~IS学園・第三アリーナ~
いつものように特訓のためにアリーナに向かうとそこには一夏と転校生が待っていた。
「なんだ?転校生もいっしょなのか、一夏」
「はい、特訓に付き合ってくれるみたいで」
「そうか……」
そう言い転校生の方を向く大輔
「紫藤大輔だ、よろしくな」
「シャルル・デュノアです。よろしくお願いします」
そう言い頭を下げるシャルル
「ああ、こちらこそよろしく頼む」
笑みを見せたあと、表情が真剣なものに変わる
「さて、近接戦については今までの特訓の繰り返しになる。今からやるのは遠距離の対応についてだ…そこでまずは二人で軽く模擬戦をしてもらうが…いいな?」
「「はい!!」
「いい返事だ。そのあいだ俺は隅のほうで見ているからな」
そう言いアリーナの隅に行く大輔。そこでは箒や鈴にセシリアが既にいた
「フッ、モテモテだな一夏は…」
呟く大輔であったが二人が模擬戦を始めるとその様子を逐一観察する
「デュノアのは、第二世代のリヴァイヴのカスタムか…よい機体だな……それに銃火器をうまく使っている…」
実際、白式は間合いを詰められず、いいようにやられていた。瞬時加速で距離を詰めようとしても、その出鼻を潰されるからである。だが、一夏も負けてはいない。攻撃を予測し、ジリジリと距離を詰めるのである
「そこまで!!二人とも降りて来い」
二人に大声で呼びかけるとすぐさま降りてくる
「やはりと思っていたが、一夏は軌道が真っ直ぐすぎる。故に読まれる。もっとフェイントを入れるようにしろ」
「あ、はい!!」
「それとデュノア、お前の戦い方は特長的だが、理にかなっている。そこでだ。一夏に遠距離武装について教えてやってくれ」
「わかりました。行こう、一夏」
「ああ!」
そう言い再び上昇する一夏とシャルル。
「さてと、俺もやるか」
そう言うと自身のIS『金色夜叉』を展開し、二人に続いて上昇する
「あ、大輔さんも参加するんですか?」
それに気づき、声をかける一夏。それと同時にシャルルが驚いた様子でこちらを見る
「ああ…どうした?デュノア」
「えっと…あなたもISが使えるんですか?!」
「…そうだが、ああそうか…学外には来週まではまだ未発表だったな…驚かせたようだな」
「それは驚きますよ!世界で3例目なんて!!」
「(実は俺のほうが前なんだが)それもそうだな。さて、俺は俺の武装の確認をするから、少しはなれてやるがしっかりやれよ?」
「あ、はい!」
そう言い、離れると武装を展開する。それはライフルだが、弾丸を込めるマガジンの代わりにエネルギーカートリッジが付いていた。つまりエネルギー弾を撃ち出すライフルなのである。この武装は金色夜叉の中に最初からインストールされていたものである。二人から離れた場所で、ターゲット射撃を行っていると、ピットから漆黒のISが入ってくる。それはもう一人の転校生、ラウラ・ボーデヴィッヒの専用機であった。
「(あいつも訓練か?)」
そんな風に思っているとオープンチャンネルで声が響いた。その内容は自分と戦えと言うものであった
「無茶苦茶だな」
呟く大輔であったがラウラが一夏に向けて砲身を展開した瞬間、舌打ちとも瞬時加速して二人の元に向かう。そして、実弾砲が放たれるとその砲弾を左腕のシールドで弾き飛ばした。
「誰だキサマは?」
「IS学園技術職員、紫藤大輔…世界で三例目の男性装者さ」
「三例目だと?まあいい、なぜ邪魔をする?」
「俺はここの職員だ。周囲の状況も見えないような行動は慎んでもらおう」
にらみ合う両者だったが、担当の教員の声がアリーナに響くと同時にラウラは去って行った
「また、面倒なことになりそうだ」
その後姿を見ながら呟く大輔であった
これまで開示された金色夜叉の情報
・IS用近接ブレード零式『ガーベラ・ストレート』…IS用の刀で特殊合金製
・エナジーライフル…高出力携行ブラスターライフルでカートリッジ式。装弾数は10発
・近接用サブマシンガン…小型のサブマシンガンで2丁腰に携行している
・大型多層シールド…表面にコーティング処理がされた多層構造の盾