超次元ゲイムネプテューヌZ-血と硝煙と鋼と荒唐無稽- 作:アメリカ兎
翌朝。エヌラスは寝苦しさに目を覚ます。
「…………どう、なってんだ……」
右を向けばネプテューヌ。左を向けばネプギア。寝返りが打てない自分の胸板にプルルート。隣の二段ベッドではノワールが寂しくひとりで寝ていた。プラネテューヌの女神てんこ盛りである。重くはない、むしろ心地良い。だが身動きがまったくとれないのはいただけなかった。
「ぬっ……ほっ……」
抜けだそうと試みるが――。
「すぅ……」
「ん~……」
「むにゃ……プリン……」
ロック&ロック&ホールド。完璧に動きを封じられている。むしろ動くと「お前は黙って抱きまくらにでもなってればいいんだよ?」と言わんばかりに身体を締め付ける女神達にエヌラスは何も出来なかった。
幸せそうに眠り込んでいる三人を起こす気など到底ない。ただ、今の状態が健全な男性には少々よろしくないが。
エヌラスが二度寝を決め込もうとして、もぞりとプルルートが動く。
「ん……ぅ~……」
寝ぼけ眼を擦り、見つめ合うこと数秒。
「おはよ~、エヌラスぅ~……」
「……おはようございます」
「ねぷちゃん達ぃ~まだ寝てるんだぁ~……ふあ~……」
欠伸を漏らしながらプルルートが身体を起こし、違和感に気づいたのか首を傾げた。エヌラスの表情が引きつる。
「……えぇ~っとぉ~……なんでおっきくなってるのぉ~?」
「生理現象です……」
震え声で言う他になかった。
「ふぅん、そ~なんだぁ~……」
目元に影を落として、ニタリと笑うプルルートの妖艶な笑みに見え隠れする本性。両腕をネプ姉妹に拘束され、その上でプルルートが騎乗位という体勢があまりにもマズイ。
「ねぇ~」
「お、おう……?」
「こうしちゃうとぉ、どうなっちゃうの~?」
「俺の理性がどうにかなるので勘弁してつかぁさい」
プルルートが腰を落として擦り付ける。ネプテューヌの寝息がくすぐったい。起きるんじゃないかと冷や汗もののエヌラスを見て、更に嗜虐心をそそられたのか朝っぱらからアイリスハートが君臨する。それも跨った状態で。
「だめじゃない、エヌラス。あたしをそんな風に誘っちゃ……」
「別に誘うとかそういう意図は欠片もなかったんだよ。信じてくれ。全世界の男が朝起きて元気な息子に挨拶されるんだよわかれよ!」
「わからないわよ。だって女神だもの」
「デスヨネー」
「男って悲しい生き物なのね……」
「そう思うんなら艶めかしく前後している腰のストロークを一秒も早く止めろください」
「あらぁ、おバカさん。あたしがやめろと言われてやめると思う?」
アイリスハートの手がズボンのチャックを下ろし、押さえつけられていた男根を取り出す。朝から元気に屹立しているのをまじまじと眺めること数秒。
「…………」
「…………」
「ここから見下ろしてると、なんだかぁねぷちゃん達から寝とってるみたいでめちゃくちゃ興奮するわね」
「歪み過ぎだろお前の性癖!? 擬似NTRでどんだけだ!」
「あら、大声出していいのかしら? 気持ちよさそうに寝ているねぷちゃん達が起きちゃうかもしれないわよ」
むしろ今すぐ一刻も早く起きて俺を助けてくれと懇願したいが、爆睡している二人には難しい。アイリスハートが擦り合わせていた腰の動きを止めて、エヌラスの頬を撫でる。
「うふふふふ、じゃあいただきまぁす」
「じゃあじゃねぇぇ……!」
それでも熱い感触に包み込まれる快感に逆らえないのが男として悲しい。アイリスハートもこの状況を楽しんでいるのか、激しい動きではなくゆっくりとした腰の動きで背中を震わせていた。
「激しいのも好きだけど、たまにはこういうスローセックスもいいわねぇ。どうかしらぁエヌラス? 身動きできずにあたしにいいようにされちゃうのは。もちろん気持ちいいわよねぇ、だってこんなに勃起してるんだもの」
「何一つ反論の余地がねぇがテメェだけはぜってぇ許さねぇから覚えておけよぉぉぉほぉ……!」
両脇でスゥスゥと何も知らずに眠っているネプテューヌとネプギアの寝息がかかる。
「別に、いいじゃない。今更二人に見られたって。だってあたし達全員抱いてるんでしょ? 最初はあたし、ノワールちゃん。それからねぷちゃんとぎあちゃん。ほ~、らっ!」
ゆっくりと上げた腰を一気に落とすアイリスハートの腰使いにエヌラスも息が乱れてきた。
「読者諸兄に殺されるほど憎まれても仕方ないわよ?」
「唐突にぶっこむメタ発言で人を不安に陥れるんじゃねぇよ!?」
「何言ってるのよ、女神囲っておきながら」
「反論できねぇ弾丸論破ぁぁぁぁ……!」
「ほら、我慢せずにイっちゃいなさいよ。こんなにビクビクさせて、出したいんでしょ?」
「お前がそんないやらしい腰使いするからだろ」
「生意気なこと言ってると、イかせてあげないわよ」
そう言って腰を持ち上げるアイリスハートに、エヌラスは不意打ちで腰を打ちつける。抜けそうになる男根が突然深く突き上げられ、嬌声と共に腰を落とした。
「ひ、ンぅっ!」
「エロい声出すなよ、女神様」
「~~~~!」
「いふぇふぇふぇふぇふぇ!?」
頬を引っ張るという、らしくない子供のような責めにエヌラスが少し混乱していたのも束の間、アイリスハートが根本まで咥えて何度も腰を前後させる。
「本当に悪い子なんだか、らァ。そんなことする変態ちんぽにはお仕置きが必要みたいね」
「コレ以上のお仕置きがあるってのかおっかねぇな」
「だってこれ、ただのご褒美にしかならないじゃない」
「むしろお前からされるんだったら何でもご褒美な気がするが、俺だけか」
我慢の限界が近づき、エヌラスはネプギアを抱き寄せながらアイリスハートの膣内で果てた。流し込まれる精液の勢いに背中を震わせて搾り取り、出しきった所でようやく抜く。それでもまだ物足りなそうにしている竿に顔を近づけて舌を這わせた。
「ふぅ……ん、ちゅぱ……こぉんなに出しといてまだ元気なのね」
「うっせ……こっちだって、色々とキツイんだよ……」
「あれだけクスリやっておきながらよく無事ね」
「今までに無いほど出血したからな……」
少なくとも失血死一歩手前ぐらいには。恐らくそのせいで血液中の毒素が抜けていったのかもしれない。今は銀鍵守護器官をフル稼動させて新しく体組織を生成している最中だ。――まぁ、その副作用というべきか、なんというべきか。
「悪い、プルルート……出るッ」
「ふぇ? んく、んんっ――!? 」
全身の感覚が少しばかり、洗練化されている為に刺激に弱い。口元をべったりと白濁液で汚し、舐め取りながら飲み込む姿に興奮を覚えながら蛇のように睨んでくる。
「なんで二回も出せるほど元気なのよ」
「俺が聞きてぇよ!」
「あ~あ、朝からこんなに汚して……お風呂入りたいわぁ。あなたのその精力絶倫は死んでも治らないんじゃないかしら」
言われて否定できないのが辛いところ。
「ん、んー……」
もぞもぞとネプギアが動き、薄く目蓋を開ける。エヌラスとばっちり目が合った。
「……おはよう、ネプギア」
「あ、はい……おはようございます……」
「おはよ~、ぎあちゃん」
「はい、おは……ってなんで変身してるんですかプルルートさん!?」
「バッ、声がデカイっての」
「ご、ごめんなしあ」
だが不安をよそに、ネプテューヌは相変わらず巨大なプリンと戦っている夢を見ている最中らしい。それを食べて倒そうとしているのかもごもごと口が動いてヨダレが出ていた。
「……こんな情けない寝顔の女神が治める国を一度でいいから見てぇな」
「さて、と……じゃあエヌラス。お風呂入りましょうか? ぎあちゃんも」
「え、わたしもですか?」
「だってぇ、二人共ちょっと汗臭いわよ? お風呂入る前に寝ちゃったし、ぎあちゃん。エヌラスはそもそもお風呂に入れる暇なかったし」
指摘されて、何気なく自分の臭いを嗅いでみると確かに少し気になる。
「と、いうわけで二人共まとめてお風呂に連れて行くわ」
「きょ、拒否権はぁ……」
「あると思ってるのぉぎあちゃん?」
「で、ですよね……エヌラスさん、助けてください」
「俺も犠牲になるから心配すんな……」
そして、浴室に音を立てないように入る三人。
“……あ、朝からなにしてんのよもぉう! 変な気分になるじゃない!”
終始狸寝入りしていたノワールがひっそりと起きていたのは誰も知らなかった。