一人の老人は少女を呼びつけて密談していた。
老人は一族の長であり、少女はその一族の分派の子供である。
後の後継者と同世代という事から幼馴染として育てられていた彼女は少年を好いており、長もまたそれを知っていた。
長としては二人の背中を押したつもりだった。
初夜
協会での仕事を終えた開斗はいつものように運転手付きの車で屋敷に帰っていた。
日差しが強い日だったこともありスーツは少し汗を吸って匂う。
早く風呂に入りたいなと思いながら帰宅した開斗は玄関先で祖父に呼び止められる。
「戻ったか開斗」
「ただいま戻りました。わざわざ出迎えとは何用ですか?」
「なに、お前に伝えておくことがあってな」
「???」
突然の祖父開庵の言葉に開斗は小首を傾げる。
「今日の風呂は桃源の間を使え。食事と寝床もそちらに用意しておくから今夜は向こうで過ごす様に」
「何故ですか? だいたいあそこを立ち入り禁止と言ったのはお爺様ではないですか」
「お前にはまだ早かったからな。だがそろそろ頃合いと思った、ただそれだけだ」
「だからと言って強制ですか」
「行けば判る」
開庵の強引な口調に押された開斗はしぶしぶ桃源の間に向かった。
桃源の間とは皇家の邸宅内にある離れで幼いころから開斗は立ち入るなと言われていた。
仕方なしに読みかけの本やえっちなオカズを部屋から持ち出した開斗は桃源の間に向かうと、早速風呂に入ろうと服を脱いで脱衣かごに入れる。
「水音? 誰かいるのか」
人の気配を感じた開斗は腰にタオルを巻くと湯船に向かった。
さすがは金持ちの屋敷と言うべきか、離れといえど人間二人は広々と入れそうな大きな湯船がそこにある。
そして開斗は気配の正体を見ると共に驚きのあまり口が広がってしまった。
「お帰りなさい」
そこには小一時間ほど前に仕事先で分かれたはずの千早がいた。
一糸まとわぬ姿で正座して乳首は綺麗な桃色が美しい。
「ち、千早? なんでここに」
「今夜はここで過ごす様にと」
「お爺様の命令か」
開斗は「頭首は何を考えているのか」と言いたそうに軽く頭を抱えてしまう。
そんな開斗の姿を見ても千早は引かずむしろ前に出る。
きっかけは命令であろうとも決めたのは自分なのだから。
「確かにそうですが、頭首様は背中を押してくれただけです。だからコレは私の意思」
「俺とお前で一つ屋根の下で一晩過ごせって言われて嫌じゃないのかよ」
「そんなわけないじゃないですか。大好きな開斗くんと一緒なんだから」
「俺だって千早の事は好きだ。けれどこれじゃまるで……」
「まるで?」
下から見上げる千早の顔に開斗は言葉を詰まらせる。自分としては幼馴染として好きだと認識してはいたが、もしや眼前の彼女は男女の意味で好きなのではないかと。
確かに目の前にいる貴咲千早は傍目にも美少女だと思っているし日浦甲兵が一方的に恋のライバル認定してくるのもわかっているつもりである。なし崩し的に彼女と夫婦になる未来と言うものを漠然と考えたことだってある。だが身近過ぎて彼女とこういった裸の対面など考えたことなど開斗には無かった。
だからこそなのか、ひとたび意識してしまうと躰は正直になってしまう。驚愕で縮んでいたイチモツは興奮で怒張して幼馴染とはいえ年上の千早に見られて恥ずかしいと思うほどに大きくなる。
仮性包茎の皮が剥けてむわっとイカ臭い香りが浴室に籠りそれがまた恥ずかしい。
思わず開斗は視線を逸らす。
「あの……その……」
「じゃあ私から行かせてもらいますが、開斗くんは私では嫌ですか?」
「嫌なわけないだろう」
「そうですよね。そんなに大きくするくらいですし」
「言うな、恥ずかしい」
「ごめんなさい。でも、だったらどうして眼を逸らすんですか」
「だって恥ずかしいじゃないか。幼馴染として好きだと思っていたお前でこんなになっちまったら」
「いいじゃないですか。健全な男の子の証拠だと思いますよ」
「でもこれじゃあ、まるでお前の躰にだけ興味があるみたいで俺が嫌なんだ」
「だったら私の全部を好きになってください。幼馴染としてだけじゃなく恋人……そして嫁として」
「イヤイヤ、千早の方こそ落ち着いてくれ」
「鈍いのは開斗くんのほうです。わかってください、今日は覚悟を決めてここにいるんです」
「覚悟だって?」
「ちょっとお手を借りますよ」
千早は開斗の手を取ると自分の胸に押し当てた。
開斗の手のひらには千早の体温と柔らかさが伝わる。
女の子の生の触感に驚く開斗だがしばらくして千早が言う覚悟に気付く。
彼女の手は微かに震えているし、心臓はバクバクと張り裂けそうに鼓動しているからだ。
彼女だって緊張している。そして本気なのだと鋭いつもりでも色恋には鈍い開斗もやっと気づいた。
「本当にいいのか?」
「いいですよ。でもその前にお風呂で汗を流しましょう」
「あ、ああ。そうだな」
突然のやり取りにすっかり忘れていた風呂の事を思い出した開斗は導かれるまま千早に背中を流される。
ごしごしと丁寧に洗って股間まで泡たっぷりでこすられたので正直射精しかけたほどである。
だが千早はまだこれを性行為と捕えていないようで淡々と背中を流す。
背中を流し終えた開斗は「お前の背中も流してやるか?」と千早に問うが、彼女は「もう済んでいますから」と拒否した。
そのまま綺麗になった二人は大きな湯船で向かい合う。
「念のため確認するが、覚悟っていうのは俺とその……えっちする覚悟ってことでいいのか?」
「ええ。告白から即えっちと言うのははしたないから躊躇しましたが、こうでもしないと前に進めないと思いまして」
「告りたいなら告ればよかったじゃないか。それをいきなりセックスだなんて。まさか甲兵に遠慮してたとかじゃないだろうに」
「これでも結構さりげなくアピールしていたつもりなんですよ。開斗くんは全然気づかないし、甲兵くんが逆に勘違いするしで悩んでいたんですが」
「そうだったのか」
「そうですよ。嘉神くんでさえ気づいていましたから私が奥手なこと以上に開斗くんが察してくれないのがわるいんです」
「ごめん」
「こっちこそごめんなさい。責めるつもりはなかったのに」
「いや、俺も正直言うと千早の事は気になっていた。でも自分に年上の幼馴染だからって言い聞かせていた……んだと思う。なんだか千早をエロい目線とかで見たらいけない気がして」
「そういうの聞いたことありますね。好きすぎて性の対象として見られないっていう話。でもそうですか……開斗くんも私のことをそんな気持ちで見ていてくれたなんて嬉しい」
嬉しさのあまり飛び上がった千早はそのまま開斗に覆いかぶさって抱き付いた。
生乳が開斗の乳首を擦り唇は乱暴ながら重なる。
軽いきっすでもドキドキとしてしまう二人は派手な運びで初えっちの約束をしたとはいえまだまだ初心のようで硬直してしまう。
二人の鼓動が浴室に児玉して耳にはドキドキと言う音以外無くなる。
「そろそろお風呂を出ましょうか」
「あ……そうだな」
しばらく抱き合った後に千早の一言で正気に戻った開斗は湯船を立った。
ドキドキしっぱなしで肉棒が勃ち続けていることなど頭から無くなってしまう。
二人は浴衣に着替えるとそのまま寝室に向かう。
「ここが……ここでするのか」
部屋の中は薄暗くピンク色の証明が付いていた。
ここまで来て開斗はやっとこの『桃源の間』がどのようなものか気付いた。
夫婦水入らず、邪魔モノ無しでまぐわうためのセックス専用ルーム、いわば自宅ラブホテルのようなものであると。どうりで子供のころは近づくなと言われるだけの事はあるなと開斗も自嘲してしまう。
「ふ、ふふふ」
「どうかしましたか?」
「いいや、なんでもない」
「それなら始めましょうか」
千早は浴衣の帯を緩めてはだけさせると、柔らかい敷布団の上に座って開斗を見上げた。
脳を淫らに染めそうなピンク光線に照らされた千早の躰は艶めかしく開斗は思わず生唾を飲む。
股間はもうバキバキでどうしたらいいかよくわからないがとにかくおまんこに入れて気持ちいい証拠のお汁を注ぎたいとムラムラとした性欲に支配されていく。
据え膳というのかあれだけ好きすぎて性の対象と思えないと思っていた千早に興奮する自分を見つめて少し冷静さを取り戻すと、開斗も腰を下ろして膝立ちになった。
開斗も浴衣をはだけさせておりそそり立つペニスは憑力で紅蓮に煌めく。
「もう我慢できない。どうすればいい?」
「ここに穴が……ここにいれてください」
千早は陰唇を指でくぱあと広げて膣穴を見せる。おしっこの穴もヒクヒクと動いており童貞の開斗には違いがわからない。
「ここに入れるのか? でも二つ穴があるぞ」
「ひゃん!」
わかっていない開斗は間違えておしっこの穴に指を入れようと突いてしまう。悶絶する千早は刺激で少しおしっこを漏らして開斗の指を濡らす。
「そこはおしっこが出るところです。もう少し下ですよ」
「ごめん、こっちか」
「そう……ん!」
今度こそ正しく入ってきた開斗の指に千早は悶えて甘い声を出した。
前戯は不十分だがこれだけでも千早の膣穴は潤い始める。
これから大好きな開斗とえっちするというだけで濡れるのだから彼の指が出たり入ったりするだけでもとても気持ちいい。
「たしかこうすると気持ちいいんだよな」
開斗はエロ本の知識で拙いながら千早の膣を指で苛めながら陰唇に舌を這わせた。
千早の陰毛は薄くほとんどパイパンみたいなものでエロ漫画になれた開斗にはむしろ馴染みがある。
陰唇を舌で舐めているとぽちっと膨らんだ陰核を舌で発見し開斗はそこをチロチロと舐めた。
「ひゃ、あ、んあ!」
千早は気持ちよすぎて変な声を出してしまい証拠としてか膣穴はどんどん熱くなる。潤滑油が溢れ出して熱の上昇はオイルを煮だててローションを生み出す。軽く絶頂しておしっこを少し吹き出すと、開斗の顔はそのお汁でベトベトになる。
「あん!」
「おっと」
「ごめんなさい。気持ちよすぎてつい」
「これからえっちするんだからお互いさまだろう。少しおしっこ漏らすくらいいいじゃないか」
「おしっこって言わないでください。それじゃあまるでおもらしみたいじゃないですか」
「そうかな」
「そうですよ」
すっかり開斗の前戯で準備万端になった千早の心はほぐれて後は入れてほしいと肉欲が支配していた。
開斗も入れたいという肉欲しか頭になく、向かい合った二人はついにつながる。
「入れるけどいいよな」
「そのまま……ゆっくり来てください」
開斗はついにゆっくりと腰を落としてぬるぬるキツキツの膣にペニスを入れた。
初物の特徴である処女膜もぬめりのせいか開斗は気付かない。
そのため強引に突き破ったたようで千早は突然の痛みにうめく。
「痛い!」
「大丈夫か? それに血が出てるぞ」
「大丈夫です。少し裂けただけ見たいですから。いわゆる処女膜ですよ」
「これが処女膜か。本当に血が出るんだな」
「私の場合は普段から鍛えているせいかあまり膜らしくないみたいですけどね」
「でもよかったじゃないか。俺もすっかり忘れていたし、処女膜の痛みがすごかったらここでお開きだったぜ」
「そうですね。そういう事にしましょう。ですがもう少し動くのは待ってください」
「もしかしてすごく痛いか? 抜こうか?」
「時期になれますから大丈夫です。ですがそれまでの間はこうしてぎゅっとしてください」
千早は手を開斗の背中に回すと彼を抱き寄せた。そのまま脚を腰に回して膣内射精をさせようと動きを固めて唇は軽く重なる。
ストロークなどなくてもこれだけで千早は気持ちいい。開斗に抱かれている事実を満喫し気持ちよさが処女喪失の痛みを取り除いていく。
「ん……んぱ」
「ちゅ……そろそろ動いてもいいですよ」
「もう大丈夫なのか?」
「平気です」
千早がキスを解くと今度は開斗の攻めが始まった。
童貞らしい若さに任せた単調で荒い突きだが千早の処女まんこには充分気持ちがいい。
正確には二人は処女でも童貞でも既にないが初体験同士なのは変わりはない。
大きすぎず小さすぎず手ごろなおっぱいや引き締まった腰や太ももの肉付きだけでも気持ちがいいのだが竿の快感に目先が捕らわれた開斗はそれに気づかずにひたすら腰を振る。
まだ遠慮の気持ちが残っているのか初体験の割には射精までの時間が長いがきんたまの子種袋は着々と発射までの時を待つ。
もうひと押し、それさえあれば開斗はイクことが出来るのだがそれが足りていない。初体験などこんな感じに思うほどイケない。
「遠慮しなくてもいいですよ。いつでも出してください」
「わかってる。けれどイキたくてもイケないんだ」
「週刊誌に乗っていましたが初体験だとそういう人っているらしいですよ。だから開斗くんは開斗くんが好きな時にイってくれればいいですよ」
「千早は俺みたいなへたくそのセックスで辛くないか?」
「とんでもない。上手とか下手とか関係なんです。私は開斗くんが好きだがら、開斗くんが抱いてくれるのなら満足なんです」
「わかった。もう少し強くしてもいいか」
「喜んで」
開斗は遠慮していた腰の動きを開放して力強く千早を抱いた。
ズンズンと痛いくらいに腰を叩きつけて正常位なのにパンパンと激しく音が鳴り響くほどに腰を前後させる。
パンと一回叩きつけるたびに千早の胸はぷるんと揺れて乳房を吸う舌先にその刺激が伝播する。そして子種袋から何かがこみあげてくるのを開斗は肌で感じていく。
「千早、千早!」
「開斗くん!」
二人は互いの名を呼び合いながら激しく交わる。
千早の小さく引き締まった膣が裂けそうなほどに激しい腰の動きは乱暴ながら二人を気持ちいいという肉欲の海に落とす。
腰の動きを激しくしてから三十回ほどであろうか、ついに頂点に達したいのちの精は念願の地に飛び立つ。
「千早!!!」
びゅるびゅると下品な効果音をつけそうなほどに勢いよく開斗のペニスからはいのちの精がお注ぎされた。
千早の小さな膣などこれ一回で溢れんばかりの量で子宮の中まで白濁液が届く。
だが開斗のペニスはまだまだ足りないと言わんばかりに収まらない。
「開斗くん……」
「ごめん千早、まだ収まらない」
「私なら大丈夫です。だから開斗くんが気のすむまで」
「ありがとう」
開斗はキスをしてからまた腰を動かした。
今度は三擦り半というのか数回擦っただけでぴゅっぴゅと白い体液を放つ。
膣内に収まりきらない精液は接合部から漏れていやらしい光景を作り、それでもお構いなしに開斗が腰を振るので精液と愛液のカクテルでぐちゅぐちゅとえっちな汁になる。
二人は互いに喘ぎ声をあげたり名を呼び合ったりするが余計な言葉はない。
愛する者たちのプライベートゾーンにはセックスと言う肉体言語以外にはもはや要らない。
「でる!」
三度目の射精になると千早のおなかは注がれた精液でわずかに膨らむほどである。
辛いが気持ちよさの前に千早は勝てずにまた開斗の躰を求める。
開斗も目の前の彼女から離れられない。
「千早!」
四度目の射精はいよいよ精液の量が少なくなる。
ストロークの際に溢れた精液の方が射精でお注ぎ申す量よりも多い。
二人は本能で次が最後だと悟るもまた腰を合わせていく。
相変わらずの正常位だがエクスタシーの高みに居る二人には涅槃の境地にも等しい。
ついに開斗の子種が尽きてエクスタシーは死へと転じた。
「かいとくん、もうだめぇ!」
「ちはやぁ!」
この日最後の射精を迎えた開斗はそのまま千早の躰の上で果てて気を失った。
千早も体力の限界で気を失い、半立ちのまま二人は抱き合って眠りにつく。
夕飯どころかセックスの後始末すら済ませていないがこの『桃源の間』はもとよりそのための離れである。
昇天した二人は恍惚の笑みを浮かべていた。
「千早は上手くやっておるかな」
開庵の御節介は激しい一夜と今後の展望をもたらしたが、元より彼は千早を開斗の嫁に相応しいと思っていた。貴咲という家系は元より一族同士の結束を強めるため頭首の嫁候補としての役目を担った女系優位の一族であることを開庵は知っている。
自分の代では貴咲の人間と添い遂げられなかったとはいえ千早はその貴咲の孫であり、右葉曲折こそあれ開斗と結ばれればと願っていた。
大成功過ぎて掃除担当の使用人が顔を赤くすることなど開庵にはどうでもいいことだった。