~IS学園~
クラス代表が一夏に決まった。それは問題ない。むしろ勝者なのだから当然ともいえる。だが、セシリアと箒の二人が火花を散らすこの状況に、圭司は苦笑いを浮かべていた。
「なんで二人はここまで仲が悪いんだい?」
「それが俺にもわからなくて・・・・・・」
一夏も苦笑いで答える。さすが朴念仁といったところか。やはり、女の子の気持ちには疎いようだ
「……まったく、一夏君は鈍いね……」
「…何か言いました?」
「いや?なにも…」
あきれながらも笑みを見せる圭司
「ところであなたは誰ですの?一夏さんと親しいようですけれど……」
「ああ、俺は紫藤圭司。技術関連の方を今まで一夏君を指導してたんだ」
「そうでしたの……通りで一夏さんの動きがよかったはずですわ」
「まあ、戦闘関連は兄貴と箒ちゃんのおかげだけどね」
「そうでしたの……箒さんのおかげですの……」
ちょっと暗い感じで声を出すセシリア
「……ところで、うちの兄貴が来てないんだけど、箒ちゃん何か知らないかな?」
「いえ、私は何も……」
「そうか…どこでなにしてるんだか?」
そのころ大輔はと言うと・・・
「受付ってどこか知ってる?」
「まあ知ってはいるが……(待たせてるんだがな)」
なんだか知らない少女に絡まれていた
~時は少しさかのぼり、IS学園敷地内~
「う~む、少し遅れてしまったか」
アリーナへと小走りで向かう大輔。自身の仕事が長引いてしまった為であった。
「ちょっといい?」
「なんのようだ?」
ツインテールの少女に話しかけられ、静かな口調で答える大輔
「なによ、その態度」
「ああ、すまん。少し急いでいたものでな」
「まあいいわ。ねえあんた、受付ってどこか知ってる?」
「まあ、知ってはいるが…」
頭をかきながら答える大輔
「なによ?はっきりいいなさいよ」
「なにぶん、俺もここに赴任して短いんでな…地理をまだ覚え切れてはいなくてな…確か、アリーナの向こうが本校舎だったはずだから…丁度いいアリーナ付近までなら案内しよう。俺はアリーナに用があるんでな」
「そ、ならお言葉に甘えさせてもらうわ」
「そうか、じゃあ行こうかお嬢さん」
「お嬢さんじゃないわ。私は凰鈴音よ」
「俺は紫藤大輔だ。技術職員をやってる。よろしくな」
「こちらこそよろしく!」
そう言い、握手すると鈴を案内する大輔であった
~IS学園・アリーナゲート~
アリーナのゲートまで歩いてきた二人。ここまでに色々と話をしていた。
「1年で代表候補とは努力家なんだな…」
「そっちだって2ヶ月で資格を取るなんて凄いわよ」
「そうか?……と、ここがアリーナのゲートだ。この裏が本校舎になる」
「案内してくれてありがとね」
「なんの、俺も用があっただけだ。それにこれくらいのこと造作もない」
「そ、じゃあここでお別れね」
「ああ、じゃあな…」
そう言い鈴音と分かれる大輔。と、そこへ一夏と箒がやってくる
「あ、大輔さん!遅かったですね」
「ああ、すまない…仕事が長引いてな」
「いえ、そういうことなら構いませんよ。でも、大輔さんの指導がない分、箒に絞られましたよ…」
「フッ、そうか……篠ノ之、ありがとな」
「いえ、当然のことをしたまでです」
「まあな…クラス対抗戦も近いからな……」
その後も他愛もない談笑をしながら歩いていく三人。その様子を見ていた視線には気づかなかった
「一夏…誰なのよ、あの女…」
鈴音であった