~IS学園~
「君が織斑君か……ISを動かせる男性としてニュースになっていたな……確か、特例で入学を許されたとか…」
「まあ、そうなんですよ」
二人は歩きながら話している
「ふむ…結構不安もあるだろ?」
「ええ、でも紫藤さんと会えたおかげで少しは不安が無くなりました!…ところで紫藤さんはどうしてここに?職員になったって言ってましたけど…」
「ああ、弟と二人揃ってISの技術系で資格をとってな…それで、俺はたまたまここを受けたら採用されたんだ…」
「それって凄いことですよね!?」
驚いたように声をあげる
「まあ、そうなるな…」
「…って弟と二人揃って?弟さんがいるんですか?」
「ああ、いつか会えるさ。それより、早く教室に行ったほうがいいぞ」
「あ、はい!それじゃあ、失礼します」
そう言い教室に向かう一夏。
「あれが織斑一夏か…礼儀正しい、いい少年だ」
笑みを見せ、職員室へと向かう大輔であった。
~一方その頃圭司は~
「(…こうなるだろうとは思ってたけど……ここまでとはね)」
大輔とは違い先に職員室前に着いたスーツ姿の圭司だが、生徒の注目を集めていた。それもそうである。18歳と言う自分たちと同じくらいの年代の男性が職員それも用務員の面接を受け、合格したのだから。
「(あの用務員の人もいろいろとありそうだったけどいい人だったな。親代わりをなくしたって言ったらすぐに雇ってくれた)」
「いいことがあったようだな」
笑みを浮かべていると、そこに大輔がやってくる
「遅いじゃないか。って、そっちも良いことあったみたいだね」
「まあな…さて、入るとしようか?」
「ああ……」
そう言い、ドアをノックしようとすると扉が開き、眼鏡の女性が出てきた。
「あ、すみません…」
そう言い素早く退く圭司。彼女は二人を見ると問いかける
「いえ、こちらこそすみません。…ところでなにか職員室に御用がおありですか?」
「ええ、まあ…今日からここに勤めることになりましたのでご挨拶に」
「ああ!あなたがたが今朝職員会議で話に出ていた新任の人たちですね?」
「ええ、よろしくお願いします」
そう言い礼をする圭司と大輔の二人。すると彼女も礼を返してくれた
「ところで、急いでるようでしたが…大丈夫ですか?」
「あっ!すみません。それではこれで……」
そう言うと彼女は急ぎ足で去っていった。彼女が去っていったのを見送ると職員室に入る
「「失礼します」」
丁寧に挨拶して入ると軽く自己紹介をし、それぞれの職場へと向かった。大輔は整備室へ、圭司は宿直室に向かった。
~新藤家~
「…はい、上手く二人とも入れたようです」
携帯で政府に連絡をしている絵里菜。彼女は二人のサポート兼上司として報告を受け、それを自らの上司に連絡していた。彼女は携帯を切ると、書類を書き始めた。それは組織についてであった。一通り打ち込む絵里菜。だが、表情は硬かった。何故なら、ある情報をつかんでいたからだ。それは、組織のマークしていた施設が爆発したと言うものである。これにより奴らの動きを知るのが難しくなったからだ。
「全く、規模大きすぎ…これじゃあ、対処がしにくいわね…」
呟くように言う絵里菜。それは彼らが話してくれたことと、これまでのデータが裏づけとなった不安であった。