※この作品はR-18です。

一色いろはは比企谷八幡を虜にしたい   作:暁英琉

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せんぱいはぷにぷにです!

「せ~んぱい! ……あれ?」

 生徒会の仕事が一段落したので愛しのせんぱいに会いに奉仕部にお邪魔するとせんぱいが腕を枕にして寝ていました。

 そういえば、昨日は読書に夢中になってあまり寝ていないってお昼に言ってましたっけ。せんぱいは一つのことに夢中になると周りが見えなくなるからなー。この間もその……キスに夢中になってめちゃくちゃにされましたしって今そんなことは関係ありませんでした!

「むぅ~、せっかく彼女が遊びに来たのに寝てるなんて、いろは的にポイント低いです」

 けど、せんぱいの寝顔って始めて見ました。腐った目がないとイケメンですよね、せんぱいって。葉山先輩みたいな柔和な感じじゃなくて、キリッとしたようなかっこよさです。もちろん、せんぱいの目も好きですし、この寝顔は一人占めしたいですね。

「…………」

「…………」

「……にへら」

 ハッ!! いけないけない、生徒会長にあるまじき口角の緩み方をしてしまいました。けど、この寝顔は反則級ですよ。キリッとした大人びた感じなのに、どこか子供っぽいあどけなさがあって……ドキドキしちゃいます。

「…………」

「……にへぇ」

「ハッ……ぇぃっ」

 もう一度表情筋を引き締めて、ほっぺたにぷにっと指を押し当ててみました。おおぉぉ、なんか柔らかくないですか? 男の人のほっぺってもっと硬めなのかと思ってたけど、ぷにぷにです。

「ぷに、ぷに、ぷに、ぷに……」

 ふぉぉぉぉ。

 これは癖になります。プチプチと同じくらいの中毒性がありますね、これ。「せんぱいのほっぺ」……商品化したら爆売れですね、むしろ私が買い占めるまであります。

「ぷにぷにぷにぷに……みょーん」

 おお、意外に伸びますねほっぺ。ぷにぷにのもち肌とか彼女的に嫉妬ものですよ。それにしても……

「すぅ……すぅ……」

 結構ほっぺ弄ってるけどせんぱい起きませんね。相当寝不足だったのかな? そういえば、せんぱいって結構静かに寝るんですね。男の人は寝相が悪かったり、いびきが酷いイメージがありますが。あ、これはお父さんのせいですね。

 考えてみれば、先輩と出会うまではいろんな男の子をりよ……頼りにしていたけど、私男の子のこと全然知らなかったんだな~って思います。そういう意味でも、先輩と知り合えたのはうれしい誤算でした。まあ、おかげで私の人生設計も大幅に見直さなきゃならないかもですけど。

 せんぱいの頭にそっと手を乗っけて、ゆっくり、ゆっくり撫でてあげます。

「お疲れ様です、せんぱい」

 いつもなんだかんだ言いながら仕事、手伝ってもらってありがとうございます。せんぱいのおかげで今の学校生活はかなり楽しいんですよ? ときどき朝一緒に登校したり、窓から見える体育の時のせんぱいを眺めたり、お昼一緒に食べたり、生徒会の仕事手伝ってもらったり、一緒に帰ったり……見事にせんぱい関係ばっかりですけどね。

「……ん……ぃろ……は……」

「っ!?」

 え!? せんぱい実は起きてません!?

 びっくりして手を離してしまいましたが、せんぱいはまた規則正しい寝息を立て始めました。どうやら寝言だったみたいです。寝言で私の名前って、一体どんな夢見てるんですか……。夢の中でも私のことを想ってくれていると思うと、また顔がゆるんじゃいますよ。

 まったく、せんぱいは私のことあざといって言うけど、せんぱいの方が何倍もあざとくてずるいです。ほんとずるい。こんなに私をドキドキさせる人だとは思いませんでした。

 むむむ、このままだとなんか負けたみたいで気に入りません。負けっぱなしはいやですからね。せんぱい寝てるだけで別に何もしてないとか知りません。いろはむずかしいことわかんない!

 だから、ちょっといたずらしちゃいます。

「……せ~んぱいっ」

 耳元にそっと近づいて小声で、熱い息をはぁっと吐きながら呼びかけてあげます。ふふ、せんぱいちょっと身体がぴくってなりましたよ? 耳が弱いせんぱいもかわいくて――

「好きです……だぁいすき」

 びくっとせんぱいの身体が小さく跳ねました。無防備な状態だと、ちょっと刺激が強すぎましたかね? ちょっと辛そうに眉を寄せて、瞼がゆっくりと上がりました。

「……いろは……」

「せんぱい……」

 まだ覚醒しきっていないとろんとした表情のせんぱいはさっきまでの余韻なのか少しほっぺたが赤い。その表情は卑怯です。いつもは飄々としてるのに、そんなかわいい表情で名前を呼ばれたら――もう逃げられない。

 二人の距離がゆっくり、ゆっくりと近づいて――

「んんっ」

「「っ!?」」

 露骨な咳払いに思わずお互いの距離を離しでしまいました。あぁ、せっかくのせんぱいとのキスが……。寒気を感じて首を回すと、魔王のオーラをまとった雪乃先輩と真っ赤になりながら両手で顔を隠してる結衣先輩がいました。ところで結衣先輩、それ目が全然隠れてないです。

「二人とも……なにをしていたのかしら?」

 ここここここわいです雪乃先輩、超怖いです。ゾーマに初期装備勇者で挑むくらいの絶望感です。どどどどどどうしよう、ここはまず仲間を集めなければ。

 結衣先輩は……この場合むしろ敵ですよね。せんぱい……あ、まだ覚醒しきってなくてむしろこの中で一番混乱してる。

 味方なしですね、詰みました。

 

 で、せんぱいと一緒にこっぴどく怒られました。せんぱいは最後までなんで怒られたのか分かってませんでしたけど。

 せんぱいのこと一つのことに夢中になると周りが見えなくなるって言いましたけど、私もせんぱいに夢中で周りが見くなってるみたいですね。

 




なんか最近一色がまじエロはすになる現象に歯止めを掛けたくて割とまったりしたネタを主軸に書きました
たぶん場所が生徒会室だったらエロはすになってた

定期的にこういうまったり系のネタを挟んでいきたいなとは思っています
そうじゃないと音速でR-18タグ付けなきゃならなくなりそうで怖い・・・
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