今日は鎮守府の提督達が集まって艦隊の実力を示す普段の出撃とは違う演習を行った。もちろん俺も提督の端くれなので我が艦隊を率いて演習に参加する義務がある。演習に参加させるのは駆逐艦睦月型一番艦『睦月』を筆頭にした艦隊だった。
出撃とは違って、たくさんの提督や上司に目視され艦隊の実力を見極められるのがこの演習。相手の艦隊との演習試合の開始まで30分切ったところで、演習場の側にある施設の待合室で睦月はそわそわしていた。
「う~っ、睦月とても緊張するなぁ。私なんかが旗艦で本当に勝てるかにゃ~」
どうやら演習が間近に迫ったせいか緊張しているようだ。以前も睦月を演習に参加させたことがあったが、旗艦でありながら真っ先に大破するという失態をしてしまっている。きっとまたその失態を恐れているのだろう。
もうすぐで演習開始だというのに睦月は壁際のソファーに座ったり、立ったと思えば俺の視界をグルグル動き回っていた。
「そんなに今更緊張しても仕方ないだろ。少しでも有利になるために座って休みなよ。
いつものムードーメーカーぽさはどこ言ったんだ?」
「そうは言っても提督、あれは睦月が心に余裕があったり楽しかったりするときだけですよ。さすがに演習を目の前にしたら緊張しますよ~」
両手を宙にバタバタさせて余裕の無さを分かりやすく説明する睦月。しかし睦月はそう言うが、実は彼女、出撃前だって結構騒いでたり回りのみんなを元気付けようとふざけたりもしている。それはそれで構わないのだが、今のようなセリフを睦月が言っても説得力が無い気がするのは俺だけだろうか?
「あーっ提督、睦月の事を信頼してない目で見てる。ひどいよー、睦月は本当に緊張してるのに。
大体どうして大切な演習に私を旗艦に選んだんですか?」
「それは俺が睦月に期待してるからだろ」
それに俺は誰よりも睦月のことを信頼してるぞ?
「ならいいですけど……って良くないです! いや、やっぱり良いですけどそうじゃないにゃしっ」
「どっちなんだよ……」
睦月は緊張してもしなくても騒がしいのには変わりないようだ。でも俺が話してるのは到って真面目なことで真実である。
俺は今度こそ睦月が勝利を納めてくれると信じてる。そうじゃなきゃ仲間を信用しなかったら提督という業務はやっていけないし、そうじゃなかったとしてもそれでも俺は睦月の事を信頼している。
その意思は睦月にしっかり伝えることはできたようだが、本人は難痒そうな表情をして口を伝えた。
「信頼してくれてるのは嬉しいですけど……それは提督が他の艦娘達にも言ってることだもん。だから信頼してるって言われても嬉しくないし」
「え、でも嬉しいみたいなこと……」
「言ってません」
きっぱりと言い捨てて、睦月は頬を膨らませ俺から視線を外した。機嫌を損ねてしまったのか腕も組んでいる。はて……俺が何かよくないことでも言っただろうか。言った覚えがない。
こんな素直じゃない睦月は初めてかもしれない。
「……話を戻しますけど、どうして私を旗艦にしたんですか? 私は駆逐艦でしかも睦月型なんですよ。睦月型が他の駆逐艦と比べても劣ってることは知ってますよね。
それなら戦艦空母の人達や他の艦娘を旗艦にしなかったんですか? それだけで勝率もグンと変わるんですし、むしろ私が旗艦だと『ここの提督は艦選もまともにできない無能な提督だな』とか、悪口も言われちゃうんですよ。司令官は悪口言われたままでいいんですか? どうなんですか?」
「あー待て待て、まとめて質問するな。俺は聖徳太子じゃないんだから」
相手してるのは睦月一人だけど。
……まあ睦月の言ってることは筋が通ってるし、彼女には悪いが睦月型はお世辞にも火力も装甲も厚いとはいえない。それは言われなくても知っている。
だからこそ、それを知っていながら自分を大切な演習で旗艦にした俺に対するたくさんの疑問があるのだろう。……でも今の全ての質問は既に用意してあるし、この答え一つで疑問全部に答えられてる気がする。
しかしこの答えを今言ってしまっては余計に緊張して演習に影響してしまうだろうと判断して、その答えは口にしないで黙ったままにした。適当にはぐらかして後から答えればいいかと、誤魔化しの言葉を考える。睦月は未だに機嫌を直してくれない表情で俺の答えを待つが、その間に演習開始を伝える伝達員が来てしまった。
「提督と艦娘方。そろそろ演習時間なので、演習場所に向かってください」
「了解、報告ありがとう。
それじゃあここまで来たからには睦月も腹括るんだぞ。なに、勝つことも大事だが負けても俺は怒ったりしないから頑張ってこい。答えは演習の後に言ってやる」
はぐらかす言葉が思いつかないベストタイミングで来てくれた伝達員に感謝して席を立つ。伝達員は立ち去ると、睦月は口元を尖らせて言った。
「分かりましたよぅ。ですけど演習が終わったら絶対に包み隠さず本当のこと話してくださいね。絶対ですよ?」
「分かったから分かったから」
「面倒そうに言わないでください、もうっ……」
文句を言いながらも反面、俺のいう通りに演習場に向かってくれるあたり睦月も根は真面目な艦娘だと伺える。
演習が迫ると今回の演習に参加する睦月以外の艦娘も集まる。先ほどまで緊張していた睦月も気合いを入れたり、艦隊の仲間たちを元気付けたりしていた。
緊張しすぎていたのが少し気になったが、本来の彼女らしく振る舞えているようで安心した。
後は俺は見守ることしかできない。演習場の水面に降り立つ睦月達を見送ってから、俺も提督達が演習を見るための席へ集まる。戦闘に巻き込まれない安全優先のため、目視では確認できない位置に席はあるが双眼鏡が用意されている。それを手に取って見守ることしかできないながらも俺は彼女達を応援した。
結果。
結果はなんとか俺の艦隊が勝利を納めて勝負を終えた。相手の巧みの作戦と火力に押し負けそうになったが、最後の最後に旗艦である睦月が自ら最前線に突っ込んで相手の旗艦に重い一撃を与えて見事に勝ったのだ。
睦月は笑顔で喜びながら真っ先に俺の元へやってきた。
「てーとくっ、見てましたか? 睦月、見事に勝ちました~」
「見てたよ。頑張ったな偉い偉い」
「えへへ、そうなのです。睦月はやればできる子にゃしい、もっと褒めると良いぞ」
まったくさっきまでの緊張感はどこへいったのやら。でもあの時と比べて睦月は大分成長したと思う、戦力的にも精神的にも。
正直ほっとした。俺は提督であっても彼女たちに命令を下すだけで身体はって守ってあげることもできない。自分は提督として飛び抜けて優秀というわけでもないし、艦娘たちが怪我して帰投してくるたび、それでも俺は自分の無力さを嘆くことしかできなかった。
だけど少しでも睦月や彼女達艦娘が強くなって、僅かに生きる可能性を見いだしただけでも俺にとってそれは喜ばしいことだった。
「提督、どうしたんですか?」
そう思うと気が抜けたのか、俺は安心しながら睦月を見つめていた。
「ん、何でもないよ。それにしても今日はほんとよく頑張ったな」
「……にゃしい」
頭を撫でてやると睦月は気持ち良さそうに目を瞑った。
常に生きるか死ぬかの瀬戸際に立つ女の子が頭を撫でるだけでこんなにも幸せそうにしている。それを見るととても今目の前にいるこの子が日頃から戦いをしているとは思えない。人間と艦娘は生まれた意義は違えどある意味では似たような存在なのかもしれない。
……と、なんだからしくないことを言ってしまった。
「そうだな。頑張ったお詫びとして今から艦隊のみんなと一緒に飯でも食べに行くか? もちろん奢るよ」
「にゃしっ! ほんとですか、睦月頑張ったからお腹ペコペコですからどれだけ食べるか分かりませんよ~。そうと決まれば、いざご馳走を探しに街へ出陣~」
「ま、まあ……そこは今月分の給料と相談しながら決めるとするよ」
世知辛い世の中である。
「たくっ……よくも艦娘といえど駆逐艦なんかにあそこまで世話してやれるよな」
「全くだ。俺のところも大した功績も上げれねぇ癖に高速修復材ばっか消費しやがってさ。ドックもそんなに大きくねぇから困ったもんだぜ」
実に不愉快な会話が横を通りすぎる二人の提督から聞こえてきた。
どいつもこいつも駆逐艦をぞんざいに扱いやがって。そんなに戦艦や空母がいいのかこの脳筋どもめ。
しかも俺たちにわざと聞こえるように言うもんだから余計に虫酸が走る。駆逐艦込みで演習で勝った俺たちへの腹いせのつもりか?
「睦月、あんな連中気にするなよ? 俺はちゃんとお前のこと……て、睦月!?」
「―――――っ!」
俺の言葉を聞かないで、睦月は無言のまま廊下を悔しそうに走っていた。
それはそうだ。ああ見えて睦月は今の今まで必死だったんだ。それをあんな風に言われて、いくら艦娘で成長したとしても傷つかないはずがない。根っこの部分では言葉ひとつで崩れるほど脆いんだ、人間と一緒で。
「な、なんだよ……」
事の発端の二人と目があってにらみ返す。
「このくそ提督、覚えてろよ」
「はぁ?」
ありきたりな捨て台詞でこんなときでも格好つけれない自分が情けない。でも、それよりもさっきに行った睦月を追いかける事を優先した。
◆
「如月! 睦月はどこ行った」
「えっ、今さっきものすごい勢いでここを抜けて行ったけど……司令官、何かあったの?」
鎮守府に戻ってきて途中の部屋を調べるが睦月は見当たらない。すれ違った如月が言うにはこの先を通ったのだと言う。
あっちからさきには執務室ぐらいしかないしもしかしたらそこかもしれない。
「すまん、急いでるから後で離す。教えてくれてありがとな」
「し、司令官! ちょっと!」
如月には悪いが無視して睦月の後を追う。
執務室の前まできて微妙にドアが開けっ放しなのが目に入る。そこからは何となく誰かの気配を感じた。
恐らくこの部屋に睦月はいる。
……俺はどうしてやればいい。あそこまで言われた睦月はひどく落ち込んでいることだろう、それに泣くような声もするし。綺麗事ばかり並べて慰める……だけではいかない気がする。だからといってここでくよくよ悩んでるわけにもいかない。
……よし。
「……入るぞ、睦月」
まずは走って荒くなった呼吸を整える。
ドアを開けると、泣き明かした後なのだろう、目元を真っ赤にした睦月がいた。
ひとまず睦月がちゃんと帰ってきてると分かっただけでも安心した。まあ問題は解決してないし安心するにはまだ早いが……。
「心配したぞ。急に走り出すもんだから見つけるまで不安だったんだからな」
「ごめんなさい……」
「いや、いいよ。謝らなくて」
もとはといえばあいつらのせいだし。睦月の気持ちも痛いぐらいわかってるつもりだ。
睦月の隣に空いたソファーに腰をかける。いつもお世話になっているソファーのフカフカの座り心地もこの状況では何とも思えなかった。
すっかり重くなってしまった空気が息苦しく感じる。
「その……司令官、一ついいですか?」
しばらくしてようやく睦月が口を開いた。しかしあのムードメーカーぽさも気力も感じられない。今の彼女は悲しい瞳をしていた。
「今朝も聞こうと思ってたんですけど……どうして睦月を秘書艦にしたり旗艦にしたりするんですか。確かにあの人達の言うことは正しいです。駆逐艦は装甲が厚いわけでも火力が高いわけでもありません。だから尚更不思議に思うんです……司令官、どうして睦月なんですか?」
それは演習前にも聞かれた質問だった。疾うからその答えは用意していたが、小っ恥ずかしくて言えなかっただけのこと。
「……司令官?」
立ち上がって睦月の目の前に立つ。どうしたのだろうと睦月は首を傾げるが、俺は構わず彼女を抱き締めた。
柔らかくて細くて暖かくて、とても戦いには向いてない体の感触。まるで少し力を加えるだけで崩れて消えそうな砂糖細工。まあ本当に崩れるわけないので、俺はもっと強く抱き締めた。
「し、司令官っ! 急に何するんですか!」
さすがに元気を無くしていた睦月でも目を覚ましたように顔を真っ赤にした。
我ながらあの状況でこんなシチュエーションに持ち込む自分もどうかと思った。でもここまできて引き下がるわけにはいかない。
「あのな睦月。俺がお前を秘書官にしたのはもっとお前の側にいたいからなんだ。ただそれだけなんだ。だから火力が無いとかどうとかどうでもいい話なんだよ、俺にとっては。
だから睦月を秘書官に選んだのはそういう理由だよ」
「にゃ、にゃ……しいっ」
あ……照れて何て言おうか言葉を迷わせている。何となくいつもの睦月ぽさが戻ってきてるような、そうでもないような。
「……と、とにかく一旦離れてください」
「あ、ごめん……」
俺の中でもぞもぞと動くと手で押し出してくる睦月。
一旦離れてから、睦月は頭の中を整理するように何度もゆっくりと深呼吸した。しかし未だに頬は赤らめていた。
視線がばっちりあって今さらながら俺も自分のやったことを恥ずかしくなる。
「あの司令官、お気持ちを嬉しいんですけど睦月は駆逐艦ですよ?」
「だからそれは関係無いって」
何度言えば分かるんだ。
「戦艦や空母のお姉さんたちみたいに美人じゃないですし胸もそんなに大きくないですよ。睦月は如月ちゃんにだって負けてるし……」
「いや、別に小さくても需要はあると思うし、俺はそれでも好きだよ……」
うわぁ……我ながら最悪な言葉だ。しかも無意識にそう言ってる辺り、本当に最悪な言葉ながらもそう思ってたということか。……これは憲兵さんにバレないよう極秘扱いにしなければな。バレたら死ぬ、社会的に。親に顔も合わせれなくなってしまう。
「提督……」
やべ。目の前で言ったんだし、というか答えたんだしばっちり聞かれてた。許容範囲の広い睦月でもさすがに引かれたかと思うと、
「提督が変態さんなのはよく分かりました。……でもその言葉が聞けて嬉しいのです。提督。睦月も提督の側に……」
そう言いかけたところで、互いに自然に顔を近づけて唇を重ねた。
鼻孔を擽るようなほのかな甘いキスの味。睦月の唇は柔らかく軽く重ねるだけで程よい弾力を感じた。
強く貪るような事はせず、静かな二人きりの空間で優しくキスだけを続けた。
◆
執務室から離れたとある別室。そこにはベッドやタンスなどの生活用品があるだけで人が立ち寄ることはあまりない言わば空き部屋だった。唯一使う者は、俺くらいで休憩や自分の家に戻るのが面倒な時に使っているくらい。
それがまさかこんな機会でこの部屋にお世話になるとは……。
「て、提督……ほんとにするんですか。バレたら睦月、恥ずかしくて死んじゃいますよ」
ベッドに横になって睦月はそう言った。
「大丈夫。ここは結構奥にある部屋だし壁も厚くて防音完備だからばれないよ」
カーテンもばっちり閉めてるし鍵も掛けた。この部屋でする上で何も問題はない。よっぽどの事がない限りバレることはあり得ないだろう。……たぶん。
それよりも。今俺の目の前にはベッドに寝ている睦月がいるわけで、このような美少女が無防備なのを前にしていつまでも耐えられるほど俺の精神は強固なものではなかった。
期待と不安。様々な念が混じった睦月の瞳が俺を見てくる。
「……睦月」
「提督、ん……」
彼女の名前を呼んで首筋を丁寧に撫でる。落ち着くような体温と滑りのよい肌触りがとても気持ちいい。
くすぐったいのか睦月は肩を縮こませるが抵抗することはなく、俺は首筋から肩にかけて撫でるように手を下ろしていく。その拍子に制服がはだけて肩が露出する。
「……提督の手暖かくて気持ちいい」
「そうかな。さっきから睦月くすぐったがってるようにしか見えないけど」
「それはそうなんですが、提督の手で撫でられると落ち着くのです。大きくて暖かくて、優しさが込もっていて……恥ずかしいはずなのに、そう感じるのです。
なんだか変な気分……にゃしぃ。だから提督、もっと撫でて……」
そんなこと言うまでもない、とばかりに睦月の頬を撫でてやる。睦月は気持ち良さそうに目を細目ながら唇をツンと向けてきた。
「提督……ん、んぁむ……っ」
自然に距離を近づけて、差し出された小さな唇に自分の唇を重ねる。
柔らかい唇を味わいながら、軽く押したり啄んでやると睦月はして返すようにしてくる。こちらもさらにしてやるとくぐもった声を漏らした。
唇を離すのもなんだか名残惜しくて、唇と唇の僅かな隙間から空気を取り込む。
普通にキスをしているのも焦れったくなって、こちらから睦月の唇に舌先で触れる。睦月は一瞬肩を震わせるがすぐにあっさりと受け入れてきて舌を伸ばしてくる。
お互いの舌は、唇から舌先へとじょじょに標的を変えてやがて舌どうしで絡み合わせる深いキスとなる。
れろ、ちゅぷっ……くちゅっ、ちゅちゅっ、と荒くなる息とともに水音も激しくなっていく。
やがて唇を離すと二人の舌先から銀の糸が引いて、緊張が抜けたのか睦月の表情は蕩けきっていった。
「提督、もっとキスして……もっと睦月のこと触って……」
そんな愛らしい表情で、そんな甘い言葉を囁かれたらどうしても欲望の抑えが効かなくなってしまう。
空いた両手で睦月の髪や頬に触れながら、キスしてからすぐに舌を絡め合っていく。
「んんっ……れろっ、んぁっ、てぇとくっ、んんっ」
激しいキスと睦月の甘い声で脳が蕩けそうになる。
言うまでもなく俺の逸物は膨れ上がりそれはズボン越しでも見て分かった。睦月は荒くなった呼吸を整えると、俺の逸物を見て途端にただえさえ赤かった頬をさらに赤らめる。
おそるおそると手を伸ばしてきて股間を触ってきた。
「提督のここ……すごく大きくなってるのです。男の人はここを気持ちよくされると……喜ぶんですよね。睦月……こういうの初めてだから、気持ちよくできるかわかりませんけど、頑張ってみる……にゃしっ……」
頑張るという言葉とは裏腹に睦月は何をどうしていいか分からない様子だった。というより何度も唇を重ねたとはいえ完全に緊張が解けていないのだろう。
それに火照りを沈めるにはまだ早い。ここは俺がリードしてあげるべきだ。
「無理しなくていいよ睦月。最初は俺が教えてあげるからね」
「うぅ……面目ないにゃしい……」
そう言って早速俺は睦月の胸へ片手で触れる。パッと見でも小さな睦月の胸……触れるだけで柔らかくて気持ちのいい感触が返ってきた。それに気づいた俺は片手では満足できず両手で揉んでいく。
「あっ、あんっ、睦月、おっぱい触られてるだけなのに、なんだかっ、気持ちよく感じちゃうよっ、んあっ」
未知の快感に身を震わせながら嬌声を漏らす睦月。
「んっ、て、てーとく……睦月のおっぱい触ってて気持ちいいの?」
「うん。とても気持ちがいいよ」
正直いつまでも揉んでいたいくらいだ。それにいくらこの感触を求めて満たしてもすぐに足りなくなってしまう。それくらいに睦月の胸に虜になっていた。
「だったら提督……睦月のおっぱいもっと触りたいなら、服……脱がしてもいいよ」
「いいの? それ以上進むともう止められないかも」
「ううん、脱がしてもいいよじゃなくて、脱がしてほしいのです……」
それならばと、俺は躊躇することなく睦月の制服を脱がして肌を露にさせる。控えめな胸を隠すためのスポーツブラも外すと、可愛らしい乳房が目に入る。
触れてみると布越しからだけでは分からなかった思わず忘我しそうな官能的な感触が伝わってきた。
「んぁっ、提督、やぁんっ……あんっ」
胸の感触を味わっていたいのと、もっと激しくて可愛らしい胸の喘ぎ声が聞きたくて胸を揉みしだいていく。
揉むだけではなく口に含んで見たりして睦月の反応を伺う。
「提督……なにを? ひゃんっ……て、提督どうして睦月のおっぱい舐めてるの……あっ」
「どうしてって……こうした方が気持ちいいだろ?」
「そ、そうですけどちょっとくすぐったい、んぁっ……」
流れ的にイチャイチャすることになったのだが、睦月はこういうシチュエーションをあまり知らないようだ。
睦月のようなこういう事に詳しくない幼い女の子を犯していく。文面からすれば変態の域を越えて刑務所に直行だが、そうだと知りながらも、俺は睦月と体を重ねて背徳的な快楽を堪能し尽くす。
十分に胸を堪能したところで睦月の表情がなんとなく満たされていないことに気づく。確かに俺もいつまでもこうしているのは我慢の限界。
見ると睦月の秘部を守る下着を愛液でどろどろになっていた。そこに手を伸ばそうとすると、睦月が手を掴んできた。
「提督、待ってください……」
「どうした? やっぱりここまでにしとく?」
「そうじゃなくて提督との初めては直接がいいなって……」
いきなり挿れろとでもいうのか……。
「だけど少しでも慣らしておかないと辛いんじゃ……」
「いいの。辛いかもしれないけど……それで提督の側にもっと近づけるなら、睦月はそっちの方がいいのです。だから、きて……提督」
その台詞を聞いた瞬間、俺の頭の中で何かが弾ける音がする。自らも裸になって、欲望の権化である自分のモノを睦月の秘部へとあてがって挿入していく。
「ひゃぅっ、あっん……っ」
くちゅっ、ぬるっ、ぎゅっ、と生々しい音を立てながら奥まで進んでいく。どうやら愛液が挿入促していてくれたらしい。
ゆっくりと挿入している最中、睦月が小さな悲鳴をあげながら、涎で艶かしく光る唇を突きだしてキスを求めている事に気づく。
唇を交わすと今度は睦月の方から積極的に舌を絡めてきた。まるで美味しそうに必死に絡めてくる舌に呆気に取られそうになる。
「……んんっ、ぷはっ。提督のキス、おいしっ……」
キスに意識を持っていかれそうになりながらも俺はゆっくりと慎重に腰を前に突き出す。と、亀頭の先に薄い壁が塞がっているのが分かる。
睦月は視線を合わせると黙って頷いて意を決したような目をする。そして俺は容赦なくその壁を突き破った。
「~~~~~っん、ああ、あぁっ!」
勢いよく破った処女膜からは血が流れて裂け目から伝ってくる。
そのまま肉棒を挿入させてやがて亀頭の先端は膣奥の秘肉に軽く衝突する。当たり前だが睦月の膣内は窮屈なものであり、秘肉が肉棒に絡み付く快楽はすさまじいものだった。思わず腰を振るのを強制されそうになって、睦月が苦しそうにしてるのを見て何とか思いとどまる。
「えへへ、提督のおちんちん……奥まできちゃってるね」
「睦月……お前大丈夫か?」
「にゃしし、睦月は提督の為を思えばこんなのなんてことないのです…………っ!」
微笑みと苦痛が混じった表情をした睦月がとても健気に思えて愛しくして仕方ない。まだきっと痛みが抜けていない睦月に、手荒なことはせずに頬に軽い口づけをする。
「んっ……ちなみに謝ったりしたら睦月、二度と提督に口聞いてあげませんよ。これはとても嬉しいことなんですからね……だから、提督もそんな心配そうな表情しないで嬉しそうにしてください」
「ああ、そうだね……」
心配するなんて野暮なことしなければ良かったかもしれない。
「提督……もう動いていいですよ。痛みも大分引いてきましたから……後は睦月のこと提督が好きにしてください」
そう言われて、ゆっくりと前後に腰を動かす。
ぬちゃ、ずぼっ、ぐちゅっ、と卑猥な音を立てながら性器が擦れあう快楽を味わう。愛液で滑りがよくなってるとはいえ、やはり睦月の膣内はかなり窮屈だがそれ以上の快楽が伝わってきて苦になることはなかった。
もはや先ほどの彼女への気遣いは消えてしまって、欲望のままに肉棒を睦月の膣内を何度も突く。
「んあっ、やぁっ……てーとくのおちんちんが睦月の膣内めちゃくちゃにっ、す、すごくいいですっ、あっ、やぁんっ!」
睦月も処女膜を破った時のような苦痛の混じった声ではなくなり、気持ち良さそうに甘い声をあげる。いつもの睦月から出るとは思えない嬌声はギャップがあって、聞いてるだけで脳が蕩けてしまいそうなほどだった。
「はぁ、んっ、提督の激しくて、睦月もうらめぇ、提督、キスして、あ、あんっ」
喘ぎながらせがむ睦月に唇を重ねて激しいキスをする。
「んあっ、んぅむっ、あっ、ぴちゃっんん」
口内に舌を侵入させて逃がさないように舌を絡めてくる睦月。濃厚なキスをしながらも膣内を突かれる度に喘ぐ睦月の声が唇と唇の隙間から漏れでる。
腰から込み上げてくる熱が快楽を貪ることに限界を知らせてくる。これ以上耐えることはできないと判断した俺はキスをやめて、睦月の腰に両手を回して引き寄せてからさらに激しく膣内を突いた。
「睦月、睦月っ」
「提督、てーとくっ!」
互いの名前を呼んで性器どうしを乱暴に接触させる。そして体全身に快楽の熱が迸ったかと思うと、睦月は絶頂しながら腰を反ぞりにさせた。
「んんっ、ああ――――――んいああああんっ! はぁっ、あっ………」
ドピュッ、ビュル、びゅるるっと盛大な量の精液を睦月の膣内へ流し込む。その後もどくんどくんと小刻みに精液を送る肉棒を膣内は一滴の精液まで搾り取ろうと圧縮していた。
体を巡る絶大な快楽の余韻に浸りながら睦月は口を開いた。
「提督の激しいですよぅ……」
「ああ、あまりにも気持ち良くてさ……ごめ」
「だめです。謝ったらダメだってエッチする前に言ったじゃないですか?」
「そ、そうだったな」
すっかり忘れていた。というよりも快楽に頭を支配されてそこまで気が回らなかった。
精液を出しきってから、肉棒を抜くと睦月の膣から収めきれなかった白濁液が溢れ出てくる。
「どうしようかな~、謝ったらダメだって言ったのに提督もう約束破っちゃったからなぁ~」
うっ……ごめんと最後まで言わなかったのはどうやらセーフには入らなかったらしい。しかし睦月の様子は怒ってるようには見えない。何か楽しいことを考えているようにすら見える。
「……よしっ、睦月にいい考えがあるにゃしっ。この約束を守ることができれば提督の罪も洗い流されようぞ」
少し……いやかなり変わった口調で言う睦月だが、それがいつもの睦月なので気にならない。それよりも約束を何かと質問すると、しばらくまた考え込んでからすぐに睦月は答えた。
「睦月だけじゃなくて、睦月の妹たちの気持ちにも応えてあげてほしいの」
「え?」
あまりにも予想外な回答で、どう返答すれば分からなかった。
「だから提督と今みたいにイチャイチャしたいのは睦月だけではないのです。睦月ももちろんこれからそうしたいですし、睦月の妹たちもそれを望んでいます。だからいつか、妹にもその時がきたら提督もちゃんと向き合ってほしいの。
……それが睦月との約束だよ、提督」
睦月が言うことが本当だとしてそれが約束なら俺はしっかりと守ってやらなければならないと思った。それは睦月との約束として、艦娘を守る提督として。
……まあ、こんな風に綺麗事に済ませてしまったのにも関わらず、後から苦労するのは俺が知るよしもなかった。
最近忙しくてめっきり小説が書けなくてリハビリがてら投稿してみました。リハビリ感覚で投稿したこともありますゆえ、次回はいつになるか分かりませんが気長にお付き合いよろしくお願いいたします