「そう言えば龍司の木刀ってどうなってんの?
オーガと撃ち合っても折れるどころか傷すら付いてないじゃん」
食事を済ませ軽く駄弁っていた時の事だ。
レオーネが龍司に聞く。
「これは覇気ってやつだよ。
大きく分けて3種類あるんだけどその中の一つ、武装色の覇気を使って木刀を強くしたんだ。
俺のレベルの覇気ならインクルシオ装備した兄貴の本気の一撃でも普通に耐えれるかな。
俺自身がくらったら即死だろうけど」
冗談口調で言うが事実だ。
多分兄貴は知らず知らずの内に覇気に目覚めている。
これが意識して出せていれば大将軍とも互角に戦えるかもしれない。
「うへ〜〜、そりゃ卑怯くさいな。
出来ることなら俺も使いたいぜ」
「この覇気ってのは全世界の人間に扱う才能がある。
相手の気配をより強く感じる見聞色の覇気、使い手によっねは鋼鉄以上の硬度になったりする武装色の覇気。
そして、百万人に一人の割合でしか扱える人間が居ない覇王色の覇気の3種類だよ」
タバコの火を消してコーヒーを啜るナジェンダ。
レオーネは俺の話に目を輝かせていた。
まぁ覇気が使えるようになればより強い敵とも戦えるのだ。
戦闘狂気味のレオーネには嬉しい話だろう。
「もしかしたらおれはそれを使えるのかも知れんな。
軍人時代に異様な程に敵の気配を感じる事が何回かあった」
「なぁなぁ、その覇気ってのはどうやったら使えるようになるんだ?」
レオーネはもう教えて欲しくて堪らないようだ。
この間もシェーレはマイペースに団子を食している。
もう何本目だよあんた………………
「これといった訓練法は無いけど強いて言うなら疑わない事が強さに繋がるって故郷にあった伝書に書いてあったよ」
俺の故郷には色んな世界の物語があった。
少年が海に出て海賊の王になる話や、願いを叶える杯を競って英霊を使役して戦う戦争の話とか、元凄腕の天パ甘党侍の話とかだ。
俺の覇気もその中から学んだものだ。
「まぁなんだ。
その未知の力については追い追い修行するとしてだ、依頼が来ている。
今回の標的は帝都に麻薬をばら撒いてる密売組織だ。
大元締めであるチブルをヤるのはシェーレ、マイン、龍司だ。
色街の販売拠点を叩くのはレオーネとアカメだ。
ラバックとブラートはすまないが待機しといて貰えるか?」
依頼そのものは簡単に終わった。
俺が陽動として暴れている間に逃げてきたチブルをマインが射殺。
長居しても良い事は無いのでマイン達と合流してアジトへ戻る。
「それにしてもあのチブルってやつ用心深かったのね」
「あぁ、思ってたより………避けろ!!」
森を抜けた瞬間に見聞色の覇気で頭上からの攻撃を予測して避けた。
シェーレもマインも無事なようで臨戦態勢を整えている。
砂埃が晴れるとそこには警備隊の制服に身を包んだ可愛らしい少女とぬいぐるみとも思えるくらい愛らしい犬(?)がいた。
「手配書からシェーレと断定………ほか2人もナイトレイドと断定、帝都警備隊セリュー・ユビキタス絶対正義の名の下に悪を断罪する!!!
コロ、腕!!」
コロと呼ばれる生物、おそらく帝具へカントケイル。
生物型の帝具で核を破壊しない限り際限無く再生する。
へカントケイルは自身を巨大化させそこから愛らしい顔とは全く逆の筋骨隆々な腕を生やす。
そして拳を嵐のように振るいながら一直線に進んでくる。
「私の後ろに!!」
シェーレの鋏型帝具、エクスタスは如何なる物も破壊する事が出来ない最硬で万物を両断する力を持つ帝具だ。
エクスタスを盾の代わりにしてへカントケイルと立ち向かうシェーレ。
幾ら防御力に長けている帝具といってもへカントケイルのパワーには押し負けてしまいそうだ。
おれは飛び上がりへカントケイルの頭上に躍り出る。
「火拳!!」
炎の塊が吹き出しへカントケイルを飲み込む。
「ぃよっしゃぁぁぁぁぁぁ!!」
ここぞとばかりにマインが銃型帝具パンプキンを撃ちまくる。
このパンプキンは使い手の精神力を弾として扱い使い手がピンチになればなるほどその火力をあげる。
マインにとっては大したピンチでは無かった為か火力もイマイチ上がらずへカントケイルに無数の風穴を開けたがダメージにはならない。
へカントケイルは主人であるセリューの元へ戻る。
「コロ、もう一度!!」
「シェーレ!!」
へカントケイルが再び嵐にも等しい連撃を放ってくる。
シェーレはおれが言う前に動き出していた。
「鏡火炎!!」
炎のが勢い良く吹き出て壁を作るがへカントケイルはそれを突破する。
しかし、そこには発射用意が済んだマインがいる。
「壁が突破されてこんだけ近づいてるってこれはピンチ!!
いっけぇぇぇぇぇぇええええ!!!」
極太の光線がへカントケイルを貫く。
しかし、核を破壊した訳では無いので直ぐに再生し始める。
一方シェーレの方はと言うと…………
「(二人の為にも時間は掛けてられない。
奥の手で一気に決める!!)
エクスタス!!」
エクスタスを突き出すと同時に眩い光が現れる。
「金属光沢!?しまっ……」
戦闘中、命と命をかけた場合において視界を失う若くは敵を見失う事は死を意味する。
シェーレはその瞬間を見逃すはず無く攻撃を仕掛ける。
「な!?」
しかし、セリューは咄嗟の判断でバックステップをして避ける。
すぐさま攻撃に移る。
「(使い手自身も強い!!)」
右、左、上下とエクスタスを振り回すがセリューはそれをギリギリの所で避ける。
「死ねぇナイトレイドォォォ!!トンファガン!!」
トンファーに仕込んであった銃を乱射するセリュー。
「エクスタス!!」
又してもセリューは視界を失う。
その間にシェーレはセリューの背後に回り込みエクスタスを振り抜く。
しかし、それに何とか反応したセリューは右腕を犠牲にしてシェーレから距離を取る。
「オーガ隊長に授けて貰った切り札!!」
斬り落とした右腕から銃が生えていた。
「人体改造!?」
乾いた音が響くがその弾丸がシェーレを貫く事は無かった。
切り札である仕込み銃を防がれ呆然とするセリュー。
「すいません」
シェーレはエクスタスを二回振るった。
一回目は左腕、もう一回は胴体。
辺りが血の海になりシェーレの顔にも幾らか血がつく。
「(くそ、あれを使うか。
使ったらオーバーヒートでコロが暫く動けなくなるけどこのままでは正義が負けてしまう)
コロ、奥の手ぇ!!狂化ぁぁぁ!!」
半身のみのみとなったセリューにはまだ余裕があった。
それも人体改造のおかげなのだろうか?
セリューが奥の手を叫ぶとコロ様子が変わる。
目が赤く充血し、白い毛並みも血を浴びたかの様に赤く染まったのだ。
その重厚なオーラは先程の比などではない。
コロはすぐさまマインを狙う。
「伏せろぉ!!」
コロの拳はマインでは無く龍司を捉える。
直撃した龍司は吹っ飛ばされ背後の大木にぶつかる。
「あんた!!よくも……ぅぐう!!」
素早くパンプキンを構えるがそれよりも早くマインを捉えるへカントケイル。
「握り潰せぇぇぇぇぇぇ!!」
主人の命令を聴いた狂犬は握る力を更に強める。
ボキと鈍い音が響く。
「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
まともな声にもならない叫びをあげるマイン。
握りつぶされるのかと諦めるマインだったが突如自分を圧殺しようとしていた巨大な腕が斬り落とされていた。
「間に合いました………」
「シェーレ!!」
シェーレが安堵の表情を見せた瞬間乾いた音が響く。
しかし、シェーレの頭の中は冴えていた。
「(あ……何故か分からないけど後ろから何か来てる。
何かすごい冴えてる、次に何すべきなのかも分かる。
こんな感覚初めてだ)」
振り向きざまに銃弾を交わしそのままエクスタスを音源へと向かい投げる。
そこには口内に銃が構えられているセリューがいた。
セリューが最後に見たのは巨大な鋏の先端だった。
「ォォォォォォォォォォォォ!!」
主人を失った事で何かを感じたのか暴れ出すへカントケイル。
「神槍・不知火!!」
しかし、二本の炎で形成された槍が突き刺さる。
龍司の攻撃だ。
「これでお終いだ、火拳!!」
突き出されて右腕から放たれた炎の塊はへカントケイルとセリューの亡骸を飲み込み灰すら残らなかった。
そこにはエクスタスが悠然と地面に突き刺さっていた。
「流石シェーレだな、見聞色の覇気を土壇場で開眼するなんて。
おっと、増援が来たからさっさとずらかるぞ」
「私も必死でしたから………」
気絶して動けなくなったマインを担いで暗く深い森の中を駆け抜けていった。
せ
セリューは嫌いなキャラ(花澤香菜さんは女神です)と言うことで早々に退場してもらいました。
シェーレさんが覇気を扱えるようになりました。
ナイトレイドの中で順位をつけるなら
ブラート=アカメ>龍司>シェーレ>レオーネ>マイン>ラバック
となっています。
ぶっちゃけブラートの方が戦闘能力は高いけど帝具も考えるとアカメと互角かなと。
龍司は戦闘能力こそ銀さんのソレでブラートと同等だけどやっぱり経験値の差がありますね。
シェーレは覇気を開眼したのでレオーネより上です。
覇気を開眼したとしてもレオーネとシェーレは互角かと思います。
マインはピンチになればなるほど火力が上がるので………ラバックが弱い訳じゃ無いけど多分マインのが強い。
順位こそつけてはいますが言うほど実力に差はありません。
これからどんどん覇気を開眼したり新キャラ出てきたりして急展開を迎えたらいいのにな…………………