授業も終わり粗方の担当が決まった。
このクラスは37人いてグループを6つ作ることとなった。何故かと言うと、掃除の分担もあるが連帯責任という責任を持った行動をするという意味もある。
自己中心的な行動をしペナルティを貰った時、同じグループの人はその半分のポイントがそれぞれ減点される仕組みとなる。
ちゃんとした規則正しい生活を送っていれば何の難しいことなどない。幸いにも六人グループで僕、山倉さん、小牧さん、渡辺さんと後二人の男子。問題を起こすような人はいないみたいだ。
掃除の時間になり、グループの皆に挨拶をした。
『迷惑をかけるかも知れませんが、早く慣れるように頑張りますのでよろしくお願いします』
と、軽く頭を下げると皆も笑顔で『よろしくね』って。周りを見渡すと皆、慣れた感じに動き出していた。
僕も早く慣れなくちゃね!
もちろん、雑巾とほうきで野球をする生徒なんていなかった。それぞれのグループが担当する掃除場は綺麗に清掃され終わりしだい帰る。目安はグループに任されているみたいだ。
『このくらいで綺麗でしょ』
と、一人の男子が言うと自然とバケツに雑巾が集まった。僕達の掃除場は廊下。床がピカピカに反射していて窓ガラスもキラキラと輝いていた。
お昼休みの時に気になっていた件も特に変わった様子も無かったし気持ち良く終われる気がした。
そのまま後片付けをし、グループ結成初日ともあり皆で下校することにした。
小牧真里(こまき まり)
第一印象は、148と小柄な子。少し茶色いショートスタイルで顔立ちがハーフっぽい猫顔。口数が少なく山倉さん、渡辺さんのことを慕ってるふうにも見える。
渡辺美奈(わたなべ みな)
第一印象は、170ちょっとの身長のモデル体型で背中まである黒髪のストレートロング。綺麗でサラサラな髪の毛が大人っぽく見せる。その大人びた雰囲気が一層怪しさを増していた。
中居晴也(なかい はるや)
第一印象は、身長は160と男子にしては少し小柄だが、キリッとした顔立ちがスポーツマンを思わせる。中学まで俳優業をやっていた。色々あって今は辞めたみたいだ。
川嶋ひろ(かわしま ひろ)
第一印象は、肩に届かないぐらいの茶髪のロングスタイル。昔のサーファーを思わせる雰囲気。180は越えてるだろう長身は誰もが羨ましがるだろう。ストリートダンスを得意としている。
あとは山倉さんと僕の六人グループです。
外から見たら少し派手さがあるが話してみるととても明るく良いメンバーに巡り会えた。もしかしたら先生が考え、選んでくれたのかもしれない。
なんとなくそんな気がしていた。
今日一日で五人の友達が出来ました。
色々と不安はあるけど、ここなら卒業出来るかな。
『じゃ〜俺達はこっちだからまた明日ね』
と、背中越しに手を振る中居君と川嶋君。
僕は『うん、また明日ね』と小さくてを振って別れた。女の子達と駅まで歩き少し会話をすると…
『じゃそろそろ帰るね』
と、笑顔で僕に手を振る渡辺さん。『でわ、私も帰ります』と、やはり僕に小さく手を振る小牧さん。
僕は『うん、また明日ね』と手を振りその場を離れようとすると…
『あれ?綾は上りでしょ〜』
ふと振り返ると左後ろには山倉さんが居た。
『うん、今日山野君と帰るから良いの。また明日ね〜』
満面の笑みを浮かべながら手を振る山倉さん。そして『行こっ!』って半ば強引に、引っ張られるように下りのホームに向かった。
僕は、えっ?え〜っ!?と、驚きながらも山倉さんの考えてることがわからないまま帰路に着いた。