手がかりは被害者の体に突き刺さった一寸ほどの長さの牙。
通常の生物のモノとは一致しないため警察もさじを投げかけたそれは、真子にとっては格好のヒントに過ぎなかった。
事件を追う真子たちは光の筋を辿ってついに犯人を追い詰めた。
オールバックに白髪、まるで蛇男といった風貌の男は追い詰められたことにも気付いていない。
ただ真子たちにも誤算があった。蛇男もまた、真子を狙っていたのだから。
「止まりなさい!」
真子は蛇男に声をかける。蛇男は振り向き、にたりとした表情を浮かべて応える。
「なんだ、お嬢さん。逆ナンですか?」
「そんなわけないでしょう。あなたが最近起きている婦女暴行事件の犯人なのは解っているのよ。大人しくこの名探偵、美好真子に捕まりなさい」
「アンタ俺を捕まえようって言うのか。だが俺は捕まえる方が好みでねぇ」
蛇男は袖を突き出すと、そこから大量の蛇を放つ。蠢き襲い掛かるそれは生理的な悪寒を誘う。
「おいで、慚鬼丸」
「おう!」
傍らの恭介は咄嗟に慚鬼丸を呼び出す。慚鬼丸は得意のザン障壁で真子を護ろうとするが、一匹だけ撃ち漏らしてしまった。小さな蛇が真子の腕に噛みつく。
「きゃあ」
この蛇も式神であり痛みはない。ただ傷口からじわじわと熱が広がり真子の体を火照らせる。
「貴様、真子さんに何をした!」
「別に? レイプから始まる恋ってのもオツだと思ってるものでね。その切っ掛けを与えるお薬を打ち込んだだけにすぎんよ。俺の蛇は衛生兵タイプ、毒も薬も思いのままさ。キミは毒で殺そうとしたと思っていきり立っているようだが、こんな上玉、殺そうだなんて思うわけないだろ」
「どっちにしても真子さんに手を出すな。いくよ、白天丸」
「ああ、お仕置きTIMEだ!」
怒る恭介は白天丸と憑依合体し、一気に間合いを詰める。
この蛇男はレイプ道を極めんとした結果、己が式神である毒蛇「マダラオロチ」と憑依合体しているため恭介達の合体を見ても驚きはない。むしろ彼らを見てもまだ自分は真子を連れ去ったうえで逃げ切れると油断していた。
蛇男は弱点である股間の大蛇さえ無事ならいくらでも蘇れるのだから。
「天雷ノ葬!」
だがそんな余裕は一気に崩れた。憑依白天丸の放つ羅刹の力、天雷ノ葬は蛇男とマダラオロチの憑力の繋がりを断ち切り、一撃で葬り去ったのだから。
「あ……があ……」
天雷ノ葬を受けた蛇男は全身やけどの重傷を負い、第二の依代である蛇男本体と切り離されたマダラオロチは元々の依代である蛇の抜け殻が燃えてもう再起不能なのは目にも明らかである。
すぐに烏丸に連絡を入れて蛇男は連行され、こうして事件は終結した。
だが、毒蛇の影響はまだ終わっていなかった。
肩を貸して家路につく真子たちだったが、ついに真子は動けなくなる。偶然にもそこは歓楽街でホテルが多くある一角だった。
「恭介君、ちょっとそこで休んでいきましょう。気分が悪いわ」
「そこって、あのお城でですか?」
「休めればこの際、ラブホテルでもなんでもいいわよ」
二人は真子が言うがまま、城を模した形のラブホテルに入っていく。ご宿泊八千円を前払いして部屋に入ると、大きなベッドと大画面のテレビが出迎える。
中に入るなり真子は上着とスカートを脱いでベッドに横たわった。
ぱんつが丸見えで自慢の巨乳が丘のようにそびえたっている。しかも初めての空間でそこは男女が交尾の為に使う宿屋なのだから恭介の理性が振り切るのは当然であろうか。
真子を休ませなければいけないと思いつつも股間はむくむくと大きくなり気持ちはムラムラとしてくる。だがここで襲い掛かったらさっきの蛇男と一緒だと恭介は自制する。
「あ、あついよぉ」
真子は身悶えて服を脱ぐ。晒した肌は汗で濡れて照明でテカテカと輝く。こんな姿を見せられて辛抱たまらんと悶える恭介に白天丸が口を出す。
「さっき真子が受けたヤツ、たぶん催淫毒ってやつだ」
「催淫?」
「そう。打ち込まれたら最後、満足するか解毒されるまでエッチな気分が止まらなくなる毒だよ」
「じゃあ、早く解毒しないと。烏丸さんに……」
「その必要はないだろ。いつもみたいにくんずほぐれつしてればすぐ治るさ」
「ええ!」
恭介は白天丸に言われて驚くが、これまでさんざん二人がえっちなことをしていたのは周知の事実である。烏丸や開斗のような外で暮らす人間にはまだしも、同居する白天丸たちが気付かないわけがない。
ただ気を効かせてなにも言っていなかっただけに過ぎない。
「気が散るだろうから俺は風呂場で寝ているから」
そういうと白天丸は羅生丸、慚鬼丸の依代と共に湯の注がれていない風呂場に向かう。部屋に残された恭介は服を脱ぎ生唾を飲む。
興奮して大きくなった股間は槍のように逞しくピンと上を目指して張り詰める。
「真子さん、これは治療だから我慢してください」
「いいよ。さっきの話も聞いてた。だから思う存分気持ちよくさせて」
「それじゃあ」
恭介は了承が取れたところで真子の性器に手を当てる。陰核をつまみ膣に指を入れようとするが、そこに違和感が生じる。膣穴が固く締まって指が入っていかないのだ。
「あれ? なんで」
「毒の影響かしら。たぶんだけど、蛇男はえっちな気分にさせる毒とおまんこをゆるゆるにさせて入れやすくする毒を併用してたんじゃないかしら。最初の毒だけだとイキたくてもおまんこを弄れなくてイケない、でも解毒すればいっぱいおちんちんでズボズボさせてやるぞーって」
「卑怯ですね」
「でもこの毒だってわたしがいっぱいイケば抜けるんでしょう? だったらいつものように挿入はナシで」
「そうですね」
思い返せばいつもは挿入禁止なので、この程度はちょっとしたハンデに過ぎなかった。いつも入れずとも何度も絶頂しあう二人にはこの程度の方がタガが外れ過ぎなくてちょうどいいのかも知れない。
二人は互いに性器を顔に向けあう69の体勢になり、互いに性器を舐め合う。バターを舐める犬のようにぺろぺろと陰核に舌を這わせ、広がらないまでも閉じきっていない膣穴からは粘り気のある汁が溢れる。それを恭介は舐め取りながら、さらに陰核と大陰唇に舌を這わす。
「なんだかいつもより気持ちいい」
「きっと毒のせいですよ」
「それでも気持ちいいの!」
真子は大声をついあげてしまう。ここは天下のラブホテル、いくら絶叫してもそのための場所だから誰も文句は言わないし、ハナさんや魔窟の客にバレる心配もない。
真子もまた恭介の玉袋を舐めてデリケートゾーンの垢を取る。普通なら吐き出したくなるような老廃物であろうとも毒の影響で最初からハイな真子には箸が転げても笑うかのように変な味でも体を熱くするスパイスとなる。
下のお口はふさがれていても上のお口は健在である。玉袋から竿、そして亀頭へと舌を這わす真子はほんのりと塩味の効いた肉棒を堪能する。女性は全身が性感帯とはどこの教授が言った言葉であろうか。たとえ膣に挿入が出来ずとも、肉棒を口で堪能しながらおまんこを舐めまわされるだけでもとても気持ちが良い。
股を広げるために太ももに添えられた恭介の手のひらや、顔が動くたびにかかる恭介の髪の毛だけでも気持ちがよくなる。
プルプルと震える様子に気が付いた恭介は真子の気を読んで攻め手を変える。
「そろそろ他の所も舐めますよ」
そういうといつぞやの無限攻めを再び披露する。膣からあふれる汁は無尽蔵であり、随時補充をすれば舌が乾ききることはない。
「ああん!」
膣から恥骨を昇り、臍の穴に唾液と汗と蜜が混じった汁を貯める。そのまま胸の高さまで上昇したら乳房が重なる影に溜まった汗を舐めて恭介はその匂いを嗅ぐ。谷間や下乳の隙間に溜まる汗は刺激臭となるが、その匂いは恭介にとっては大好物なのでさらに股間の槍を逞しくさせる。
全身を舐める恭介の舌使いに真子は悶え、股間の一物からあふれる我慢汁が体中についてべとべととなる。
「もっと、もっと真子さんを……」
舐めているうちに恭介もハイになったのか、当初の目的よりも真子の体をもっと味わいたい、そして絶頂する真子の愛液にまみれて自分もイキたいと肉欲が先に出始める。
脇を持ち上げてその隙間まで舐めて汗と唾液で濡らし、そのまま二の腕を這って肘の内側までふやけるほど吸い付いたのだから普段以上の興奮である。
いつもならここまでしたら真子も恥ずかしがって静止するのだが、真子も毒にやられているため止めることが出来ない。むしろこんなに気持ちがいいのだから止めたくない。
体制を変えるたびに槍の穂先が真子の肢体に触れて汁が付くが、乾ききる前に恭介が舐めとるのでカピカピにはならない。小一時間ほどかけて丹念に舐めまわされた真子の体は長時間の長風呂のあとのようにふやけ、絶頂までのふたは薄皮一枚となっていた。
「最後はコレで」
「いいよ、待ってた」
恭介は最後のキメだと仰向けに横たわる真子に改まって対面した。ガチガチの亀頭を陰核に押し当てて、そのまま腰を動かす。顔は真子の眼前に迫り唇を奪う。両の手は真子の乳房をもみしだき、腰を落としてかかる体重は真子の腹を押す。
膝や時折組み替える片手で完全に体重をかけているわけではないとはいえ、押しかかる恭介の重みはふやけた真子の性感帯を刺激して蜜をあふれさせる。
擦りつけ暴れる肉棒は膣穴の入り口、大陰唇、陰核を何度も強く刺激して互いの汁でべとべとかつぬるぬるになる。その汁がまた潤滑を生み擦る動きを激しくかつ淫らにする。
「「ん! んふう!」」
唇を重ね、互いに舌を絡ませる二人は鼻で息をしながら互いを貪り合う。擦り合う股間が気持ちいいのは当然ではあるが、唇もまたそれだけで気持ちがいい。まじりあう唾液は淫魔のカクテル、互いに飲み込み肉欲が二人を支配していく。
さんざん唾液がまじりあったことで蛇男の毒が恭介にも回ったのか、それとももう毒は抜けていて、それでも高ぶる気持ちは止まらないのか。
真相はわからずとももうそんな些細なことは気に留めないしその必要はない。
「そろそろ出そうです」
「わたしも……恭介君がびくってしたらたぶん……」
「だったら一緒に」
「うん」
絶頂の手前で恭介は真子に確認を取り、真子もまたもうすぐ果てると宣言する。
再び唇を重ね、恭介は手をベッドに着けて股間の動きを激しくする。互いの乳首が擦れ合いここもまた気持ちよさの一員となるが、全身が擦れ合って気持ちがいい状態になっているため何処がどう気持ちがいいかなんてもう二人は気にも留めない。
激しく擦り合い様々な汁がまじりあう二人は脳髄までとろけてまじりあう錯覚を覚える。そして特濃の白濁液は最後の仕上げとなった。
「ん!!!」
唇を重ねたまま恭介は果ててうめいた。その全身の震えは真子の体をシェイクし、まじりあう錯覚は最後のフレッシュを迎えてついに終焉を迎える。
絶頂し涙を流す真子は膣穴と尿道から多量の体液をあふれさせた。蛇の毒で膣穴が狭くなっていたせいか、絶頂でその枷が外れると溢れる量は普段の倍ほど射精した恭介にも負けず劣らずである。
もう毒が抜けたのだから危険はないし、なんならそのまま挿入しても平気なくらいである。だがあまりの気持ちよさに腰を抜かした二人はこのまま混濁したまま眠りに入った。
夢の中で、互いに混じりあい一つになりながら。
導入がちょっと長かったかも