口うるさい小言が飛ぶ。

 気に食わない銀ちゃんの態度。八つ当たり地味た行為はエスカレートしていき、裾はどんどん上がる。

 

「もういい加減認めろよナ~。ポリゴンだから神楽様のおみ足見て興奮しましたって。心臓に悪いので隠して下さいって言えヨ~」

 

 気になり、横目でチラリと見ればもう少しで下着が見えそうな位置。

 

「違うつってんだろ! お前の方こそ、そーやって意地張ってないで、いい加減謝って裾直せよな。さっきからそわそわと落ち着きがねーんだよ。あれですか? 急に恥ずかしくなっちゃったんですか?」

 

 目をへの字に曲げて、笑いを耐える様に小馬鹿にした銀ちゃんの言葉。

 

「ふざけんなヨ! 恥ずかしくなんてないアル! 大体、服なんて暑くて来てられっかってんだヨ!」

 

 図星を突かれたのが悔しくて、そうじゃないと否定する証拠を見せるため、勢い良く立ち上がり服を脱ぎ捨てる。

 

「おまっ!」

「ふふん! 全然恥ずかしくないアル。銀ちゃんの勘違いネ。そーいう銀ちゃんこそ腐ったアナログスティックが反応しそうで困ってるんじゃないアルか?」

 

 銀ちゃんの目に入っている筈の、桃色木綿の兎パンツ。ブラは今度アネゴと買いに行こうという話をしていた所で……。

 本当は恥ずかしくて、謝ってしまいたくなるけれど、後には引けなくて、ぐっと胸を反らす。

 下に着ていたキャミソールが汗で薄っすらと透けている気がするのは気の所為だという事にする。

 

「誰がするかよ。そんな前だか後ろだかわかんねー体に」

 

 鼻を穿(ほじ)りながらも、銀ちゃんの目は泳いでいる。

 むふっ。これは勝ったアルナ。

 一瞬恥ずかしさを忘れその態度に満足を覚える。

 だけど前だか後ろだかとか!

 

「銀ちゃんの目は死んでるアルから、分かんないだけヨ。試しに触ってみるアルか? あ、ごめん、そんなんしたら銀ちゃんの大変な所が大変な事になっちゃうアルな」

「大変な事になんてなりませんー。テメーこそ、そんな減らず口叩いていられんのも今のうちだぞ。銀さんに触られたらアレですよ。テクニシャン的な何かでアレなんですよ」

 

 回らない口にぷぷっと笑う。もうひと押しアルな。このまま土下座して這いつくばらせてやるネ。

 

「アレとかソレとかアソコとかじゃ分かんないアルヨ」

 

 さっき笑われた腹いせにこっちも小馬鹿にして、鼻を穿(ほじ)る。

 

「あー。そーいう事言っちゃう。それじゃー実地で教えてやろうじゃねーの、神楽ちゃんよォ」

 

 薄灰色の瞳がひ(、)た(、)っ(、)とこちらを見つめ、黒い笑みを浮かべていた。

 つけっぱなしのテレビから、陽気なアニメの主題歌が流れる。ギギギっと音を立てた扇風機。

 地雷を踏み抜いた感触に、けれど今更自分から謝るなんて出来るはずもなく、虚勢を張り続けた。

 

 

 

 

 腕を取られ、神楽が引張こまれたのは硬いソファーの上。銀時に背中を預ける格好で、膝の上に乗せられる。

 片膝に座らされた所為で、バランスを崩し、後ろ手で銀時の着流しを掴む。しかし、そんな神楽に構わず、銀時は、めくれ上がり、形の良いおへそが見えるキャミソールの縁から手を滑り込ませる。

 

「銀ちゃっ!?」

「何? もう降参?」

「違ッ! 降参するのは銀ちゃんの方ダロ!」

 

 桃色のキャミソールが汗で体に張り付き、白い肌が透ける。

 お腹をサワサワと撫で回し、余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)といった風の銀時を、神楽は唯一自由になる首を曲げ、潤んだ瞳で睨みつける。

 

「あっそ、泣いて謝るんだったら許してやろうと思ったけど、もー銀さん知んないかんね」

「誰が謝るか……ヨっっ!?」

 

 腹を撫でていた右の手の平が上がり、スルリと薄い膨らみに触れる。

 透けたキャミソールの下で、骨ばった銀時の指が薄い膨らみの先端をくりくりとこね回すのが見えた。

 淡く色づき、ツンと立ち上がったソレは艷(つや)やかに、指の動きに合わせて形を変える。

 

「ヤッ……ンンンッ!」

 

 ザラリと荒れた指先に敏感な場所を擦(こす)られ、桜色の唇から声が漏れる。

 

「どーしたの神楽ちゃん、もしかして感じちゃってる?」

 

 ニマニマと締りのない顔で銀時に覗きこまれた神楽は、「なわけないダロ!」とキッと睨みつける。

 けれど、乱れた呼吸と鼻がかった声が、そんな態度が薄っぺらな張り子である事を示していた。

 

「ふーん」

 

 にやりと口を歪めた銀時は、「嘘をつく悪い子はお仕置きだなァ」と酷く先端をつねり上げる。

 

「いつっっ!!」

 

 突然の痛みに神楽は目を見開き、背を逸し、悲鳴を上げる。

 こぼれた涙。

 

「しょっぺ」

 

 赤い舌が青いサファイアの様な瞳の端(はじ)を舐(な)めとる。と、同時に腹に置いていた左手がツツッと下がる。その行き先に神楽は体を強張(こわば)らせ硬くする。

 小さな兎が無数に飛んだパンツの縁にたどり付いた人指し指は、パチンッとゴムを跳ね上げた。

 ビクつく神楽。

 

「い、痛いのは嫌アル」

「なら気持ち良ければいいわけね」

「違っ!」

 

 体を震わせた神楽に、再びニマリと顔を崩した銀時は、人差し指で下着の上からスジを、スッと撫(な)でる。

 神楽は、ぶくっと体の芯から泡が湧き出す様な感覚に「嫌」と上げそうになった声を飲み込む。

 その先を期待した訳ではない、ただ言ってしまえば負けた様な気になるのだと、自身に言い訳をする。

 再びクリクリと胸の先端をこね回され、スジを指が行き来する。

 

「ふぅんンン」

 

 努めて耐えながら、それでも鼻にかかった息は漏れる。触って貰えないの左胸の飾りが、揺れる体に合わせ布に擦(こす)れる。そちらも触って欲しいと思いながらも、自ら言い出すなんて事はできず、顔を真赤にして鼻を鳴らす。

 

「銀ちゃっ」

 

 こうなった原因なんてものはもう頭からすっぽ抜けて、ただ器械的に繰り返されるだけの、もどかしい愛撫に身を捩(よじ)る。

 

「あれあれ? 神楽ちゃんお漏らししちゃった?」

「違っっん!!」

 

 つんつんと、色が濃くなった下着の一点、ジワリと染み出す恥ずかしい印を指摘され、逃げ出そうと体を前に傾けるが、そうする事で敏感になった下肢と胸を銀時の手に押し付ける事になり、声にならない息が漏れる。

 それに気を良くした銀時はなおもしつこく、けれど決定的な物は与えないまま器用に指を彷徨(さまよ)わせる。

 

「意地悪しなっ」

 

 ごまかしようもない程、下肢をしどなく濡らし、気持を代弁するかの様な乳首は精一杯空に向って。

 もう一度「銀ちゃ……ん!」と声を神楽が上げれば、にんまりと悪い笑みを浮かべ、銀時は下着の上からでも分かるほどぷっくりと立ち上がったクリトリスをキュッと摘む。

 

「やぁあああ」

 

 待ちわびた快楽に神楽は腰を銀時の手に押し付ける様に揺り動かす。濡れたスポンジを押しつぶす様に、じゅわっと愛液が垂れる。

 

「気持ちいいんだァ?」

 

 銀時が問えばそれでも神楽はふるふると首を横に振る。誤魔化せない事など知っていながらも、羞恥から肯定出来ずにいた。

 

「悪い子にはお仕置きつったよな?」

 

 銀時の『お仕置き』という言葉に、神楽は体を分かりやすい程びくつかせる。

 

「い、痛いのヤぁ!」

 

 手足をばたつかせ逃げようとするが、乳首を弾かれ、クリトリスを親指で強く押され、首筋をレロリと舐められ、「くふんんん」と鼻に抜けるような声を最後に銀時にその四肢を絡み取られる。

 気がつけば銀時の膝に腹を乗せ、頭を下に、下履きをずり降ろされ、マシュマロの様なお尻を突き出す様な格好をさせられていた。

 

「な、何するアルか!」

 

 手と足をばたつかせるが、宙をかくだけで、何の功も奏せずにいる。

 

「決まってんだろ? お仕置きつったらお尻ぺんぺんって」

「やぁ、もう子供じゃないネ」

 

 無情に告げられる声に、更に上げしく体を捩(よじ)るが、逃げ出すその前に、銀時の手が振り下ろされる。

 

「いーち」

「っっ……!」

 

 ばちんと容赦のない仕打ちに、真っ白な尻が赤く色づく。

 

「にー」

 

 ばちん。

 

「さーん」

 

 子供の様に、尻を剥き出しにされて打ち付けられているという現実に、痛みよりも恥ずかしさで神楽の眦(まなじり)に涙が浮かぶ。

 肉を打つ音がそれに拍車をかける。

 けれど、じんわりと熱を持つような尻に、痛み以外のものを感じていた。

 何かに気づいた銀時は、手を止める。

 

「なァ、神楽。どーしてここ、濡れてんの?」

 

 わざわざ耳に口を寄せて、じゅぶりと浅く指を入り口に引っ掛けながら意地悪く聞く銀時の言葉に、とうとう神楽は耐え切れずにポロポロと涙を落す。

 ヒグヒグと泣く神楽に、ぼりぼりと頭を掻いた銀時は、「よっこらせ」と神楽を抱き上げると膝の上に座らせ、あやすようにポンポンと背をたたく。

 着流しに顔を埋め、擦り付けるようにしていた神楽だが次第に落ち着き、泣き止む。それを確認した銀時はそのままの状態で、腰を曲げ、手を伸ばし、床に落ちていた服を拾う。

 

「悪かったって」

 

 銀時は幾分かバツが悪そうな顔をすると、頭を撫で、服を被せようとした手を……バシンと払われる。

 

「ちょっとォォオ、人が折角謝ってんのに、その態度は無いんじゃないのォオオオ!?」

 

 再び床にパサリと落ちた服に抗議の声を上げれば、真っ赤な目でキッと睨みつけられる。

 白い肌と、赤い瞳に兎みてぇだなと、威圧的な瞳にたじろきながらも銀時は思う。

 一瞬の気の緩み。

 その隙をついて夜兎の力を持ってソファーに押し倒される。

 

「悪いと思ったら責任取れヨ。それが大人ってもんダロ」

「いや、あの……神楽ちゃん??」

「神楽様とお呼び!」

 

 八重歯をキラリときらめかせる神楽に、兎じゃなくて泣いた鴉の方だったかと銀時は冷や汗を掻く。

 

 

 

 

「あっ、ぎ……ちゃ。もっ…と…ンン!」

 

 強請(ねだ)られるがままに銀時は薄い胸の頂を口に含み、ジュパジュパと吸う。キャミソールはとっくの昔に脱ぎ捨てられ、兎のパンツは片方の足首に引っかかっている。

 そんな状態で、銀時に伸し掛かった神楽は、白いくるくるの髪に指を絡める。頭を胸に寄せるのは、言葉にならないおねだり代わり。

 その期待に応える様に、銀時は、舌で口に含んだ乳首をぺろぺろと舐め、時には軽く噛み、いじめ倒す。

 反対の胸も揉みしだき、空いた手は、親指でクリトリスをこねながら、浅く人差し指をじゅくじゅくと回し入れる。

 

「はっ、ふんっ、はふっ、あ、あっ……んんん」

 

 ギュッと閉じられる太ももとヒクつく体にそろそろだなと、銀時はその愛撫の激しさを増す。

 

「ぎちゃっ、やっ、何かくるアル。これ変ネ、やぁっ」

 

 気持ち良い事は確かで、けれどその先にある物が何なのか知らない神楽は、未知の感覚に恐怖を抱く。

 けれど、手を突っ張り、背を逸し逃げようとした神楽の乳首を銀時は噛む。

 自身で引っ張る事になってしまった胸に「ひぅっ」と声を上げる。

 それに合わせ、強くクリトリスをつねる。

 耐えていた物がパチンと弾けた。

 

「あぁあああああ!!!」

 

 じょわじょわと温かい液が銀時の手の平を濡らす。

 

「何、神楽ちゃん。気持ちよすぎてお漏らししちゃったの、悪い子だねェ」

 

 べったりと目の前に差し出された手はテカテカとひかる。

 

「お仕置きやぁ……」

 

 悪い子という単語に反応して、怯えて首を振る神楽。

 

「じゃあこれ、綺麗にしてくんねェ?」

 

 口の前に差し出された手に青い瞳が色を濃くした。

 

「はむ……ふぅ……ふん」

 

 子猫がミルクを舐める様に、指を喰わえ、垂れる唾液なのか、小水なのか、もう分からなくなったベショベショの手を舐める。

 手首に垂れたそれを舐め取り、ジュルッと啜る。

 

「もう手はいいから今度はこっちも綺麗にな」

 

 神楽を下にずらし、指し示す方向は、着流しの下に着用しているズボン。腹から下にかけて濃く染まっている。

 神楽は、銀時の言葉にコクリと頷き、言われるがままに、自らが濡らしたそこに顔を埋める。

 熱を持ち、盛り上がりをみせるズボンの中心を丹念にじゅぱじゅぱとハミながら、恍惚とした表情を浮かべる。

 

「それ、中まで染みてんぞ。なぁ、神楽どーすんの?」

 

 銀時の言わんとすることを悟った神楽は、辿々(たどたど)しく、両手を使い、ズボンのファスナーを、ジジジッと下ろす。

 飛び出てくる陰茎。神楽は、息を呑みながらも、と(、)ろ(、)り(、)と先端から蜜をたらし、そそり立つ象徴にそろそろと指を這わす。

 

「手にしたみたいに舐めろよ。歯ァたてんなよ?」

 

 ピンクの舌がペチャリと着地する。

 根本から先端にむけて舐め取る様に舌を這わす。

 近藤がよく脱ぐせいで見慣れているはずの男性器だが、いきり立ち、暴力的とも言える状態のそれを見るのは初めてで……。

 僅かに感じた、根拠のない怯えを誤魔化すために、先端に舌を這わしながら銀時を見上げる。

 

「神楽様に舐められて嬉しーアルか? 変態侍」

「あ? 馬鹿言ってんじゃねーよ。そんなテクで銀さんの銀さんを喜ばせようなんざ、百年甘いわ」

 

 確かに銀時と比べると拙い自覚が神楽にはあった。

 だが……。

 

「そんなヨユーも今のうちアル」

 

 元来の負けず嫌いの性格が飛び出し、ジュポッと音を立てて根本まで一気に咥える。

 

「はっ……くっ」

 

 絡みつくような快感に銀時は眉を寄せる。

 

「ほーあふか」

 

 どうアルかと聞いているのであろう。咥えたままモゴモゴと喋る神楽。暖かな息と、絡められる舌に、口内で銀時の先端からとぷりと快楽の証拠が漏れる。

 その表情に、声に、神楽は、えづきそうになるのを堪え、喉にぐりぐりと亀頭を押し付ける。

 

「やってくれるじゃねーの」

 

 得意そうに笑う神楽と暖かく包みこむ様な快感。

 銀時はイニシアチブを取り戻すべく、そう一笑いした後、神楽の身体を浮かせると180度くるりと回す。

 一瞬の出来事に何が起きたか分からなかった神楽だが、銀時の吐息があたる感覚に、自身の秘部が銀時の眼前にさらされている事に気づく。

 

「やぁあ見ないでヨ!」

 

 シックスナイン。

 そんな単語を知らない神楽に取っては羞恥の極みで、思わず陰茎から口を離し悲鳴を上げた。

 

「ンな事言ってもなァ。ここ、こんなんして言っても説得力ねーぜ?」

 

 銀時は目の前で濡れぼそるアワビというよりも桜貝。その縁に指をかけ、くぱっと広げる。

 溢れ出る蜜は量を増し、ヒクつく。

 

「広げちゃヤァ」

 

 神楽は体を捻(よじ)り、銀時を制そうと手を伸ばした。

 けれどその手が掴めたのは、秘部に口をつけた銀時の髪の毛であった。

 

「んンッ!」

 

 持って行かれそうな意識を押し留める為に、神楽は自身がどんな体勢でいるのかも忘れ、太ももを閉じようとする。

 

「なぁに? サービスしてくれんの? じゃあ銀さんもサービスしちゃう」

 

 頬を挟む柔らかな感覚に機嫌を良くした銀時は、一度口を離し、その白く柔かい太ももをハーモニカの様に咥えツーとその中で舌を滑らす。

 

「あっ、やぁ」

 

 冷たい感覚とむず痒い様な感覚に神楽の皮膚が泡立つ。

 神楽が最後に感じたのは僅かにチクリとする痛み。

 初雪に桜の花びらが一枚。そんな例えが似合うような己の仕事に満足した銀時は、再び目の前で糖度を増した秘部に口付ける。

 

「ふあ、やっ、やっ、やぁああああ」

 

 小陰唇を吸われ、快楽に比例して膨れ上がったクリトリスを舐め取られる。

 銀時の肉厚の手のひらに包まれた胸は、薄いながらもその形を手の形状に合わせ変える。

 薄い桃色の乳頭がコリコリと摘むと、ひんひんと啜り泣く様に、神楽は鳴く。

 

 ぐちゅぐちゅと卑猥に音を鳴らしながら這いずる舌が、ゴリッと割れ目に差し込まれる。

 

「もっ、らめっ、ヤぁああ」

 

 体の中で徐々に膨らんでいくナニカに怯えながら、それでも逃げられないままに神楽はそれを追ってしまう。

 

「あぁっ、また変ネ、変ヨ。銀ちゃぁあああん!!」

 

 ストローでコップの底に残ったジュースを啜るような音をたてて強く吸われる。

 ビクンと一際大きく体を揺らした神楽は、銀時の顔に飛沫を飛ばし、くたりと倒れこむ。

 快楽の残滓を反芻する様に、ギュッと銀時の腹に顔を寄せる神楽を、銀時は上半身を起こし向かい合わせに座らせる。

 しなだれかかる顔を掴み覗きこむ。

 

「いー顔してんじゃねーの。そんなに良かったのか?」

「銀ちゃぁん」

 

 銀時の薄灰色の瞳に写った神楽は、常温に置かれたバニラアイスの様だった。

 銀時の頬に残る情事の飛沫に気づいた神楽は、記憶の片隅に残った「綺麗に」という言葉を理由に、顔を寄せ舌を伸ばす。

 白いくるくるパーマに、小さな手を絡ませ一心に舌を這わす姿は、子猫が母猫に甘える様にも見えた。

 瞼から、鼻の横を通って唇の上を、チロチロと。

 銀時がここもという様に口を開けると、小さな舌を一杯に伸ばし、前歯をなぞり、上顎を犬歯をぺろぺろと舐める。

 

 銀ちゃんとちゅーしてるアル。

 

 そう神楽が思ったのは、舌と舌が触れた時。

 突然意味の変わってしまった行為に、動きが止まる。

 

「んふ」

 

 そんな戸惑いをあざ笑うかの様に、銀時の舌が神楽から何かを奪うかの様に、絡み、蹂躙する。

 

「ふっ……んンンン!」

 

 鼻息が荒く、銀時の頬にかかる。小さな口は、銀時の舌で満たされ、ちゅぷっと音を立て離れると、銀色の糸が、神楽のオトガイを伝う。

 

「お前ェばっかズルいんじゃねーの?」

「ぁん」

 

 ズルリと神楽の秘部に、肉棒が擦り付けられる。その熱を移されたかの様に神楽の体温も再び上がっていく。

 

「や……」

 

 恐怖と好奇心で心はマーブル模様に入り乱れ、いつもなら憎まれ口と共に飛ばす拳も握れない。

 

「ここに、ち○こ入れたらもっと気持ちよくなれるぜ?」

 

 ゆすり擦られる秘部が、花弁が一枚一枚開いていく様に、溶けていく。

 

「なァ?」

 

 耳元に口を寄せられ、熱い吐息を掛けられれば、神楽にそれから逃れる術はなかった。

 両の太ももを開脚させられ、徐々に落とされる。

 コンニャクに代用される部位ではあるが、それよりもはるかに温かく、ぬるま湯の様な温度で、銀時にみっちりと詰まった肉感を伝えてくる。割解く様に、肉をまとわせる。

 

「はふっ……」

 

 息を吐き、痛みを逃がす神楽。コツンという音が聞こえた様な幻聴。

 

「嘘つき……」

 

 痛みを堪らえ、非難するような目で神楽は銀時を見つめる。

 痛いだけで快楽なんて微塵も感じられない自分と違い、無表情を取り繕っているものの明らかに気持ち良さそうな銀時に怒りすら湧いてくる。

 

「銀さん嘘なんていわねーよ?」

「どの口が言うアルカっっ!」

 

 グリッと腰を回され、引きつる様な痛みが走る。

 

「ほら」

「んうっ! やっめっ!」

 

 ぐりぐりと回す腰を止めようと伸ばした手を後ろに持っていかれる。離された太ももに自重が一点に集中する。

 

「ぐふっ!」

 

 息がつまる。

 

「痛いだけじゃないだろ? 神楽ちゃん?」

 

 けれど、回される腰に合わせ、ぬちゃぬちゃと聞こえてくる音は幻聴ではなく、銀時のズボンを今度は別の液体が濡らす。

 泥沼の底からブクッと泡が浮いてくる様に、鈍い痛みの底に溜まっていた快楽が顔を見せる。

 

「んっ」

 

 ずじゃずじゃと、上下に時にはスパイラルを描き、杭が打ち込まれる。

 秘部は白濁した色に泡立ち、汗をお互い擦り付け合う様にヌメる体を合わせる。

 銀時の胸に押しつぶされた胸の先に、焼けつく様な肉棒が差し込まれた根本に、神楽は銀時の首に腕を回しその快楽から振り落とされない様にヒシと掴まる。

 

「あっあっあっ、銀ちゃ、これっあんンン」

「嘘じゃねーだろ?」

 

 銀時もまたその快楽を追う。

 何かに追い立てられる様に二人は体を合わせる。そうする事で一つになれる様な気さえした。

 ガラガラと玄関の戸が開く音がする。

 

「ただいまー。銀さーん。神楽ちゃーん? ……いるんでしょ、返事ぐらいしてよね!」

 

 ぴしゃんと閉まる音に、神楽の理性が戻ってくる。

 ギシッと立て付けの悪い万事屋の廊下を踏む音。

 

「やっ、銀ちゃ……新八がっ」

「もうおせーよ。どうせなら……」

「ふっくっ」

 

 ぐるりと180度。銀時に背を預ける形で、太ももに手を添えられ秘部を露わにされる。

 それが向けられるのは、ちょうど廊下の方向。

 明るい室内に立ち込める匂い、徐々に近づいてくる音に反応して、神楽はキュッと銀時を締め上げる。

 

「お前も期待してんの?」

「ちがっ、やっ、新パ……見ちゃだめぇえええええ」

 

 ドサリと落とされた買い物袋。

 割れモン頼んでなかったよなぁーと銀時は頭の片隅で思った。

 

「な、ななななッ」

 

 新八が目の前の光景を理解するまでに一瞬の間があった。

 いつものツッコミも出来ないままに、上げた指を震わせる。

 

「新ちゃんが神楽のいーとこ見てみたいってよォ」

「い、言ってないですそんな事!」

 

 銀時の声にようやく取り戻したツッコミはキレがなく、目はツッコむべき対象ではなく、神楽から逸らせずに居た。

 透明な眼鏡の奥に浮かぶ欲望にさらされた神楽の子宮がズクリと疼いた。

 

「新八ィ……見たいアルカぁ?」

「神楽ちゃん……」

 

 新八はその淫猥(いんわい)な姿にこくりと唾を飲んだ。

 銀時は神楽を追い立てる様に激しく腰を打ち付ける。

 パンパンと肉と肉が打ち合わされる音が響く。

 

「ふンっ、銀ちゃっ、もっ、新八、新八、新八ィ」

「イっちまえよ……俺ももうっ」

 

 抜けるギリギリまで引きぬかれた肉棒が一気に根本まで押し込まれる。

 

「銀ちゃっ」

「くっ」

 

 限界まで膨らまされた風船、針の代わりは最奥に弾けた熱いスペルマ。

 

「ぁあああああああああ」

 

 びくんびくんと体を震わせ、秘部は何かを求める様に銀時を吸い上げる。

 

「はははっ、なにこれ」

 

 熱を滾(たぎ)らせながらツッコむ新八の声は力なく、線香花火が弾けて落ちた後の様な静寂が万事屋を包んだ。

 




うっかりと筆が滑って書いたもの。
久しぶりの三人称でストレス発散できた気がする。
後半はまたストレスが溜まったら書きます。
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