エロバコ 作:ryou
澄司が東京都内の大手出版社に入社してから、一年が経ち、後輩が入ってきた。新人教育をする立場ではないが、後輩からの目を気にするようになり、以前にも増して仕事に打ち込むようになった。
忙しい毎日を送る中、澄司の下に一通のメールが届いた。
アニメーション制作会社、武蔵野アニメーションに務める宮森あおいからであった。
制作進行とかいう役職で、アニメ製作の裏方に従事している後輩だ。
なにやら相談したいことがあるので、会えないかというメールである。
ここ最近、まったく連絡を取り合っていなかったが、このような形で相談をしてくることは珍しい。もしかしたら
相応、大変なことになっているのではないかと思えたので、すぐに了承の返事を出した。
待ち合わせ場所はあおいの家だった。
澄司にとっては、あおいは後輩であると同時に元カノの妹ということで以前から関わりのある相手であった。それと同時に肉体関係も結んだことがあるという複雑な関係だ。
「すいません、お忙しいところ」
「いや、宮森こそ忙しいんだろう。アニメ業界が大変なのは、何かと話題だからな」
「あはは、まあ、どうでしょう」
あおいは気まずそうに頬を掻いた。
近年注目度が著しく高まっているアニメだが、アニメの裏方にはなかなかお金が入ってこない。ニュースにも時折なる話題だが、その世界で戦うあおいは、そういった注目のされ方はあまりいい気がしないのだろう。
あおいの部屋はいかにも女子らしい明るさと匂いが溢れていた。真ん中に座卓があって、二人はビール缶を開けながら向かいあった。
「実を言うと、今すっごく不味い状況なんです」
何気ない話をしていると、あおいが意を決したように口を開いた。
「……?」
「うち、今第三少女飛行隊ってアニメ作ってるんですけど」
「ああ……うちの」
第三少女飛行隊は、澄司が務める出版社から刊行されている雑誌の看板漫画で、ムサニがアニメ製作を担当していると聞いた。
澄司は漫画の部門ではないので、どのような形で製作が進んでいるのかはまったく知らないが、漫画自体はとても有名で澄司も所持している。
「けっこうな人気漫画だから、注目度も高いでしょ」
「そうなんです。だから、もうプレッシャーがすごいのなんの……」
あおいはビールを一口飲んで喉を潤すと、ため息をついた。
「何? もしかして、行き詰ってんの?」
「うぅ、実はそうなんですー。もう、何ていうか目茶苦茶……」
ぐったりと額を座卓の押し付けて、呻く後輩。
「目茶苦茶?」
「担当の編集者さんが、ちょっと……」
あおいの訴えは簡潔に言えば、製作現場と出版社側の意見の行き違いであった。話を展開する上で、どうしても原作者に意見を伺わなければならない状況で、原作者の意見がまったく現場に伝わってこないのだという。本来は話し合いを重ねて解決する問題に直面していながら、話し合いすら拒否されているという状況であった。
その原因となっているのが、原作漫画の担当編集者であった。
「澄司さん、これ、何とかなりませんか?」
「何とかって言われてもな」
確かに、担当編集者の対応は出版社としてというよりも、社会人として間違っている。第三飛行少女隊の原作者は、自分の作品を原作とするアニメが酷いできばえで、とばっちりで叩かれた過去を持つだけに、第三飛行少女隊のアニメの展開は原作者にも意見を聞いて進めていきたいのがムサニの立場である。
それを、担当編集者が独自の考えで妨げるのは、確かに不自然である。
「先輩は漫画とは別の部署ですから、なかなか難しいかもしれませんけど」
「繋がりが皆無ってわけじゃないけどな。メディアミックスは、いつだって売り上げに貢献してくれるからな」
今、澄司が担当するのは主にラノベだ。
漫画と同じくアニメとの関わりが深い上、それなりに売れているラノベやこれから売り出そうとしているラノベは漫画化もする。だから、漫画部門の人に知り合いがいないこともない。
「同期の飲み仲間がいるから、ちょっと様子を聞いてみようか。茶沢さんって言ったっけ、その編集者」
「ありがとうございます。本当に助かります!」
問題のある編集者が皆無というわけではないが、アニメの影響力は半端じゃない。ラノベにしても漫画にしてもアニメ化作品は大々的に広告を打って本屋にも見えるところに置いてもらうよう交渉する。テレビ離れが進む昨今では、動画サイトにもアニメをアップしてより多くの人に見てもらうようにしている。出版社にとって自社作品のまたとない宣伝の機会なのだ。
そのアニメができが悪ければ、当然ながら原作ファンからのバッシングのみならず原作の売れ行きにも悪影響を与えかねない。
アニメの現場と原作サイドの意思疎通は、きちんと積み重ねていかなければならない。
「困ってるのなら、もっと早く相談してくれてもよかったのに。部署が違うっていっても、社内のことだし、何かできることもあったかもしれないのに」
「いえ、そうかもしれませんけど……」
あおいとしても、まさか茶沢なる編集者がここまでとは思わなかったのだろう。やり取りも基本的にはあおいがしていたわけではないので、その内解決するだろうと高を括っていたところはあった。
「正直、学生でもここまで酷くはないと思います」
「宮森がそこまで言うのも珍しいな」
真面目でしっかり者のあおいは、誰に対してもその人のいいところを見つけて接しようとする美点がある。それが、周囲の信頼を勝ち得る要因だ。あおいが困った人と評する者には心当たりがあるが、酷いとまで言うのは希だ。
「ちなみに、酷い人には澄司先輩も含まれます」
「何だと?」
「そりゃあ、そうでしょう。今になって同好会メンバー全員と関係を持つなんてびっくりです。ねいちゃんとの爛れた関係もそうですけど、本当にそっち方面はどうしようもないんですから」
「むぅ」
否定しようのない事実である。澄司の女性関係は、後ろからと言わず四方八方から刺されてもおかしくない程度には荒れている。
「ずばずば言うなぁ」
「当然のことを言っているだけですから」
澄司が会社の中から状況を調べて見るということで、あおいの打てる手を打った。いい方向に進む可能性が出てきたので、それまでの不安から解放されて気分が高揚しているのだ。いつもよりも多少饒舌で素直になったあおいは、ビールの後にさらにチューハイを一本開け、腰を上げて澄司の隣に座った。
テレビは澄司の正面にあったため、あおいの位置からは見えなかったからだ。リモコンを操作してテレビの電源をつける。
「今日、何か面白いのありましたっけ?」
「あんまないな。最近、同じようなのばっか」
新聞の広告欄を眺めるあおいの傍らで、澄司はチャンネルを回す。芸能人の内輪ネタに興味があるわけでもなければ、芸能人の食べ歩きに関心があるわけでもない。
「BSで絶対少女の再放送やってる。これつけていいですか?」
「懐かしいな。十年くらい前じゃなかったっけ?」
「そうですね。まだ、小学生の時ですから。うわー、もう十年経ったんですね」
子どもの頃に見ていたアニメの再放送に年甲斐もなく目を輝かせるあおい。アニメが好きでアニメの業界に入り、その気持ちを今も持ち続けている彼女は、澄司には少し眩しい。
「こうしてみると、確かに昔のアニメなんだな。雰囲気っていうのか、背景の塗りとかさ」
「そうですね。今のアニメって映像美ってとこにも注目が集まったりしますからね。技術が進むと、それだけ手間も増えるみたいです」
「技術の進歩って手間を省くもんじゃないのか」
「まあ、そうなんですけどね。以前よりも簡単にキャラクターを動かせるようになれば、それだけ細かくて自然な動きをさせようっていう拘りが出てきたりしますし、より綺麗な作品を作ろうとすれば、手間もかかります」
今まで十の仕事をするのに、十の手間をかけていたところが、技術の進歩で五の手間で済むようになったとする。そうすると、当然十の仕事をこなすのに余裕が生まれるのだが、ここで足を止めずに「余裕があるのだから、もっと細部に拘ろう」という欲求が生まれてくる。
クリエイター魂がそうさせるのか、売り上げというえさに喰らい付くために力を尽くさなければならない業界の悪癖がそうさせるのか。手間は減っても仕事が増える分だけ労力は変わらないままだ。
「このヒロインの声優さん、この作品が初主演なんですって。この時、まだ十八歳だったらしいんですよ」
と、あおいが画面の中で飛び跳ねているピンク色の髪の女の子を指差して言う。
「声優だと子役出身も多いって言うから、十代でデビューも珍しくないもんな」
「そうみたいですね」
澄司もあおいも共通の知人を脳裏に浮かべた。
高校を卒業して養成所に入った彼女は、声優の肩書きを手に入れはしたもののなかなか芽が出ず、もがいている。
十代でデビューし、第一線で活躍する声優がいる一方で、しずかのように上手く行かずにアルバイト中心の下積み生活をしている声優もいる。
同好会メンバーの中で、最も茨の道を進んでいるのが彼女だろう。
大手出版社に勤める澄司は、極めて無難な道を選び成功した部類だ。生き方そのものが根本的に違う。
「アニメの世界は大変だな。こうして見ていると憧れる人が多いのも分かるけど」
「わたしもそう思いますよ。でも、だからやりがいもあるって思います」
こてん、とあおいが澄司の肩に頭を乗せる。
「澄司さん、明日はお仕事ですか?」
「明日は、幸いなことに休日だな。宮森は?」
「午後から回収がありますけど、午前はゆっくりできます。久しぶりに、半休を取りました」
――――だから、少しくらいなら夜更かしできます。と、あおいは頬を染めて囁いた。
「俺は酷いヤツなんじゃなかった?」
「……でも、嫌な人ではないですから」
あおいはさらに澄司に身体を寄せる。アルコールと仄かな汗の匂いが、あおいの「女」を意識させた。
「ん……」
ゆっくりとあおいの唇が澄司の唇と重なった。
初めてのキスではない。様子見の初々しいキスはしない。すぐに唇を開いて、舌を絡ませあう。
「はむ、ん、ちゅ……ちゅ……ん、んちゅ……ぷは、ん、れろ……」
途中、息継ぎを挟みながらキスを続ける。
唇を貪りあい、舌全体を使って相手の体温を感じ取る。粘ついた液体を啜りあい、舌に乗せて相手の中に送り込んだ。
「ちゅぱ、ん、れろ……ちゅぷ、れろ、ちゅ、ん……はむ、ん、ちゅ……んく、れろ……ちゅ、ん……」
キスをするほどに気持ちが昂ぶってくる。あおいの舌が口内に入ってきて、上顎を内側から舐めてくる。あおいは澄司の口から涎を吸いだすかのように頬をすぼめて舌を吸い、自らの舌で澄司の歯茎を舐める。だから、澄司もお返しとばかりにあおいの舌を自分の舌で捕らえて、彼女の口内を犯した。
「んく、ちゅぷ、ん……んふぅ、あ……れろ、れろ……ちゅぷ、んふ、あふ、あ……」
舌と舌が絡み合う扇情的な光景を、二人が見ることは叶わない。代わりに互いの舌の感触を自分の舌で感じ取り、恍惚に耽る。
「んふぅ、あふ……ん、澄司さん、もう大きくなってますね」
「そりゃあな」
「変態さん」
「宮森はどうなんだ?」
「似たようなものかもしれません」
あおいははにかみながら、自分の上着を脱いだ。澄司もネクタイを外して、ワイシャツのボタンを外す。
「わたし、けっこう好きです。ネクタイを外すところ」
「マニアックな」
「しゅって音が、何かいいんですよ」
あおいは服をすべて脱いで、ベッドに横になった。
澄司はあおいとは逆向きに頭を向ける。
添い寝をした状態でのシックスナインである。
「澄司さん……ぺろ……れろ……ん、ちゅ♡」
あおいは躊躇なく、澄司のペニスに奉仕を始めた。舌で亀頭を舐め、棹をゆっくりと手淫する。ざらついた舌の感触が敏感な部位を刺激し、澄司のペニスは瞬く間に限界まで膨張してしまう。
対する澄司もしてもらってばかりではない。あおいの秘所はひくひくと動いているの見て取って、澄司は繊細な部位を指の腹で押すように刺激する。
あおい自身、もともと興奮していたのか愛液がすぐに分泌されてきたので、指を膣に入れて弄ってみたり、舌でクリトリスを舐ったりする。
「あ、ん……ん! ん、ちゅ……ん、ふぅ、ん、れる、れる、ちゅぷ、んんッ♡ ん、んふ、れろ、ちゅ、あ、あ、ん、澄司、さん……そこ、ん、気持ちイイ……れろ、あむ、ん、んぐ、じゅる、ちゅ♡」
あおいは股から流れてくる快感に身体を震わせながらも、フェラチオを継続する。口の中に咥え込んだペニスを唇を捕らえ、舌を巻きつけるように舐めしゃぶる。
「れろれろれろ……ちゅぷ、れろ……宮森、大分濡れてきたな」
「ちゅぷ、じゅぶ、ん、澄司さんが、舐めるから……です、れろ……そっちだって、こんなに大きくしてるんですからおあいこですよ」
澄司に言われてあおいの身体は羞恥を感じたのか、膣内が収縮する。口では強がっているが、この体位にも恥ずかしさを感じているらしい。
初めてでもないだろうに、と思いながら澄司はあおいの性感帯を指と口で愛撫する。
「あふ! ん、あう、ん……んんぅ、れろ、ちゅぷ、ん、あふ、ん、じゅぅるる……ん、んぅ、れろ、あふ、ちゅぷ……ん、おっきい……れろれろれろ、ちゅぷ……」
「ぺろ、れろ、ちゅぷ、れろ、れろ……ぺろ、れろ、ちゅ……」
亀頭の先端をあおいの舌先が行き来するのを感じながら、澄司はあおいの性器の入口を指で広げ、舌を膣内に押し込んだ。まるで男を知らない処女のように綺麗な秘所の奥にまで指を伸ばし、きゅっと締まる媚肉の感触を楽しむように膣内で指を遊ばせる。あおいは、澄司の指が動くたびに尻をびくびくと反応させた。
「澄司さん、あの、もう……」
「ん……するか」
体位を変える。
あおいは枕に頭を預けて、澄司に股を開いてみせる。
ゴムをつけた澄司のペニスを、女の割れ目に宛がって体重をかける。
「んく♡ ん、あ……は」
あおいが喉を反らして声を漏らした。
押し入ってくるペニスが、膣奥を押し潰すかのように甘い刺激を送り込んでくるのだ。
「ん! んんん!」
あおいはびくりと身体を震わせる。引き結んだ唇から漏れたのは甘い嬌声だ。
「あふ、ん、はあ♡」
「もしかして、軽くイッた?」
「あ、ん……あの、いえ、今のは……んあ!?」
澄司は腰を軽く引いて、あおいの膣内を愛撫する。
きゅう、と締まる膣肉がペニスに絡みついてくるのが分かる。
「あ、はあ、はあ、ん、くう……ひ、あ、ん、ん……んふぅ」
苦しげにあおいは呼吸をする。整えようとしている息が、澄司の抽送によってかき乱される。が、激しくは責めない。ゆっくりと焦らすようにペニスを少しずつ前後させる。あおいがどうすれば感じるのか、澄司はよく分かっている。
「んあ♡ あ、ん……ん、くぅ、ん、は、あ……あん、はあ、あ……あ……んふぅ、ふあッ」
本当に時々、強めに奥のほうを突く。その一瞬だけ、あおいは強い刺激に苛まれるのだ。じわじわと理性を溶かす毒のように快楽があおいの頭を犯していく。
“ずるい、こんな……焦らされてる”
澄司のいつもの手だ。これで、何度も果てたし狂わされた。その経験があおいの身体に染み付いて離れない。
しばらく澄司から離れていたのに、姉に惑わされて再会し、この感触を思い出してからは想いが再燃してしまった。繋がり、体温を感じるだけで嬉しいと思ってしまう。
「うく……ん、ふ、ん……う、奥、当たる、んあ♡ あ、くひ、ん……あぅ」
気持ちイイところにペニスが触れる。しかし、それだけで、その後が続かない。快楽は消えないのに、絶頂に至るギリギリ下のラインで寸止めされている感覚。
“やっぱり、わたしの身体……澄司さんに知り尽くされてる”
甘い感覚に酔い痴れながら、あおいはすっかり敗北を認めていた。端から勝てる戦いではなく、ただただ快楽に溺れる道しかあおいには用意されていないのだと気付いていた。
「と、うじ、さん……は、早く……ん、あ、もっと、来てください……はあ、はあ……わたし、ん、あ、もっと欲しいです」
「ん、分かった」
早々に音を上げたあおい。その言葉を待っていたとばかりに澄司は抽送を速める。
「はぐ……! んはあ、あ、あ、あ、あ、あッ、ん、くひ、ふひ、あはあッ! あ、ん、んふぅ、んはあ♡」
あおいは息を荒げて、嬌声を上げた。
額に汗を滲ませて、膣肉が意思に関わらず澄司のペニスに吸い付いていく。
あおいは足を澄司の腰に巻きつけるようにして腰を浮かせる。
「ん、ん、んん……はあ、ああぁ。これ、好きぃ、ん、奥、着てる、ずんずん来てます♡」
「奥好きだな」
「はい! あ、あ、あ、ん、あぁ、奥、はっはっ、奥突かれるの、気持ちイイ♡ 一番、好きぃ!」
だらしなく舌を出したあおいは、甘えるように白状する。
「もっと、もっとぉ……あ、んお、ん、ああぁ……! あぉ、あ、ああ、ふひぃ♡ あふ、ん、ああん♡」
あおいは前後不覚に陥って快感の波に飲まれている。
何度か絶頂を経験し、膣が痙攣したように震えても澄司は容赦なくあおいを責め立てる。澄司がペニスを打ち付けるたびに、あおいは嬉しそうに嬌声を上げ、彼女の腰もそれに反応して跳ね上がる。
大きく張り出したエラの部分が襞という襞をこそぎ、太く逞しい棹がみっちりと膣を埋めている。それが動けば、膣内全体がまとめて刺激されてしまう。次々に襲ってくるオーガズムの荒波に、耐えられる女がいるだろうか。
「ふぐ……あう、ん、はあ……あ、あん、んあ……はあ、ん、くひ、ひ、ひあ、あ、またイク」
絶頂の予感にあおいは昂揚する。
どこまでも昇り詰めていく感覚。この先に弾けるような快感があることを知っているから、駆け足で快楽の階段を上ってしまう。
「んあ、あ、あ、あ、あ、あ、ん、くひ、んあ、ああ、気持ちイイ、あう、ん、んひぃぃ♡ あ、あ、ふぅ、んあ、ああ、ん……んぐ、んあ、あ、イク、イク、ん、あ、はあああああああ♡」
甘いしびれが脳みそに届いて頭の中が目茶苦茶になる。
体力が根こそぎ奪われて、どうしようもないくらいに脱力してしまう。
「澄司さん、ちゅ……」
絶頂したのは澄司も同じだ。あおいに合わせて射精してしまった。ゴムがあるから大丈夫だと高を括って、繋がったままあおいと澄司はキスを繰り返した。
身体は気だるいが、何とも言えない満足感があって病みつきになってしまう。
澄司とあおいは服を着ることもなく、枕を並べて横になった。
「ちゅ、ちゅ……ん、れろ……あむ……」
キスは止められない。
話をしながら思い立ったように唇を重ねる。抱き合って、足を絡めて体温を感じながら、互いの存在を腕の中に納め、口では捕食するように貪りあった。