※この作品はR-18です。

やはり、私の青春ラブコメがまちがっているはずがない。   作:夏ノ雪

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7 私は運動が得意

はじめとの初体験の日から数日たった。

私はなるべくはじめと合わないようにしていた。

初体験の次の日はマンコが痛かった。

じんじんした。

 

そのため移動に気を付ける必要があった。

だがその痛みを数日立つと消えた。

そしてあの日の興奮が恋しくなってくる。

あの体験は味わったことがない程の快感だった。

それを与えてくれたはじめを見るたびに、下腹部がじりじりとしてくる。

だがら私はなるべくはじめと合わないようにした。

別に私ははじめが好きなわけじゃない。

ただあの時つらかったから。

だからはじめに頼っただけだ。

私が好きなのはヒッキーだ。

そう、私はヒッキーに恋心を抱いている。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

奉仕部の部室。

 

「由比ヶ浜さん、最近何かあった?その、何かいえないのだけど、変わったような気がするわ」

 

ゆきのんが私を見つめながら首をかしげる。

 

「ええ、そんな~。なにもないよ。なにも」

 

私は手を顔の前でふりながら答える。

 

「そう、そうよね。気のせいよね」

 

そうしてゆきのんは読書に戻っていった。

私は内心とても驚いた。

 

変わった?

 

私が?

 

ゆきのんが言うのだ。

 

私は変わったのだろうか?

 

自分では分からなかった。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

廊下。

私はあの手紙の事が気になっていた。

あれはラブレターだ。

多分そうだ。

絶対にそうだ。

私とはじめの愛液で汚れたラブレターを思い出す。

急に心にもやもやとしたものがわき、下腹部がじりじりと熱をおびる。

 

やだ。

 

私は必死に違う事を考える。

えっと、明日の一限目は・・・・・・・・・・

 

なんとか妄想を振り切った。

だが下着は湿ってしまった。

今日は代えを持っていないから家までこのままだ。

でも、先程の疑問は消えない。

 

はじめはあの子の告白をどうするんだろう?

いいや、関係ない。

そう、私ははじめの友達。

はじめが誰と付き合っても問題ない。

だけどその考えは私の心を満たさない。

それは違うと明確に反応する。

 

「はじめ・・・・・」

 

思わず声が出る。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

私は気になって帰りにはじめを待ち伏せた。

勿論偶然をよそおってだ。

これで何回目だろうか。

私ははじめに聞く。

 

「はじめ、あの手紙どうしたの?」

「読んだよ」

 

ぶっきらぼうに答えるはじめ。

 

「そんなんじゃなくて、ほら告白の事」

 

私はついはじめの手を取って向き合う。

何故だろう、自然とはじめに触れてしまった。

私は今はじめと向き合って両手をつないでいる。

 

「それは・・・・・・別にいいだろ」

「よくない。聞きたいの」

 

はじめは先ほどから私と視線と合わせようとしない。

私は無理やりはじめの顔をこちらに向かせようと、はじめの顔に手を伸ばす。

それとはじめの動作が合わさったのだろう、ふいに至近距離でお互いの顔を見つめあう。

一瞬であの日の感覚が蘇る。

 

私はふいにはじめにキスをしていた。

あの快感が頭の中に戻ってくる。

これだ。

この快感。

それを味わおうとした瞬間、はじめに体を押される。

唇が離れる。

 

「断った。これでいいだろ」

 

そうぶっきらぼうにいうと、はじめは歩き出していった。

私の心に温かい何かが生まれた。

だが、それは視界に映ったそれで消えた。

 

私を見て、私に手紙を渡した娘が唖然としている。

そしてその顔は直ぐに泣きそうな顔に変わる。

 

彼女は走り去っていく。

私はとっさに後を追う。

彼女は部室棟の方に駆けて行く。

私は全力で走った。

私は運動が得意だ。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

なんとか追いつく。

彼女の手を掴む。

 

「離してください。離して」

 

彼女が泣き叫ぶ。

 

「待って、誤解しているの。だから聞いて」

 

私はその手を離さない。

 

「離してください。泥棒猫の話なんか聞きたくないです」

 

彼女はさらに大きい声で泣き叫ぶ。

 

「ちょっと、静かにしてよ」

 

私は彼女をこちらに振り向かせる。

 

彼女は顔を真っ赤にして泣いている。

 

「ねぇ、落ち着こう。さっきのは違うの。何もないの」

「嘘です。私、馬鹿じゃありません。あれが何もないようには見えません」

「違うの、その、あれは・・・・・・事故なの」

「いいんです。私は由比ヶ浜さんみたいに胸も大きくないし、かわいくもないです。分かってますから。だから」

 

彼女は声を上げてわんわん泣き出す。

そんな彼女に対してかける言葉は思いつかない。

 

「その・・・・・ごめんなさい」

 

その言葉を聞くと少女はさら激しく泣き、そして走り去っていった。

 

私は呆然としていた。

私は卑怯者。

分かってる。

そんな私は嫌いだ。

私もそんなことはしたくない。

でも、私は・・・

 

「由比ヶ浜さん、その、とても騒がしい声が聞こえたのだけど・・・・・」

 

後ろから聞こえる憧れの声。

いつのまにかゆきのんが後ろにいた。

周りを見渡す。

あ、ここ奉仕部の部室の前だ。

 

「その、あれだ、廊下では静かにしたほうがいいぞ」

 

部室からヒッキーも出てくる。

やだ、さっきの聞かれたかも。

私は急速に心が乱れる。

今日は、さっきから心が上下してばかりだ。

何かいわなきゃ。

何かいって誤解をとかなきゃ。

 

「その・・・・あはは。ちょっと勘違いが合って、その・・・・」

 

だめ。

 

全然考えが浮かばない。

何も浮かばない。

そんな私をゆきのんは見る。

 

「そう。勘違い。それならしょうがないわね。でも何かあったらいって。私はあなたの味方だから」

 

そして、部室の中に戻っていく。

 

「あははは・・」

 

笑ってごまかす私。

そんな私を見ないようにしながら、どこか遠くを見ているヒッキー。

 

「その、一応俺も奉仕部だ。最近はあまり依頼がないんだ」

 

そういってヒッキーも部室に入っていく。

そんな彼らを私はただ見ていた。

そう、ただ見ていた。

笑ってごまかす以外のことはできなかった。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

あれから私はあの女子生徒を探した。

彼女はゆきのんのクラスの子だった。

私は彼女と話し合おうと何度も接触しようとしたが、彼女は私の顔を見るたびに苦い顔をして去っていく。

そんな私をゆきのんは見ていたのかもしれない。

ゆきのんはたびたび私に声をかけてきた。

でも、この事はゆきのんには相談できなかった。

もちろんヒッキーにも。

この事は絶対にばれたくなかった。

私は3人の関係を壊したくなかった。

既に壊れかけているかもしれないけど、私はいつも通り笑顔で部室に行った。

 

私ははじめに合った。

彼女の事を伝えるためだ。

そして話した。

 

キスした所をあの手紙の娘に見られた。

そしてその後の事も。

 

その事を聞くと、

 

「そうか・・」

 

と言い、はじめは苦しそうな顔をする。

私はその顔を知っている。

これははじめが私を守るときの顔だ。

 

だめだ。

 

はじめに頼っちゃいけない。

私がなんとかしなきゃ。

でも同時にはじめならなんとかしてくれるという思いもある。

そう、この行為こそがそれなのだから。

私ははじめに今こうして相談している。

そうしたことで起こる結果は馬鹿な私でも予想できた。

でも、私の体は私の意思では動かない。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

三日後。

私は偶然耳にした。

はじめはあの手紙の娘と付き合う事になったそうだ。

それは私には衝撃だった。

すぐにはじめに確認した。

はじめはこっちをみないでその話を認めた。

 

なんで?

 

なんで?

 

なんでそんなことするの?

 

何?

 

私のため?

 

あの娘が何か言ったの?

 

私は聞いたがはじめは答えない。

 

「別にいいだろ」

 

そう言って彼は去って行った。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

私はそれから常に心が沈んでいた。

表面上は笑顔だ。

楽しくふるまう。

でも、いつも心が沈んでいた。

私が起こしたことで、わたしが沈んでいる。

 

よく分からない。

でも私が悪い事は分かる。

でも、どうしようもない。

私もこんなことしたくなかった。

なんでこんなことになってるの?

ねぇ、なんで?

私の心の中では、そんな思いが常に駆け巡っていた。




ご一読ありがとうございます。

次は本日の23時投稿です。
8話と9話同時投稿になり、それにて完結です。

ラストスパート~~~~。
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