前回までの一色いろはは比企谷八幡を虜にしたい、は!
キスの快感に溺れてしまった八幡は、恋人の一色いろはにところ構わずキスをしていた。
そして、昼休みに生徒会室でこっそりキスをしまくっていたらちょっとやりすぎちゃったんだ、てへぺろ。
そして今現在、放課後の生徒会室で土下座中な私、比企谷八幡です。
目に前には恋人兼生徒会長の一色。そんな汚物を見下すような顔をこちらに向けないでくれ。俺はMではないのでそんな目を向けられても興奮しないから。つうか、ほんと怖いからマジやめてください。
「せんぱい……」
「はい……」
声のトーン低いよ一色ちゃん、いつもの甘ったるいあざとボイスはどこに言っちゃったの? 声変わりかな?
「午後の授業も控えてる昼休みに発情しすぎです。おかげで私、五時間目休んじゃったじゃないですか」
「返す言葉もございません」
あの後全然意識がはっきりしない一色の口元や衣服を正して、保健室まで運んだ。養護教諭の先生には適当な理由を付けたが、実際ぼーっとしている一色を見せるとすぐにベッドを開放してくれたから大丈夫だろう。1時間ほどで復活した一色は六時間目の授業には出れたようだ。
ちなみに俺は悲しきかな五時間目は現国の授業、Ms.Hiratsukaの熱烈歓迎パンチに見事に沈んだ。一色を保健室運んだ旨を話すと納得してくれたが、殴られた後に納得されても俺が納得できない。理不尽だ。
そして先ほど来た一色のメールに従って生徒会室に向かい、現在に至る。
由比ヶ浜達から言われたことあるが、確かに顔文字がないと怒ってるように感じるな。というか、いつも程よく顔文字を使う一色が全然顔文字使わない機械的な文章送ってきたからマジ怖かったわ『放課後、生徒会室』って簡潔すぎる文面見た時はリアルに固まった。
まあ、実際相手は怒ってるんですけね!
「た、確かに受け入れるとは言いましたけど、それにしたってもっとTPOをわきまえてくださいよ。まあ、積極的になってくれるのはうれしくなくもない、ですけど……」
ん? なんか最後デレませんでした? なんだこいつかわいいな。ちょっと今すぐキスしたいんだけど、あTPOわきまえるんでマジでそのクズを見る目やめて。
「私がダメ生徒会長って評価されてもせんぱいが守ってくれるなら、別に構わない、ですけど……」
「それは、だめだ……」
実際、当初の予想以上に優秀に生徒会運営をこなす一色に対する周囲の評価は高い。お堅い真面目系生徒会長のような事務的な運営ではなく、ちゃんと生徒側の気持ちも汲む運営は城廻先輩時代に負けるとも劣らない評価を得ている。そんな頑張っている一色の評価を俺のせいで落としてはならないのだ。
「分かってますよ。あんなに激しかったのもせんぱいが私を好きでいてくれている証だと思えば悪い気はしません。せんぱいとのキスは、その、私も好きですし……」
頬を染めてもじもじしている一色はかわいかったが、すぐに頬を膨らませてずいっと顔を寄せてくる。近いしかわいいし良い香りだしかわいいし近い!
「けど、せめて後の予定に差し支えないくらいにしてください! 理性の化物な先輩ならできますよね?」
「わかった、今後気をつける」
理性が無駄に高い分、一度理性が飛ぶとやばいわけだが、これから慣れていこう。うん、慣れるまでは多少の失敗は許してくれるはずだ、うん。あ、失敗しないように細心の注意払いますんで、そんな訝しげな目を向けないで、思わずそらしちゃうから。
「はぁ。分かりました、じゃあこの件はいいとして、お仕置きの件なんですけど~」
「は?」
おしおき? お仕置き? OSHIOKI? え、だって今この件はいいって自分で言ったじゃん。ハハッこの子は何を言っているのかな?
「せんぱいが今後後先考えずに暴走しないように気をつける件はいいとは言いましたけど、昼休みのことを許したとは一言も言ってないですよ?」
「なにぃ!?」
「だって~、私せんぱいにあんな恥ずかしい姿にされた上に五時間目休むことになったんですよ? お仕置きするのは正当な権利じゃないですか~」
そこを突かれるとぐうの音も出ません。ただ、お前ほんとはあんまり怒ってないよね? 実際は俺で遊ぶ口実ができたって思ってるよね? 顔が俺弄る時のそれだもん、八幡わかるよ。
* * *
「で、この状態は何でしょうか」
目を覆うアイマスク←わかる
足を柱にくくりつけるビニールテープ←わかる
後ろ手で両手を拘束する手錠←わからない
なんで生徒会室に手錠があるんだよ! なに? 生徒会は学校の秘密警察なの? というよりも、まずこの状況がおかしい。完全に監禁されてるんだけど、これ俺今日帰れるの?
夏休みの阿良々木さんみたいに拉致監禁されて彼女であるところの一色からご飯食べさせてもらったりされるの? あれ、それ割と大歓迎じゃね?
まあ、さすがに一色に限ってそんなことはしないだろう。雪ノ下さんあたりは躊躇なく拉致監禁しそうだけど。というか、この状況でお仕置きって何されるんだ? 視界を完全に遮られているので、一色がどこにいるのか分からない。かすかに息遣いは聞こえるので、近くにいるのは分かるのが少し安心なところだ。このままで放置されたら洒落にならないから部屋から出ていかないでね。
「すぅ……はぁ。すぅ……はぁ」
一色が深呼吸する声が聞こえてきたと思ったらかわいげな吐息と甘い香りが耳元に近づいてきた。
「じゃぁ、せんぱい。お・し・お・き、始めますね……はむっ」
「っ!?」
肩に一色の手が添えられたかと思ったら、右耳をアマガミされる感覚。驚きで肺の中の空気を一気に吐き出してしまう。
「ふふっ、昨日もしかしてとは思いましたけど、せんぱい耳弱いんですね」
恥ずかしさで声も出ない。熱を持った耳を一色の生温い唾液で濡らされ、外気に触れると濡れた部分が冷やされ、思わず肩をすくめてしまう。右の外耳を嬲られている間、左耳は一色の柔らかな左手に弄ばれる。指が、舌が、唇が触れ、暴れる度に自身の意志とは関係なく、小刻みに身体が震えてしまう。
「せんぱいの反応かわいいですよ。そんなかわいい反応見せられたら、もっといじめたくなっちゃいます」
年下の女の子に良いように弄ばれている背徳感に腰の奥がむずむずしてくる。それに加えて一色の熱を帯びた蠱惑的な囁きに、邪な欲求が沸いてくる。
「せぇんぱいっ……んちゅっ、れろっ」
「ひっ!? いっし……いろ、は……」
内耳にまで浸食しようとしてくる彼女の舌に俺はすでに溶かされてしまっていた。
脳髄に直接響く水音、思考は浸食され、わずかにあった抵抗の意思はもろくも崩れ去り、霧散していた。
* * *
ふふふ、せんぱいかわいいな。昨日も今日もせんぱいが責めてばっかりだったけど、案外せんぱいは受けなのかもしれないですね。ビクビクッって身体震わせて、声を我慢しているのか少し歯を食いしばってるせんぱい。少しいやいやって首を振る姿はあざといです。かわいいからもっといじめちゃいます。
せんぱいの右耳の穴に尖らせた舌を差し込みます。耳の外側を食んだり、舐めたりするだけでも気持ちいいみたいだったのに、中を犯されるともっと気持ちいいみたい。声が抑えきれずに漏れてますよ?
「ちゅっ、ぺろっ、れる、くちゅっ、ぷちゅ……」
唾液を流し込むように舌を動かすと、ぴちゃぴちゃいやらしい音が鳴って、せんぱいがまたかわいい声を漏らします。今のせんぱいにはこのいやらしい水音はどう聞こえてるんだろう?
「ぁ……ぁぅ……いろは……まっ、て……」
待ちません。せんぱい気持ちよさそうな声出してるじゃないですか。本当は待ってほしくないんでしょ? もう片方の耳も穴のふちを指でさわさわとくすぐってあげたり、空いている手で鎖骨や首筋をなぞってあげると、かわいい声が少し大きくなりましたよ? その声聞くと、私ゾクゾクしちゃいます。
せんぱいのこんな姿、せんぱいを知っている人たちが見たらどう思うでしょうね? まあ、こんな最高にかわいいせんぱいは私以外絶対見せさせませんけど、このせんぱいは私だけのものですよ?
もっとせんぱいをいじめたい。もっとかわいい声が聞きたい。もっと、もっと、私に溺れてほしい。
そう思うと手が自然とせんぱいの身体を下っていく。
「く、ぅぅ……お、い、いろは……それ以上は……」
ワイシャツのボタンを少し乱暴に外すと、先輩が焦った声をあげます。けど、ほとんど身体を動かして抵抗しないあたり、本当は期待してるんでしょう?
中のTシャツのネックラインから手を滑り込ませると、意外に硬い胸板に少しびっくりしてしまいました。せんぱいってなんだかんだ運動神経もいいから、筋肉も結構あるんですね。私はあんまりマッチョって好きじゃないので、この程よい感じはいろは的にポイント高いですよ。
手をさらに下に進めていくと、小さな突起が指先にあたりました。むふふ、見つけましたよせんぱい。今ちょっと触れただけでびくってしましたね? ここをもっと弄ったらどうなるんでしょう? せんぱいのもっとかわいい姿が見れるのかな?
「せんぱ~い、れろっ、せんぱいって乳首も、感じちゃうんですか~? ぴちゅっ、ん……」
「ぅ、んん、そんな、こと、は……ひぅっ……」
ふふふ、まだ認めないんですね? せんぱいプライド高いからな~。じゃあ――
――くりっ
「っ~~~~~!!??」
あはっ、乳首軽くつまんだだけでせんぱいすごい反応。かわくいいな~、せんぱいいつもはクールというかかっこいい系なのに、こんなギャップ見せられたら我慢なんてできませんよ。
「せ~んぱいっ、ん」
「い、ろ……んん!」
せんぱいの耳から舌を引き抜いて、そのまませんぱいの唇を奪いました。一瞬身を強張らせたせんぱいだけど、すぐに自分からもキスをしてきます。せんぱい私としか経験ないはずなのに、なんでかうまいんですよね、キス。エッチな才能とか社会に出ても役に立ちませんよ? 私は、うれしいですけど。
単純にキスだけしたら、最終的にはせんぱいにペースを持っていかれちゃうけど、今なら私の方が圧倒的に優勢ですよ? 右手でせんぱいの胸板をさわさわ触れるか触れないかの距離でなでたり、乳首をピンと弾いたり、時々きゅっとつまんだりして、左手はさっきまで下で犯してあげていた右耳を虐めてあげれば、また頭の中にいやらしい音が響いちゃって、キスで私を責めるどころじゃないですよね?
「んん、ちゅ、れるっ、ちゅるる、んぁっ、ひゃ……ん、せんぱい、せんぱ、い……」
「れろっ、じゅるっ、はむほむっ、あむっ、んんっ、いろは、いろはっ……」
言葉責めをすることも忘れてしまう濃厚な交わり。もうこれ全然お仕置きじゃないですね。かわいいせんぱいが見れたからいいですけど。
けど、主導権は絶対握らせませんからっ。
「んんっ!? いろ、は……それ、も、だめ……だから……っ」
ダメじゃないですよ? せんぱいだって昼休みにやったんですから、口と両手で三点責め。あんな恥ずかしい思い、私だけがするとか納得できません。だからせんぱい――
「いっぱい、気持ちよくなって、いいですよ?」
「いろ、っ!? ん……」
両手でお胸を責めたてたら、張り詰めた表情のせんぱいが唇を奪ってきました。唇を重ねるだけの静かな、優しいキス。ただお互いの繋がりを確かめるようなキスです。なんて幸せなキスなんだろう。こんな幸せなキスはきっとせんぱいとしかできないに違いないです。
「ぷはっ……はぁ、はぁ、はぁ……」
唇が離れると、せんぱいは力が抜けてしまったように身体を投げ出しました。呼吸は荒く、目の焦点は合っていません。
「せ~んぱいっ、お昼の私の気持ち、わかってくれました?」
アイマスクを取ると、先輩はぼーっとして少しの間、何を言われたのか分からないという表情をして、こくんと頷きました。
「~~~~」
その表情が、仕草が、まるで子供のようにあどけなくて、かわいくて、愛おしくて、気がつくとせんぱいを胸に抱きしめていました。普段は漂々としているのに、こんなのずるい。
「ほんと、ずるいですよせんぱい」
あざといせんぱいを抱く力を少し強めた。絶対離さないと誓って。
* * *
……やってしまいました。
その場の勢いとは言え、あまりにも積極的にせんぱいを責めてしまいました。しかも拘束して。もうこれ痴女です、ビッチです、エロはすと言われても反論できません。
今は帰り道ですが、せんぱいは隣で自転車を押しながら何もしゃべりません。怒ってないでしょうか、呆れてないでしょうか。もし嫌われたら、私は、私は……。
「ふぇっ?」
思考がぐるぐる回りすぎて泣きそうになっていると、せんぱいが頭にぽんと手を乗せてきました。見上げたせんぱいは顔を真っ赤にしていて、恥ずかしいのかそっぽを向いていて。なんか最近、せんぱいの仕草一つ一つがかわいく感じてしまいます。
「まあ、その、なんだ。元々は俺が悪かったわけだし、おし、おきだったわけだから、別に自分を責める必要はないっていうか、俺も、どんなお前でも俺は好きだし、できるだけ、受け止めるから……」
本当にずるい。どれだけ私をせんぱいに依存させる気ですか。このままだとせんぱいと夜離れるのすら無理になっちゃいますよ。
本当にずるくて、素直じゃなくて、けど頼りになって、かっこよくて、かわいくて。この感情を言葉で表現することは私には難しくて――
――せんぱいの腕に抱きついて答えるのでした。
エロはす~
一色が暴走して気がついたら予定以上に八幡を責めてました
エロはすまじ自由
とりあえずタグにR-15を追加しておきます
大丈夫、まだR-18にはなっていない
なってないけど、なんか予想以上に行為がエスカレートしていていつ着いてしまうか気が気でないです エロはすちょっとセーブして!
※UA10000、お気に入り100件ありがとうございます!
今後もエロかわいい一色をければなーと(R-18化待ったなし