~IS学園・演習場~
「おそいな……」
木刀を2本持って、先に来ていた大輔は圭司達を待っていた
「すまない、話し込んでたから遅くなったかな?」
「いや、構わんよ…」
遅れてやってきた圭司たちに静かな口調で言う大輔
「よう、織斑。入学式以来だな。で、そちらのお嬢さんが篠ノ之箒だな?紫藤大輔だ。よろしくな」
「私の名前を知っているんですか?」
「ああ、圭司に聞いた」
「そうですか……」
「…まあ、そんなことはおいといて、練習を始めよう」
真剣な目つきになる大輔
「はい!!」
礼儀正しく答える一夏である。それから四人は訓練を始めた。まず行ったのは大輔の一撃を木刀で受けると言うものであったのだが、その一撃を受けるのが一苦労であった。なぜなら鍛えられた大輔の一撃を受けるのは並大抵のことではないからだ。
「そこぉ!!」
「っっ!!」
鋭く打ち込まれる一撃を何とか捌いていく一夏
「もっと速く、もっと速くだ!!」
そう言いスピードを上げる大輔
「は、はい!!」
それに何とか対応する一夏である
「この訓練には何の意味が……」
問いかける箒
「そりゃあ、反応速度と近接戦闘のカンを鍛える為だよ。一夏君は剣術をやってた感じがするからね。いくらIS戦闘だって言っても戦闘するのは人間だし、カンや攻撃への反応も必要だしね」
「そうですか…」
丁寧に答える圭司
「ま、ISがない現状での鍛え方さ。それに、相手が遠距離型っぽいから付け焼刃だけどね。それでも、何もしないよりはマシだろ?」
「そうですけど……」
「しかし、君もいい子だね。ここに来るまでに説教したとはいえ、口調もきちっとしてくれたし」
「いえ…年上にはきちんとした言葉使いをしないといけませんから」
「…ところで、君も機体はないみたいだけど、もしかして似たような練習をするつもりだったかな?」
「ええ、まあ…」
「じゃあ、君から見て織斑君はどう見える?」
「…必死に食らい付いてるように見えます」
「そうだね。彼はまだまだだ…だけど、磨けばいいものがあるとおもうな」
「そうですか?」
笑みを見せる圭司に問いかける箒
「ああ、彼には誰かを守れるようになりたいって意思がある。だから、それを力に変えることが出来れば、彼は強くなるよ。それは君がよくわかってるはずだ・・・」
「はい……」
しばらく訓練を続けたあと、技術面でも圭司が講義を行い、そのあと再び訓練と言うのが決闘の日まで続いた
~決闘当日~
決闘当日…大輔はハンガーに足を運んだ。
「織斑…!」
「大輔さん!!」
そこには届いたばかりのIS…白式を纏った一夏の姿があった
「相手が相手だ。締まっていけよ…」
「ありがとうございます!」
「っと時間のようだ…」
そう言いハンガーの隅に行く大輔。
「勝って見せろ…織斑!」
「はい!!」
一夏のISがハンガーを出た後、千冬に声をかけられる
「勝って見せろ…とは無茶を言うじゃないか」
「無茶とは思わんよ…少なくとも食らい付くくらいはやってくれるさ」
「そうか…」
そして試合が始まった
「逃げなかったことは賞賛に値しますわ!なにやらこそこそとやっていたようですが、わたくしにはかないませんわよ」
オルコットがあざけるように言うが一夏は反応せず、ブレードを構える。練習最終日、大輔が言った言葉があった。
「(どんな困難も切り開くものだ…っか)よし!!」
ブーストを吹かし、距離を詰めにかかる一夏。オルコットはビットを展開し、射撃してくる…しかし当たらない。正確には予測して避けているのだ。大輔によってあらゆる角度からの攻撃になれた一夏には造作もないことであった。
「(ビットを使うとき集中が必要なのも圭司さんに教えてもらったとおりだ)」
圭司はセシリアのデータからビットとライフルの同時操作が出来ないことをあらかじめ教えておいたのである。そのため、一夏はビットの攻撃を避けることに集中できたのだ。
「なぜ当たりませんの!?」
「予測してるからさ!!」
あせるセシリアにビットを落としながら接近する一夏。しかし、近距離まで近づいたところでミサイルが直撃する
「ああ!?」
悲痛な声をあげる箒。だが、大輔は笑っていた
「やっとか……」
そこには一次移行を終え、白い姿となった白式の姿があった。驚くセシリア。それは一次移行もまだの機体に良い様にされていたということだからだ。その隙に一気に飛び込んだ一夏
「さあ、ぶった斬れ!織斑ぁぁ!!」
「懐に飛び込んだら・・・・・・ぶった斬る!!」
大輔の教えどおりに斬撃を叩き込む。その威力は一次移行と同時に発言した単一仕様能力『零落白夜』もあいまって一撃でセシリアのシールドエネルギーをゼロにしたのだ。エネルギーがなくなり、また、一撃の衝撃によって気絶したセシリアを抱え降り立つ一夏
『勝者!織斑一夏!!」
試合終了の宣言がこだました
次回、ついに組織が動きます