「近衛さん……いや、司さん、好きです」
酒の席で泥酔した小清水進は司に告白した。
元を辿ればくじで一人が何か罰を受けるというお遊びだったのだ。それに運悪く当たった進はおもむろに立ち上がり、司の前に正座すると先ほどの言葉の通りに告白して頭を下げた。
「ちょっと……小清水君……」
司は本気かどうかというより急に告白されて気が動転していた。
周りの人間は九十真局長を筆頭に酔っているのかそれともスルーしているのか、進の告白を深く受け止める様子はない。それでも司は本気にどう答えればいいか悩んでしまう。
「(まさか小清水君が私の事を好きだなんて)」
「付き合ってください」
周囲はやんややんやと煽り囃す。司は酔い以上に顔が赤くなり恥ずかしいのが目に見えた状態になる。
「えっと……」
司はもごもごと口を動かすが回答を出せない。自分としても誰かが自分と付き合いたいだなんて思っていなかったことから遠慮してしまうのだ。それに進の事は嫌いではないが恋人関係といわれて具体的に何をすればいいか困惑してしまう。少女漫画のヒロインのように甘い同棲生活でもすればいいのだろうかと。
「その……」
「つか……」
困惑する司を他所に進は土下座したまま寝てしまった。
さっきまで指笛を鳴らして煽っていた面々もそれには冷めた様子で二人の傍から離れていく。
「よかった」
この場で返事をしなくて済んだことに司は安堵した。
その後、進は宴会が終わるまで眼を覚まさなかった。仕方が無いので司は自分の家に進を連れて行った。
式神つかいとして鍛えているから平気とはいえ泥酔して脱力した成人男性は大きくて重い。家に着くころには司もすっかり汗だくになっていた。
とりあえず進をベッドに寝かせると、安堵した司はぐったりとその場に横たわった。気が緩んで疲れとアルコールで脱力したのだ。そのまま司は意識を失ってしまう。
「……ここは……」
司が気絶してから数十分後、今度は進が目覚めた。見慣れない部屋のベッドに寝ていることに困惑するが、それ以上に進は自分の状況に驚く。
「こ、近衛さん!?」
進が驚くのも無理はない。気絶した司の顔は進の股間の位置にあり、あげく開いたチャックからトランクス越しに張り詰めた肉棒が司の口の中にいたのだから。
本当は偶然の産物なのだが進には寝ている自分に司がフェラチオをしようとしていたようにしか見えない。先ほどまでは生理的反応だったのだが、意識すると更におちんちんは張れてくる。ガチガチに勃起した肉棒は司の口の中にねじ込まれて唾液にまみれて亀頭がふくらんだ。
「近衛さん……ダメっすよ……」
自制の心が「ダメ」と司に対して言わせるが欲望の心は抑えられない。
進はそのまま腰を動かし、寝ている司の口の中で固くなったおちんちんを無理やりしゃぶらせた。
酒が残っていて冷静な判断が出来ていないのもあるし、開幕からして現実味が無い状況に進は気持ちのいい夢だと勝手に解釈していたのだ。
夢と思い込んだ進は快楽に体を預けてしまうのも無理はない。
「ヤバい……もう出そうっす」
トランクスは張り裂けそうになりおちんちんは司の口の中にいて気持ちがいい。
無理やりするイラマチオは快感と背徳感を進に与え腰を抜かした。
「口の中があったかくて……ぬるぬるで……」
出そう出そうと思いつつも進は止まらない。気持ちよすぎて止めたくない。
唾液にまみれたぬるぬるのおちんちんは気持ちよさが止まらず、温かさが射精を促進する。
「う……もう射精る!」
進はついに我慢の限界を迎えて果てた。
どっぷりと濃い精液が発射されるがトランクスを脱いでいなかったのでそのほとんどがトランクスの内側に張り付く。進は精液のべとつきに不快感を得て肉棒を引き抜き、ズボンとトランクスを脱ぐ。脱ぎ捨てたトランクスには白濁し糊のように付着した精液がべったりとついて離れていても生臭さを感じるほどである。
司は無理やり口の中に射精されて、その異臭に眼を覚ました。口の中がべとべとして気持ちが悪い。
「あれ……小清水君? 起きたのね」
「そういう近衛さんは、まさかフェラの最中に寝ていたんですか?」
「え?」
司は進に言われたことに驚く。もしかしてこの口の中が生臭くて気持ちが悪いのはと、洗面台にはしってうがいをすると、口の中に溢れた進の白濁液がうがい水の中に混じっていた。
まさか気付かないうちに彼と性行為に及んでいたと知って司は恥ずかしくなる。まさか告白の回答すらまだなのに彼と体を重ねたのかと。だが思い返すと司にはそのような記憶はない、そう考えたらこれは進に襲われたと思うしかなかった。
洗面所から戻ってきた司は進の正面に立って彼を見つめて叱る。
「ちょっと……小清水君!」
「どうしたんですか近衛さん。はやく続きをしましょうよ」
「その前に順序ってものがあるでしょう。いくら告白したらかって、返事もなしに襲うなんて反則じゃない」
「えっと……起きたら近衛さんがフェラの真っ最中だったからてっきり……」
本当は偶然だが、咥えてしまったのは事実らしいので司は進を強く否定できない。
「でも……誤解させてごめんなさい。酔いつぶれたアナタの介抱をしている最中に寝てしまって、偶然そんなふうに見える姿勢でうたたねをしてしまっただけなのよ。わかったのならさっきの事は許してあげるから、もう二度としないでね」
怒られた進はしょんぼりとした落ち込んだ表情を浮かべる。もとより情けない雰囲気をもつ進だがこれには司の母性本能が擽られてしまう。九十真局長に感じる放っておけないあの感覚に司の胸はときめく。
それに生唾を飲めば口の中には先ほどの精液の風味が広がる。受け入れるべきか突き放すべきか悩んでいた司の心は深夜テンションも手伝っているのかOKに揺り動く。
「……だけど、今ここで先ほどの告白の返事をするわ。お付き合いしましょう、こちらこそよろしくお願いします」
「それって、つまり……」
「今日から恋人同士っていうのかしら。こういう関係って初めてだけれど、よろしくお願いね。だからもう一度言うけれどさっきの事は許してあげるわ」
「近衛……いや、司さん!」
進は先の告白の事など酔いのせいですっかり忘れていたが、常日頃から思っていた好きだと言う彼女への感情がよくわからないうちに通じたと感激して司に抱き付く。スーツ越しの豊乳は柔らかくて初めて感じる乳の感触に心臓をときめかせる。
「ありがとうございます」
「こちらこそ」
勢いに任せて進は司にキスをしてベッドに押し倒した。
進はどうせ夢ならと積極的に司に接する。その態度がヘタレと潔さの二面性に見えて司は彼と付き合うことを決めてよかったと自己満足する。
抱き合ったりキスしたりと以前女同士の予行演習みたいなことをしたことはあるが、本物の男の子の熱さはそれどころではなかった。こんな満足感を知ったら真子が危惧したような女同士の快楽には自分は溺れないだろうと司は安心した。
「司さん……えっちな匂いがしますね」
「バカ……これは汗の匂いよ」
「でも俺にとってはえっちな匂いっすよ。こうして抱き合っているだけでドキドキが止まらないんすよ」
「それは……私も……」
二人は進が上になった状態でベッドの上で抱き合った。
互いに相手の体臭を嗅ぎ、体温を感じながら横になるだけだが二人にはそれだけで気持ちが良い。
偶然の産物もあるが気持ちが通じ合った二人は相手と一緒に抱き合っているだけで快感なのだ。特に惚れ気に堕ちた司と違って進は積年の想いの成就である。その幸福感は計り知れない。
「司さん……キスしてもいいっすか?」
「いいわよ」
進は先ほど怒られたことを守り、司に断りを入れてから唇を重ねた。
司の唇は熱くて甘い。
その甘美に進は抑えられず、ちゅぱちゅぱと唇を弄り始める。
「ん……」
口をふさがれた司は鼻で呼吸して、そのか細い吐息が進を興奮させる。進はついに舌まで入れてきて司は舌を彼に犯された。混じりあう唾液の味に司はドキドキと心臓を鼓動させる。
キスだけで体が熱くなり、自分の体が男の人を受け入れる準備を整えたと肌で感じ取っていた。
「ん……そろそろいいわよ、来て」
「それって……」
「私達ってもう恋人なのでしょう? えっちしてもいいってことよ、昔の人じゃないんだし。それに私の方が小清水君が欲しくてたまらないの。アナタもえっちしたいから押し倒したのでしょう? 生殺しの方が酷いわよ」
「それは……俺としては嬉しいっすけれど、意外と司さんもスケベなんっすね」
「あんまり言わないでよね」
「こんな一面、他の奴に教えるなんてもったいないっすよ」
進は軽くキスをして体を起こす。
「それに司さんも小清水君じゃなくて、進でいいっすよ。俺も名前で呼んでいますし」
「それじゃあ進君……改めて言うわ。私の膣内に来て」
「こちらこそお願いします」
進は頭を下げると司のスカートの中に顔を突っ込んだ。
「こら、ちょっと変態よ」
「だってぱんつを脱がさないと出来ないじゃないっすか」
「あ! それもそうね」
「それにしても司さんがこんなにスケベだなんて驚きですよ。もうパンツもこんなになってますよ」
進は司のぱんつを脱がすと、スカートから顔を出してそれを司に見せた。愛液で濡れたぱんつには染みが出来ていて当然ながら膣からは愛液があふれていた。
「これが司さんのおまんこから出ていた蜜の味っすよ」
「なにこれ……ドキドキするわね」
自分の愛液を舐めるというより、攻めに回った進に愛液を舐めさせられたことに司は興奮した。
ドキドキとときめいて彼と一つになりたいという欲望は強まる。
「これだけぬるぬるならクンニとかしなくてもそのまま入りそうっすね。最初は痛いらしいけれど我慢してくださいよ」
「わかったわ」
司は心臓が飛び出しそうに興奮しながら股を大きく開いた。スカートはめくりあがり、ぱんつは脱がされているのでそこには証明に照らされた司のおまんこがある。陰部は濡れて、指で陰唇を開くと膣の入り口がパクパクとものほしそうに強請る。
進も初めてなので緊張していたが、これだけいやらしく口を開いているのだからここが膣なのだろうとすぐにわかった。
硬くガチガチになったおちんちんを進は司の膣に当てて、最後の確認をする。
「それじゃあ、挿入れるっすよ」
「いいわ、来て」
進はゆっくりとおちんちんを司の膣内に差し込んだ。
既に濡れてほかほかに温まった司の名器である。進は根元まで深く差し込むとそのひと突きで気持ちよさのあまり射精した。
司はおもちゃ慣れしていたせいか思ったより破瓜の痛みは感じなかった。たまにそういう人はいると聞いていたので自分は痛くないのかと思うが、それゆえに進の射精は敏感に感じ取った。
膣の奥が熱くて疼く。本当ならもっと硬くて熱い肉棒でかき回されたいという不満と、膣内射精の異物がもたらす幸福感で司の頭は困惑した。
「もしかして、もう射精したの?」
「すみません、気持ちよすぎて」
「気持ちよかったのなら仕方がないか。でも抜いちゃダメよ」
「どういう事っすか?」
「こういうことよ」
司はおなかに力を入れて膣を意識的に蠢かせた。
おちんちんを刺激すれば再び元気になるのではというエロ漫画にありそうな安易なアイデアだが、進には効果があるようではある。
「司さんの膣内がぐにぐにして気持ちいいっす」
「このまま元気になったらもう一回しましょう。今度は私がイクまで射精は我慢してね」
「善処します」
善処と答える進の泣きそうな顔に司はまた堕ちた。
朧げに抱いていた理想のカレシとは程遠いが、尻に敷かれるヘタレというのも悪くない。それに自分を好きだと言うオーラを出しているが思い返せばずっと彼はこうだった。思いに気付いていなかったのは自分の方だったのかと司は申し訳なく感じる。
「今度は大丈夫そうね……そこ! 進君、その角度がいい!」
「こんな感じっすかね」
「そう!」
司は進に指示を与えながら彼に体を預けていた。進のおちんちんは子宮の入り口を何度もノックしてその違和感が気持ちよい。更に先ほど射精した精液が愛液と混じって出来たローションはおちんちんの滑りをよくして程よい摩擦の快感を与えた。
進のおちんちんが後退するたびに亀頭のカリ首で膣壁のヒダがめくられてかゆいとことに手が届くというのか、上手く言えないが気持ちがいい。前進すると奥に当たる亀頭のキスがきゅんとして気持ちがいい。
抜いてもハメても司は気持ちが良く、そんな快感を運んでくれる進の顔は泣きそうでちょっと情けない。そのギャップもまた心地よい。
「そろそろイキそうだわ」
「俺もずっと我慢しているけれど、もう限界っす」
「このまま……このまままた膣内に射精してイカせて!」
「お安い御用っす!」
司もオーガスムスの直前に至り、後は切っ掛けさえあればすぐに果てる、だからこそそのスイッチとして膣内射精を進に願う。
進とて我慢の限界であり、もう我慢しなくていいと言われればすぐに射精しても仕方がなかろう。
「はう!」
進は気の抜けた喘ぎ声の後に勢いよく射精した。
口振りとは裏腹に濃くて粘り気のある特濃ザーメンが司の膣内にねっとりと放たれる。
司はその感触で膣が疼いて、ピリピリと体が痺れてきて果ててしまう。
もしかしたらあまりの濃さに妊娠してしまったのかもしれないが、快楽に堕ちた今の司にはただ気持ちよかったとしか感じていない。
「よくできました」
司が進をほめて頭を撫でると、安堵なのか明るい表情を進は浮かべた。
そして無言のまま二人は唇を重ね、肉棒を引き抜くことすら忘れて気をやって眠りについた。
「……朝か」
翌朝、既に日が上ってそれなりの時間が経ったころ、進は眼を覚ました。
今日が休日でなければ司に怒られそうだと思いながら頭をかこうとするがこの日はなにがいつもと異なっていた。
よく考えれば股間が妙に気持ちがいい。それどころか柔らかいものに包まれて全身が気持ちよい。
眼を擦りよく見ると、眼前には思いがけない人が寝ていた。
「こ、近衛さん?!」
昨夜の焼き直しのように進は驚いて声を上げた。
司と一緒に寝ているだけならいざ知らず、明らかに性行為に及んだと思しき残滓が部屋の中に散乱している。しかも肉棒は司の膣内に入ったままなので確実に怒られそうだと頭を抱えてしまう。
酔った勢いとはいえこれは解雇で済めば御の字なのではと狼狽えてしまう。
「あら、起きたのね『進君』」
「え?」
目覚めた司は進の思惑とは異なる、まるでこれが当然と言った態度を取った。
思わず進は指で頬をつねるがどうやら夢ではない。
「どうしたのよ、まるで昨日の事が夢だったと言いたそうな反応をして」
「夢……」
夢と言われて進はやっと昨夜の逢瀬を思い出した。
そういえば夢の中だと思い込んで司に告白したりえっちしたりしたが、あれが現実だったのだとやっと理解して進は壊れた。
大それたことをしたという冷や汗と司と相思相愛になったという達成感のコンフリクトに困惑したのだ。
「ちょっと進君……大丈夫?」
「大丈夫っす。夢みたいな展開に困惑しただけっすから」
「夢って……まさか昨日の事、酔った勢いだなんて言わないわよね」
「滅相もない」
進は怪しがる司に否定の言葉を言うが、つい「踏み出したきっかけは確かに酔った勢いだけど」と呟いてしまう。
その呟きを聞いた司は「ああ、やっぱり感じたとおりに彼はずっと私の事が好きだったんだ」と理解した。そしてその気持ちに心が温かくなる。
「ほら、起きましょうよ。順番が変だけれど、恋人らしいことをしなくちゃ損だわ」
「取りあえず朝飯にでもしますか。それに片付けとか洗濯もしないと休み明けに仕事に出れないっすし」
「トーゼンじゃない。わかったら進君はお風呂で汗を流してきてよ」
「司さんは?」
「私はその前にいろいろと準備しておくから」
進は司に言われた通りに服を脱いでシャワーを浴びた。
司はそのわずかな時間にフライパンに火を入れてから冷蔵庫から取り出したレタスを手でちぎって塩もみし、軽く作り置きの和風ドレッシングをかけてサラダに仕立てる。
食パン用のトースターに六枚切りパンを二枚投入して手作りバターを食卓に並べると、程よく温まったフライパンに卵を二つ落として目玉焼きに仕立てる。卵の片方は珍しい双子の卵で三つ並んだ黄身がまるで結婚したら生まれる子供の様で微笑ましい。
「司さん! とりあえず汗を流しましたけど、着るものが無いっすよ」
「寝室にあるクローゼットに浴衣があるからそれを着てちょうだい。着替えているに私もシャワーを頂いちゃうから」
「そんなに慌てなくてもいいっすよ」
「なんだかもったいないのよ」
勢いで受け入れた部分が大きいとはいえ、見知った馴染みの顔も恋人というフィルターを通すと新鮮に思える。
最初にえっちが来たのは順序が可笑しいかもしれないが、ここから司の恋人のいる生活が始まる。
「今日はとりあえず、着るものでも買いに行きましょうか」
司は満面の笑みを進に見せた。
構想段階で止まっていてずっとお茶に越し状態になっていた
司ちゃんのカプ成立話です
原作として小清水→司はあったけど逆がなかったので
ややきっかけが無理やりでしたが