~IS学園医務室前・廊下~
ISの整備を終え、大輔が医務室に向かうと医務室の中から千冬が出てくる。
「よう、ボーデヴィッヒは目を覚ましたのか?」
「ああ……お前も気になってきたのか?」
「まあな……少し話があってな」
「そうか……私は職員室に戻るから報告書は明日までに出してくれ」
「わかった……」
大輔が返答すると千冬は職員室に戻っていった。それを見送り、医務室のドアをたたく。
「入るぞ?いいか?」
「ああ…」
返答を聞くと医務室に入る大輔。ラウラはベッドの上で上半身を起こしていた。
「ボーデヴィッヒ、調子はどうだ?」
「そこまでよくはない……」
「そうか…ところで、一夏から強さを感じたか?」
「ああ…それまで私が描いていた強さとは違う強さだった……あれも強さの形なんだなと思い知らされた……」
「そうか…違う点を感じられたんならよかった……アイツは心が真っ直ぐだから鍛えがいがあるんだ……」
「じゃあ、一夏を鍛えたのは……」
「まあ、俺ってことになるな…」
「そう、か……ところで、一夏が私をここに運び込んだあと襲撃があったらしいが……」
「俺たちが迎撃して、何とか撤退してもらったよ……ただ、まだまだ強さが足りないって確認させられたがな」
呟くように静かな口調でいう大輔。ラウラもそれを静かに聞く
「…一つ伝えておかなければならないことがある…」
静かに口を開く大輔
「襲ってきた奴は、お前と同じ遺伝子操作で産み出された人間だ」
「っ!?…調べたのか?私について……」
「まあな……そしてこれが重要なんだが…襲撃者の所属している組織には同じように遺伝子操作で産み出された人間がいる」
「なんだと?!…それほどの組織が……」
「ああ…俺と弟はそいつらと戦う為にここにいる…」
「そう…なのか…だが、なぜ私にそのことを教えたんだ?」
「それは簡単さ。お前にも迫る脅威は教えておかないとフェアじゃないからな」
笑みを浮かべる大輔。それに呆気にとられるラウラであった
「変だと思うだろうが…俺はそういう人間なんだ…ああ、そうだ。あと、これは個人的なことなんだが……お前も一夏と一緒に鍛えてみないか?」
「……どういうことだ?」
「なに、お前が気に入っただけだ。真っ直ぐな意思と土台を持っている。それに、お前も二度とあんなシステムに飲まれたくはないだろう?」
「ッ……!!」
「だから心と意思を鍛えろ……それもまた強さだからな……」
そう言いドアに手をかける大輔
「…なぜ私にそんなことを?」
「………昔の俺に似ているからさ…」
そう言い部屋を後にする大輔であった
~その夜・IS学園寮~
「…………」
大輔は昔の事を思い出していた。がむしゃらに訓練を繰り返し、ただ強くなろうとしていた。弟を守れるのは自分だけだと言い聞かせながらだ。だが、いつからだろう?どこかむなしく感じていたのは……その時だ。レイナに気づかされたのは。自分の弱さと心の大事さを……
「俺は姉さんのように導けるだろうか?……」
そんなことを考えながら眠りについた
~翌日・1組教室~
たまたま、教室の前を通りがかった大輔。すると鈴が教室に飛び込んでいくのが見えたので嫌な予感がしてかける
「またトラブルか?!」
そう言い後ろのドアから教室に入るとちょうど鈴の衝撃砲をラウラがAICで止めていた。
「(ボーデヴィッヒが一夏をかばったのか?)」
そんなことを考えているとラウラが一夏の唇を奪ったのだ
「お、お前を私の嫁にする!!」
ラウラの声が響き、一夏の場違いな突っ込みが入った後、ラウラは大輔を見つけるとこう言った
「あ、師匠!!」
「え、俺…か?」
「はい!!日本では教えをこう人物を師匠と言うと教わりましたので!!」
「そ、そうか……」
それもいいか…そんなことを考えながら頭をかく大輔であった。……ちなみに一夏は箒やシャルから制裁を受けていたが、いつものことと無視していた