ハイスクールD×D 日常謳歌のファントム 番外編 作:二重世界
俺は今、のど飴を舐めながら漫画を読んでイリナが覚悟を決めるのを待っている。
ちなみに改造人間の機能でのど飴がなくても回復するのだが、これは気分の問題だ。のど飴を舐めている方が早く回復するような気がする。
「あ、あの、ダーリン……」
のど飴を舐め終わったところでイリナが緊張した表情で話かけてきた。
思ったよりも早かったな。最悪、今夜は無理な可能性も考えていたのに。
漫画は良いところだったけど、今はイリナが優先だ。
俺は漫画を閉じて机の上に置くと子作り部屋のドアノブを取ってから立ち上がる。
「じゃあ、行くか」
「いや、まだ私、何も言ってないけど!」
「大好きな女性の考えていることぐらい顔を見たら分かる」
俺はそう言いながらこの後のことを考えてか体を固くしているイリナを安心させるために優しく頭を撫でる。
って、もう翼が点滅している!早く子作り部屋につれていかないと堕天するぞ。
「じゃあ、行くぞ」
手を引っ張って誘導しようとするとイリナが「そんなに急がなくても……」と頬を赤める。
勘違いしているようだけど違うからな。我慢できなくなった強引にヤろうとしているわけじゃないぞ。
確かにこの瞬間は待ち望んでいたけど、それで急ぐほど俺は余裕のない男じゃない。
俺は急いで子作り部屋に入って扉を閉めると、そのままイリナを優しく抱き締めてキスをした。
「んっ!?」
イリナは驚いた顔をするが抵抗する様子はない。俺は舌をイリナの口内に侵入させて右手で胸を揉む。
口内は温かいし、胸も揉み心地がバツグンで気持ち良い。
今まで堕天しない程度にちょっかいをかけて仕込んできた成果か……というより発散できないまま溜まっていったせいかイリナの反応が激しい。
少ししただけなのにさっきまでの緊張がなかったかのようにスイッチが入っている。
それなのに堕天する様子がない。子作り部屋はちゃんと機能しているようだな。
俺がキスをやめて離れると、イリナは名残惜しそうに手で唇を押さえながら俺を見つめてくる。
「……今のが大人のキスなの?」
「そうだな。ただ本気のキスじゃない。本気のキスはもっと気持ち良いぞ」
「……そうなんだ。私、初めてだからよろしくしてね」
いつものイリナなら恥ずかしさでテンパるところなのに落ち着いているな。
それだけ覚悟を決めてきたということなのだろう。天使のイリナが一線を越えるんだから当たり前か。
普段とは違うイリナの妙に色っぽい表情にドキドキしてきた。
でも個人的には羞恥に顔を赤らめながらも出す喘ぎ声とかも見てみたい。絶対、途中でイリナを恥ずかしがらせてやる。
「……何してるの?」
ベッドに上に座りながらイリナが服を脱ごうとしている様子を見ているとジト目でツッコまれた。
この行為は何となく思い付きでイリナが恥ずかしがるかな、と思ってやったことだ。まぁ、予想通り失敗したけど。
「俺のことは気にしなくていいから服を脱いだらどうだ?」
「そんなにガン見されたら気になるから!」
そうか?
ルフェイや小猫は全く気にしないが。レイナーレに至っては気にしないどころか興奮してナニを開始するレベルだし。
「そんなこと言われてもな……。服も脱いでいるし他にすることがなくて暇なんだが」
「いつのまに脱いだの!?さっきまで着てたよね!?」
驚愕するイリナ。
そんなに驚かなくてもいいだろ。ただの早着替えだ。服を着ていないから正確には着替えじゃないけど細かいことは気にしない。
それにこんなのは手品みたいなもので大した自慢にならない。まぁ、着替える時間もないぐらい急いでいる時は役に立つけど。
「そんなことはない。最初から脱いでいたぞ」
「さすがにそれは……いや、ダーリンの神器なら……」
どうやらイリナは俺が意味もなくついた嘘を信じ始めているみたいだ。
確かに出来るけどするわけないだろ。そんなことをしたら風を引くし、俺に露出癖はないのだから。
まぁ、その逆で脱いでいないのに脱いでいるように見せるのはアリだけど。
「もう待てないし俺が脱がすぞ。それとも着たままヤるか?」
「ちょっと待って。今すぐ脱ぐから」
特に急かしたつもりはないがイリナが急いで服を脱ぐ。
イタズラ的な意味以外にもイリナのストリップショーを見たいという気持ちもあったから少し残念だ。そんなに男らしく脱がれたら興奮できない。
ストリップショーはまた別の機会に見るとするか。
イリナがつけているのはフリルのある白色の下着だ。派手さはないがイリナの天使なイメージにあっていて綺麗だ。
俺が上から下まで舐め回すような目でイリナの体を観察していると、イリナが胸元を隠すようにしながら怪訝な表情をする。
「……今度は何?」
「綺麗な体をしているな、と見惚れていただけだ」
「ちょ、だからダーリンは何でそういう恥ずかしいことを真顔で言えるのよ!?」
イリナが顔を真っ赤にする。大分いつも通りになってきたな。
うんうん。やっぱりイリナはこっちの方が可愛い。
俺は更に追い討ちをかける。
「何も恥ずかしいことは言ってないだろ。俺が言っているのは本当のことだ。よく鍛えられていて引き締まった体に大きくも形の整った胸、すらっと伸びた足に――」
「一つ一つ説明しなくていいから!」
俺の台詞をイリナが途中でとめてきた。まだまだ言い足りなかったのに。
ていうか、この程度のことならさっきのお義父さんとの勝負でも言ったただろ。いや、それを思い出しているから余計に恥ずかしがっている可能性もあるな。
「もう……。初めてだから緊張してムードとか色々考えていたのに、これじゃあいつもと同じだよ」
イリナが嘆息しながら隣に座ってきたので、俺はイリナの頭を撫でながら答える。
「いつもと同じでいいだろ。今からするのがイリナ……というより天使にとって特別な行為なのは分かるが必要以上に固くなりすぎだ。もっとリラックスしろ。俺はいつもの可愛いイリナを愛しているんだから」
こんなのは建前だ。イリナは最初のキスでほとんど落ち着いていたからな。
それでも、最後のいつものイリナを愛しているというのは本音だ。
「……いつもダーリンはズルいよ。そんなこと言われてたも文句言えなくなるじゃない」
完全にいつも通りになったイリナが頬を赤らめながら上目遣いで俺を見てくる。
イリナが物凄く可愛いのは当然だがシチュエーションのせいかいつもより破壊力が凄い。
もう我慢できないし押し倒そうとした瞬間、イリナの視線が急に俺の股間に集中したことに気付いた。
「どうかしたか?」
「……い、いや、そのいきなり大きくなったから驚いて……」
イリナが更に顔を赤くして若干、目を泳がせている。
大きくなったのは俺が獣モードに入ったせいだな。イリナに関しては俺も焦らされたので思っていたよりも興奮していたようだ。
まぁ、出鼻はくじかれたけど。
ちなみに服を脱いだ時からずっと俺のモノは見えていたのにイリナが今まで気にしなかったのはよく一緒にお風呂に入っているからだ。
一応、タオルで隠しているはいるけど全く見えないわけじゃないからイリナもある程度の耐性がついていたのだろう。それでも大きくなった状態を見たのは初めてだから動揺しているみたいだ。
「……男の人って興奮すると皆こんな感じになるの?」
「そうなんじゃないか?他の男のなんて見たこともないから詳しく知らないが」
俺がハッキリと見たことがあるのなんてギャスパーくらいだ。あいつ、見た目は女の子みたいなのに意外と立派だからビックリだ。
小猫も俺のほどではないけど満足しているみたいだし。
「ただ何人もの男と経験している堕天使が『こんなに凄いのは初めて!』と大きな声でよく喘いでいたな」
「そうなんだ……」
またイリナのスイッチが入ったみたいだ。目をうっとりとさせながら俺の股間に手を伸ばしてくる。
「……小さい頃とは全然違うね」
そう言いながらイリナが顔を近付けて間近で俺のモノを観察してくる。吐息が敏感なところに当たってくすぐったい。
小さい頃もよく一緒にお風呂に入っていたからな。その時のことを思い出しているのだろう。
それにしても、まさかイリナの方から攻めてくるとは。嬉しい……というより面白い誤算だな。
「あれからどれだけの時間が経ったと思っているんだ?そりゃ成長もするさ」
「そうだね」
イリナが俺のモノをしごき始める。
……あれ?イリナは初めてだから手の動きがぎこちないけど俺の弱いところを的確に攻めてくる。
初めての相手でも的確に望んでいるところを一瞬で把握できる変態スキルを持っている奴なんて俺の知り合いでもベネムネぐらいだ。イリナがそんなスキルを持っているとは思えない。
どういうことだ?誰かに教えてもらったのか?
「うっ……」
完全に油断していたせいで変な声が漏れる。
そんな俺を見てイリナが挑発的な笑みを浮かべる。
「……更に大きくなったね。どう、気持ち良い?ダーリンに気持ちよくなってもらうために予習したんだよ」
予習って。レイナーレにでも教わったか?
よく堕天しなかったな。別の意味で感心するぞ。
「ああ、予想以上だ」
俺がそう言うとイリナは嬉しそうにしながら先っぽを舐める……と思いきやいきなり咥えてきた。
その目は「してやったり」と言っているように見える。最初のキスの仕返のつもりか?
俺にマゾの趣味はないが相手が愛している人の場合は別だ。このまま反撃をせずイリナの攻めを楽しむか。
それにしても清純なはずの天使が俺のモノを深く咥えている絵というのは。
「何ともエロい」
あ、しまった。思わず心の声が漏れてしまった。
それを聞いたイリナは羞恥に顔を赤らめながら俺のモノから口を離した。
うん、良い顔だ。俺はそれが見たかった。
「い、い、い、いきなり何言っているのよ!?私はミカエル様のAだよ!エロいわけないじゃない!」
「いやいや、こんなに行為をしていて何言ってるんだ?」
「うー、そうだけどそうじゃないもん。……そう!これは好きな人と愛を確かめているだけ!だから私はエロくない!」
それ、言い訳にしか聞こえないんだが。確かに間違ってはいないが、それでも間違いなくエロい。
「そうだな。確かにイリナはエロくない。欲情していないというなら子作り部屋は必要ないな。続きは俺の部屋に戻ってヤるか」
「ダーリンのイジワル……」
困ったようにしながら頬を膨らませて俺を睨むイリナ。そんな表情をされたら余計にいじめたくなるんだが。
「こうなったらダーリンをもっと気持ちよくさせて、そんなこと言えなくさせてあげる」
イリナがブラのフックに手を伸ばす。
何でそうなるんだよ?とツッコむ間もなくブラが外されてイリナの綺麗な胸が俺の前に露になる。
イリナの話を書いているはずなのに何故かガブリエルの話が思い浮かびます。
次回、イリナの話が思いつかなかったらガブリエルの話を先に投稿する可能性があります。
では感想待ってます。