「みんな、聞いてくれ。
最近私達の真似事をしている連中がいるようだ、地方に飛ばされた良識派の権力者達を次々と暗殺しているらしい」
会議室でタバコを吸わずに話すナジェンダ。
帝都を実質的に支配しているオネストは自身の地位に悪影響を及ぼすであろう権力者達を片っぱしに地方へと追いやっている。
そんな革命後に必要となる人材が殺されるのを革命軍は黙って見過ごせないと斥候部隊であり実働隊であるナイトレイドに情報を流したのだ。
「標的となるであろう権力者は半数近く革命軍が保護したよ。
とりあえず私がナイトレイドに加入したのもそのニセモノ討伐って意味が大きいな」
摩利が一枚の紙を机の上に置きながら説明する。
その紙にはナイトレイドより天誅と記されている。
この有力者暗殺事件は摩利の尽力で大した噂にはなっていないが帝都そのものの警戒は強まっている。
「摩利の入手した情報によると二組の有力者が狙われている。
アカメとラバックとマインはこっちを、龍司と摩利とレオーネ………それとシェーレはこっちだ。
そしてブラートはこれを頼む」
アカメとラバックに一枚の羊皮紙を渡す。
そこには地図とターゲットの名前とその日の行動が描かれていた。
「しかしよぉ、何で龍司の方に戦力固めるんだ?
どっちも危険があるなら戦力は半々にすべきじゃないのナジェンダさん」
羊皮紙を受け取ったラバックが愚痴をこぼす。
少なくともナイトレイド最強のブラートやアカメと同等若しくはそれ以上の摩利と龍司に加えレオーネとシェーレという実力者まで揃えたのだ。
明らかに警戒し過ぎだ。
「あんたちゃんとその紙読んだ?
私達の方は狙われる人数も場所も大した事ないのよ?
龍司達の方は人数も場所も私達のほうの倍以上よ、バカ」
何時の間にか依頼書を読んでいたマインはラバックに毒吐きながら教える。
「そうだな………敵の戦力も確認出来ていない状況だからこうするしかないんだ。
それじゃ、行ってこい。
ニセモノにこの稼業の厳しさを教えてやれ」
ブラート以外のメンバーが返事をしてそれぞれの目的地へと向かう。
ブラートの指令書に書かれていた内容、それはブラートが初めて行う隠密任務。
『北の異民族討伐に成功し帝都に帰還しているエスデスの動向を探れ』
エスデス、それは帝都が誇る最高戦力の一角でオネストの懐刀とも言うべき存在。
元同期であったナジェンダの話によると万物を凍らせる帝具を扱い残忍な行動も躊躇わず嬉々として率先する超サディスティックピーポーなのだ。
こういった隠密任務はレオーネの十八番なのだがブラートのインクルシオの性能を考えると今回ばかりはブラートの方が適していると判断したのだ。
「ブラート、お前はナイトレイドで一番強い。
だがエスデスの強さは未知数だ。
呉々も自分から戦闘を仕掛けるな、命を優先する事を考えろ」
「ははっ、龍司には教えてやりたい事がまだあるしやるべき事はまだ残ってるからな。
死ぬ訳にはいかねぇよ」
剣を持ち会議室を出て行くブラート。
幾多の戦場を切り抜けてきたブラートなら引き際も弁えているだろう。
強者との闘いを楽しむ傾向があるレオーネでは危な過ぎる。
「死ぬなよ、お前ら…………」
ナジェンダは今日何本目かのタバコに火をつけた…………………
次回から竜船での闘いになります。
兄貴の死亡フラグを無理矢理折ってやりましたよええ。
竜船人多くね?となりますが三獣士は勿論オリキャラ若しくは他作品からのキャラも出るのでお楽しみにしてください。
それはそうと、作品の続きより新しい作品のイメージしか湧かない。ナルト、ワンピース、ダイヤのエースなどなど。
書くとしてもあと一作品ぐらいでしょう。
というわけで書くかもしれない二次創作の題材募集します。
コメント欄にて待ってます