※この作品はR-18です。

ごちゃ混ぜだけど斬る!   作:Oruka

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漢気じゃんけんで勝つ奴は大抵決まっている

『お久しぶりです龍司さん、今回のコレはチュートリアルか何かと思ってください』

 

 

『まず、メラメラの実ですがこれは身体そのものを炎にしてしまう為アカメが斬るの世界ではチート過ぎる存在になってしまいます。

 

という事で貴方が希望したメラメラの実の力は制限します』

 

 

『代わりに三種類の覇気と武術の知識と技術そして木刀をプレゼントです

 

この木刀の譲渡する代わりに三代鬼鉄は無かった事にします。

 

あ、制限の事ですが無から炎を生み出し操る能力です。

 

ぶっちゃけるなら物理攻撃を無効化出来ないメラメラの実です』

 

 

『それではこれでチュートリアルを終えます』

 

 

次々とシーンが代わり黒板に文字が刻まれる。

 

そんな継ぎ接ぎの夢が覚めた。

 

起き上がるとそこは龍司の知らない部屋だった。

 

 

訳の分からないまま龍司は廊下に出るとレオーネが立っていた。

 

先日の獣のような姿では無くショートカットのグラマラスなお姉さんとった感じだ。

 

 

「おっ、少年起きたか。

 

随分と寝坊助さんだな、もう昼過ぎだぞ」

 

 

「そんな寝てたのか」

 

 

「よし、これからお姉さんがアジトを案内してやる!!

 

着いておいで」

 

 

する事もな従うしか無いと分かっていた龍司は無言でレオーネに着いていく。

 

最初に着いた部屋には1人しか居なかった。

 

 

「ここが私達の食堂兼キッチンだ。

 

んで、あそこのチャイナ服がシェーレだ」

 

 

シェーレと呼ばれる薄紫色の髪をした美人は龍司立ちに気がついたのか読書を止め顔をあげた。

 

 

「あ、レオーネと…………」

 

 

「ッ………龍司です」

 

 

眼鏡を掛けて全体的におっとりとした印象のある顔。

 

 

「それでさ〜〜、龍司はまだ仲間になる決心がついて無い訳よ。

 

だからなんか暖かいアドバイスあげやってくれるかな?」

 

 

シェーレは人差し指を口に当てながらうーんと考えると

 

 

「ナイトレイドは美人が多いですよ?あと……………アジトまで知ってそのままお家に帰れないと思うので多分殺されますよ」

 

 

暖か過ぎて涙が出るアドバイスだ。

 

そんなツッコミを抑えつつシェーレが手に持つ本を見ると天然ボケを治す100の方法と書いてある。

 

天然ボケが治るとは思えないがそれを心にしまい込み次の場所へと向かう龍司だった。

 

 

「ここは訓練場と言う名のストレス発散場だ。

 

んで、あそこ槍振り回してるのがブラート」

 

 

「(なんつー槍さばきだよ…………凄えな)」

 

 

リーゼントヘアのブラートが龍司立ちに気がついたようで訓練を止め龍司に近づく。

 

 

「おぉ、昨日の少年にレオーネか。少年、俺はブラートだ。

 

よろしくな」

 

 

殺し屋とはとても思えないくらい爽やかな笑顔で握手を求めるブラート。

 

 

「え……と」

 

 

「あぁ、昨日鎧を着てたから顔を見てないのか、アレ俺だぞ?」

 

 

「そうなんですか!!あ、僕は龍司です」

 

 

龍司も笑顔で握手に答える。

 

それを背後からレオーネが邪魔をする。

 

 

「そいつゲイだぞ」

 

 

反射的に手を離した龍司。

 

ブラートは顔を赤らめながら

 

 

「おいおい、誤解されちゃうだろ?」

 

 

背景に薔薇が見えた辺りを考えると昨日の鎧男で相違無いと感じだ龍司。

 

ブラートは良い人なのだろうが若干の危険を感じるであった。

 

次の所へ向かう途中、マインと遭遇した龍司。

 

散々龍司を罵倒した挙句高笑いをしながら何処かへ消えた。

 

あまり良い印象は無いがレオーネ曰く根は良い奴らしいという情報信じる龍司。

 

 

「ねぇ、レオーネさん。

 

ここ森だろ、何があるんだよ」

 

 

「あぁ、いたいた彼奴も一応メンバーだよ」

 

 

極力気配を消しながら近づくとラバと呼ばれていた少年が匍匐前進で何処かへ向かっていた。

 

 

「ふふ、もうすぐレオーネ姐さんの水浴びの時間………あの巨乳を拝む為なら俺は命だって惜しくない!!」

 

 

格好良く決めてるが無いようはカスである。

 

 

「じゃあ二本指いっとくか」

 

 

ラバの指を掴み通常は曲がらない方向へと曲げるレオーネ。

 

 

「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!

 

ちょ、ギブだよ姐さん!あ、でもこれなら逆に目覚め「腕もいっとくか」サッセンシタァァァ!!」

 

 

日本人である龍司すら見たことが無いほど綺麗な土下座で謝るラバ。

 

 

「こいつがラバックって名前の馬鹿だ」

 

 

ひたすら謝るラバを無視して次よ場所へと向かうレオーネ。

 

何となく申し訳ない気持ちになりながらレオーネの後を追う龍司だった。

 

じゃあここまで紹介されたメンバーは個性の塊というか個性そのものだった。

 

そんな個性ばかりを見てきた疲労か龍司の顔は少しやつれていた。

 

 

「次のやつは美少女だから安心しろ龍司」

 

 

笑顔でサムズアップするレオーネだがあまり期待をしない龍司。

 

どうせまた個性の塊みたいな奴なのだろうと………………………………

 

 

森を抜けるとそこには1人で何かしらの獣の丸焼きを頬張る少女がいた。

 

昨日斬り合いをした少女だった。

 

 

「ほぉ〜〜、エビルバードとはこりゃまた奮発したなアカメ」

 

 

「はい、レオーネ」

 

 

そう言ってレオーネに骨つき肉を投げ渡すアカメ。

 

レオーネはそれをキャッチすると美味しそうに頬張った。

 

 

「む、お前は昨日の…………お前仲間になったのか」

 

 

「いや、仲間じゃないけど」

 

 

「そうか、ならこの肉はやれない」

 

 

そう言い残すと一心不乱に肉を食べるアカメ。

 

餌を食べるハムスターのようだ。

 

 

「しかし、どうしたんだアカメ?おやつにしては豪華だろ」

 

 

「ボスが帰ってきた」

 

 

大きな何かしらの丸焼きに隠れていたが奥に人がいた。

 

黒いスーツを身にまとい、銀髪で右目に眼帯をし右手はロボットのような義手となった女性がいた。

 

 

「おっすぅ、ボス!!お土「レオーネ、お前この前の作戦で時間オーバーしたそうじゃないか」ひぃ!」

 

 

一目散に逃げるレオーネだがロケットパンチのごとく飛び出した拳に捕まってしまう。

 

キリキリと音を立てながら拳は女性の元に戻る。

 

 

「んん?レオーネ、何か言い訳はあるか?「あぁァァァァァ!!お願いだからそのキリキリ音止めてぇぇぇぇぇ!!」ったく、強者との戦いを楽しむのは良いが程々にしておけ………ん?誰だ君は」

 

 

龍司に気がついた女性は質問を投げかける。

 

 

「はいはーい、ボス。

 

この人材推挙!!」

 

 

「見込みはあるのか?」

 

 

「それなりにはあると思いますよぉ」

 

 

ニヤニヤと笑いながら説明するレオーネ。

 

 

「まぁいい、全員を呼べ」

 

 

部屋に移動させられた。

 

ナイトレイドの紋章が描かれた垂れ幕を背に椅子に座る女性。

 

そしてそれを囲む個性有るナイトレイドの面々。

 

 

「さて、先日の任務ご苦労だった。

 

私の名前はナジェンダだ、それで話は一応レオーネから聞いた。

 

レオーネから言われてるだろうが改めて言おう、龍司私達ナイトレイドに加わらないか?」

 

 

「どうせ断ったら殺すんだろ?」

 

 

「殺しはしないがここから出す訳にもいかない。

 

しばらくはウチの工房で働いてもらう事になるな」

 

 

シェーレの言っていた事は違うのかと心にツッコミを入れながら考える龍司。

 

 

「龍司、昨日の所もそうだけど私達が狙ってるのは腐敗した糞みたいな富豪や権力者だけだ。

 

お前も見ただろうが昨日みたいなやつらはこの国に沢山いて、昨日みたいな事を今でもやっている。

 

そんな事許せないだろ、漢として」

 

 

ブラートが龍司に話す。

 

他の面々は黙りこくったままだ。

 

 

「つまり貴方達はこの国の悪い奴らをやっつける正義の味方みたいなもんか?」

 

 

龍司の問いに一同が大爆笑する。

 

レオーネは笑い過ぎて涙が出ているくらいだ。

 

 

「龍司、どんなお題目つけようが私達のやってる事は殺しなんだ」

 

 

レオーネ。

 

 

「そう、俺らがやってるのは殺人。

 

正義なんて褒められたもんじゃない」

 

 

ブラート。

 

 

「そこに正義なんて存在しませんよ〜〜?」

 

 

シェーレが言う。

 

そう、いくら標的が下衆であるからと言ってやっているのは唯の殺しなのだ。

 

法外な手段である事になんら変わりはない。

 

 

「………それは分かった。

 

だけどそんな小物をチビチビ殺してもこの国は良くならないだろ。

 

確かに昨日みたいな奴らは許せないけどチビチビ殺しても良くならない、むしろいたちごっこだ。

 

終わりなが無いぞ、そんなの」

 

 

ナジェンダは煙草吹かしながらニヤリと笑った。

 

 

「龍司、お前は尚更このナイトレイドに向いている。

 

私達は今でこそ小悪党の退治をしているが真の目的は別にある。

 

もうじき私達の本隊である革命軍が武装蜂起する。

 

そう、戦争だ。

 

私達はその混乱に乗じてこの国の腐敗の根源にして最低最悪の糞野郎であるオネスト大臣を討ち革命を果たすんだ。

 

アカメと互角以上に戦った………いや話を聞く限りブラートと同等の力を持つ君を向かい入れたい」

 

 

義手の右手を差し出すナジェンダ。

 

龍司は戸惑っていた。

 

 

「俺は鬼だ…………ある日突然手に入れた力で隣の村を焼き払った。

 

友達、近所、家族でさえ俺を鬼と言って村から追い出した。

 

そんな俺に……………」

 

 

顔を俯かせ肩を震わす龍司。

 

龍司はまごう事なき日本人だが何かしら力で自分がそうであったと勘違いしているのだ。

 

いや勘違いというより記憶を差し替えられているのだ。

 

異世界であるこの世界に前の世界の知識を持っていたら不便なのは龍司。

 

その事を汲み取ったのか龍司を送り込んだナニカが仕組んだのは明白だ。

 

 

「っ!!」

 

 

突然誰かに抱きつかれビクつく龍司。

 

 

「きゃー!!ちょ、シェーレあんた何やってんのよ」

 

 

犯人はシェーレのようだ。

 

マインに問い詰められているシェーレは惚けた顔をして

 

 

「何かの本で読んだんですけど、落ち込んでる人がいたらそっと抱きしめてあげると良くなるって………」

 

 

「くそ、くそ、くそ!!なんで俺には……後輩のくせに羨ましいぞこのやろう」

 

 

ラバは拳を地面に叩きつけ血涙を流す。

 

レオーネは腹を抱えて大爆笑。

 

アカメは無言でたたずむ。

 

 

「龍司、俺たちみんな似たようなもんだ。

 

村一つを焼き払った?自惚れるなよ、俺なんて百人斬りなんて異名が着くくらい殺してる。

 

お前の過去にどんな闇があるのかは知らない。

 

そのせいで孤独なら心配すんな、みんな似たような境遇だ。

 

家族みたいなもんだ、だから俺たちにお前のその鬼の力を貸してくれ」

 

 

「ぶっちゃけるがウチは万年人員不足だ。

 

猫の手ならぬ鬼の手でも借りたいんだよ」

 

 

悪戯が成功した子供のような無邪気なドヤ顔をするナジェンダ。

 

ナイトレイドの面々はナジェンダから目を逸らし口笛で誤魔化す始末。

 

 

「ははっ、今の上手い事言ったつもりですか」

 

 

涙が吹っ切れたのか龍司の顔は笑顔になっていた。

 

「/////ゥッウン!!兎に角歓迎するぞ龍司、ようこそナイトレイドへ」

 

 

今度こそナジェンダの手をとり握手を返した。

 

本人は気がついていない偽りの過去であるがそれを振り払えた事で龍司は入団を決意した。

 

この後行われた宴会は明け方まで続いたそうな………………………

 

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