超次元ゲイムネプテューヌZ-血と硝煙と鋼と荒唐無稽- 作:アメリカ兎
「見な……いでぇ……」
絶望的なまでに顔を赤くして涙目で懇願するノワールを前にして、見るな、という方が無理であるエヌラスとしては一度射精しただけでは収まらない陰茎の充血ぶりに呆れる他にない。プルルートの白く細い指がかき出した愛液でぬめってテカリを見せている。それがより背徳感を増しているのは、二人でノワールをイジメているからだろう。しかし、やり過ぎなようも気がする。
「ひ、くっ……」
「ノワール、大丈夫――じゃねぇよな」
当の本人からしたら自分のあられもない姿を面前に晒されたことが一番辛い。プルルートの頭を軽く小突くと、ポカンとした表情で見上げてきた。
「やりすぎ」
「……はぁ、ひゃひぃ!?」
突然、素っ頓狂な声を上げて身体の跳ねた身体を抱きとめる。何が起きたのか覗きこむと、ノワールが顔のすぐ前にあったプルルートの秘部に吸い付いていた。自分がされていたことへの仕返しのつもりらしい。その反撃は想定していなかったのか、身体を震わせて押し寄せる絡みつくような快感に身を任せていた。
「やられて、ばかりじゃないんだから、ね……ちゅる」
「舐め、ちゃ、だめぇ~……吸っちゃうの、もっとぉだめ~!」
「……」
エヌラスの前に、ヨダレを垂らしながら喘ぐプルルートの顔がある。唇が自然と近づき、貪るようなキスをしながらエヌラスはノワールに挿入した。熱くトロけた膣をゆっくりと押し広げる感覚は陰茎の形を覚えるように絡みつく。他の誰にも許したことない体が、自分のモノになっていく征服感に急かされるのを堪え、浅くストロークを繰り返しながら少しずつ奥に進めていった。それは犯される側のノワールが、自分の身体がエヌラスを受け入れているのだという認識をするのに十分な“前戯”でもある。
「ア……私の、ココ……」
きゅうきゅうと締め付けながら、ノワールが繋がっている秘部に手を伸ばした。身体の中から広げられた下腹部は、堅く、熱く勃起したエヌラスのモノを本人の意思とは無関係に咥えている。だが、不思議と痛みはなかった。
「初めて、だから、痛いと思ってたのに……ちょっと、拍子抜けしたわ」
「ほう。つまりノワールは、じっくりネットリと時間を掛けてまぐわうよりも、これ以上ないほど激しくされたいと」
「やぁ~らしぃ~」
「ち、違うわよ! そうじゃ、あ、あっ、アッ……んん、ふゥっ!?」
慣れてきて余裕を見せた直後、エヌラスはゆっくりと腰を引いてから突き上げる。亀頭の首が膣口まで引き抜かれて、異物がなくなって収縮する膣内を再び押し広げた。その一連の動きに速度の緩急をつけるだけで別な生き物のような反応をみせるノワールの秘部に、エヌラスは何度もピストンする。その都度、素直に嬌声を挙げるものだからエヌラスとしてもムクムクと湧き上がる欲望を抑え切れない。浴室で反響する喘ぎ声が、ふと塞がれた。
「ふたりばかり気持ちよくなっちゃ、やぁら~」
上も下も塞がれたノワールは顔に押しつけられるプルルートの小さな秘部から溢れる愛液を舐め取り、舌が小さな突起に触れる。それだけで電流が走った刺激を受けてプルルートが喘いだ。そんな二人を見て、エヌラスは口でだらしなくヨダレを垂らすプルルートを黙らせ、腰はノワールを犯し続ける。やがて限界を迎えた陰茎が溜め込んだ精液を注ぎ込んだ。それに至るまで何度も絶頂に達していたノワールはもう声を出すだけの体力が残っていない。
竿が引き抜かれた後に、秘部から溢れる精液を見てプルルートが体位を変えた。それはノワールに跨る形となり、エヌラスに背を向けている。
「ノワールちゃん、すっごいかわいい声でてたね~」
「はぁ、はぁ――プル、ルート……アナタ、ねぇ……私、はじめてって、言ったじゃないのよぉ」
「でもぉ、きもちよかったんでしょ~?」
「ん……そりゃ、まぁ……見聞きしてたのよりずっと――」
「ほう。つまりエッチなものを見たり聞いたり」
「一人でシたりぃ、してるんだもんね~。女の子だもんねぇ」
「真面目そうな割に結構溜め込んでるんだな……」
「もうやめてよぉ~、私、恥ずかしくて死んじゃう……こんな姿、ネプテューヌに見られたらなんて言われるか分かったものじゃないわ……」
「アイツのことだから、どうせ『ノワールはエロいなぁ~エロエロだな~エロの国の女神様だなー』とかだろ」
「……言いそうだからムカつくわね」
腹を抱えて大爆笑しながら言う姿が容易に想像できた。はぁ、と息を吐いてノワールはまだ身体に残るエヌラスとの行為の余韻に浸る。影が掛かり、目を向けるとプルルートが妖艶な笑みを浮かべていた。
「えへへぇ、ね~、エヌラス。あたしはまだぁ?」
「お前……」
「だぁって~……」
あれだけ出してもまだ底無しの性欲は屹立させている。半ば他人事のように呆れながら、エヌラスは小さな割れ目に二度目の挿入を果たした。すぐに奥まで到達すると、腰を掴む。そのまま抵抗も許さず何度も突き始める。
「これ、あたしぃ。玩具、みたい~」
「それはそれでスッゲェ興奮する」
悦びながら、プルルートはくしゃくしゃの髪を湯気と汗で濡らして喘ぐ。
“うわ、うわぁ……プルルート、こんな顔もするんだ……”
「ひンッ!? あん、あっ。ソコぉ、だめっ!」
少女の身体が跳ねる度に、その外見とは想像つかない嬌声が挙がり、だらしない顔で快楽に身を任せていた。それからやがて、エヌラスが三度目の射精を果たすとノワールの上にプルルートが倒れこむ。風呂に入って身体を流すつもりが逆に汚れてしまった。洗ってもらっていたはずが、すっかり熱気で汗だくになっている。
「身体、洗うか……!」
エヌラスも十時間ぶっ通しの労基ガン無視タダ働きからのコレで、疲労が限界に達しつつあった。体力と精気と根気がまとめてごっそり持って行かれてさっさとベッドに入りたい身として、コレ以上の長風呂は命に関わる。だが、プルルートの様子がおかしかった。
「うふ、うふふふふ……」
「……プルルート?」
「お、おい……?」
変身するなり、一糸まとわぬ姿でエヌラスに襲いかかり、組み伏せる。
「あはははは、もうダメ。あたしおかしくなりそう!」
「なってる! 絶対なってる! 間違いなく頭のネジぶっ飛んでる! 目がヤバイ!」
どういうわけか、両手の指を絡ませてお互いに取っ組み合っていた。ノワールはプルルート=アイリスハートを見た瞬間にはもう身体を引いている。
「あぁもう、うるさいわね! おとなしくあたしに食べられて情けない顔見せてくれればいいのよ!?」
「あっははははは何言ってんだぁこの女神様! 女神か、お前ホントに女神か!? 女王様の間違いじゃねぇのか冗談じゃねぇぞぉオイ!」
「生意気な豚ちんぽが何言ってんのかしらねぇ!」
「どこの世界にこんな豚がいるってんだ、ふっざっけんなよぉ……!!
あと仮にも国王だぞ俺……!?」
ギリギリギリッ――……!
女神化した相手と対等に張り合える腕力で拮抗していたエヌラスの目が、ふと怯えるノワールに動いた。だが、それがいけなかった。プルルート=アイリスハートもそれに気づき、蛇を彷彿とさせる邪悪な笑みを向けるとカエルのようにノワールがすくみ上がる。
「だいじょうぶよぉ、ノワールちゃん。エヌラス共々いい声で鳴かせてあげるからぁ……」
「ひぃぃぃ……!?」
「ちょっと待てやコラ、はははおかしいなぁ俺がおかしいのかそれともなんだ? 何がおかしいのかってこの状況下で俺とノワール二人まとめて食おうとしてるこの女王様か!?」
「……もう一回言ってもらえる? 女王様のとこだけ」
「俺とノワール二人まとめて食おうとしてる女王様」
「……――フフッ」
目が座っていた。“トロン”とした表情で、口元に貼り付けた笑みだけ崩れていない。それどころか、より口角が釣り上がったような気さえする。ゾクゾクと背筋を震わせて、熱い吐息を漏らして唇を舌で濡らした。
「ウフフ、エヌラス? あたしをそんなに悦ばせてどうしたいの? というかどうされたいの?」
「何もせずにおとなしく休ませろや……!」
「ここまで昂らせておいて、放置プレイだなんてちょっと高度過ぎない?」
「テメェの脳みそがぶっ飛んでんだよ! どうしたらそうなるんだ、休ませろよ!」
「いやよ」
「即答!?」
「だってぇあたし決めちゃったもの。何が何でもあなたはあたしのモノにするって」
本気とも冗談ともつかないことを言いながら、裸で(割と本気の)取っ組み合いをするプルルート=アイリスハートと、全力で今は三大欲求の睡眠欲に身を任せたいエヌラスの間に火花が散る。だが獲物が抵抗すればするほど、嗜虐心に火を点けるだけだ。起爆剤と言ってもいい。
「だ・か・らぁ――!」
「ッ……」
「あなたが他の子達と寝るのも抱くのもいいけれど、あたしのモノだって身体に刻み込んでやらないと、ねぇ……!」
プルルート=アイリスハートの力が一層増してエヌラスが押し倒される形となる。そんな状況下にあってもまだ元気な息子には「もうホント節操ねぇなドラ息子」と説教を小一時間垂れ流してやりたい。しかし「親に似ました」とギンギンに物語っているのは手の施しようがなかった。
「ホォラ、口で言っても身体は素直なんだから」
「否定はしねぇ。け・ど・なぁ――!」
「っ……往生際の、悪い男ね……!」
「こんなんでも、俺ぁ国王だからよぉ……! どんなくだらないことだろうが、女に負けるわけにゃいかねぇのさ……!」
「変身前のあたしに襲われて四発もヤっといて何を今更!?」
「え、四回もしたの!? 私てっきりプルルートとは一回だけかと」
ここまで傍観していたノワールが口を挟むなり驚いていた。ちなみに昨晩の出来事であるというのは伏せておくが、なんとなく察したのだろう。昨日の今日でこれだけ出すのも相当な性欲であるが、当人もその絶倫ぶりには我ながら呆れているらしい。
「それはそれ、これはこれだ……! 大体瀕死の俺を襲っといてよく言うぜ……!」
「それも、そうね……! どうせなら、万全の状態で襲いたかったわっ」
「だ・れ・が、負けるかぁぁぁぁ……!」
「あぁもう、いい加減“諦め”なさいよ! 痛くしないし気持よくさせてあげるから!」
プルルート=アイリスハートが地雷を踏んだ。その一言だけは、例え冗談であってもエヌラスに言ってはならない禁句であることを知らないが故の誤算である。
「ざっけんなコラ……! 意地があんだよ、男の子にはぁぁぁ……!!」
左胸の“銀鍵守護器官”が魔力的な輝きを見せた。いや、まかり間違っても“こんなこと”に使うべきではないのだが、冷静さを欠いた今のエヌラスには何を言っても無駄である。――ぶっちゃけ
「テメェだけは、いつかガンッガンに犯して泣かしてやろうかと思ってたが気が変わった! それだけで済まさねぇからな。ぜってぇ負けねぇ……!」
「あたしに逆らうって言うの? いいわねぇ、燃えるわ。ゾクゾクするわ! いつか全裸で首輪つけて散歩させてあげるから覚悟しなさい?」
「やれるもんなら、やってみやがれ……!」
そして、遂にはエヌラスがプルルート=アイリスハートを押し返す。ほぼ互いに全力を出した取っ組み合いに決着が着いて、二人は肩で息をしていた。行為の最中よりも熱く激しい肉体勝負に力を出しすぎたのかプルルートが変身を解く。
「……すごぉい」
「ハァ、はぁー……そりゃ、どうも……!」
「……いや、ていうかなんで二人共そんなに必死なのよ」
こうしてユノスダスでの夜は更けていく。