エロバコ 作:ryou
「なんか、美沙。最近、雰囲気変わったね」
「え? そうですか?」
ある日の事。
美沙は高校時代の先輩であり、アニメーターとした日々奮闘している絵麻と現役大学生の後輩であるみどりと共に、喫茶店に立ち寄っていた。
締め切りまでに自分の仕事を終える事ができた開放感のままに、ちょうど時間が空いていた二人を誘ってここに来た。
「雰囲気が変わるって、どういうことですか?」
「何ていうか、女の子っぽくなった?」
尋ねると、絵麻は首をかしげながら答えた。
「それ、わたしが女の子っぽなかったって事ですか……?」
「あ、いや、そういう事じゃなくて! 服、とかスカート穿いてるでしょ。ええと、上手く言葉にできないけど……」
スカートは今までも穿いていた。
頻度はかなり低かったものの、穿いていたのだ。
印象に残らないくらい数は少ないのだろうし、レパートリーも微々たる物というのは自覚しているが。
美沙のアホ毛が萎んだのを見て絵麻が取り繕おうとわたわたしているところでみどりが笑って言った。
「それ、分かります。みーちゃん先輩、かっこいい系から可愛い系に変わった感じがするっす」
「そうそれ。ボーイッシュだったところから路線が変わったみたいな」
「そうですか? そんなに変わってますか?」
自覚がないと言えば嘘になる。
意識的にスカートを穿くようにしているし、アクセサリーの類にも少し気を使うようになったのは事実だった。
とはいえ、そこまで露骨な変化はないはずだ。
「これは、男っすね」
みどりが言った。
「え?」
みどりの言葉に色恋に不慣れな絵麻が頬を赤らめる。
「いやいや、違うから。別に男ってわけじゃ……」
「女が急に色気づくのは相応の理由があるはずっす。運命の出会いがあったのではないっすか!? どうなんすか!?」
「どうして、そんな食い付くの」
「もちろん、ネタになるからっす」
「だと思った。そういう事があったとしても絶対にりーちゃんには言わない」
「え~~、そんな、後生ですから」
尚も尋ねようとするみどりの話を無理矢理切り上げる。
脚本家志望のみどりにとっては周囲のあらゆるものがインスピレーションの材料である。無論、親友の恋バナは餌も同然であろう。
「で、美沙。実際のところどうなの?」
「絵麻先輩まで」
なんだかんだで絵麻も興味津々といった様子である。
なんでもない。
確かに異姓との交友はある。が、しかしそれは付き合っていると言っていいのかどうか分からないような中途半端な関係に留まっている。少なくとも、今の会話で取り上げるような間柄ではない。
■
澄司と身体を重ねてから、一月ほどが経過した。
美沙は再就職に成功した一方でプライベートでは、仕事が行き詰った時や嫌な事があった時などの避難所として澄司の自宅に通うようになっていた。
酒を飲みつつ愚痴る事もあれば、そのまま行為に及ぶ事もあった。
一度一線を越えてしまえば、それまで未経験だった事が嘘であったかのように抵抗感がなくなっていたのである。羞恥心はもちろんある。しかし、一度すべてを曝け出した相手だという事も手伝って美沙は澄司に抱かれる事に不快感を覚えなくなっていた。
「ん……」
澄司のベッドで何度目かのキスをする。
ベッドの端に腰掛けて、並んで座る。美沙の頬を澄司が手で支え、より強く結び付く。
相手の舌が美沙の唇に触れる。
美沙は口を軽く開いて、その舌を口内に受け入れた。
「あふ……ちゅ、あむ……」
柔らかく、ぬめぬめとした舌が美沙の口の中を犯す。
口蓋にざらりとした感触があったかと思えば、舌の裏側を舌先で押し込まれる。そして、頬の内側にまで澄司の舌が届く頃には、美沙の口には涎が溢れてくちゅくちゅといやらしい音を立てていた。
「ん、ちゅ……あ、はふ……じゅるるる。ん、れろ……はあ、あ、とーじ、せんはい。ちゅく、んん」
美沙は口を窄めて舌を吸った。
澄司の口から温かい唾液を吸い上げて、喉を鳴らす。
ただ、相手と繋がっているという充足感に支配され、思考はすっかり緩慢になってしまった。
唇を離す。
うっとりとした表情で、美沙は呟く。
「先輩……今日、したい」
身体はすっかり準備を終えていた。
食事をして、話をして、それで終わる日もある。しかし、この日はキスだけで止まれなそうだった。このまま終わってしまうと、きっと後で寂しくなる。
「何か、あった?」
「特に、何かあったというわけではないんですけど」
「したくなったから、するって?」
「う……そ、そんな意地悪な事言わないでください」
改めて誘っていると自覚して恥ずかしくなる。
美沙は額を相手の胸に押し付ける。
細身ながら筋肉質な胸板に触れて、思わず心臓が高鳴った。ちょろい女だと自分でも思う。頭を優しく撫でられるだけで力が抜けて身を任せたくなってしまうのだから筋金入りではないか。
「今日は、わたしからしますから」
美沙はそう言って、澄司と軽くキスを交わす。
それから、いそいそと上着を脱ぎ、白く透き通った裸体を曝した。
スイッチが切り替わる。
生唾を飲んだ。
澄司がむき出しにした局部に視線が釘付けになった。
「とーじ先輩も、その気じゃないですか」
くすり、と美沙は笑みを漏らした。
いやらしいのは自分だけではないらしい。
(男の人って分かりやすいなぁ)
見た目からして、変化するのだから面白い。
女の身体にはないその器官はこの前見た時と同様に膨らみ、脈打っている。
とはいえ、完全に固くなっているわけではなく反立ちの状態だ。
「ん、しょ」
美沙は膝立ちになって、澄司の肉棒を胸で挟みこんだ。
「う、あ。熱……」
胸の間に異様な熱の塊を感じる。
凄い、としか表現できない。
美沙は自分の胸を両手で押し潰すようにして澄司の息子を圧迫し始める。
「う……そんな事、できんのな」
「ふふ、どう、ですか。わたし、そこそこあるんですよ」
巨乳ではないが、決して胸がないわけではない。
スレンダーな身体つきではあるが、相応に主張するだけの大きさはある。
肉棒を胸で挟んだまま、美沙は身体を上下に動かす。
変化はすぐに訪れる。
乳房を押し退けるように、澄司の肉棒が大きく膨らんできたのである。
「ん……ふぅ。……んく、ん」
澄司が感じているのと同じように、美沙もまた感じ始めている。
胸がむずむずする。乳首が固くなってきて、未だ下着に隠れた股がきゅんきゅんする。
谷間から顔を出した亀頭に微笑みかけた美沙は、たっぷりと涎を乗せた舌を出して亀頭を迎える。
美沙の赤い舌から涎が零れ落ち、亀頭を濡らす。
湿り気を帯びて、パイズリに水音が混じる。
「すげえな、藤堂」
「ありがとうございます……んあ、れろ……」
美沙は胸を絞りつつ、亀頭に舌を絡めた。
体勢が結構辛い。
首を丸めるようにしなければならないから。それでも、胸と口の中で脈打つ肉棒のおかげでその辛さは奉仕しているという充足感に変わる。
涎に苦味が混じる。
カウパー液が滲み出てきたのだ。
久しぶりに味わう苦味も、今の美沙を興奮させるだけだ。
「じゅぶ、ん、じゅるるる……じゅぷ、れろ。ちゅぷ、ん、先輩、わたしの、ん、どうですか? あふ、ん、んあ、じゅぷぷじゅぅッ」
美沙は上目遣いで澄司に尋ねつつ、口の動きは止めない。
涎塗れに肉棒の先端を咥え、胸で扱きながら思い切り吸う。
「ああ、いいぞ。何か、上手くなったな藤堂」
「ほんろう、れすか? ん~~~~、んん、ちゅるる」
「やばいな、もうイキそうだ」
「んぐ、ひっれくらはい、せんはい。ん、ちゅう、あん、ぐじゅじゅるるるるう」
美沙はパイズリを止めて、両手で澄司の膝を掴んで肉棒を喉奥まで飲み込んだ。
激しく前後に頭を動かす美沙は唇と舌で肉棒を扱きまわして澄司の性感を刺激する。やがて、口の中で肉棒が膨れ上がったかと思うと、強烈な臭いを放つ白濁液が勢いよく美沙の口内に注ぎ込まれた。
「ん、ぐッ。ん、ん、んふぅーーーー、んッ」
美沙は一瞬だけ驚いたように目を見開き、それから目を瞑って鼻で荒く息をする。
動きを止めた美沙ではあるが、口は未だに肉棒に塞がれたままだ。
「ん、く……んちゅ、んぐ……じゅるる」
美沙は口内の精子を飲み込みながら、肉棒を吸い続ける。
まるで赤子が母親の乳首に吸い付くかのように、精子を飲んでいながら更に尿道の奥に取り残された精子すらも一滴残さず吸い上げようとしている。
ちゅぷ、と音を立てて、美沙が肉棒から離れた。
「え、へへ、飲んじゃいました。とーじ先輩の」
頬を染めてはにかむ美沙は、喉を鳴らして口の中に残った精子を飲んでから唇を舐めた。
名残惜しそうに、美沙は肉棒に顔を寄せる。
一度精を吐き出したために、萎えかけている肉棒の裏筋を舌先にぺろりと舐める。
「ん、れろ、ちゅ……ちゅぷ……」
裏筋を舐め上げて、亀頭にキスをする。それから、カリ首まで唇で挟みこんで、頬を窄めて吸った。
「ふふ、とーじ先輩。まだまだ、できそうですね」
刺激を与えた事で、再び固さを取り戻した肉棒を手で扱きながら美沙は言った。
「いや、そうは言ってもな」
「へ?」
しかし澄司は、あまり乗り気でない反応だ。
美沙は意外な展開に動きを止めた。
「え、ちょ、ここまで来てそれはないですよ」
美沙は抗議の声を上げた。
出すだけ出して終わりはあまりにも酷い。
澄司は絶頂に達しただろうが、美沙はまだ達していないのだ。身体はすっかり準備を整えているというのにお預けを喰らうのは辛い。
「ゴムを切らしてるからできないんだって。それとも、そのままするか?」
「う、それは怖い、ですけど」
美沙は尻込みする。
経口避妊薬があるにはあるが、しかしそれも万全ではない。万が一という事は常にありうる。最も効果的な避妊はやはり男性側が避妊具をつける事であり、それなしでするのはリスクを背負う事になる。まだ、美沙はそこまでの勇気は持てなかった。
だが、それは理性の話だ。
美沙の鼻腔をくすぐる男の臭い。眼前にはしっかりと上を向く肉棒。美沙の女はそれだけですっかり発情してしまう。自分の身体はそこまでいやらしくなってしまったのか。肉欲に支配される感覚に身を委ねてしまいたい。
そんな美沙の葛藤と知ってか知らずか、澄司は美沙を抱き上げた。
「きゃ……」
澄司が仰向けになり、美沙がその上に覆いかぶさるような体勢になった。
「先輩……?」
「そんなにしたいなら、こっちはどう?」
「う、ひっ」
ぴくん、と美沙が震えた。
澄司の手が美沙のスカートを捲り上げ、その下に隠れてた下着の中にまで入り込んだのだ。
柔らかくすべすべとした尻肉が撫で付けられてくすぐったい。
「もしかして、藤堂。パンツ、すごい濡れてないか?」
「い、言わないでください、そんな事」
恥ずかしさで泣きそうな表情を浮かべる美沙は顔を見られないように澄司の胸に顔を押し付ける。
そんな美沙に性欲を刺激されたのか、澄司の肉棒がさらに固くなった。
澄司は美沙の尻穴に指で触れる。
「ひ、あ……ちょ、ちょっと」
「前がダメなら後ろってのは?」
「へ、変態ですか。そんな……」
動転した美沙は顔を上げて澄司に抗議しようとする。しかし、澄司の人差し指は美沙の意に反して肛門を抉じ開ける。
「ひ、ぃ……や、やめ……」
美沙が身体を強張らせた。
慣れないアナル責めに全身が痙攣したようになる。
「でも藤堂。お前、きちんと綺麗にしてるんだもんな」
「そ、それは……何があるか分からないからで。で、んんああああ!?」
澄司はさらに指を深く押し込んだ。
第二関節まで埋没した澄司の指は、美沙の尻穴を拡張せんと這い回る。
生活している中では決して味わう事のない感覚に、美沙は震えた。
「したいんだろ、藤堂。どうする?」
「うぅ……ん、ぅ……し、たい、です」
本当は前に入れて欲しかった。しかし、この際何でもよかった。火照った体。疼きを止めてもらえるのであればアナルセックスでも一向に構わない。
美沙は自らパンツを脱ぎ、ベッドの上で四つんばいになった。
腰を上げて、自ら二つの秘所を曝す。
濡れそぼった秘所から愛液が滴り落ち、太ももを濡らす。美沙は両手で自分の尻肉を引っ張り、澄司にアナルを見せ付けるようにした。
「実は結構エロイよな。藤堂は」
「誰のせいですか。ちゃんと、責任取ってください……」
自覚はあるのか美沙は否定しなかった。
枕に顔を押し付けて、くぐもった声で言った。
「じゃ、責任取って飛ばしてやる」
澄司は復活した肉棒の先端を適度に解したアナルに宛がった。
「ん……」
美沙は心臓が跳ね上がるのを感じた。
期待と不安が入り混じる。今の姿勢では澄司がどのタイミングで挿入してくるか分からないので、より緊張感がある。
そして、ゆっくりと美沙の入口を押し広げ、澄司の肉棒が入り込んできた。
「う、ぐ――――」
美沙は呻き声を漏らした。
入ったのは亀頭部分だけのようだ。しかし、通常は物を入れる場所ではないだけに、不快感を伴う苦しさが圧迫感にも似た感覚で美沙を襲った。
「大丈夫か?」
「あ、い。は、ぁぁ……大丈夫、です」
息を整えながら美沙は言った。
ならばと澄司はさらにずぶずぶと美沙の腸内に入ってくる。
「う゛う゛ぅぅ……あが、は、――――あ」
歯を食い縛る美沙は自然を体に力をこめてしまう。それが、一層入り込む異物を押し出そうとする力となって息苦しさを助長しているのだ。
「藤堂、もっと力抜けって。苦しいだろ」
「だ、だってぇ、こんな、ぁ……あ゛ぐ」
美沙の抵抗は澄司の挿入に抗えるほどではない。
やがて澄司の一物は根元まで美沙の腸内に納まってしまった。突き上げるような圧迫感に美沙は口をパクパクさせて荒く息を吐く。
「は、入った……? お、大きいぃ、あ、すごい……」
息ができなくなりそうだった。
枕を抱きしめるようにして体を支える美沙。
そして、澄司は腰を前後させ始める。慣らすようにゆっくりと美沙の腸内を犯す。
「ふ、う。く、ふ、ふ、あ――――ん、ぐ……ひぃ、は……」
「苦しい?」
「は、い。でも、ん、くふぅ――――き、もち、いい。あっ、んあ、わ、たし、変。お、尻で、変になりそう、です、んんっ」
息苦しさは相変わらずだ。
しかし、慣れてくるとそれすらも快楽に変換されていく。
酸欠にも似た感覚。
アナルが押し広げられ、腸内が抉られるごとに、刺激されていないはずの秘所が驚くほどの熱を帯びる。
「ひは、あぎぃ、ん、んん――――、ふ。く、あ……こ、われ、そう」
リズミカルに抜き差しされる肉棒。
美沙の腸内は、いとも容易く肉棒を受け入れていた。すっかり、形を覚えこまされた。思考が定まらず、流れに身を任せていると自分のものとは思えない声が喉から押し出される。
「おぐ、うご、ぉ……しゅご、い。これ、ひ、ひ……おああああ……おしり、おしりなのに……い、きそうなんて」
「すっかり、出来上がったな。ちょっと、あっさりだったな」
「だ、って。があ、んん。こんあの、知らなかったんれす、からぁ。んひぃ! おく、すぎる!」
澄司も予想できなかった事だ。
美沙がここまで簡単にアナルで墜ちるとは。
未知の感覚が性欲と繋がった事やアナルを責められるという背徳感がそのまま美沙の脳を刺激したのであろうか。
ともあれ、美沙はいつも体を交える時に比して淫らに狂乱しつつあった。
「い、ぎ、ひひ……あ、あん、気持ち、いい。お尻、いいですぅ。わたし、も、戻れなく、なるぅぅぅ!」
澄司は抱きかかえ、自分の股の上に座らせる。
体位を変えると、より深く美沙の尻穴を犯せるようになる。背後から美沙の乳首を抓り、耳を舐めると美沙は嬉しそうに嬌声を上げた。
「せ、んぱい。もっと、して。これ、イイですッ。すごい、これ、こんな。はあはあ――――ああぁぁ、わたしの中、ぐじゅぐじゅしてる……先輩のちんぽが、あはは、はは、んんんあっ」
美沙は自分で腰を上下させて肉棒を求めた。
パンパンパンと肉を打ち付ける音が響く。
澄司はそんな美沙の股に手を伸ばした。
まだ、この日責められていない秘所を指で確かめるとねっとりとした愛液が零れ落ちた。
「ひっ、先輩。そこ――――」
「寂しそうだったからつい」
「ついって。でも、今――――ひんっ!?」
美沙の戸惑う声を澄司の指がかき消した。
無防備な女性器を澄司の指が責めたのである。しびれるような甘い刺激に、美沙は表情を蕩かした。
「はへ♡……ど、同時、とか。反則……」
「だめか?」
耳元で囁く澄司。
悪魔の問いのようなそれに、美沙は何の躊躇もなく答えた。
「だめじゃない、です。お尻もマンコも弄ってください。気持ちよく、してぇ♡」
美沙がそう言うや否や、澄司は美沙の腰を動かして美沙を突き上げる。同時に美沙の膣内に四指を侵入させて、目茶苦茶にかき回す。
「おああああああ、あひぃぃ。くひっ、ひぎ、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
壊れたような声。
堰を切ったように溢れ出るそれを澄司は美沙の口を手で塞ぐ事で押さえた。
「ふぐ――――、ふ、む。んんん――――、ふ――――! ふうん♡ ふ、ふ、ぐ――――んあぁぁぁ!?」
気持ちよすぎて考える事すらも億劫だった。
美沙は自分でも気付かぬうちに胸を揉みしだき、さらなる快楽を得ようと躍起になっていた。
前後を男に責められ、さらに自分で両方の胸を刺激する。四箇所の同時攻撃は、美沙の脳を狂わせるには十二分な快楽を生み出していた。
「んんんん――――、ん、んん、あ、あええあ! ふぎぅ、ん、ひほひ――――、もっほ、んむぅぅぅ! ああああああ!」
塞がれた口から快楽を強請る言葉がもれ出る。
澄司の手は美沙が垂れ流した涎でぬるぬるになっていた。前後不覚に陥った美沙は、自分の痴態を気にかける余裕はなかった。
全身の細胞が興奮しているような感覚に翻弄される美沙は、ブレーキが壊れた列車のようにエクスタシーの階段を駆け上る。
「あああああ、あああああああ、ああああああああああああああっ」
一際大きく呻いた美沙は背中を逸らせて盛大に潮を吹いた。
びくん、と体が大きく痙攣する。
「あ、ああ……あ……」
美沙は絶頂の余韻に浸って蕩けた笑みを浮かべる。
その美沙を、さらに澄司が突き上げた。
「はひぃ♡ い、今、ダメ♡ 敏感なんですから、あ、あん♡」
ダメと言いつつ、美沙は自分から澄司の肉棒を受け入れる。
腹の中をかき回される事がこんなにも気持ちいいだなんて知らなかった。
絶頂を迎えた事で敏感になった体に畳み掛けるように激しく肉棒が突きこまれる。抜き差しされるごとに肉壁が抉られ、頭がどうにかなりそうだった。
日々の悩みもこの一瞬があれば消し飛んでしまう。
墜ちる事を受け入れる。
体だけの関係でも気持ちよくしてもらえるのであれば構わないと非常識な考えまで浮かんでは消える始末だ。
「う、もうダメだ。藤堂。出すぞ」
「あ、ひ、うんっ。中、中で? は、はい。出して、ください! 先輩のせーし、思い切り出して!」
美沙は肛門に力を入れて澄司の肉棒を絞る。
それに呼応して、澄司が絶頂を迎えた。
「ん、んああああっ。で、出てる。先輩の、わたしの中で……!」
中に出されたのは初めてだった。
いつもはゴムをつけていたから体内に注がれる感覚を知らなかった。
「あ、つい……お尻、すごい……あ」
アナルから肉棒が引き抜かれた刺激で、美沙は軽くイッた。
すっかり脱力しきった美沙はベッドに倒れこんだ。
荒い呼吸を整えるために深呼吸を繰り返す。
澄司は美沙を仰向けにして、唇を奪った。
「んむ、ちゅ……」
柔らかい唇を互いに貪りあう。
性に溺れた獣のように、美沙と澄司はその後も体力が続く限り睦みあったのだった。