間宮さんのぱんちゅと、遠山先輩のロリコン疑惑浮上から一夜を空けて。HRのあと、俺は教務科に呼び出しを受けていた。
担任の欄豹先生のあとについて職員室に入ると、ショートカットヘアの、光のない瞳でタバコをおいしそうに吸ってる尋問科の女性教師、綴先生が。
何でも2人の話では、地方でけっこう大きな事件が起きたらしく、これからすぐに応援に行ってくれないかという話だったが……。
「あの俺、今クエストを受けてる真っ最中なんですけど……?」
「あー、2年で探偵科の峰や通信科の
欄豹先生が断言して、綴先生がタバコを吸い込み、
「すでに作戦立案を担当してる
俺の顔に煙を吐きかけながらつぶやいた。……再来週までにってことは、それまで拘束されるのか? 来週の祝日にデートなんだけど……。
「今ヘリがこっちに向ってる。あと2時間ほどで到着する予定だから、それまでに準備を済ませて屋上で待機してろ」
ぷはーっと煙を掛けられながら言われる。……あのこれって決定事項ですか? ……ま、まあ、事件解決は武偵の義務のようなものだしなぁ。仕方ないか。
「わかりました。それで、事件の詳細については?」
「ヘリの中に書類を用意させてるよ。ちなみに向ってもらう場所は北海道だ」
「北海道、ですか……。向うのは俺だけですか? この学校にはSランクの武偵がまだ何名かいたはずだったと思うんですが……」
「まあ、いるがな。神埼については、今この土地から遠くに離れなれない理由があるらしくて、狙撃科のSランクのレキからも断わられちまってな。代わりに、神埼からお前を推薦されたんだよ」
「アリア先輩が?」
「ああ。まさかお前らが知り合いだったとはな。お前なら大丈夫だろって言ってたぞ」
「…………。へー、そうなんですかー」
アリアせんぱーい。俺を評価してくれるのはうれしいですけど、タイミングが最悪でーす。このままじゃ、初のデートがお流れになっちゃうじゃないかッ。
ど、どうやっても来週の頭までに解決しないと……!
「まあ、現地にいるプロの武偵たちも協力してくれるだろうから、頑張ってくれ。ちなみにLDスコアは軽く900以上だから、くれぐれも気をつけるように」
「わかりました!」
「うし! いい返事だ! 行け!」
「はい!」
ノリのいい蘭豹先生にうなずき返して、職員室から出て行く。
まずは装備科に行って装備を整えないと! 教室に戻ってる時間はないな。
くっ、なんでこんなときに事件が……。
ああっ、なんとしても早期解決して、来週までには必ず戻ってくるぞ!
◆
装備科で準備を終えて屋上へ向い、ヘリに乗った俺はそのまま北海道へと。ヘリのなかに用意されていた書類から知らされた事件詳細は、数十名の武装集団が建物に引き篭もりをしているんだと。幸い人質はいないけど、大量の火器や爆薬を所持してるために下手に手が出せないらしい。
さっそく現地に到着した俺は、現地に集合していたプロ武偵さんたちと合流。
作戦会議の結果、建物を包囲して強襲をかけることに。強襲するポイントは3箇所。部隊を分けて一斉検挙することに。
その部隊の配分は、プロ武偵数名のグループが2つ。残りひとつを俺が強襲。俺のグループメンバーたちは少し離れた場所から強襲する俺のサポートにまわるというものだ。
無茶だと言って反対するプロの武偵さんも結構いたけど、俺は世界でプロに混じって活躍してる現役のSランク武偵で2つ名持ち。それでなくても、強襲科のSランクの武偵は、特殊部隊一個中隊を相手にしてあまりある戦力なのだから、これでも充分。むしろ一緒に強襲なんてかけたら、他の強襲メンバーが無駄になる。
はっきり言って速攻で事件を解決させたかったからな。
現地到着→犯人との交渉決裂→強硬手段に→作戦会議までで、すでに土曜日になってたし。これ以上の遅れは致命的だった。
この1回の強襲で確実に終わらせるために、強襲ポイントを増やして手数も増やしたんだ。
そして、実際に強襲して犯人たちを次々に昏倒させて逮捕していき、何とか全員1回で逮捕することに成功。
逃げたメンバーがいないか、他に仲間がいないかという捜査は現地のプロ武偵に任せるとして、念のために俺は現地に数日間拘束されることに。
上がもう大きな事件は起きそうにないと判断して拘束が解除された俺は、1番早い移動手段だが軍用ヘリで帰るのはあんまりだと思ったので、大人しく新幹線で東京へ帰ることに。
ライカちゃんとのデートの日の前日、深夜になんとか帰ることのできた俺は、教務科に移動中に仕上げた報告書を送信。デートの用意をしてほぼ徹夜状態で朝、ライカちゃんを部屋まで迎えに行くことになった。
◆
休日。あたしは自宅マンションの部屋に篭って、アサルトライフルを銃検(銃検査制度)に通すために整備をしていたけど、イマイチ手に付かない。
頭のなかに響く声が邪魔をしていたからだ。
その声というのは、昨日男子たちが集まって『武偵高かわいさランキング』という勝手なランキングを書きながら、あたしを指して言っていた言葉だ。
『ありゃ男だぜ』
『かわいくねえんだ』
『最下位はライカで決まりだな!』
何度も頭のなかにそんな言葉が響く。
自分が、火野ライカがかわいくない女だということは自覚してる。だけど、あたしだって『男女』なんて何度も言われたり貶されたら傷つく。
……唯一、こんなあたしを『かわいい』と言ってくれた幼なじみもいるけど、今は事件で地方に呼び出されたためにいない。
「クソッ、今日はデートするんじゃなかったのかよッ」
武偵が事件優先なのはわかっていたけど、イラつかずにはいられない。何せ今日は本来だったらデートの日だったのだ。……自分にとって、初めてのデート。
正直、面倒だ。照れくさくて嫌だと思っていた反面、内心期待していた分、事件によって流れてしまったことに落ち込んでいる。
昨日の男子の声が頭のなかで反響し続け、集中力が欠けて、整備がどうしても手につかない。
「――あっ」
ポロッとバネを落としてしまう。
いつもならやらない小さなミスに、あたしは限界に達した。
「~~~~っ、あーダメだ!」
ストレスが溜まりすぎてる。一度ストレスを発散しないと、そう思ってクローゼットに手をかけた瞬間――。
インターホンが鳴らされ、誰かの来客を知らされた。
「クソ、こんなときに誰だよ?」
せっかくストレス発散しに行こうとしてたのによぉ。
面倒だと頭をかきながら玄関に向ってドアを開ける。
「はい、どちらさ……」
「おはよう、ライカちゃん」
ドアを開けた先には、レオンがいた。
昔と変わらない金髪に少し黒が混じった短めの髪に、昔より大人びた顔。昔は自分より背が低かったのに、今は同じぐらいか少し高いぐらいまで伸びている。
「な、なんで……? え?」
レオンは事件で地方に行っているはず。なんでここにいるんだ?
あたしのそんな疑問に答えるように、レオンは少し照れくさそうに、笑みを浮かべて言う。
「デートの約束。まさか忘れてないよな?」
「デートって……」
一瞬、思考が停止する。
まさか、本気であたしとデートする気なのか、こいつは?
視線をレオンの体に向けて見れば、確かにレオンの格好はいつのも防弾制服じゃなく、私服姿だった。
あ、う……。お、お洒落してる。こいつ、マジであたしとデートする気なのか!?
「~~っ」
顔が赤くなっていくのがわかる。
「ライカちゃん?」
「――っ!」
顔を覗き込まれる。昔よりも男っぽくなった顔で。
さらに顔が赤くなるのがわかる。不覚にもレオン相手にドキドキしてる。
「と、とりあえず、なか……入れよ」
何とか言えた一言。
レオンは「うん、ありがと」と言って部屋のなかに入っていく。
部屋の奥へと進んで行くレオンのその姿が、突然の訪問で動揺してたことと、昨日言われた男子たちの言葉によって、『女の部屋なのに平気で入っていく、やっぱり自分は女として見られてないんじゃないか』いう風に思考が動いてしまった。……勝手な被害妄想だろうとどこかでわかっていても。
自分の部屋にレオンを通して、ベッドに座らせて自分も隣に座る。
レオンは部屋を見ながら、微笑んでいた。
うっ、そういや部屋散らかしっぱなしで、掃除してなかった。――って少女漫画も出しっぱなしじゃねーか! それだけには気づくなよ、レオン!
部屋に集中させないように、自分から話を切り出す。
「あっ、あたしなんかとマジでデートする気なのか、おまえ?」
不機嫌そうに言ってしまう。我ながらかわいくない聞き方だ。
男女と言われて、蔑まされることも理解できる。
レオンもこんなかわいくない態度を取られたら不機嫌に……。
「――当然さ」
「え?」
間髪入れずに断言されて、思わず顔を見てしまう。
「俺は、ライカちゃんとデートするために急いで帰ってきたんだから」
あたしを正面から見ながらつぶやいた言葉。
「~~っ!」
心の中で反響して一瞬で顔を赤くしてしまう。それを見せたくなくて、顔を逸らして何も言えなくなってしまう。
「ライカちゃん?」
あたしに体を寄せて声をかけてくるジョン。こいつ、本当にあたしのこと女と思ってるのか? 女として意識してるのか?
混乱する思考。
「? どうかしたか?」
「……うっ」
見つめられると、益々ドキドキする。顔から火が噴きそうなぐらい熱くなるけど……。同時に不安になってた。
あたしのことを、レオンが女の子として見てくれてるのか。昨日の男子たちの言葉が呪縛のようなものになって、あたしは……。
「なあ、レオン」
「なに?」
だから……。
「あたしのこと、ちゃんと『女』として見てるか?」
訊ねてしまった。意味のない問いだと思っていても、つまらない問いかけだとわかっていても……。
あたしから突然そう問いかけられたレオンは、ポカンとした表情を浮かべていた。
その表情に、勝手にショックを受けて心が沈んでいく。
「や、やっぱり、あたしみたいな男女なんて女の子になんて見えねえよな……」
あはははは……、とどうしても乾いてしまう笑い声をだして頭をかく。ちょっとだけ、泣きそうになってしまう。
「――見えてるけど?」
見えてるって……? 振り返る。
そこにはレオンの顔があって、青い瞳があたしをしっかりと正面から見つめていた。
「――っ」
レオンの言葉がウソじゃないってわかる。胸がドキドキと高鳴って、すごくうれしくなってるけど……。
「証明、できんのかよ?」
――あたしはどこまでもかわいくない男女だった。
「証明?」
レオンが困るのをわかってるのに、無茶なことを言ってしまう。
「証明は証明だよッ。あたしを女として見てるっていうなら――」
逸らした視界の端に少女漫画が映る。少女漫画から思い出すのは――。
「きっ、キスしてみろよ!」
イケメンの王子さまが落ち込んでいるお姫さまにキスするシーンだった。
「キス!?」
驚くレオン。当然の反応だと思うけど……。
「――ハッ。やっぱりあたしみたいな男女とはしたくないってか?」
吐き捨てるように言って、顔を逸らしてしまう。
――クソッ、かわいくなさすぎだろ、あたし。こんな男女なんかとデートなんて……。
「――ライカちゃん」
「なんだよッ。まだなんか用が……」
イラつきや様々な感情から怒鳴ってレオンを追い返そうとしてしまおうとした瞬間、あたしの言葉は途中で止まった。いや、止められた。
――口を、唇で塞がれて……。
……え? レオンの顔がすごく近い……。唇が柔らかくてあったかいものが触れてる。鼻息が当たって……。
思考が停止する。完全に停まる。
レオンが身を引くのに合わせて、唇からも触れていたものがゆっくりと離れていって……。
「――証明、したよ」
「…………。……っ。~~~~っ!」
少し顔を赤くしながらも真剣な顔でつぶやいたレオンに、あたしはだんだんと状況を理解していき……。
――下手な自尊心が働いたのか、さらに暴走してしまった。
内心でむちゃくちゃ動揺しまくってるくせに、強い態度をとって、自分でも意味不明なことを言ってしまう。
「こっ、ここここれぐらいで証明とか、ふっ、ふざけんなよッ! あ、あああたしは……、これぐらいじゃ全然……ッ!」
「――わかった」
「へ?」
肩に両手を置かれて、もう一度キスされる。
キスして、少し顔を離したレオンがつぶやく。
「ライカちゃんが満足するまで、俺が証明するから」
「じゅ、レオン……」
もう一度レオンからのキスで唇を塞がれながら、あたしは思い出す。
――そういえば、こいつって天然が入ってて一直線なヤツだったな、と。
「――っんぐ!?」
し、舌が!? か、レオンのヤツ、ディープキスするつもりなのか!?
口内にゆっくりと侵入してくる他人の舌。
ヌメヌメで生暖かくて少しザラとしてて、這い回る度に背筋がゾワゾワと震えるが、全然、嫌じゃなかった。
それどころか、むしろ――。
「レオン……っ」
「ライカちゃん……」
あたしは、そのままベッドに押し倒された。
キスって、すごく、気持ちいいんだ……。
◆
ライカちゃんの部屋のベッドの上。
俺の体の下には白のワイシャツに短パン姿のライカちゃんが。
デートするために迎えに来たはずが、随分とヘンな方向に話が進み、こんなことになってしまったけど、今はどうでもよかった。
――あたしのことを女と見てるならキスして証明してみろよ。
そんなライカちゃんの言葉がキッカケで始まったキス。
唇を重ねるだけのキスだったけど、今は抱きしめあいながら舌を入れて、激しいキスをしていた。
口を大きく開けて、俺の背中に両腕を回してるライカちゃん。
俺もライカちゃんの腰に手を回し、舌を使ってライカちゃんの口内を撫でる。
ライカちゃんの味が舌先に広がる。
もっと味わおうと舌でライカちゃんの舌を舐めるように触れると、ライカちゃんから甘えるように舌を絡められた。
クチュクチュと舌が絡まりあい、お互いの唾液が混ざる。
――ああ、すごく気持ちいい……。
唇を一旦離す。口を開けてるライカちゃんから「もっと……」と舌が伸ばされた。
――すごくかわいいなぁ。
見下ろしながら唾液を口のなかで溜める。
そして、舌を真下に向けて、舌を通して唾液の滴をライカちゃんの舌に向って落とす。
「あっ、ふぁ……。くっ、んっ……んく……」
舌に落とされる唾液の滴。それらを飲み下しながら、ライカちゃんはもっと欲しいと舌を伸ばして俺の舌に触れた。
ツーっとライカちゃんの舌を通って、唾液が伝う。
口を開けたまま顔を近づけて再び唇を重ねると、今度はライカちゃんから口内を舐められ始めた。
小さめのヌルヌルで温かい舌がチロチロと這い回り、今度はお返しとばかりにライカちゃんから唾液を流し込まれた。
「んくっ……」
ライカちゃんのほのかに甘い唾液を喉を鳴らして飲む。ドキドキと高鳴る心臓。興奮がどんどん高まっていく。
自然と腕がライカちゃんの胸に行ってしまう。
怒られるかもしれないと思うけど、止められない。
恐る恐るわき腹のほうから伸ばすように触れる。
ブラジャーをしていないのか、ワイシャツ越しに乳首の突起を感じる。
「――っ」
胸を触られて少しだけ体を震わせたライカちゃん。
――けど、すぐに体から力を抜いてくれた。
キスを続けながら、ボタンを片手で外していく。
全部ボタンを外し終えたところで肌蹴させるように開いて、胸に直接触れる。
手に吸いつくような肌触り。小さめで少し硬くなってる乳首の突起。心臓の鼓動と温かさ。
様々なものを手から感じ取り、やさしく力加減を考えて、触れる。
「レオンぅ……」
「すごく、かわいいよ。ライカちゃん」
「――っ」
背中に回されてる腕に力を込められる。不安げなライカちゃんの表情が何とも
触れるように全体を揉んで感触を味わい、乳首へと。
指先で乳輪をなぞり、ライカちゃんを震わせて、乳首を摘まんでかわいらしい悲鳴をあげさせる。
わき腹からおなかへと手で触れながら、唇を別の場所へと移動させていく。
唇から頬へ、頬から首筋へ。首につけた黒のチョーカーを通って、鎖骨を舐める。
「れ、レオン……」
視線だけを顔へ向けて覗いて見ると、気持ちよさそうに背中を逸らして、快楽を感じてる表情を浮かべてるライカちゃんが。
体のほうにも視線を向けると、大きく実ったおっぱいと、慎ましく小さなピンク色の乳首に女の子らしい肉つきの肉体が。
昔よりも美人にかわいい少女になったライカちゃんが視界に映された。
「やっぱり。ライカちゃんはかわいいよ」
「~~っ!」
乳首に舌を這わせる。乳輪をなぞり、全体へ。
度々乳首にアクセントとして吸いつき、舌でいやらしく舐める。
「ううあ……や、やめ……。そ、そんなところすうんじゃ、ねえ……」
ハスキーな喘ぎ声を漏らしながらつぶやくが、ライカちゃんは逃げようとはしない。
むしろ……。
「ひゃっ!? ――っん、くああ……、ダメだ……。こんなこと、されてんのに……気持ちいいなんて……。うう……ッ」
悦んでいるようだった。
すごく感じてるのがわかって、喘いでいるライカちゃんがすごくかわいく見えた。
ライカちゃんがあまりにもかわいすぎて、興奮が抑えられない。
もっとかわいい姿を見せて欲しい。
「ライカちゃん」
「――っ!? そ、そこは……」
短パンのなかに手を侵入させる。さすがにライカちゃんも腕をとって止めようとするけど――。
ぐじゅ……。
「――なッ!?」
下着を越えて俺の指を濡らすほど分泌されてる液体に、ライカちゃんの手から力が抜ける。
ライカちゃんが真っ赤になって戸惑っている間に、俺は手をさらに侵入させた。
レースで生地が少し薄い下着のなかに手を入れて、直に、ライカちゃんに触れる。
「――ふあっ!?」
ビクッと体が跳ねて、ライカちゃんの口からハスキーな悲鳴が漏れる。
俺はゆっくりと探るようにプニプニの肉に触れて、中指で間を撫でた。外までじっとり濡れてて指が濡れる。
たぶん処女だろうから、気をつけて触る。
「あぐっ……。あっ……、くううぅ~~」
声を押し殺したような喘ぎ声。もっと聞いてみたくなって、胸と同時に弄る。
「――ああっ、やめっ! んんっ、やだ……。なんか、キテ……、くうっ……!」
ビクビクとライカちゃんの体が震えて、間の肉が指に吸いついてるのがわかる。
クリトリスに軽く触れながら耳元でつぶやく。
「イキそうなんだね、ライカちゃん」
「――っ、い、イク!? こ、これが……ッ。あぐっ……、だ……。――っ! ダメッ、あたし……! くっ! う、ううぅぅ~~!」
声を出さないよう歯を食いしばって耐えるライカちゃん。
一方、体のほうはビクッ、ビクッと大きく震えていた。大きく背中がそらされ、お尻が浮く。
肉の谷間から溢れるように毀れる液体を指で掬うように絡めながら、俺は一旦手を抜く。
「はぁはぁ……、はぁはぁ……」
目元を腕で覆い、乱れた息を口から吐き出すライカちゃん。
俺は引きぬいた指を顔の前に持ってくる。
理子さんとは違う女の子の香り。
人差し指と中指を少し開くと粘り気があるのか、指の間で液体が糸が引いた。
その様子に少しだけ興味が出て舌で舐めてみた。
口のなかに転がして、やっぱり理子さんと少し違うなと思って、これがライカちゃんの味だと記憶した。
「~~っ、おまっ!? なっ、何やって……!?」
ライカちゃんもそれを見ていたのか、真っ赤になってこっちを見てる。あははは、恥ずかしいな。
――っと、とりあえずこれ以上はさすがにマズいし、やめるなら今だよな。
ライカちゃんに顔を近づけて頬っぺたに手をそえる。
「ライカちゃん」
「な、なんだよ……?」
ふふ、怯えてる小猫みたいだ。
ライカちゃんのエメラルドのような瞳を覗き込みながら、俺は言う。
「俺はライカちゃんのこと。女の子としてみてるよ」
「~~~~っ!」
ライカちゃんからの返答は、声にならない悲鳴と顔面へ向けての拳だった。
まあ、拳は避けたけど。