群青色の水着
初めての夜以降、二人の秘め事は毎晩の日課になっていた。基本的には混浴から性的刺激で射精に誘うまでを行い、いわゆる本番行為はお預けである。次第に真子も手慣れてきたのか恭介のツボを押さえはじめたが、『手コキ』『フェラチオ』『パイズリ』と言った有名な攻めは一通り実践し終えて次のステップに移ろうかと真子は考えていた。
きれいになった部屋の中になにか参考になる雑誌でもないかと漁ると、ふと荷物の奥から出てきた群青色のあるものに気が付く。
「今日はこれを試してみよう」
真子は一先ず実験としてそれを身にまとってみる。やや胸元が苦しいとはいえそれを着ることが出来たため、今夜のメインディッシュにしようと脱衣所にそれを隠した。
夕飯を終え食休みに入ると後は寝るだけである。恭介はこの日もいつものように一緒に風呂に入ると思っていたのだが、真子は後で行くと恭介を先に行かせた。
「最近毎日だから、今日はお休みってことなのかな? 僕も前より量が出なくなった気がするし、えっちのし過ぎかなとは思っていたところだけど」
毎晩のように真子の体を貪った恭介は、慣れと射精のし過ぎによる性欲減退なのか以前より我慢が出来るようになってきていた。先日までなら湯船で気持ちよくなったら股間が熱くなっていたところだが、この日は平然としている。気を抜いてお風呂の温かさを満喫していた恭介の元にいつもとは違う格好をした真子が現れた。
「どう、似合うかな」
真子はいつもの裸とは違い、スクール水着を着てバスルームにやって来た。胸元には『美好』と書かれていたが、豊満な乳房の自己主張が名前を引き延ばしている。潰れたおっぱいの新しい感覚は恭介の煩悩を刺激して淫棒に火をつける。
「とても似合ってます……というより、とてもいやらしいです」
「そうかな? 学生時代の奴だよ。ビキニとかじゃなくて授業で着るヤツだし、そんなに刺激的ではないと思うけれど」
「その……真子さんの体がギュッって引き締められているところが、何処となく……」
恭介が思い浮かべていたのは開斗に貰った触手系エロ漫画で、ビキニアーマーのヒロインが触手に絡みつかれて羽交い絞めで身動きも取れなくなっているシーンである。開斗がコレがすごく興奮すると熱く語っていたのを過去の恭介はまるで理解できなかったのだが今は違う。漫画のヒロインと眼前のスク水真子ちゃんを重ね合わせたことで恭介もその良さを理解したのだ。
「それじゃあ今日は、恭介君がものほしそうにしているこのカラダで気持ちよくしてあげようかな」
「それって……」
恭介はついに挿入解禁かと心臓が飛び出るほど一気に興奮するが、真子も甘くはない。体でと言っても全身でこすりあげるだけである。スクール水着にソープをこすりつけて泡立てるとそのまま真子は背中から抱き付く。温かく柔らかいものがにゅるんと背中に付着して、恭介の股間がぴくんと反応する。
「キミはこのまま座っていてね」
真子は恭介を椅子に座らせて、泡のたっぷりついた胸で背中を擦りあげる。恭介は背中を刺激されたことでゾクゾクと震え、股間を大きくする。裸ではなくスクール水着越しと言う点が擦りあげる際の摩擦を大きくし強い刺激は快感を誘う。強い刺激に悶えるのは真子も同様であり、背中から両脇、そして両足に至るまでに幾度も休憩を挟んでいたのは一人で隠れて絶頂を迎えていたからである。
胸元と股間以外はスク水で擦りあげてきれいに洗い終え、残るは本丸である。真子の体は泡と愛液でヌルヌルになっており、恭介のペニスも我慢汁でべとべとである。
「それじゃあ、仕上げに入るね」
真子は大股を開いて股間を恭介の胸板に当てて、そのまま下にゆっくりと腰を落とした。恭介はまさかこのまま挿入まで一気に行くのかと胸をバクバクと高鳴らせ、真子はクリトリスが擦れた快感に絶頂しながら腰を震えさせながら恭介のペニスを尻に敷く。つい真子もこのまま入れてみようかなと思ってしまうが心の中で『ダメー』っと大声をあげて我慢する。本番行為はまだ早いと自分に言い聞かせて真子は体を動かす。
「恭介君……このままちょっと体重をかけるから、我慢してね」
「はい!」
真子は両足を恭介の腰を回す様にして恭介の脚にひっかけて体を支える。さらに両手を後ろ手に回して抱き付き、四十八手で言うなら下り藤の変則、俗にいうだいしゅきホールドに似た体位で恭介のペニスを擦る。本来ならこの姿勢のまま挿入して肉欲のまま貪り合うのが本式なのであろうが、真子は教育の為にそれを我慢しているので恭介をスマタで攻める。
今回スクール水着を着て行為に及んだ一番の理由も本番行為を禁止するための簡易的な拘束服という意味が強い。少しだけサイズがあっていないところも水着がズレてそのまま挿入まで我慢できずに発展してしまう可能性を下げる意味を真子のピンク色の脳細胞は導き出していた。
「真子さん……真子さ……」
あまりの快感に恭介は挿入したものと勘違いし、真子を気持ちよくさせようと必死に射精を我慢しながら一心不乱に腰を振る。突き上げる勢いは真子を刺激していく。
「ん!」
挿入こそしていないが恭介に突き上げられたことで真子も感じてしまうのは当然である。快楽に理性を失いかけた真子も既に理性を失っている恭介同様に一心不乱に腰を動かし、二人は互いに性器を擦り合う。はじめは性欲の暴走が不和を起こしてぎこちなくなっていたが、自然と息が合うようになり、ついに実際に挿入しているのように見えるほどにぴったりと密着した二人の腰の動きは完全にシンクロした。
「真子さん……そろそろ我慢できない……中に……
「気にしなくていいよ。さあ、一緒にイこう」
「出る!」「ん、あぁ!」
恭介の射精に合わせて真子もこの日一番の絶頂を迎えた。一度目の射精はいつものように風呂場に飛び散り、絶頂で脱力した真子がずるりと床に散った精液の海に滑り落ちると、その時のにゅるんとした刺激ですぐさま二度目の射精を行う。二度目の射精は脱力した真子の顔と水着に飛び掛かり、豊満な体に白いマーキングを施す。実際に挿入していたと勘違いしている恭介は真子の体を染め上げる精液に征圧に似た興奮を覚えていた。そのまま第二ラウンドに移行しようとするが、思っていた以上に快感を得ていたためか射精のし過ぎでペニスは半勃ちにしかならない。それでもいいと真子の胸に飛びついた恭介は水着の胸元を脱がせて乳首をしゃぶる。
「ちゅぱ……真子さん……」
仰向けになった真子の乳首をしゃぶりながら、半勃ちのペニスを太ももにこすりつけて恭介は肉欲に溺れる。エクスタシーのあまりに気を失っていた真子は、目が覚めると自分の体に貪りつく恭介の姿に驚き、そして声を大きく上げる。
「これ以上はダメー!」
真子は驚いて恭介を突き飛ばし、思わずビンタする。叩かれたことに驚いた恭介の息子はビクンと脈打って少量の精液を発射したのち、まるで残った精液が涙を流す様にしぼんでいき頭を下げる。
「ごめんなさい。つい我慢できなくて」
「罰として明日はお預けだよ。だから明日一日我慢出来たら……ね」
「はい!」
真子は恭介を叱り、その後は体を清めていつものように風呂を出た。ついに初体験をしたと勘違いした恭介がその余韻に股間を膨らませるのもさもありなん事であるが、あまり調子に乗って真子に嫌われたくはないと必死に我慢する。
その日は寝てしまえばいいと恭介は床に臥せた。だが約束の夜まできちんと我慢できたのか、知るのは彼と真子のみである。