一旦落ち着いた一夏はとりあえず制服に着替えた。その時何故かパンツがボクサーだったのは一夏は気にしないことにした。
「とりあえずこの状況を整理しよう。
1.俺の身体は幼児化しているが記憶は元のままである。
2.この効果は一日限りであること。
3.体力面の方は元の身体の状態であると推測される。
と、以上の三つが俺に起こっている。」
「一夏、冷静に解析しているのは感心するが、やはりその姿ではなんというか・・・・・・アレだな。」
箒のその言葉に一同頷いた。どこぞの名探偵のような光景は正にシュールである。
「で、ここからが問題となる。一夏をこの後どうするかだ。
1. 仮病を使って休ませる。
2. 織斑先生に事情を説明する。
この二つの内良いといったら1だが・・・・・」
箒は歯切れが悪そうに話す。何せ相手はあの織斑先生。嘘などものの数秒で見破られたとしてもおかしくはない。
一同どうするか悩んでいると扉を叩く音が部屋に響いた。
「一夏、私だ。入るぞ。」
返事をする間もなく千冬が一夏の部屋に入って来た。
「一夏は・・・・・・そこにいるな。」
「教官、発言の許可を求めます。」
「織斑先生だ。まぁ許可する。なんだ?」
「どのような理由で一夏の部屋に入ってきたのですか?」
ラウラの言葉に一同首を縦に振った。
「簡潔に纏めるとアイツが私に一夏の体に変なことをしたとの電話があった。それで来てみれば幼児化か・・・・・・」
千冬は頭を抱える。
「織斑。」
「はい!」
「記憶は元の身体のままか?」
「はい!」
「身体で何か不自由はあるか?」
「今のところありません!」
「なら授業に出るように。」
「はい!・・・・・・・・・・て・・・・」
「「「「「「え?」」」」」」
千冬の言葉に一同間抜けな声を上げてしまう。
「お前たちがどうしてそう思うのか答えてやろう。織斑自体は身体が幼児化しているとはいえ勉強は出来る。健康面に問題はない。もしこの状況で休むのであれば仮病になる。以上のことを踏まえてお前には授業に出てもらう。いいな?」
「は・・・・・・はい・・・・」
一夏はよくは分からないが納得した。
「まあ今は問題ではない。この後だがな。」
「?」
一夏は千冬が言いたい事がわからなかった。
「まあそれは放課後に言うとしよう。さっさと食事を取れ。おとSHRには遅れるなよ。」
千冬はそう言うと一夏の部屋を後にした。
一夏が食堂に行くと最初に学園にいた頃のように注目された。皆『なんでこんなところに子供が?』と思ってもおかしくはない。そんな空気に耐えながらも一夏は食事を終え教室に向かう。途中で他の生徒が声を掛けようとするが箒達の放たれる威圧によって近づけないでいた。
一夏が教室に入り自分の席に着くとのほほんさんこと布仏本音が話し掛けてきた。
「ねえねえちょ~といいかな~?」
「な~に~?」
一夏もその反応に合わせる。
「もしかしておりむ~?」
「そ~だよ~。」
一夏の何気ない言葉に一瞬でざわついていた教室は静まり返り、驚きの声が教室に響いた。
「「「「「「「「「「えええええええええええええええ―――――――――――!!!!!!!!!」」」」」」」」」」
「うごぉおおおおお!」
突然の驚きの声に一夏は耳が痛くなった。
「聞いた今の?」
「あの子が織斑くんだって!」
「写真撮っとこ!写真!」
「これはネタに出来る!」
「ふふふ、あんなに小さいと私色に染めたい・・・・・・・・・・ジュルリ。」
最後の言葉辺りで一夏は背筋に悪寒が走った。
しかしそんな状況に救いの女神、もとい鬼神が現れた。
「静かにしろ!これからSHRを始める。三秒以内に席に着かないものには出席簿をくれてやる!」
千冬のその言葉に一同そっそくさと席に着く。
「あの、織斑先生。」
「なんですか山田先生?」
千冬のすぐ隣にいた山田先生が手を上げながら問う。
「この子は・・・・・」
「織斑です。」
「え・・・・・・・ええええ!」
「山田先生まで驚かないで下さい。」
「いや!無理ですって!」
山田先生の言葉に教室で事情を知っている者以外頷いた。
「まぁ驚くの無理はないが今織斑が置かれている状況は私の悪友が原因だ。誰なのかは深く言及しないでくれ。というか言わずともわかるであろうからな。」
千冬のその言葉を聞くと一同頭に浮かんだ人がいた。世界的にも知られているあの人である。
「もしこいつの姿が気になって授業に集中出来んという言いわけをしたら私からの生徒指導があるから覚悟するように。後専用機持ちと織斑は放課後職員室に来るように。これにてSHRを終わる。」
千冬が一方的ではあるが纏めた。その後の一夏が頑張ってノートを取っている姿は微笑ましく一同温かい目で見てしまうものであったのは言うまでもない。
放課後になるまでに色々とあった。休憩時間には一夏にネコミミメイド服やナースやドレスなどの着せ替え、用を足すときの身体のブランク、学校でよくある先生をお母さんと言う時、で一夏はある意味引っ張りだこであった。
そんなこともあって時間は経ち放課後、一夏達は職員室に向かっていたが一夏だけは早歩きであった。
「大丈夫、一夏?」
「おう、心配してくれてありがとな鈴。」
心配してくれる鈴に一夏はそう答える。
「しっかし この身体になって改めて気付くが大きくなると歩幅も違うんだな(まあ、束さんが言っていた身体の一部があそことは思わなかったが。)」
そんな話をしていると一夏達は職員室の前にまで来た。
「「「「「失礼します。」」」」」」
「来たか。」
職員室には千冬しかいなかった。一夏達は職員室の扉を閉め千冬に歩み寄る。
「織斑先生、呼んだ理由はなんなのですか?」
セシリアが問うと千冬は答えた。
「実はお前たち五人の内の誰か一人に、今日一日織斑と同室になってもらう。」
「「「「「えっ!?」」」」」
千冬の言葉に箒達は驚きを隠せなかった。
「ど、どういうことですの!」
「簡潔に纏めると理由は二つ。一つは夜中の他の生徒がうろちょろされては困る。私と一緒では流石に問題になる。そこで織斑と接点が有り且つ交友関係が良いのがお前たち五人と言うわけだ。そしてもう一つだが・・・・・これの方が本題だが今の織斑でもし敵に襲われたときに対処できるかどうか不安だ。そこでお前たちの一人にボディーガードも兼ねてもらいたいというわけだ。やってくれるか?」
「「「「「やります!」」」」」
専用機持ちの勢いに一夏は圧倒された。
(皆すごいな。皆を守れるくらい俺も強くなりたいな。今のこの身体じゃみんなに迷惑かけるばかりだ。)
そんなことを思っている一夏だが箒達はというと・・・・・
(こんな機械滅多にない!)
(今まで一緒に過ごす時間が限られている分の穴埋めとしては大きいですわ!)
(箒やシャルロットは一緒に部屋に同居していたから私にその機会がまわってきてもいいわよね!)
(ここで思いっきりアピールして一夏と・・・・・・ふふふ。)
(夜這いに行こうと思ったが手間が省ける。)
それぞれ抱く思いは皆同じであった。
「で、誰がする?」
「「「「「私が!」」」」」
五人同時に名乗り出ると一斉に睨み合った。どう収拾をつけようかと千冬が考えていると一夏がある提案をした。
「ジャンケンにしないか?」
その言葉に一同一夏の方を向いた。
「ジャンケンだったら一人の勝率が1/3で五人だと・・・・・・1/243。皆に平等の勝率で効率的だけど・・・・・ダメ?」
一夏が首を傾げた途端に乙女たちの心に衝撃が走った。
(かっこいい姿もいいが/////)
(小さい姿でこんな感じも/////)
(いい/////)
(これで心動かされない人はいないよ/////)
(成程・・・・・・・これが萌え/////)
「あ~、お前たち。それでいいか?」
「「「「「はい!」」」」」
千冬が呆れて箒達に問うと箒達は元気ある返事をした。五人は一斉に構える。
「「「「「「せーの!ジャン!ケン!ポン!」」」」」
はたして勝ったのは・・・・・
てな感じで進めてきました。はい。
今後は五つくらいのルートに分けてみようと思います。
文才自信がないのでネタ被りアルかもしれませんがツッコまないで下さい。
それでは。