ログレス王国 今でこそ平和なその国はかつて千年戦争と呼ばれた魔物との大戦争があった土地だ。
ゴブリンやオーガが蹂躙し、狼型の魔物が辺りを駆け抜け、空には灼熱の炎を吐く龍が舞っていた。
絶望と混沌の時代の中立ち上がったのは、かの英雄王 アーサーペンドラゴン一世であった。 女神アイギスの加護を受け仲間と共に魔物達と戦いついに魔物を封印したのだった。
時は流れ現在。 荒れ果てた街も発展を遂げ豊かな暮らしを送るようになっていた。
だからこそ誰も知る由も無かったのだ。 魔物の脅威が再び迫っていることに。
ログレス王国の中心部に存在するキャメロット城の中庭に寝転がる二つの影があった。
「王子、いいんですかい?またケイティの姉さんに怒られますよ?」
「良いんだよ。 こんな天気の良い日に座学なんてもったいないじゃないか。 こんな日は外で気持ちよく昼寝をするに限る。」
茶髪の青年ーユリアンが黒髪の少年 (歳は19くらいだろうか?)に話しかける。
彼こそがこの国の王子アーサーペンドラゴン二十一世なのだ。
「ケイティは真面目すぎるんだよ。 あのままだったら間違い無く婚期逃すな」
「王子もずいぶん言いますね~」
ユリアンと王子は 戦術官ケイティの戦術講義をサボって剣術の稽古をしていたのだ。 今は休憩のため木陰で横になっているのだった。
「へー 誰が婚期を逃すんですか?」
「ケイティだよ…あんなに堅物だt…
そこまで言って初めて気がついた。今この場には俺とユリアンしかいないはずだ。 ならこの声は…
「すいません王子! 俺は部下たちの稽古見てきますんで失礼します!!!」
ユリアンはあっという間にどこかへ行ってしまった。
「さて王子。 講義をさぼったからには覚悟は出来ていますよね。」
満面の笑み(ただし目は笑っていない)で立っていたのは他でもないケイティだった。ピンクがかった金髪になかなかにグラマラスな体型。 そこに美人ときたら普通ならとっくに結婚の話など出ていてもおかしくないのだが、どうにも性格が真面目すぎるのだ。
一言で言うなら堅物。
などと現実逃避をしていると
「今日と言う今日は逃がしませんよ!!」
あれ、おかしいな。ケイティの後ろに修羅が見える。
まあ、俺も何の策も無しにサボった訳じゃないさ。
「あ、あ~ヘルプミー」
高らかに叫ぶと近くの建物の上から一本のロープが垂れてきた。 それを右手でつかむと、
「悪いねケイティ~」
スルスルとロープは上に引っ張り上げられた。
そこにいたのは、
「あんたって結構大胆だな」
オレンジがかった金髪に紫のマントがトレードマークのキュテリだ。 元々は怪盗だった彼女だが、とある一件を境に王室専属の遺跡調査員になったのだ。
「ありがとうな キュテリ。ケイティがうるさくて」
ポンポンとキュテリの頭に手を載せて撫でてやる。
「なっ!!」
顔を真っ赤にして後ろに飛び退く。 しかし俺が笑っているのを見ると、
「あ、あんた 私が恥ずかしがるのを楽しんでるだろ!!」
あれまバレたか。 とそこへ更に人が来た。
「やっぱりここにいましたか王子。 国王がお呼びですよ。」
鴟尾深色の髪の少女 彼女の名前はソーマちゃん。
元は侍女見習いとして来たのだが 両親が狩人ということもあって弓の扱いがとても上手く今年から弓兵になった 妹みたいな娘だ。
「ソーマちゃん サンキュー 直ぐに向かうわ」
タイミングが良かった。これでケイティの説教からは逃げられる。
親父の部屋へ向かう途中東の空が目に入ったのだ、薄暗く曇り、雷雲が近づいてきていた。
嵐はもうすぐそこまで来ていたのだ。
このサイトに殆ど無かったので投稿してみました。
王子は月下の花嫁とは違い野獣王子です。
前半は仲間集めを重視するつもりなのでエロシーンは中盤以降になりそうです。
駄文ですが感想 評価などお待ちしております。