夢を見た。まだここにきて間もない頃の夢を。
「…………んん」
寝苦しさから意識が覚める。目を開けて初めに見えたのは、眠っている時も仏頂面な司令官の顔だった。それだけが安心だった。少し前までは朝起きたら居なくなっているのではと疑心暗鬼に陥り、それこそ寝ずに一夜を過ごしたこともあった。
「……司令官」
体の奥が疼く。意識してないのに体が火照り、芯が熱を持ち始める。軽く下の方に触れてみると、ぐちゃぐちゃに濡れていた。こうなっては駄目だ。一回洗ってこようと司令官を起こさないように布団から這い出る。出た瞬間、股が外気に触れ寒さから身震いをする。そのまま、そろりそろりと部屋から出て行く。誰もいない鎮守府の廊下を歩き、入渠スペースとは別のこじんまりとした風呂場に着いた。服を全て脱ぎ、洗濯機に入れてスイッチをいれる。そして風呂場の扉を開いたところで気付いた。
「……着替え持ってきてない」
裸で鎮守府内にいけば風邪を引くかもしれない。しかし、風呂上がりに行くのとではかかる可能性は段違いだ。肌寒いのを我慢しながら再び寝室まで戻る。司令官を起こさないように開けると出た時と変わらない状態で寝ていた。
「…………」
なんとなく司令官に近寄る。顔を覗き込むと司令官の息が前髪にかかり、男性特有の口臭がした。頭に靄がかかったような、そんな浮いた状態になる。股からは愛液が流れ出し太ももを伝って床に染みを作っていた。気づけば司令官の顔を跨いで股間を顔に近づけていた。こんな事してるのがバレたら絶対に嫌われる。頭ではそう考えているのに体は止まらない。そして司令官が呼吸のために息を吹いた。
「っっっっ!!!!!」
後ちょっと口を塞ぐのが遅れていたら、静かなこの部屋にイキ声が響くところだった。それくらい気持ちよかった。そうしてる間にも司令官の息が吹きかかり下半身がブルブルと震え始め、膝立ちが辛くなっていた。息が当たった場所が溶けるかのように快感が伝わり、司令官の顔に愛液が撒き散らされる。それを見てまた興奮し、司令官の息で絶頂する。もはや一つのサイクルと化していた。快楽が循環し愛液を精製するだけの機械。指は更なる気持ち良さを求めて秘部に触れる。トロトロに溶けたそこが熱を持ち、手にねっとりとした液を塗りつけて自分の指を淫らに彩っていた。その時、腰砕けになっていたため力がうまく入らなかった膝が限界を超え、ガクンと下がった。咄嗟に手を床につくも快楽の余韻でまともに力が入らず結果
「ひぁぁあああ!!?!」
司令官の口に秘部を直付けする事となった。呼吸口を押さえられたため、もごもごと司令官の口が動くがそれが不味かった。息でトロトロに溶かされていたためあっけなく絶頂した。だが今は素直に快楽を味わえる気分ではない。砕けた腰を引きずるように急いで司令官の上から退くと、なりふり構わず着替えを持って部屋から飛び出した。一刻も早く部屋から離れるために。部屋から出て風呂に入ってもさっきの事で頭がいっぱいだった。直に触れたし声も上げてしまった。起きたかもしれない。今頃部屋で私が上がるのを待っているのかもしれない。気づけば風呂から上がり既に部屋の前だった。ここまでの記憶も曖昧なところからいつ風呂を出たのかも分からなかった。陰鬱な気持ちを抑え、静かにドアを開けて中の様子を伺う。司令官は出て行った時と変わらない格好で寝ていた。思い過ごしだったのかもしれない。運良くさっきのでも司令官は起きなかった。そういう事なのだろう。静かに布団の中に入り横になる。そのまま何事もなく目を閉じて眠ろうとして
「…………卯月」
背筋が凍った。よくよく考えてみれば色々とおかしかった。なぜ司令官の顔は汚れてないのか。あれだけ染みを作っていた床はなぜ綺麗なのか。考えてみれば実に単純なことだった。司令官はさっきので起きた、それだけだ。それだけの事実が重く心に突き刺さった。起きたという事は先ほどまで自分が繰り広げていた痴態を全て見られていたということだ。
「……なに、ぴょん」
「…………先程の行為だが」
無意識に手を握る。嫌われた。それしか考えられなかった。少なくとも卯月の思考では、寝ている自分の上で裸で愛液を顔に垂らすような奴=嫌われて当然と繋がっていた。司令官の手が肩にかかる。それだけで小さく悲鳴を上げてしまった。
「……何か理由があったのか?」
理由、そんな物はあるわけない。ただ司令官の顔を見ただけで性的興奮を覚えているような自分が悪いのだ。そこに理由なんてない、筈だ。
「…………司令官の、顔見てたら……我慢出来なくて」
「…………そうか」
「……あの、しれっ?!」
弁解などする気も起きなかったが、せめて事情だけでもと口を開きかけたが出て来たのは与えられた快楽に対する返答だった。訳がわからない。こんな状況で興奮している自分も嫌になるし、何故
「……別にお前の事を嫌っている訳ではないぞ」
たった一言。それだけで心が救われたような気がした。単純かもしれないが今の自分からしてみれば命よりも重く、救われる一言だ。
「し、しれいか……」
「……寝苦しかったんだろう、それで風呂に入る時に何かを忘れてそのまま来た」
あれだけの状況でそこに至ったのなら驚くべき観察力だが、そんな茶々を入れるだけの余裕はない。だが
「あの、あっ!しれいかんんん?!」
自分の秘部を弄ることは必要なのだろうか。頭の片隅でそんな考えが起きるが、それすらも間違えかのように快楽が頭を支配する。さっき自分で行っていた擬似的な自慰とは訳が違った。司令官の指が自分の膣中を弄くり回し、快楽点をピンポイントで嬲ってくる。既に自分の気持ちいい箇所は全てお見通しのようだった。状況を理解出来ずに戸惑う自分と、快楽を与えられて獣のように喜んでいる自分がごちゃ混ぜになり思考が纏まらず、緩んだ涙腺からは涙がこぼれ落ちる。
「……俺はお前を見捨てない」
どうやら見捨てられる寂しさから泣いていると察したのか空いた片方の手で頭を撫でられた。頭からくるじんわりとした心地よさと、秘部から与えられる強烈な快楽に脳は麻痺し、体が痙攣する。気絶することすら許されずただただ与えられる物を享受するだけになっていた。
「……そろそろか」
司令官の指が膣内を引っ掻くようにして出て来る。奥底から快感を引きずり出されるような感覚に視界が明滅し、股下の布団はとっくに愛液の吸収を諦めていた。
「……挿れるぞ」
「ま、うーちゃ、今、駄目だから…………ぁぁぁぁあああ!!」
必死の抵抗も虚しく、司令官の大き過ぎる物が突きこまれた。いつの間にか覆い被さるように司令官に体を押さえ込まれ、後ろからゴツゴツと子宮を持ち上げられ絶頂にも持ち上げられた。前後する度に高いカリ首が膣を擦りあげ外に捲られるくらいに引っ張り、挿れる時は子宮口まで押し込まれ、先端同士が激しくキスをし合う。あまりの衝撃に子宮も降りることなく司令官に突かれパクパクと亀頭を貪る。
「らめ、も、イクッ、イっちゃう!うーちゃんイグゥゥぅぅぅううううううう!!」
今までで一番のイキ顔を晒しながら盛大に絶頂する。股からは潮を吹き、痛いくらいに勃起したクリトリスが司令官の挿入に合わせて布団に擦られ強烈に絶頂を促す。
「ハッ……ハッ…………」
まるで犬のように舌丸出しで呼吸をする。快楽の影響で呼吸が上手く出来ず、軽い酸欠に陥っていた。息を吸おうにも口を開けば嬌声を垂れ流し酸素が入ってこない。体が痙攣する度にどこかしらでまた快感が生まれ、無限に絶頂から降りられない。そして止めに司令官の巨根から放たれる濃密な精子で限界を超える。
「ンンンンんんんぁぁぁぁあああ!!?!」
子宮内を精子が埋め尽くしお腹がどんどん膨らみ、軽い妊婦くらいまで膨らむ。常人から考えてみればあり得ない量の射精量だが、司令官曰く、三大欲求の一つが死んでいるため残りの2つが大きいらしい。実際、眠っている時は余程のことがない限り起きないし襲われた時は例えこちらが気絶しても私で性処理をしている。さり気なく私に負担がかからないようにしていることも確認済みだが。しばらく私の中に精子を注ぎ込むと余った精子をこそぎ落とす様にゆっくりと焦らしながら抜いていく。それを拒む様に膣内が締め付けるので余計に快楽が助長される。そしてヌチャッという音と共に私の中から司令官が抜け落ちた。下の口から司令官の証がドロドロとこぼれ落ちる感覚が気持ちよかった。
「…………もう一度言う。俺はお前を見捨てない」
気絶する直前、耳元に最後に聞こえてきたのは優しい司令官の呟き声だった。