「お風呂は恭介君が先に入ってよ」
「僕は後でいいですよ」
「ダーメ。今日は朝からお掃除で頑張ってくれて疲れているんだから。お姉さんに遠慮はいらないよ」
掃除を終えて夕方になり、どちらが先に風呂に入るかで恭介と真子は口論になっていた。互いに先を譲りあい一歩も引かない。脇でその様子を見ていた白天丸は「どうせなら一緒に入ったらどうだ?」と思っていたが、口にはしない。
なんだかんだと先に入ることになった恭介は、少し残念な気持ちになっていた。
「真子さんの後が良かったのになあ……」
体を洗い、湯船につかった恭介は独り言をつぶやく。後に真子の入浴が控えていると、昨夜のように自慰に耽ることが出来ないからだ。真子の後であるならば思う存分、風呂場で射精も出来る。さらに真子が入った湯船に漬かると思えば疑似的に真子に触れているようであり興奮すると思いかけたが、そこまで行くと変態だ僕はと恭介は思いとどまる。
真子に魅了された恭介は一人になるとどうしても内に秘めた思いばかりが先走ってしまう。風呂場でオナニーなどしてはいけないと理性では我慢していても、淫棒は言うことを聞かない。入浴によるリラックス効果で体が脱力するのとは反対に、己が一物はどんどん固くなっていく。
「そろそろかな」
恭介が湯船で悶々としているころ、真子は昼間に考えた作戦を開始することにした。脱衣所で服を脱いでいつでもはいれるように準備し、恭介が湯船から上がる音を聞いて行動に移る。
「恭介君、入るよ?」
「え?!」
真子は戸惑う恭介のことなどお構いなしにバスルームの扉を開けた。全裸の二人が対面し、恭介は思わず股間を抑えて後ろを向く。
「ご、ごめんなさい」
恭介は何も落ち度がないのにもかかわらず、いきり立つペニスを見られた恥ずかしさから謝ってしまう。
「謝ることはないよ。その……やっぱり我慢できないよね」
「こ、これは……」
「恭介君……わたし、昨日のこと……全部視ちゃったから……」
恭介は昨日の事と言われて背筋が凍る。昨夜真子の事を思いながら盛大にオナニーをしたことかとすぐに気が付いたからだ。
「視たって……例のチカラでですか?」
「うん……恭介君の精子が残っていたから、それで視えちゃったみたい」
「ごめんなさい……」
「いいのよ。わたしも恭介君の事が好きだし。だから後は……」
罪悪感から萎縮する恭介を真子は後ろから優しく抱きしめる。
「ま、真子さん?!」
「今日からキミの射精管理はお姉さんの役目だもん。普段は我慢してくれないといけないぶん、キモチイイ事は全部お姉さんに任せてね」
「ふあっ!」
背中に当たる乳房の感触に緊張しさらに怒張する肉棒を真子は握る。恭介は恥ずかしげもなく喘ぎ声をあげてしまう。突然舞い降りた真子との混浴というシチュエーションだけで射精ものなのに、さらに奉仕作業まで受けたのだから理性が吹き飛ぶのもさもありなん。
真子からすると昼間の幻とは違い、今回は生身である。熱さも硬さもカウパー線液の滑り具合もすべてが桁違い。掌の中で脈動するペニスの感触にそれだけで女の性が刺激されて肉壺を蜜で満たす。
「ちゅぱちゅぱ」
「あぁ」
真子はペニスを右手でこすりながら、恭介の首筋に吸い付く。女性雑誌で予習した全身リップを抱き付いた姿勢から出来る範囲で実戦した。
恭介の理性は既にタガが外れている。真子が与える快楽に恥ずかしさよりも先に快感が勝り抵抗は無い。頭の中はもう、もっと気持ちよくなりたいという肉欲に支配されている。
「真子さん……で……で……」
「出そうなの? でもダーメ、もう少し我慢しないと」
恭介は射精しそうだと真子に伝えるが、真子はそれを許可しない。ピクピクと発射の予兆を見せるペニスを真子は握りしめる。恭介はその刺激だけでも果てそうになる。実際管を押さえつけた程度では射精を抑えることは難しいのであるが、真子の言葉に従おうと恭介は必死に我慢する。
「よくできました」
「はぁ……はぁ……でも、いつまで持つか……」
「もう少しだけ……お姉さんとのお約束をしたら、出してもいいからね」
「お約束ですか?」
「うん……恭介君はこういうえっちなことには不慣れだと思うけれど、都会にはえっちな誘惑がいっぱいなんだよ。でもそれは危険がいっぱいと言う事でもあるんだから、我慢しないといけないんだよ」
「そんな……僕は真子さんだから……」
「たとえ今はそうでも、誘惑が眼の前に現れた時にどうなるかはわからないでしょ? だからここでお姉さんとお約束をしてほしいの。キミの射精管理はお姉さんの役目だから、その代りお姉さん以外で射精しちゃいけないんだから」
真子は握りしめた手の動きを激しくする。思わずあえぐ恭介は、これ以上真子の誘惑に逆らえない。
「約束します。僕は真子さん以外では射精しません」
「約束だよ」
フィニッシュに向けてカウパー線液でヌルヌルになった真子の手マンコが激しく上下する。じゅぽじゅぽと音を立てながら恭介の鈴口はぱっくりと開く。
「さあ、出して!」
「うっ!」
恭介はついに真子の手淫で果てた。性的な意味では初めての共同作業であるためか、相乗効果は深い快感を呼び射精の勢いを高める。昨晩の三発目よりもさらに多い大量の精液がバスルームに充満した。
「ちゅぱ……にがっ!」
「大丈夫ですか?」
真子は右手に付着した精液を舐めてみたが、その苦味に思わず驚く。昼間の幻はしょせんは幻と言うべきか、完全にはいのちの精を再現できていない。本物の一番搾りの味は真子が思うよりも濃い。
「ちょっと驚いただけだから、平気」
驚いたのは味だけではない。一口舐めるだけで恭介に支配されたかのような感覚に襲われたからだ。そのままぬめる右手でクリトリスを擦るとそれだけで軽い絶頂を迎えて潮を吹いてしまう。
恭介は足にかかった潮に反応し再び股間を充血させる。
「真子さん……もっと……今度はそっちで」
恭介は真子の体を求めるが、真子はそれを良しとしない。本番行為はまだ怖いという恐怖心もあるが、それ以上に好き勝手をさせてしまっては教育によくないというのが理由である。まず射精管理に手を出そうという行為が教育上にいいものかと言う是非は脇にどけても、このまま許せば単に自分が恭介少年を肉欲に溺れさせただけになるのは真子とて理解している。
「こっちはまだ早いよ。これくらい我慢できないと、さっきの約束も守れないんだから」
「……わかりました。でもこれはどうしよう」
恭介は真子の言葉に従って身を引くが、そうなると取り残された淫棒の扱いに恭介は困る。再びいきり立った肉棒は射精するまで収まりそうもない。
「それじゃあ、お掃除もしてあげましょうね」
いきり立った肉棒の解決方法として真子はフェラチオを選んだ。いわゆるお掃除フェラと言う奴である。知識だけで行うためつたないが、恭介の方も経験は浅い。尿道からたまった精液を抜き取られる虚脱感はまるできんたまの中身を吸い取られるかのような快感を恭介に与える。
「ふってあへるはら、ひつへもだひへ」
真子はペニスにしゃぶりつきながら「吸ってあげるから、いつでも出して」と恭介に言う。肉棒に遮られて聞き取りにくい言葉になり、恭介の方も口の中の蠢きに絶頂を迎えようとする。技術にかける素人フェラチオではあったのだが、しゃぶりながら言葉を発したことで絶妙な刺激をペニスに与えたのだ。
「イキます!」
勢いよく恭介は射精した。一度目の射精で精液が薄まっていたのか、量は多いが濃さは一段下回る精液はまるでカルピスウォーターのように真子の喉に注ぎ込まれる。んぐんぐと喉を鳴らしながら真子もそれを飲み込む。
「いっぱいでたね」
真子はペニスを放して一呼吸置いてから、射精を終えて収縮していくペニスを咥えて息を吸い込む。最後に残った精子を吸い取ると、それを口の中に貯めて恭介に見せてから飲み込んだ。その好意に恭介は再び興奮したのだが、体はさすがに追い付かない。好きな相手に二回連続で射精まで導かれたことで、精液のストックが空になっていたからだ。
「後は体をきれいにして、出ましょうか」
真子は湯船に液体せっけんを注いで石鹸風呂を用意する。そのまま二人で湯船に漬かり、互いに相手の体をまさぐり合う。変則的なマットプレイに恭介は射精なしでも絶頂を迎え、それは手コキやフェラチオだけに留めていた真子も同様であった。
「恭介君……ごめんね、重かったでしょ?」
「とんでもない。重くなんてなかったですし、それに僕も……気持ちよかったです」
「よかった。最後はつい、わたしだけ気持ちよくなろうとしちゃったから……」
「僕……約束は守りますから」
「うん、お姉さんとのお約束だよ。だから明日も……ね!」
二人でバスルームを出たのは、恭介が最初に風呂に入ってから約一時間半後の事であった。夕食がまだだったため白天丸がボヤき、その一声で甘々のムードは吹き飛ばされる。昼間の雰囲気に戻った二人は、仲好く夕飯の準備を始めた。