乱交
主×花×主
主×りせ×主
完×主
完×雪
花×雪
雪×りせ
※変態特別捜査隊のプロローグです。
悠が見た官能白昼夢、それは……。
『5Pしませんか?』
この衝撃的なフレーズを、今年も訪れた稲羽市の路地裏で見つけた鳴上悠は、思わず目を奪われて立ち止まった。
商店街の裏道、薄汚れた雑居ビルの入口に、そのサインはキラキラと輝いていた。
裏通りに似つかわしくない電飾フィルムの看板。
それは、詳しい説明も何もないシンプルだが何か魂を揺さぶられる光を放つ。
事件から三年。
悠は都会へと戻って大学へ進学。
しかし、この三年の間、仲間たちとの絆が決して切れることはなかった。
夏休み、冬休み、春休み……、休暇の度に悠は稲羽市に戻って仲間たちとの再会を楽しんだ。
陽介はジュネス八十稲羽店の正社員に。
千枝は地元のカンフー道場で自らを鍛える日々。
雪子は天城屋旅館を立派に引き継ぐ若女将に。
完二は持ち前の器用さを生かし、造形作家を目指して修業中。
りせは芸能界に復帰してトップアイドルに。
そして直斗は、民間の特殊科学捜査研究所へ入り警察の良きパートナーとなっていた。
稲羽市在住組の四人はもちろん、悠の他に稲羽市から離れたりせと直斗も、悠の休暇に合わせては極力稲羽市を訪れるようにしていた。
それほどにまで、七人の結束は固く、信頼し合っていた。
だが、悠には実はそれ以上の結束が生まれていたのだ。
花村陽介。
彼との間の特殊な関係である。
* * * * *
「5P……、どういうことだ?」
悠は様々な思いに頭を巡らせた。
大学生になり今年成人、当然大人としての経験も積み始めた。
いや、元より天然ジゴロと呼ばれた悠が開花して活動し始めたわけなので、その数は生半可なものではない。
彼に泣かされた(あらゆる意味で)女性は、この一年で百人を下らないだろう。
それ故、この『5P』という単語には彼の魂を揺さぶるに十分な効果があったのだ。
「さすがの俺も、今まで3Pまでしか経験はない。乱交……というなら分かるが、敢えて五人に絞っているというところが妙な意味合いをそそる。今夜は陽介と会う約束だが、これは前哨戦にふさわしい運命の輪なのかもしれない」
意を決して、悠が雑居ビルへと入る。
問題の場所は地下一階。
恐る恐る暗い階段を下っていく悠。
そして、目の前に真っ赤な扉が現れ、その中心に大きく『5』という数字だけが描かれていた。
静かにドアを開け、室内へと入る悠。
そこには真っ白な壁だけがあり、その中心に四種の文字とともにボタンがその横に設えてあった。
♂4vs1♀
♂3vs2♀
♂2vs3♀
♂1vs4♀
「むう、そういうことか! 五人に絞った男女比を楽しむという趣向……。恐らくこのどれかを選び、横にあるボタンを押せば、セッティングされた男女の待つ部屋へ行けるというわけだな。……しかし微妙だな。男四人に女一人となると、確実に男二人はあぶれることになる。逆に男一人に女四人だと、イチモツの取り合いで試合にならないだろう。やはりここは三対二か二対三……。まともに考えるなら男三人の方が上下合わせて穴の数が間に合う。しかし、女三人というシチュエーションは相手の出方次第で予想外の展開になる可能性を秘めているとも言える。……これは……」
悩む悠。
しかし、やがて意を決して一つのボタンを押す。
ギィと開く隠し扉。
果たしてそこは、十五畳ほどの広い室内の全てがウォーターベッドと化している異質な空間だった。
「す、凄い……。こんな田舎町にこれほどの……」
驚きを隠せない悠、踊る心を抑えてベッド空間に足を踏み入れる。
「しかし、誰もいないというのはどういうことなんだ?」
と、いつの間にか悠の背後に二人の女性が陣取っていた。
「いらっしゃいませ」
「お待たせ!」
振り向いた悠の目の前にいたのは、誰であろう雪子とりせであった!
二人とも夏にふさわしい浴衣姿、その表情は既に戦闘モードに切り替わっている。
「な、何で……!?」
たじろぐ悠をよそに、二人は両サイドから悠に身体を擦りつけてくる。
「ゆっくり楽しみましょう?」
色気を増した雪子が悠を上目遣いで凝視する。
「悠センパイなら、私を満足させてくれるわよね~!?」
芸能界である意味揉まれたのか、りせも負けじと誘惑光線を発射。
何故に仲間たちがこんなところにいるのか?
それも妙に慣れた様子で絡んでくる。
疑問がつきないが、そこは『そっとしておく』精神を持ち合わせている悠、瞬間的に割り切って二人をグッと抱き寄せた。
「あん!」
甘えた声を発するりせ。
一方、雪子は恥ずかしそうに目を伏せる。
悠は、無言でまずはりせの唇を奪い、同時に雪子の胸へと左手を伸ばす。
絡み合う悠とりせの舌。
そしてリズミカルに悠の左指が浴衣の上から雪子の左乳首をつまんでいく。
「あ、あああ……」
雪子が思わず声を漏らす。
さすがは旅館の若女将、浴衣の下に下着などは当然付けていない。
りせの方はというと、濃厚なディープキスの傍ら、右手で悠のシャツのボタンを一つひとつはずしていく。
露わになった悠の胸元。
フッと悠の唇から離れたりせは、その悠の乳首へと唇を移動。
「ああ……!!」
思わず声を漏らす悠。
しかし、左指の動きは止まらない。
いつの間にか打ち合わせ部分から左手を滑り込ませ、雪子の右乳房を激しく揉みしだいている。
早くも腰砕けになる雪子。
悠はその浴衣を剥ぎ取りたい衝動に駆られながらも、自らの動きはりせの乳首キス攻撃に縛られている。
やがてりせは悠のズボンのベルトに手を掛け、慣れた手つきでバックルを外していく。
「(現役アイドルが俺の股間を。これは素直に身を任せたい……)」
ジッパーを下げ、手早い動きで悠のズボンを剥ぎ取ったりせは、真っ黒なボクサーブリーフの前開き部分から悠のモノを優しく取り出した。
だが、そんなことで怯む悠ではない。
逆に自由となった両手で雪子を抱き寄せると、勢い良いキスとともに雪子の帯を解いていく。
雪子のうなじ、鎖骨あたりへとキスの雨を降らせていく悠。
見事に性感帯を付き当てられた感のある雪子は、激しく身体を揺り動かす。
「あ……、いや……!!」
そして悠の下半身は、既にりせに支配されていた。
肉棒を中心に袋の辺りまで優しく撫で上げるりせは、徐々に硬度を増していく悠の分身を巧みに操っていく。
まさに百戦錬磨の経験を積んできた悠だったが、やはり身近な存在とのプレイは並の興奮度ではない。
雪子の胸に顔を埋めながら、りせに分身を弄ばれる感覚を存分に楽しむ。
と、そこへ全裸の男性が二人、目の前に現れた。
「悠……」
「先輩!」
ゆっくりと顔を上げた悠の目の前に立っていたのは、なんと陽介と完二だった!
驚きを隠せない悠だったが、立ちはだかる陽介と完二のイチモツもまた、既に75°の角度に立ち上がっていた。
そう、悠が押したボタンは『♂3vs2♀』だったのだ。
しかし、まさか相手が全員気の知れた仲間だなんて、さすがの悠も戸惑いを隠せなかった。
さらに悠を動揺させたのは、やはり陽介の存在だ。
陽介とはこの二年の間に、確かな身体の結びつきが生まれていた。
事件の時に既に芽生えていた愛情は、その後の再会で自然に確認し合うことができた。
それまで女性とのまぐわいしか知らなかった悠であったが、陽介を受け入れることは容易であった。
それは、悠の一つの核が花開いた瞬間であり、どんな女性よりも陽介を愛おしく包み込んでいくスタート地点であったのだ。
そして、当然今回の帰郷も、陽介とのまぐわいが中心目的であった。
それだけに、このシチュエーションでの陽介との顔合わせは予想だに出来なかった。
「よ、陽介……」
動揺は男の機能に即座に影響する。
それまでりせの口撃に強固となっていた悠のイチモツだったが、一瞬にして軟体動物のようになってしまった。
「ん~、悠センパ~イ! どーしたのよ~!」
不満顔のりせが、悠のイチモツをブンブンと上下左右に揺り動かす。
一方の雪子はというと、陽介に目配せするかのようにサインを送る。
「悠……。俺たちの愛は、こんなもんじゃ壊れないだろう?」
陽介は、自らの硬い肉棒をア然とする悠の口へと押し込んだ。
「ウグッ!」
続いて雪子は、完二に向かってウィンクする。
「完二君、来て」
「オ、オスッ!」
完二は雪子を押し倒し、はだけかけていた浴衣を完全に脱がしていく。
悠はというと、陽介の硬い肉棒の温かさを口中で感じながら、次第に自らの分身へも再び血液が漲ってきた。
「お、また勃ってきた勃ってきた! さっすが花村センパイ!」
硬く硬く反応していく悠の分身を再度咥え、激しくストロークしながら自ら帯を解いていくりせ。
「ぐ……、ふぐ、……は!」
陽介の肉棒から一瞬口を離す悠。
「……よ、陽介。い、いいのか、こんなこと……」
「へへっ。ここは性欲が支配する世界。新しい俺とお前を見つけて、もっと愛を深めるんだ……」
ガチガチに硬化したイチモツを携え、陽介は悠の口を今度はキスで塞ぎながら、両指で悠の乳首をコリコリといじめ始める。
「あ……!! あふ!!」
思わず声を漏らす悠。
しかし、陽介の舌がその発声をも許さない。
そして、前をはだけて胸が露わになったりせは、右手で悠のモノを、左手で陽介のモノをしごき始めた。
傍らでは、完二が既に雪子をバックから突きまくっている。
「あっ! あっ! あっ! あっ!」
リズミカルに揺れる雪子の乳房。
その艶めかしさを横目に入れた悠は、さらなる欲望を抑え切れなくなる。
いつの間にか陽介の舌は悠の乳首へと移動していた。
そして、りせの股間へも腕を伸ばしていく陽介。
「あん!」
りせの湿地帯を、陽介のしなやかな右指が襲う。
悠は、乳首を陽介に、ペニスをりせに委ねたまま、四つん這いになった雪子の胸元へと顔を潜り込ませる。
そして、雪子の胸を両手で揉みつつ、乳首を舌先で転がす。
「ああっ、いや~ん!」
「……う~ん、もうダメ!」
高ぶる欲情を抑え切れなくなったりせは、ピンクの浴衣を羽織ったまま立ち上がり、元々何も履いていなかった下半身を悠の突起物に合わせる。
悠のそそり立つペニスが、りせの中へとズブリズブリと入り込んでいく。
「あは……、はああああ~ん」
そのまま自らの腰を上下させるりせ。
「……にゃろう」
不敵な笑いとともに陽介は、立ち上がって悠の胸元に跨ぎ、自分のイチモツをりせの口に押し込んだ。
「あ、うぐ……」
りせの頭を掴み、激しく腰を動かす陽介。
その振動で、またりせの腰も電気を帯びたかのように小刻みに揺れ動く。
雪子の乳房越しに、悠が現状に気付く。
まさに今、りせを媒介にして自分と陽介が互いに突き合っているではないか!
新たな欲情に目覚めた悠は、徐に上半身を起こして、陽介のツルリとした尻に噛みついた。
「うひゃ!!」
素っ頓狂な声を上げた陽介が大きくのけぞると、りせの口からスポンと美しき斜塔が飛び出した。
勢いでりせも後ろに転がり落ちる。
ゆっくりと起き上った悠は、陽介を後ろから抱き締めて乳首を弄ぶ。
「お、お、お、おおおおお」
と、それを見た完二が雪子からマグナムを抜いて悠の背後へと近付く。
「……先輩。お、俺も混ぜてくれッスよ」
そう言った完二の手には、いつの間にかローションが!
陽介を弄ぶのに夢中になってしまっていた悠の尻の穴に、完二が素早くローションをあてがう。
「……な!」
巧みな手つきで、悠の入口を滑らかに滑らかにとほぐしていく完二。
ガクガクと膝を震わせる悠だったが、陽介への攻撃も決して止めない。
「あ……」
ほぼ全裸となっている雪子が、その光景を見て呟く。
「……始まってしまった。男の世界が」
「え?」
悠の感触がまだ残る股間をひくつかせながら、りせが雪子に寄り添う。
「ああなってしまえば、女は無力なものだわ。男と男のまぐわいに、女はある意味絶対に勝てない……」
「そんな……」
哀しげな表情を浮かべるりせ。
「でも……、だからと言って私たちが萎える必要はないのよ、りせちゃん」
艶やかな笑みを浮かべて、雪子はりせの股間へと指を伸ばす。
「……あ!」
既にドロドロのりせホールの中で、雪子のしなやかな指が踊り狂う。
「ゆ、雪子センパ……」
りせが雪子の両腕をガシッと掴んでブルブルと震える。
「感じやすいのね」
雪子は、そう言うとりせのうなじをベロ~リとひと舐め。
「あああああーーーーーーーーっ!!」
一方、完二は完全にほぐれた悠の入口にマグナムをあてがう。
「行きますよ、先輩!」
「か……、完二……」
グッとひと突きで挿入を果たす完二。
その勢いで悠の突起物もさらに角度を上げ、陽介の背中を刺激する。
「がっ……、悠! ダメだ、我慢できね~」
悠の腕力が緩んだのをいいことに、陽介は振り返って悠のモノめがけてしゃがみ込む。
そして悠の分身を頬張ると、唇と舌を巧みに使いながらストローク!
サンドイッチのように前から後ろから攻め立てられる悠、その表情は天国の一歩手前!
アヌスの中を完二が暴れまくり、ペニスは陽介の口中で爆発寸前だ!
「……い、いけない……、まだ……」
悠は修羅場をくぐった精神力で暴発を耐え、陽介の頭を強引に引き離す。
そして、ギラリとした眼差しで雪子を見る。
「……来い!」
既にりせを天国へと旅立たせた雪子は、その悠の目に惹かれてフラフラと近付く。
そして、硬度120%の悠様を、御馳走のように丁寧にその唇で包み込む。
「……そうか。次は天城か」
察知した陽介は、素早く雪子の背後に廻って腰を突き当てる。
陽介の分身が、雪子の中で躍動する!
ニヤッと笑う悠、雪子の頭を掴んでクッと腰を上向きにしてその分身を雪子の口中へ。
と、後ろからの完二の突き上げで悠のモノが雪子の喉元までグイグイと侵食していく!
「う、うぐぐぐぐ……」
苦しそうな雪子の下半身では、陽介がマッハの動きでピストンピストン!
「あ……、ダ、ダメだ」
「も、もう我慢できねー!!」
「……んむむ!」
完二が悠の中で激射!
そして、悠と陽介は互いに雪子から自らの分身を抜いて前へ突き出す!
バッと飛び散る白濁のしぶき!!
それは悠と陽介、互いの顔面に激しく乱れ飛んだ!
グタッと後ろへ倒れ込む完二。
その場にノックアウトされてしまった雪子。
その上に被さるように膝をつく陽介。
傍らでは、りせが安らかな表情でピクピク蠢いている。
「はあ、はあ、はあ、はあ……」
仁王立ちの悠。
陽介のエキスの流れを頬で感じながら、宙空を見上げて拳を握る。
「……よし!」
気がつくと、悠の周りには誰もいなかった。
だが、陽介の温もりは確かに顔面に残っている。
身なりを整え、そっと部屋から出る悠。
「今のは、夢……だったのか? それとも……」
この十数分の出来事を、改めて思い返す悠。
「いや、確かに俺は果てた。それだけは、言える」
真っ赤な扉を開いて暗い階段を昇り、外へと足を踏み出す悠。
「金は……、いらないんだな?」
* * * * *
陽介の部屋。
ベッドの上で並んで座っている悠と陽介。
「……白昼夢」
「何だって?」
「いや、何でもない。今日は、思いもかけないところで四人もの相手と一戦交えた」
「ほう? そりゃまた壮絶な戦いだったってわけだな?」
「ああ。……お前との前哨戦のつもりが、危うく力尽きるところだったよ」
「へへっ、じゃあダブルヘッダーは辛いか?」
「……まさか。本戦に臨む準備は万全だ」
悠から静かに陽介と唇を重ね合わせていき、とろけるような眼差しで互いに見つめ合う。
「試合……、開始だ」
そのままベッドに溶け込んでいく二人……。
* * * * *
『5』と書かれた真っ赤な扉の向こう側で、マーガレットによく似た女性がニコリと笑って口を開く。
「ここは潜在する禁断の性欲が現実となる場所。あなたは今日、一つの欲を満たしましたね。そこに満足はあったかしら? 理想はあったかしら? そして真実は……。明日も、ご来店を心よりお待ちしております」
* * * * *
スヤスヤと自らの腕の中で眠る陽介の髪を撫でながら、悠が呟く。
「明日は里中か、それとも禁断の直斗……。しかしやはり、陽介ははずせないな……」
(了)