~IS学園・寮の1室~
学園寮の一夏の部屋で自身のことを説明した大輔(ただし、要所を隠し、なぜ隠したのかだけであるが)は自分の部屋に戻っていた
「ふぅ…理解がよくて助かった…ま、何か隠していることは気づかれたが…まあいい…いつかは話すつもりだしな」
「俺もそのつもりだしね…ま、なんとかなるさ」
同じ部屋でそのことを聞いた圭司はため息混じりに言った
「まあな…しかし、一夏はトラブルに巻き込まれやすいことを踏まえると…いやな予感がするな…」
呟く大輔であった。それが、当たるとも知らずに
~それから何事もなく季節は移り、6月IS学園1年教室~
その日もいつものように掃除をしていた圭司だが、ふと教室に見知らぬ顔が入っていくのを見て首をかしげた
「転校生…しかも二人か…片方の感じがおかしいからこれはまた面倒なことになりそうだ」
呟く圭司であったがそのあとに平手打ちの音が響いたとき自身の予感が正しいことを確信したのであった
「(またトラブルっぽいな…一夏君は巻き込まれてないと良いけど)」
そんな思いも浮かんだがあとから聞こえた声に「またか」と感じていた
「なにすんだよ!!」
それは、一夏の声であったからだ。ため息をつくと作業に戻る圭司。しばらくするとそこへ一夏に手を引かれて、金髪の転校生が出てきた
「急ぐのは良いけど、あまり走ると注意されるよ」
「あ、はい!!」
そう言い走っていく一夏。走っている途中転校生が一夏に声をかけた
「今の人は誰かな?」
「あ、圭司さんのことか?この学園で働いてる用務員さんだよ。それより、急ごうぜ」
「う、うん…(あの人、僕のこと見てたような…まさかね)」
一方圭司も考え込んでいた
「(今の子…なんかおかしかったな?気のせいだと良いんだけど)」
そんなふうなことを考えながら掃除を再開する圭司であった
~IS学園・整備室~
大輔は整備室で自身のISの整備とデータ取りをしていた。自身がISが使えるとばれた実戦。実は絵里菜からそのデータのコピーを纏めるように要請されていたのである。
「……ふむ、一通りは終わったか…」
整備とデータのまとめを終えた大輔はふと、部屋の隅を見る。そこにはこの間の少女…名は更識簪というらしい…が作業をしていた。
「(また彼女は一人…か…)」
技術者という仕事の都合上、整備室によく足を運ぶ大輔は一応、お互いに名乗る程度にはなっていた。
「(更識…つまり、生徒会長の身内というわけか…通りでたまに様子を見に来るはずだ)」
そんなことを考えながら部屋を後にした大輔であったがそのうしろ姿を簪が見ていた
「(あの人は…なんであんなことを言ったんだろう?)」
そんなことを考える簪であった。
~IS学園・当直室~
「…そんなことがあったのか…全くあいつはトラブルに巻き込まれやすいな」
「あとから聞いた話だけど、叩いた子はドイツからの転入生らしいよ」
「ドイツか…もしかしたら千冬絡みか?」
「そうみたいだね」
ため息混じりに答える圭司
「……ところで、例の子…えっと簪さんだっけ?彼女はやっぱり一人で作業してるのかい?」
「ああ…今日も一人だった」
「そっか…なんか手伝えると良いんだけどな…」
呟く圭司に大輔が首を振る
「あの子の心はまだ閉じている…だから開くまで待つしかないさ」
「そうだね…」
肯定の返事を返す圭司。そして夜は更けていった