「しょしょしょ署長!!?どう言う事ですか!?」
「はいはい落ち着いて、お茶を飲んで一息付きなさい」
あの後、アラシが出て行った後に顔の近くまで詰め寄るミナにヨミは押し止めた後にお茶を入れた湯飲みを差し出す。
お茶を飲んで落ち着いたミナにヨミは机の上で腕を組んで言う。
「さて、アラシ君の事なんだけど…」
「ホントに元男だったんですか?」
「ええ、敏腕刑事で結構お手柄を上げた人よ。ちなみに私の夫でもあるわ」
ぶーーーーーー!!!
最後の言葉にミナはお茶を吹いた。
幸い横に向いたのでヨミにかかると言うのはなかった。
「み、苗字が違いますけど!?」
「そりゃあ籍を入れる前にアラシ君、とある事件であの姿にされたのよね…ミナ婦警は知ってる?2年前にとある組織が壊滅したの?」
「あ、はい、新聞で見ました…もしかしてとある事件って…」
指輪を見ながらそう言ったヨミにミナは目を開いた後にヨミは頷いて話す。
☆
2年前、アラシとヨミはある組織を調べていた。
2人が追ってる組織は医療関連や科学関連などを悪用して裏で売りさばいていた。
アラシがそんな組織が根城にしてるアジトを発見し、ヨミが警官隊を連れて来る間に潜入して調べようとしたが見つかってしまい、捕まった。
とある廃墟のビルの地下
「くっくっくっ、まさかのこのこ1人で来るとはな」
何もない大部屋の中、中央で床に両手両足をX固定されたまだ男の時のアラシを男が笑って見ていた。
アラシは服を剥ぎ取られてるのかパンツしか履いていなかった。
「俺をどうする気だ?」
「そんなの俺達の手伝いをしてくれれば良いだけだ」
静かに聞くアラシに男は笑みを浮かべたまま言う。
「すると思うか?」
「返事は聞いてねえ、ただ、機械の様にしていて貰うだけだ。聞いてるぜ、警察学校をトップで出て様々な格闘技を覚えた男だと」
静かに睨むアラシに男は懐から注射器を取り出し、それをアラシの右腕に注射する。
「む?薬か?」
「んにゃあ、ちょっと違うな、効果は少し待って貰えば分かる」
打たれたのに顔を顰めるアラシに男はニヤニヤ笑ってそう言って時計を見る。
「?上が騒がしいな」
少しして上がドタバタしてるのに男は気づいた後にアラシを置いて調べる為に上に向かう。
ドクン!
「む!?」
男が出て行った後にアラシに異変が起きた。
鉄板の様だった胸が膨らむと共に手足が細くなって行くのが見えた。
「これは一体…」
それにより拘束から抜け出るが今度は顔の形が変化し、髪が伸び出したのに驚き…
「くっ」
体の中が変わって行くのを痛みで知った瞬間に…
ぼごん!!
そう言う衝撃が走ったと認識するとお腹が爆発的に膨らんだ。
「こ、これは…」
身長は変わってないが細くなった腕と足ではお腹や胸の重さに耐え切れずにへたり込む様に座り込んだアラシはお腹や胸を触る。
ぶしゅ!!
「何だ?」
そんな変わった自分の体に驚いていたアラシだったが自分の意思とは関係なくあふれ出した粘ついた水に少し驚く。
そして見えないので手でパンツをなんとか脱いで大事な所を触って見ると自分のある筈のがなく、代わりに裂け目の様なのを確認した後…
「アラシ君!」
そこにヨミや数人の警官が駆けつける。
「ヨミ…」
「えっ?アラシ…君なの?と言うかこれって破水!?」
顔をヨミ達に向けるアラシにヨミ達は驚いた後に…
☆
「……と、そんな訳でアラシ君の体が変わったと言う犠牲でなんとか出来たの。その後にアラシ君、赤ちゃんを数人も産んだから大変だったわ」
「あの…アラシさんは何を入れられたんですか?」
長く話しを終えた後にお茶を飲むヨミにミナは一番気になる所を聞く。
「アラシ君に投与されたのは何でも、男性を女性に変えて、妊婦へと変えるナノマシンみたいなの、元々あった精巣に卵巣を作って、無限に投与した男性の身体能力をそのまま持った赤ちゃんを生み出せる様にしたりする代物。しかも兵士としての赤子を産む機械として死なせない為に永遠に生き続けてたり、陣痛とかの負担とはまるっきり外したりとかなんとも言えないわ。しかも出来た赤子を産んだ瞬間にすぐさま臨月の赤子を何十人も作り出すから大変よ」
「そんな物が…あれ?」
ヨミの説明にミナは驚いた後にある疑問に気づく。
「あの、おかしいですよ。それならさっきの人とアラシ先輩の年齢が吊り合わないじゃないんですか?」
「良い所に気づいたわね。生まれた赤ちゃんはね。少しすればすぐに成人女性位に成長してそのままの体に固定されるのよ。だからすぐに教育すれば兵士に早変わり」
「まあ、大きくなっても頭はまだ赤ん坊だ。そこ等へんは教育しないと兵士にならんけどな」
ヨミが答えた後に2人の女性に胸を吸われたアラシが来る。
服は妊婦様に合わせた婦警用の服に変わっていた。
それと同時にさっき赤ちゃんを連れて行った女性が来る。
「「けぷ」」
「よしよし、あそこのお前達の姉に連れて行って貰え、フラミ、何時も通り」
「はいお父様、妹たちよ、寝場所はこっちです」
お腹いっぱいになったのかげっぷをする女性2人の頭をアラシは撫でた後にメイド服を着た女性に話しかけ、フラミと呼ばれた女性は頭を下げた後に2人の女性を連れて行く。
それを見届けた後にアラシはボタンを閉じる。
「ほら、お前もすぐさま着替えろ。パトロールに出るぞ」
「えっ、あっ、はい!!」
「はい、あなたの制服ね」
あっけに取られていたミナはかけられて慌てて敬礼した後にヨミから着替えを受け取った後にアラシの行った方へ走る。
「それにしても懐かしい事を話してたな」
「懐かしい言っても2年でしょ、ホントに大家族になったわね」
聞いていたのかそう言うアラシにヨミは肩を竦めて言って感慨深げに言う。
「そうだな…すまないな署長、約束果たせなくて」
「良いのよ。私はアラシ君が生きていてくれるなら大丈夫よ」
申し訳ない顔をするアラシにヨミは笑って言うとそれにアラシは微笑み返す。
『はひぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!?何ですかあなたは!?』
『良いではないか良いではないか~~♪』
「…レッコウ…」
「スタンバイしてたのねあの子…」
ミナの悲鳴と1人の女性の声にアラシは眉間を揉み、ヨミは苦笑する。