~IS学園・廊下~
「うん?あれは一夏か……その向こうからも声がするな」
ラウラの件で頭を抱えていた大輔が歩いていると一夏が前にいたので声をかけようとするが、その向こうから声がしていたのでそれに意識を向ける
「(この声はラウラと千冬さんか……)」
会話の内容はラウラが千冬の現状に対する不満をぶちまけているようだ。だがその言葉は自分が選ばれているというような独りよがりの言葉であった。
「(ハァ……あのタイプは思い込むと面倒だからな)」
そんなことを考えていると話が終わったようで、ラウラが立ち去る。
「そこの二人、盗み聞きは感心しないな」
「ヤベ…って二人?」
「気づいていたか……」
二人ともに気づいていた千冬に対し一夏は大輔に気づいていなかったようだ。
「大輔さん?いつの間に」
「さっきな…それよりさっさと行かないと授業に遅れるぞ」
「あ、そうっすね!失礼します!!」
「急げよ若人!」
そう言い立ち去る一夏を見送る大輔に千冬は声をかける
「しかし、お前が盗み聞きとはな……なんのつもりだ?」
「たまたまだ……ただ、ラウラの言い分が気になるがな……」
「……お前も同じ考えなのか?」
「そういうわけじゃないさ……ただ、お前にはお前なりの理由があってここにいるのにあいつは理解できていないってのが気に食わんのさ」
「そうか…」
「さて、俺は行くよ。またな」
そう言い立ち去る大輔であったが千冬は少し考えた後、同じく立ち去った
~放課後・第三アリーナ~
特訓のために第三アリーナに向かう大輔だったがふとアリーナの方から騒ぎが聞こえる。
「模擬戦か?しかし、様子がおかしいな」
急ぎ足でアリーナに向かうとそこでは一方的な蹂躙が始まっていた。セシリアと鈴、二人を相手取り、ラウラが戦っていたのであるが…セシリアの捨て身の攻撃すら耐え切り、ラウラは一方的に二人を嬲っていたのである……
「馬鹿者が!!」
ISを纏い、割って入ろうとしたとき観客席のシールドが破壊される。一夏が零落白夜により切り裂いたのだ。そして、そのままラウラに向かって突撃して行った。
「あほが…直線的過ぎる!」
かわしもせず、動きが止められる一夏
「あれがAICか…搭載されているとは聞いていたがあれほどとはな……」
肩の大型カノンが一夏に向けられるが、そこにシャルルが弾幕を張りながら割ってはいる。一夏はその隙にセシリアと鈴を連れて瞬時加速ではなれた。
「さすがに傍観は出来んな!!」
エナジーライフルを形成し構える。しかし、シャルルとラウラ、二人の間に入ったのは千冬であった。生身にIS用のブレードで乱入した千冬によって、その場は納められた。ISを解除した大輔もその手際に感心しながら、その場を後にした
~その夜IS学園・一夏の部屋の前~
「一夏…少しいいか?」
一夏の部屋に向かった大輔は部屋の前で一夏に声をかける
「はい、なんですか?」
「先ほどの太刀筋は少しまずかったと思うぞ」
「それは……」
「確かにあの場面はキレても仕方ないが…それで太刀筋を鈍らせては勝てるものも勝てんぞ……」
「わかってますけど……でも!」
「訝る気持ちはわかる…だから勝て!アイツにボーデヴィッヒにな」
「あ・・・はい!!」
「特訓はこれからもっと厳しくなるぞ…覚悟しておけ!!」
そう言い立ち去る大輔であった。