~IS学園・寮の自室~
『そんなことがあったのね』
ISを利用した通信で絵里奈に報告した圭司は簪のことを話していた
『更識の妹…確かに優秀な姉と比べられているけど、彼女も十分優秀な人物だと思ってるわ…』
「僕もそう思うよ…彼女は十分優秀だ…少なくとも僕から見たらね」
『けど周りはそう見なかった…だから、彼女はコンプレックスを感じている…優秀な姉にね』
「まったく、面倒なもんだね……」
やれやれといった様子で首を振る圭司…
「とりあえず現状の報告は以上……あ、そうだ」
『なにかあるの?』
「いや、兄が頼んだこと…本当にいいのかなって?」
『別にいいわ。あれくらいのことはね』
圭司が気にしていたのは定時報告の際に大輔が頼んだことであった。内容は簪に技術提供する為の許可とシャルロットの卒業後の保護等(さらにシャルロットの機体の改造許可)についてである。絵里奈は上層部から許可を何とかとってくれたのだ。
『誰だって、困ってる子は助けてあげたいからね』
「それもそうか…とりあえず、報告は以上です」
『わかったわ。また何かあったら報告してちょうだい』
「了解です」
そういって通信を切る圭司
「ちょっと無茶させちゃったけど仕方ないか…さてと…」
再び通信を開く圭司。
『はい、何ですか?』
通信に出たのはシャルロットである。
「君の処遇等をこちらで手をまわしておいたから…その報告さ」
『それってどういう?』
困惑するシャルロット
「なに、お節介な兄貴と知り合いのお姉さんがいてね…その人の計らいで日本政府が君の身柄を保護することになった…ただし、条件付きだけどね」
『条件ですか?』
「今回、君が行おうとしたことを公表しないこと…それについてフランス政府とデュノア社を追及しないこと…これが条件となった」
『そう…ですか…』
少しうつむくシャルロット
「そんな顔しないで…大丈夫さ…向こうが何かして来たら…容赦する気はないしね…」
笑みを浮かべる圭司。
「これは、俺たちの善意だから…気にしないでくれ」
『……ですけど……』
「それに、君にはあることを手伝ってもらわないといけないしね」
『あること…ですか?』
「俺たちの任務のサポートを君に頼みたいんだ」
真剣な口調で圭司は言う
『サポート…』
「それを代価にしてると思えば、少しは気が重くないんじゃない?」
『そうですね』
「詳しいことはあとで直接話すことにして…君は今度の休みのデートについて気にしたら?」
『どうして、そのことを!?』
「一夏君が相談してきてね…その流れさ」
『そうですか……////』
少し恥ずかしがるシャルロット
「まぁ、頑張りなよ…チャンスなんだからね」
笑みを見せ、そう言って通信を切る圭司。
「さてと、作業しに行きますか…臨海学校までに仕上げないとね…」
呟き、部屋を後にする圭司であった