~IS学園アリーナ・ピット~
ISを解除し、ピットに戻った大輔と圭司。ピットには千冬の姿があった。
「すまんな、織斑。勝手に戦闘して…」
「構わないさ。おかげで被害は最小限に収まったからな」
「そうか……」
「ところで、あの有人機に乗っていた人物とは知り合いか?」
問いかける千冬に対し、大輔は首を振る
「いや、名前しか聞いたことはないが組織での実験体の中でトップクラスの実力を持っているらしい」
「身のこなしから中々の実力と見ていたがそこまでか…」
「ああ……しかもアイツは全くやる気ではなかった。俺たちを攻撃できたはずなのにしなかったのが証拠だ」
「確かにな……」
「さて、俺達は機体の調整があるから、失礼する」
「あとは報告書は出しておけよ?」
「わかっているさ…」
そう言い、その場を後にする大輔と圭司であった。二人を見送り、千冬は一人呟く
「この件もお前が関わってるんじゃないよな?束…」
~IS学園・整備室~
大輔は整備室に向かっていた。今回の戦闘のデータも含めて、機体を調節する為である。その横には圭司の姿もあった。
「やはりこの機体はまだ未調整の部分が多いな…」
「そうだね。特にエネルギー兵器とスラスター類の調整がまだ甘い部分があるし……」
「…封印されている単一仕様能力とそれを利用した武装か……」
「うん。たぶんこれは意図的に封印されている…と思うんだ。恐らく経験をある程度積んでから封印が解けるようにね」
そう、二人の機体にはいくつかの機構が封印されているのである。機構の詳細は判明してはいないが、強力であることは確かであった。
「これは、パッケージと頼まれた改造案の設計を早めないといけないかな?」
「だろうな……」
二人は真剣な表情で考え込みながらも作業を進めていった。
~企業連合・格納庫~
一方、その頃企業連合の格納庫では01が調整をしていた。
「調子はどう?01」
白衣の研究者が声をかける。
「上々よ。機体の調整とデータ取りも出来たからね」
01は笑みを浮かべながら答える。そう彼女の目的は最初からVTシステムではなく機体のデータ収集だったのだ。
「そう。よかったわ…紅夜叉の調整も出来てるみたいね」
「ええ、あの子達の戦闘データが役に立ったわ。これなら無人機にもフィードバックできそうよ」
「それはよかった。……そうそう、02の機体の調整も終わったわよ」
「本当?!それはよかったわ!!」
屈託のない美しい笑みを見せる01。一体02とは誰なのか?そしてその力は?なぞは深まるばかりであった