超次元ゲイムネプテューヌZ-血と硝煙と鋼と荒唐無稽- 作:アメリカ兎
――浴室は一人で入るには広々とした空間だったが、三人で入るには少し窮屈だった。湯気の立ち込める室内は防音完備と、まさにその為に設計されているのではないかと疑いたくなるほど。シャンプーとリンス、それにボディソープは備え付けで置いてある。タオルも十分な枚数が用意されているが、使い切る馬鹿はいない。そもそもドラム型洗濯機まで置いてあるのだからそれを使えと言われている気がしてならなかった。
なぜか、今。脱衣場に足を運んだエヌラスの横でプルルートが服を脱いでいる。隣で上着を脱ぎ始めていた手が止まっていた。
「……プルルート。何も一緒に脱衣所に来なくても」
「え~? 裸になるなら一緒だよぉ? ねぇノワールちゃん?」
「こ、こっち見ないでよエヌラス! 恥ずかしいでしょ!?」
脱衣場にまで三人で入ることはないのだが、プルルートの手によって強引に連れて来られたノワールは二人に背を向けている。それはそれで中々に扇情的な光景ではあるのだが、如何せん狭い。三人分のスペースなどないのだから当然な話だ。
一足先に服を脱いだエヌラスが軽くシャワーを流し始めると、背後からプルルートがしがみついてくる。
「エヌラス~、あたしぃ、我慢できないよぉ」
「はいはい……後でな」
バスタオルすら巻いていない。足元には転倒防止のマットが敷いてあるが、それを見たノワールがなにを想像したのか、顔を真赤にしていた。
ボディソープを泡立たせて背中を洗い始めるプルルートが、ふとその手を止める。
「え~い」
「のわぁ!?」
「こっちもぉゴシゴシしてあげる~」
身体を密着させてエヌラスの胸板にスポンジを撫で付け、背中は自分の身体で洗い始めていた。ノワールも手伝おうかと思っていたが、あまりに大胆なその行動に釘付けになっている。
――あ、あんなにくっついちゃっていいの?
その光景は恋人同士というより『大胆な妹に弄ばれる兄』のように映っていたが、それはエヌラスとプルルートの体格差からくる印象であり、ノワールもそれを見て、意を決したように近づく。
「あ~、ノワールちゃんも手伝ってくれるんだ~」
「………………」
前に座り込むと、一点を凝視していた。それは、バスタオルで一応隠しておきながらも今は自分の存在感を「\ここに居るぞ!/」とアピールしているエヌラスの陰茎。
「ノワール、そんながっつくように見るな。逆に恥ずかしい」
「それ~」
プルルートの手でバスタオルが剥がされた。そしてノワールが初めて見る男性器と対面して今度こそ息を呑む。
「――――……さ、触って、いい?」
「いちいち聞くな」
恐る恐る手を伸ばし、指先が触れた瞬間に引っ込める初々しい反応。「ぅわぁ……」とか「ぁ、かた……」等と言葉を漏らしながら、ノワールの柔らかい手が陰茎を包み込む。その形を覚えるような優しい手つきにエヌラスも時折反応を見せ、その度にノワールが驚いていた。
そこで、突然ノワールがバランスを崩す。回りこんでいたプルルートが背中を押したのだ。身体は自然とエヌラスの股間に向かって倒れ、だが不思議と痛みはない。むしろ心地よさすらあった。
「ほらぁ、ノワールちゃんの胸でぇご奉仕だよ~?」
「だ、だからなんで私の胸でそういうことになるのよ!」
「ダメか?」
「エヌラスまで何期待してるの!?」
「何って……」
ぽよん。
「……そりゃ」
「ナニ、だよねぇ~?」
プルルートの手がノワールの身体を隠していたバスタオルを剥ぎ、熱で火照った血色の良い肌が触れ合う。ハリのある弾力に挟まれてエヌラスも思わず声が漏れた。
「ほぉら~、こうしてあげなきゃ~」
「んひゃ!? 待っ……熱……ちか……!」
完全にこの場をリードしているのはプルルートだ。ノワールが挟み込んだ胸の間から頭を出す陰茎に釘付けになっている。それから、エヌラスの顔を見て交互に見比べた。
「……気持ち、いいの? これ……」
「ん。あぁ……なんというか、征服感あるな」
「やっぱり変態だわ……こうすればいいんでしょ……“確か”」
“……ん? 確か?”
まるでどこかで見てきたような言い方に、エヌラスが疑問を抱く前にノワールは胸を擦り合わせる。挟んだまま上下にゆっくりと動き始めた。プルルートの手が胸を横から鷲掴みにして圧力を掛ける。だがそれは、むしろ互いの感触がより明確に感じただけだった。それでは滑りの悪さを感じたのか、ノワールは唾液を垂らして潤滑油代わりに流し込むと淫猥な水音が浴室に響き渡る。
「うわぁ、エロぉい……」
「正直鼻血モノだな……」
「あ、アナタ達ね、んっ、私が、頑張ってるのにその言い方はないんじゃない、かしら? 結構、大変なんだからコレ……」
「じゃ~、あたしも手伝ったげるね~」
ねっとりとした手つきが、ノワールの尻を撫でて、更に恥部へ触れた。それだけで電撃でも流されたようにノワールが情けない声を上げる。
「んひィっ!?」
「あはっ、ノワールちゃんかわいい声出すね~。ここかなぁ?」
「なに、これ……一人でするのじゃ、全然違……」
「へぇ~、一人でしてるんだぁ~?」
「するのか……」
墓穴を掘ってますます顔が赤くなるノワールの目尻には涙が浮かんできていた。
「う、うるさいわよ。そういうこと言うエヌラスなんて、こうよ、こう!」
「ますます、エロいだけだぞ、それ」
「はむっ……んっ、るさい……わねぇ」
胸で挟み込んでも顔を出していた陰茎の頭を咥え、舌で舐めとる。それだけで先端から溢れていたカウパーが刺激を受けてますます勢いを増した。
「わぁ~、綺麗な色してる~」
「んむぅッ!?」
ノワールの相手は一人ではない。プルルートの顔が指で広げた秘部の間近に迫っている。吐息を感じられるほど接近していたが、不意に熱い感触が入り込んできた。それは膣内を押し広げてぐねぐねと自在にナカを舐る。
「ノワールちゃんのぉ、熱いお汁溢れてきてるよ~?」
“それは、アナタがイジるからでしょ!?”
そうとは思っても声に出せるほどの余裕が今のノワールにはない。口はエヌラスの陰茎を咥え、後ろはプルルートに弄ばれている。だが、ふとした拍子に触れられたクリトリスからの刺激で身体を跳ねさせた。それは繋がっているエヌラスにまで響く。
「~~っ」
「あ、ごめ……ぷはっ、らいじょうぶ?」
「舐めながら、喋んな……ヤバイ……!」
ビクビクと震える陰茎が、暴発しそうなほど膨れ上がっていた。それを寸でのところで堪えていたエヌラスとしては堪えがたい快楽に身を任せたくて仕方ない。ギリギリ抑えつけているのが精一杯だった。一度は離れたノワールの唇が吐息を漏らし、そんなエヌラスの顔を見ながら――
「はぷっ」
亀頭を咥えて、先端を舌先で穿る。吸い上げるように根元から胸が締め上げて、エヌラスは堪えていたモノを今度こそ手放した。
「ハッ――あ、っ……!」
ノワールとしてもそれは予想外の勢いだったのか、最初こそ口内で受け止めていた精液に負けて口を離すと顔から胸元まで白く染めあげられる。
「ん……んんぅ……ゴクッ」
喉を鳴らして口に入り込んだ分を飲み込んだノワールが、苦い顔をしていた。胸元から前髪までべったりとくっついた精液を見て指で掬い上げる。
「変な味……それに、こんなに出して、もう……けほ」
喉の奥で絡んだのか軽く咳き込む。白くなった指先を取ってプルルートが舐めあげた。
「へっ!?」
「も~、こんなに溢しちゃってぇ、ダメなんだから~」
「ちょ、えっ、プル――」
胸元から顔にかかった精液を舐め上げていくうちに、ノワールの身体は仰向けに押し倒されていく。自分の上に乗っているのがプルルート、というのが如何にもマズイ状況に震え上がった。コレ以上ナニをされるか分からない。
「エヌラス~、ノワールちゃんの方はぁ準備万端みたいだよ~?」
そして、ナニをされたかと言われれば、自分のデリケートゾーンをコレ以上ないほど見せびらかされたことだった。羞恥と不安と、どこかでくすぶる期待が混ぜこぜになってノワールは今度こそ泣き出しそうになる。恥辱に耐え切れず顔を覆った。