ハイスクールD×D 日常謳歌のファントム 番外編 作:二重世界
「この部屋は何なのでしょうか?聖なる力が働いているようですが」
子作り部屋に入ったところでガブリエルが周りを見渡しながら不思議そうな顔をする。
実物を見たことがないのか。意外だな。
まぁ、それでも名前ぐらいは聞いたことあるだろう。
「子作り部屋だ」
「子作り部屋……」
俺が答えるとガブリエルが顔を真っ赤にする。反応が純情で可愛らしい。
だからこそ、これからの行為が楽しみだ。
「知っているだろ?天使がエロいことをしても堕天しない部屋だ」
「そ、それは一応知っていますけど何で私をこの部屋に……」
「ガブリエルの相談に答えるためだ」
「……え~と、意味がよく分からないのですけど。私の相談とこの部屋に何の関係が?」
俺の意図が分からないのか困った表情を浮かべるガブリエル。
これで意味が分からないということは本当にガブリエルはその手の知識がないんだな。だから余計に妄想が暴走して厄介なことになっているのか。
とはいえ性知識を教えればいいという問題でもない。むしろ、中途半端な性知識は状況を悪化させるだけだ(これはガブリエルにとって、という意味で俺からしたらそれはそれで面白い)。
「簡単に言うとガブリエルの不調の理由が欲情だからだ」
「……浴場?お風呂と私に何の関係があるのですか?」
「…………」
ガブリエルが不思議そうに首を傾げたので、俺は思わず絶句する。
……え?今の本気で言っているのか?誤魔化しているようには見えないが。
ガブリエルが天然だとは知ってはいたが、まさかここまでとは……。欲情という言葉を知らないとは思えないし。
単純にそういう発想がないのか?住む世界が違い過ぎるな。
とりあえず小さな声で「違う」とツッコむ。
「欲情とはエロい気持ちになるということだ」
「……エ、エロい気持ちというのは具体的にどういう意味でしょうか……?」
恥ずかしそうに頬を赤めながらも真剣な様子でガブリエルが聞いてくる。
その苛めがいのある表情に俺のズボンはすでに膨らんできている。
ヤバいな。イリナと同じで天然でエロいぞ。……最後までちゃんと理性を保てるか心配だ。
下手なことをしたら天界から敵視される恐れがあるから注意しないと。
「その説明をする前に服を脱いでくれ」
「分かりました。……って、何で服を脱がないといけないんですか!?」
医者が診察する時みたいに自然に言ったので理解するのが遅れたようだがガブリエルは服に手をかけたところで気付く。
「そりゃ、今からエロいことをするからだろ」
「だから、それはどういうことをするのでしょうか?」
「そう言われても説明が難しいんだよな。色々なプレイがあるし」
俺は頭を掻きながら言う。
改めて聞かれるとHの説明って難しいな。知識はあっても、それを知らない相手にどうやって伝えればいいか分からない。胸を揉むとか俺の息子を中にぶち込むとか、行為の説明をするのは簡単だがイメージしづらいだろうし。
ていうか、よく考えたらプレイの内容ぐらいはイリナから聞いていてもおかしくない。
「……う~ん。人によっては純粋だったり、いかがわしかったりするんだが。というより大半はいかがわしいな。まぁ、一言で言うと気持ち良いことだな」
「気持ち良い……ですか。確かにイリナちゃんもそんなことを幸せそうに言っていました」
その姿は容易に想像できる。最近のイリナの浮かれっぷりは凄いからな。
イリナの幸せは俺の幸せだから文句を言うつもりはないが人に話すのだけはやめてくれ。恥ずかしい。
「……だから私もその気持ちを知りたくなったのかもしれません」
その時のイリナの様子を思い出しているのかガブリエルが染々とした表情をする。まさに天使といった雰囲気だ。
まぁ、すぐにそんなものは消えるだろうけど。
「そうか。とりあえず、こういうのは口で説明するよりも実際に体験した方が分かりやすい。百分は一見にしかずだ」
「それは分かるんですけど……やっぱり脱がないと駄目ですか?」
ガブリエルが困ったように上目遣いで見てくる。
ぐっ……、何て破壊力だ。老若男女問わず魅了する可愛さと美しさを兼ね備えている。
ガブリエルが原因で堕ちた天使が大量にいるというのも頷ける話だ。
「そうだな。脱がなくてヤれるが、脱いだ方がヤりやすい。服が汚れても困るし」
「……でも、男性に裸を見られるのは初めてですし、その……。他の方法はないんですか?」
「他の方法ねぇ……。俺には思い付かないな」
とりあえず腕を組んで考えるふりをする。
そんな方法があるとは思えないが。仮にあったとしても、よっぽど面白い方法じゃないとしない。
「うぅ……」
ガブリエルがどうしたらいいか分からず唸る。可愛いのはいいけど、そろそろ焦れったい。
俺は元々、我慢強いタイプじゃないからな。早く決めてほしい。
「感情というのは発散するのが一番だ。怒りとかでもそうだが溜めるのは精神に悪い」
「……そういうものですか」
「そういうものだ。エロい感情はエロいことをしてスッキリするのが一番手っ取り早い」
俺は溜めたことがないからよく分からないけど。
でも感情を溜めすぎた結果、限界に達して犯罪や自殺をする人間もいる。発散するのが一番というのは間違いないだろう。
「まぁ、いきなりのことで恥ずかしいだろうから、ゆっくり考えろ」
この後、用事がないわけじゃないけど大した内容じゃないキャンセルでいいだろ。
四大セラフのガブリエルを抱けるという貴重な体験なんだ。恋人関連以外なら全部断れるけど。
一応、ガブリエルが迷っている間に連絡ぐらいはしておくか。
「でも、早めに覚悟を決めてくれよ。そうしないと手遅れになって堕天するかもしれないからな」
「……そんなに今の私は追い込まれているのですか?」
予想していなかった言葉にガブリエルから照れが消えて少し不安そうな表情になる。
俺としては軽いジョークのつもりで言ったんだけど、このガブリエルの反応は当たり前といえば当たり前か。ガブリエルが堕ちたらグリゴリ的には嬉しいけど、天界的には大問題だからな。
……ここは必要以上に追い込んでガブリエルが逃げられないようにするか。初めから逃がすつもりはないけど、本人の意思に反したくないからな。
「さぁ?詳しいことは分からないけど堕天しかけたことがあるんだろ?だったら今日にでも堕ちる可能性があると思っただけだ」
俺はわざと曖昧な言葉を使う。状況がよく分からないというのが一番怖いからな。
具体的なことが分からないというのも理由の一つだが。
ガブリエルは少し考えると覚悟を決めたかのように言葉を発する。
「……分かりました」
「いいのか?」
「はい」
アッサリと了承するガブリエル。
ここまで粘っていたのに何か拍子抜けだな。もっと言葉攻めで追い込むつもりだったのに残念だ。
覚悟は決まっていて後は切っ掛けが欲しかっただけだったとか?
「私一人のワガママでセラフやその他の皆さまに迷惑をかけるわけにはいきませんから。それに私のために付き合ってれている七瀬さんの時間をこれ以上、無駄にするのも悪いです」
いや、俺は自分の欲望のためにガブリエルに付き合っているんだけどな。……言う必要はないけど。
「……で、ですから、その……後ろを向いていてもらえますか?脱ぐところを見られるのは恥ずかしいので」
ガブリエルが恥じらうように頬を赤くする。
どうせ見せるんだから気にしなくていいだろ、という無粋なツッコミはせず「OK」と言うとガブリエルの要求通りに後ろを向く。
この間に俺も服を脱ぐか。
あ、そういや連絡するのを忘れていた。……別にいいか。
と、考えていると後ろから衣擦れの音が聞こえてくる。見えないというのは余計に妄想をかきたてられて興奮する。
「あの……下着もとらないと駄目ですか?」
「とらないと駄目だ」
俺がそう言うと、ガブリエルは戸惑ったようだがブラジャーのフックが外れる音がする。
俺の後ろでは男は誰も見たことがないという至高の乳が露になっているのか。透視で見たことはあるけど、それでも何か妙に緊張してきた。
「……こっちを見てもいいですよ」
ガブリエルが脱ぎ終わったようなので振り向く。
当然、俺も服を脱ぎ終えていて全裸だ。
「おー……」
俺は見惚れて思わず言葉を失う。
服の上からでもスタイルの良さは分かっていたが予想以上だ。
その胸は大きいだけじゃなくて先っぽまで完全なバランスで整っており、さすがの俺でもこのレベルの胸に会ったことはない。至高の乳という名前にふさわしい美しさだ。
だが、それだけではない。俺にとって理想的な太さでスラッと伸びた綺麗な足に見事なくびれ。肌もすべすべだ。
身体中のどのパーツをとっても最高レベル。イリナや黒歌もスタイルがかなり良いが、それ以上。
まさしく美の黄金比。女性の美しさの全てが揃っていると言っても過言ではない。
「……どこか変なところでもありましたか?」
固まっている俺をガブリエルが手で胸と大事なところを隠しながら困ったように見てくる。
俺は冷静に戻ると誤魔化すことなく正直に言う。
「あまりに綺麗すぎる体に見惚れていただけだ」
「そう……ですか」
ガブリエルが照れたのか頭に手を当てる。
さっきまでの恥ずかしさから来る照れとは違い、どこか嬉しそうだ。
「それでまずは何をすればいいですか?」
「まずはベッドの上に移動するか」
俺に言われてガブリエルがベッドの上に乗ったところで、俺は後ろから抱き締めて胸を掴む。
いつもはキスから始めるけど、今回はいきなり胸だ。
「ひゃ……んぁ、いきなり、何を……?」
くすぐったいのかガブリエルが甘い声を漏らす。良い声を出すな。
「――っ!?」
俺はガブリエルの至高の乳を揉んで驚愕する。
柔らかいとか弾力があるとかそういう次元の話じゃない。指に吸い付くような胸の感触が気持ち良すぎて手の動きがとまらない。
一週間以上、揉んでいても飽きないような気がする。その前に絶対、疲れるけど。
いきなりのことでガブリエルは驚きながらも悶えているようだが、後のことは一通りこの至高の乳を楽しんでから考えるか。
今回、ほとんどエロがないですね。
エロを書くための番外編なのに予想外です。
次回はちゃんとエロいです。いつもより少し激しくする予定です。
では感想待ってます。