初めてのオナニー
金沢から初めての東京に戸惑う恭介は、一人の女性に惹かれていた。初対面でありながら自分を信用してくれた美好真子という女性である。
リッパー事件に猫探しと立て続けに式神憑依を使用したことで、この日の恭介は疲れていた。
「まったく、だらしがないなぁ」
疲れているのは恭介ばかりでなく真子も同様なのか、あろうことか事務所の外階段に仰向けになって眠りだしていた。恭介は疲れが残る体に憑力を込め、身体機能を活発化させて抱きかかえる。
ふわぁっという夜風に誘われて汗の香りが鼻孔をくすぐる。春先の為か軽い刺激であり、化粧や消臭剤の匂いが混じらないので十五歳の童貞少年である恭介には大人の香りに感じられた。
抱きかかえた真子の体は見た目よりも軽い。完全に脱力しているため普通なら重く感じるところであるが、緊張のせいか恭介は重さを感じていないからだ。
「おおきい……」
恭介は思わずつぶやく。抱きかかえた真子の胸元はどうしても目元に位置するため、近距離でその豊満な乳房を眺めてしまう。思春期の少年にはごく自然な反応とはいえ、これまで女性とは接点が薄い生活をしてきたのだから恭介の場合は市井の同年代とは事情が異なる。一応は親友の開斗からえっちな雑誌を貰ったりしたことはあったとはいえ、これまで恭介は色欲と言うものにまるで興味を示さなかったからだ。
開斗から性知識を教わったこともあるため、言われた通りに一人で己が肉棒を擦ってみたこともあるが、擦った刺激による快感を得ることはあってもそれが女性と言うものに結びつかない。これまで生の女性と接する機会が少なかったため、写真や映像で女性の裸を見せられても興奮しなかった。
だが今は違う。恭介は眼前の女性に釘付けである。抱きかかえる前にも股を広げていびきをかく真子のスカートの中をつい注視していた。純白のはずが汗に蒸れてか陰毛がすけて黒いそれは恭介の胸を高鳴らせた。
相棒の白天丸も気を利かせたのかロビーにあるソファーに丸まって早々に床に臥せている。いまこの美好探偵事務所で起きているのは自分だけと言う状況に、恭介の心臓は張り裂けそうになる。
一先ず真子をソファーに寝かせると、恭介は風呂場にそそくさと籠った。
「落ち着け……落ち着くんだ僕……」
恭介は理性を保とうと、シャワーを頭からかぶる。服を脱ぎ一糸まとわぬ恭介の淫棒はそそり立ち、うっすらとカウパー線液が溢れ出している。シャワーのぬるま湯は人肌の温度であり、その柔らかな温かさは真子の体を思い出させて余計に煩悩を膨らませてしまう。
もう我慢できないと頭では理解できずとも体が訴える。恭介は本能が赴くままにいきり立つ男性器を左手で握り、目をつぶる。
「はあ……はあ……」
恭介は左手で肉棒を握ったまま、腰を前後に動かす。その動きで掌の中を肉棒は動き、快感が前身を駆け巡る。カウパー線液が掌に付着して滑りを良好にするため、さながら女性器のようになった左手に真子を重ねて恭介は暴走していく。
「はぁ……真子さん……真子さん……」
目をつぶり、シャワーの温度に重ねて瞼に真子の姿を映す。年上でありながら子供のような表情、滑らかな肩、汗のストロベリーな香り、服装からは解りにくいものの直に触れて核心を持っている細い腰つき、すべすべとした太もも、谷間の大きなおっぱい、そして土手の盛り上がったスカートの中と、この日一日で見た真子の全身がスライドショーのように駆け巡る。
開斗に見せてもらった無修正ビデオとは比べ物にならない視覚的興奮は心臓をバクバクと張り裂けんばかりに鼓動させ、腰の動きは股間を脈打ちさせる。
自発的な射精経験など数えるほどしかなく、当然のように前回夢精してからはや二週間は過ぎている恭介が果てるまでにそれほど時間を要することは無い。
「でる!」
肉棒は大きな脈を打った後に、先端から白濁液を噴出させた。あまりの勢いに精液はタイルに飛び散り、壁掛けの石鹸入れに入っていた真子お気に入りの半透明色のソープを牛乳石鹸さながらの白に染め上げた。
脈動は一度で収まるなんてことは無く、続けて快感が込みあがる。
「うっ」
二度目の射精も勢いは衰えることを知らず、今度は蛇口のハンドルにかかる。太ももの性感帯に刺激が伝わったのかぶるぶると足腰が震えだし、そのまま三度目の波が押し寄せる。
「ふわぁああ」
三回目の発射は快感が腰から込みあがり、太ももを廻って性器に通じ、そして今までで一番となる大量の精液を発射した。あまりの快感に腰砕けになった恭介は膝立ちになり、出がかりの精液は自分の顔に付着する。鼻を襲うイカ臭い匂いは普通なら不快に思うかもしれないが、エクスタシーの余韻に浸る恭介には甘美な匂いに感じられていた。
そのまま初めての快感に数分ばかし気を失った恭介が目を覚ますと、バスルームには白濁液が飛び散っていた。正気に戻った恭介は急いでそれを洗い流し、体を洗ってバスルームを出た。
その後は真子の部屋を掃除した後、真子をベッドに寝かせた。
「ちょっとだけ……いや、これ以上はダメだ!」
恭介はベッドに寝かせた真子のおっぱいに触ろうか悩んだのだが、一度盛大に射精したためか理性が勝り、その手で胸を弄ることは思いとどまった。