超次元ゲイムネプテューヌZ-血と硝煙と鋼と荒唐無稽- 作:アメリカ兎
裸になってエヌラスとアイエフ、アイリスハートがシャワー室に入る。設けられた脱衣場も簡素なもので、汗を流すためだけに最低限の物を用意された、といった感じだ。アイリスハートは最初、公衆トイレかと思ったと言う。
熱湯を程よく冷ましながらシャワーを浴びる。アイエフの身体を洗い流しながら、もふもふと動く尻尾に視線が集中していた。犬のように振る尻尾が上機嫌なことを本人も知らずに周囲に知らせている。
「アイエフ、尻尾」
「邪魔かしら……?」
「いや、かわいい」
「――う、うん。ありがと」
そんなふたりを面白くなさそうに見ていたアイリスハートがエヌラスに背中から抱きついた。
「ど、どうした」
「面白くないわねぇ。アイエフちゃんとばっかりなんだもの」
「あー……それは、つまり物足りないと」
「当たり前じゃなぁい。それとも、なぁに? あたしにはおあずけでもするつもりだったの、エヌラス」
「はいはい。そう拗ねるなっての」
「拗ねてないわよ」
唇を尖らせるアイリスハートの頬にキスをすると、頬を撫でる。
「もうちょっと我慢してくれるか。アイエフの身体洗うからよ」
「わかってるわよ。さぁて、それじゃあ……アイエフちゃ~ん? キレイキレイしましょうねぇ~」
「あふ……」
狭いシャワー室に三人で入っているものだから、どうしても肌の触れ合う箇所が増えていた。エヌラスを挟むようにしてアイエフとアイリスハートが立っており、後ろから抱くようにしてアイエフの身体に手を回している。それを立ったまま姿勢を変えて、向かい合う。
身長差でどうしてもエヌラスの胸板に顔を埋めてしまうアイエフが、頭をすり寄せた。その姿はいつもの堅物なアイエフからは想像もつかない程の人懐っこさをみせている。エヌラスが頭を撫でて、手ぬぐいで身体を軽く流すと小さく声を漏らしていた。
「ん、ふぁ……ぅん……」
髪を梳いて、泡立てた手ぬぐいでアイエフの身体を隈なく洗い流していく。アイリスハートも手持ち無沙汰になったのか、手を伸ばして後ろから腕を抑えた。
「プルルートさま? あの、なにを……」
「別にぃ~?」
腕を押さえつけられてもアイエフは抵抗することもなく受け入れる。エヌラスの手が首筋から胸、肩から腕へと手ぬぐいで汚れを落としていく。脇腹から下腹部に触れると、アイエフがくすぐったそうに足を閉じた。
「んぅ……!」
「あらぁ、エヌラス。またそんなにしちゃって」
「うるへ……」
「……挿れ、たいの?」
「――そろそろ俺が限界に近いんだが助けてくれ、アイリスハート」
「ふぅん、限界を迎えちゃうとどうなっちゃうのかしら」
「エヌラス、大丈夫なの……?」
本気で心配しているのか、それとも単にまだ身体が治まっていないのか涙目で見上げてくるアイエフにエヌラスが手を伸ばす。太ももを洗い、内股に触れると身体を小刻みに震わせながら足を広げた。
「はぁ、ぁっ……そんなじっくり見ないで……」
まだ愛液と精液の混ざり合った体液を垂らし、卑猥に照り返す秘部から目を背けてふくらはぎを揉むように洗い流していく。前を洗い終えて、後ろから抱きかかえたアイエフに、エヌラスは深く息を吸って首筋に舌を這わせる。
「アイエフ、ごめんな。俺もちょっと我慢できそうにない」
「え……ぁ」
ぴくっ、と身体を小さく跳ね上げるとアイエフは自分の股に押しつけられる熱い感触に視線を落とした。そこでは答えを待つように亀頭を押し当てて擦りつけている。それだけで身体が疼きだす。
「……ん。いい、わよ」
「もぉ、また二人で愉しむつもり? あたしも交ぜなさいよぉ」
「この後な」
それにしても、とエヌラスはゆっくりと挿入しながら思う。肉欲に身体を打ち震わせて悦ぶアイエフの姿は、薬が効いているにしても異常なほどの性欲だ。普段から我慢している、にしても少しやり過ぎではないか? それにキツネ耳と尻尾が揺れることで、まさか――とは考えた。
「なぁアイエフ。お前もしかしてとは思うが――こっちの方も獣並か?」
「んぅ! ぁ、奥までごりごりしちゃ、らめなのぉ! ふえ? なに?」
「だから、こっちの、方もかって」
後ろから抱きしめて一気に奥まで勢い良く腰を打ちつけながら尋ねても、甘い声を漏らしているアイエフは返事もままならない。
「わか、わかんにゃいぃ!」
「ん~、そうね。この調子だと一晩中でもしていられるんじゃないかしら。ほら、キツネは凄いって聞くもの」
「そうだな……、アイエフ。出すぞ」
「うん、んぅ! ぁあっ――ふぁあぁぁあ!」
「……身体、洗う意味あったかしら」
「無いかもしれん……」
――それから服を洗って、仮眠室で乾燥させている間にアイエフはすっかり眠り始めていた。裸のままでは風邪を引きそうだったのでエヌラスの黒いシャツを一枚だけ着込んでいる。
その眠りこけているアイエフをよそに、エヌラスはアイリスハートと何度も口づけを交わしていた。
「ん――……ハァ。久しぶりねぇ、こうするのも」
「あぁ……そうだな」
「エヌラス。あたしと会えなくて寂しくなかった?」
「そんなこと考える暇も俺にはなかったよ」
アイリスハートの指先がエヌラスの左目、刀傷をなぞる。全身の傷跡にも指先でやさしくなぞっていく。その視線は慈しむような、呆れるような表情を見せていた。
「だけど、こうして思い出すと――やっぱり、俺にはお前たちが必要だったんだなって実感するな」
「そうなの?」
「こっち来てから、毎日楽しくて不安になるくらいだ」
「大丈夫よ、エヌラス」
両手で頬を捕まえて、口づけを交わす。舌先を絡める深いキスに、息苦しさを覚えるまで二人は顔を離さなかった。どちらともなく緩やかに離れた時には銀糸が二人の間を繋いでいる。頬を赤くしながらアイリスハートが再びエヌラスの唇を塞ぎ、それを抱きしめながら時間を掛けて温もりを抱きしめた。緩やかに伸びる手はアイリスハートの尻を鷲掴みにすると、少しだけ反応する。
「ん……誰が触ってもいいなんて言ったのかしら?」
「だめか?」
「あたしに散々お預けしておきながら勝手にしようなんてぇ、ワガママ過ぎないかしら」
「それは……悪いと思ってる」
「じゃあ、どうすればいいかもわかってるわよねぇ?」
まさかあたしの口から言わせる気? そう言いたげにアイリスハートの目は挑発的な色を見せていた。ベッドに腰を下ろして足を伸ばすと、エヌラスの腹筋に指先で触れる。
「あたしをガッカリさせないでちょうだいねぇ。さっきまであんなにアイエフちゃんをかわいがってたんだから、当然でしょ?」
「分かってるよ……ただ、俺も以前と少し勝手が違うからそこだけ気をつけてくれ」
アイリスハートの足を広げながら覆いかぶさると、微笑みながらも足を閉じてエヌラスの身体をしっかりと捕まえていた。首元に手を回して、どうやら満足させるまで離すつもりはないらしい。
「今夜は寝かさないわよ」
「おいおい、勘弁してくれよ……」
そう言いながらもエヌラスの頬は緩んでいた。アイリスハートに身体を重ねながら挿入すると、頭を撫でられながら胸元に抱きしめられる。豊かな乳房の柔らかさに言い知れない安心感のようなものを感じつつも心地よさに腰が動く。浅いストロークを繰り返すうちに、エヌラスが腰を引いてから一層強く奥まで突き上げた。
「ん――っ! はぁ……!」
「……アイリスハート」
「ふふ……なぁに。そんな、切なそうな声出してぇ……? あたしとの仲じゃない」
「遠慮しなくて、いいんだよな」
「勿論よ。アイエフちゃんの時よりも、もっと激しくしていいわぁ」
「そういうことなら、遠慮無くするからな」
「ふぅ、あぁ!? も、もうそんなにがっついてぇ!」
アイリスハートが根本まで挿入される亀頭に、子宮口を小突かれて身体を震わせる。だが、足でしっかりとエヌラスの身体だけは離さない。夢中になって腰を振る姿に愛くるしさを覚えながら優しく頬を撫でてキスを繰り返した。
「エヌラス――寂しかったんだからぁ」
「お前だけだと思うなよ……」
アダルトゲイムギョウ界で繰り返される悲劇と争いの日々。心を休める暇もない死闘の連続、神格者同士の衝突が、知っている顔同士の殺し合いがどれだけ精神を摩耗させてきたか。それでもいつかは失われる温もりを手にすることも許されず、ただ一人だけが世界の真実と真っ向から立ち向かう。神の創りあげた摂理を壊すために――“生き残るのはひとり”というルールを変える為に。
「俺だってな。こっちに来て、記憶を取り戻してからお前がいなくて寂しかったんだぞ」
「ぇ……?」
「――悪いかよ、この!」
意外そうな表情のアイリスハートに面食らって、エヌラスは腰を強く押しつける。締まりがよくなる膣の動きに射精を促されながらもそれを堪えてその動きを味わうように陰茎で中を弄っていた。それだけで絡みついていくるヒダが際限なく快感を与えてくる。最初こそ様子を見るような勢いだったが、次第にそれがなくなっていくとアイリスハートはただ受け入れるだけとなっていた。やがて、膣で受け止める精液の熱さと濃さに身体を投げ出して、女神化が解除される。
「んぅ~……! はぁ、はぁ……エヌラスぅ……」
「っ、はぁ――銀鍵守護器官のせいで俺もちょっと、頭ボーッとしてきた……プルルート。もう一回いいか……ちょっと、我慢できない」
「ふぇぇぇ~、そんなにされたらあたし……こわれちゃうぅ~」
「あぁもうちくしょうかわいいなぁ!」
クスリ漬けなのは決してアイエフだけではないが、エヌラスの場合は死活問題だ。とはいえ、それで抑制しない状態の銀鍵守護器官から精製される魔力の生産に伴う身体能力向上、その効果の程は以前にも増した精力絶倫という状態が顕著に現れている。それに付き合わされる相手の方も一苦労だが――プルルートは小さな手を精一杯伸ばして、エヌラスに抱き着く。
「でもぉ、エヌラスだからぁ……いいよ~」
「プルルート……」
「だって大切なペットだもん~」
「俺の認識はそれから変わってねぇのも安心したぞ……!」