超次元ゲイムネプテューヌZ-血と硝煙と鋼と荒唐無稽- 作:アメリカ兎
──ユノスダスに降り立つ、リーンボックスの守護女神。キョロキョロと周囲を見渡して教会の敷地を歩くと、間もなくして声をかけられた。
「やぁっほぉ~! べるちゃん!」
「あら、ごきげんよう。むーちゃん、どうされましたの?」
「いやぁ、べるちゃんが来るって聞いてさ。月から飛んできました」
相変わらずのお気楽さ。内政知ったことなし。ちゃっかり無断で教会の制服にも着替えていた。そしてその背後に飛び降りてくるのは、我らがユノスダス国王、ユウコである。
「ムルフェストー、またー? あ、べるちゃんもいらっしゃいませー」
「ええ、お邪魔しておりますわ。よろしければこちらを。つまらないものですが」
「いえいえそんなー。茶葉?」
「ええ。リーンボックスで栽培された国産品、よろしければ」
「いいねぇ、後で飲みながらお話ししようか」
「私も私もー」
「はいはい」
応接室で茶菓子を片手に、リーンボックスとの商談。それを横で聞いているムルフェストの自堕落っぷりはソファーに寝そべるほど。ユウコに怒られていた。
インフラ整備に商品流通や海運関連の援助などなど。アゴウからは剣姫より全面協力の申し出が出されている。当人は国務により国を離れられないので、ユウコがその代理となっていた。
「──はい、お仕事しゅーりょー!」
「ええ、ではそのようにお願いいたしますね」
「おつかれさまでしたー。ユウコ、お茶菓子ない?」
「おみゃーは食ってばっかじゃねーの! ちょっとは仕事しようって気にはならない!?」
「めんどい!」
「そっか! 出てけ!」
吸血鬼同士、国王同士、仲睦まじい様子を微笑ましく見守っていたベールが時間を確認する。予定では、とっくにノワールが到着しているはずだが……。
「ノワールはまだいらしてませんの?」
「ふぎぎぎぎ……、え? のわちゃん? そういえばまだ来てないね」
「いへへへへ……ほへ?」
「あれー、おっかしいなぁ……時間はちゃんと伝えてるはずなんだけど。ちょっと様子見に行こうか」
「ええ。わたくしもご一緒いたします」
「あ、むーちゃんも──」
「ムルフェストはお片付け! 制服着てるんだから手伝いなさい!」
「ぷえー……」
──エヌラスが宿泊している家屋へ向かい、ユウコが腕を組んで胸を持ち上げる。ベールも負けじと胸を寄せて溜息をついた。
「真面目なノワールが遅刻するとは考えがたいですわ」
「うん。じゃあ早速お邪魔しちゃおうかな」
「ですが、どのように?」
「はい、マスターキー」
ユウコがポケットから取り出したのはカードキー。インターホンのカバーを開けて、カードリーダーに通して乗り込もうとした矢先、アイルが駆け寄ってきた。全速力で。急制動を掛けて人間ドリフトをかましながら立ち止まり、二人に敬礼する。
「こ、こっここ、こっここ国王様! 緊急事態です!」
「どうしたの、ニワトリの鳴き真似なんてしちゃって」
「えーとなんと言いますか話すのも惜しいと言いますかいえ私としては非常に喜ばしい限りで恐悦至極でとても良い香りが致します次第で」
「三秒」
「非常事態ですのでご一緒に来てください!!」
珍しく取り乱すアイルに、ユウコは事の緊急さを感じたのか、カードキーを通して解錠するとベールにその場を任せて走り出した。
一人、ポツンと取り残されたベールはドアノブを回し、鍵が開けられていることを確認してからゆっくりとドアを開ける。
「お邪魔いたしますわよ~」
静かに開けて、玄関には脱いだ靴が二つ。エヌラスの革靴と、ノワールのブーツ。リビングを覗くが、そこには封筒が置かれているだけで人はいなかった。気になって中身を確認すると、そこには晴れ衣装姿の二人。
「あらあらまぁ……これはこれは……うふふふ」
その写真をそっと封筒にしまいこみ、ベールは階段を上がる。
二階の寝室は全部で三つ。階段間際の一室を開けて、無人であることを確認した。
続けて隣の寝室のドアを開けて、ベッドが盛り上がっているのを見て静かに足を踏み入れる。
覗き込むと、裸のエヌラスとノワールが安らかな寝顔を見せて抱き合っていた。背中に手を回して離さないようにしっかりと。
枕元には、空になったゴムのパッケージ。ゴミ箱を見れば、丸めたティッシュと使用済みのゴムが入っている。ベールが数えてみる、ひぃ。ふぅ。みぃ……とりあえず、いっぱい。
「あ、あら? あらあら……これは、困りましたわね……」
エヌラスを軽く揺すってみるが、鬱陶しそうにしてノワールを抱きしめる。起きる気配がない。ならばノワールは? 窮屈さを感じたのか少しだけ寝苦しそうにしていたが、深く寝息を吸い込むと頬を弛めて口を綻ばせていた。
「むぅ~……」
そんな二人の幸せ最高潮の姿を見せつけられて、ベールが頬を膨らませる。だが、すぐに何かを思いついたのか手を小さく叩いた。
「そういうことでしたら──」
「…………んー……?」
エヌラスが目を覚ます。まだ少し眠気が残っているのか、頭がぼうっとする。脳に酸素を送り込むべく息を吸い込むと、爽やかな香りが鼻をくすぐった。胸元に頭を寄せるノワールを撫でて、シーツの中で太ももがすり寄ってくる。足を絡ませてくるノワールから少し身体を離すと、背中に柔らかい感触が二つ。小さな突起も二つ。
寝返りを打つと──そこには、裸のベールが眠っていた。
「!?!?!?」
一瞬にして眠気が銀河の彼方まで吹っ飛んでいったエヌラスが声を失う。片目を開けて、ベールが微笑む。顔を赤らめながら。
「あら、お目覚めですの?」
「な、ん……!?」
「しー……ノワールが、起きてしまいますわよ? もっとも、こっちは寝起きで──まぁ、立派ですわね、うふふ♪」
スルスルと伸びるベールの手は、エヌラスの股間に忍び寄っていた。血流が集中して勃起しているのを撫でる。
「ズルいですわ、二人とも……あんなに沢山、エッチなことをしていたなんて……」
「いや、あれはその……」
「ゴムまで使って、空っぽになるまで気持ちいいことなさってたんでしょう? わたくし達に内緒で……」
「ん……、!」
「あら、声を我慢してどうかしました?」
竿を手でしごきながら耳元で囁くベールが豊満なバストを押しつけてくる。素肌に押し寄せられる肉厚でもっちりとした自慢の胸は、まるで自分の意思を持って貼りついてくるようだ。余すところなく吸いつくベールのバストがくっつけられて、エヌラスの身体は正直な反応をしている。
「こっちも、ガチガチですわね……。エヌラス、このままわたくしの手で抜いて差し上げますわよ……? このままじゃ、苦しいでしょうし♪」
「だからって、こんな日の高いうちから……」
「まぁまぁ、いいではありませんか。それとも……わたくしよりノワールの方が、よろしいと?」
──エヌラスの脳裏をよぎる、ノワールのあられもない姿。
「ぁ、いや……それは、その……」
「むー。わたくし怒りますわよ?」
「とにかく、手を離してくれ。起きれないだろ」
「いや、ですわ♪ もうちょっとだけ、触らせてくれてもいいではありませんか。ハァ……熱くて、硬くて、本当に立派なモノをお持ちで……ふふ。これが、ノワールのアソコに出たり入ったりだけでなく……もちろん、わたくしにも今夜はたくさんしていただきますわよ♡ ちゅ……」
エヌラスに抱きついていたノワールが、のっそりと身体を起こす。まだ眠気が残っているのか、呆けた顔をしていた。
「……──」
「あ、あら……? おはようございますわ、ノワール」
「お──おはよう、ノワール」
「……ん──♪」
まぶたをこすると、エヌラスに頬ずりをして大きく息を吸い込む。ベールとは反対側の頬にキスをして、吐息をこぼした。
「おはよ、エヌラス」
「……あのぉ、ノワール? わたくしもいるのですが」
「……え」
「そんなにエヌラスのことを独り占めされては、わたくしも妬いてしまいますわよ」
「ベ、ベイベベイベイ──ベール!? あ、アナタなんでここに!? っていうかなんで裸なのよ、服を着なさいよ! なんでエヌラスにくっついて、あぁあ! どこ触ってるのよ、離しなさいってば!」
「あらあら、完全にお目覚めみたいですわ。もうちょっとで抜いてさしあげられたのですが」
「頼んでないっての……」
「ぬ、抜くってなによ! エヌラスも! 朝からこんなに、しちゃって……い、いっぱいしたじゃない……! もぉ……また、硬くしてぇ──しょ、しょうがないわね。ほら、ジッとしてて」
「あ、ノワール! ズルいですわ! 昨夜はお楽しみだったのですから、わたくしに譲ってくださってもいいではありませんか!」
「う、うるひゃいわね! ベールは黙ってなさいよぉ、はむ、んぅ……!」
「口に人のモノを入れて、喋るな。くすぐったい」
シーツをまくり、髪をどかしながらエヌラスの陰茎を咥えるノワールと、それを見てむくれながら舌を這わせるベール。エヌラスは身動きが取れずに朝から元気な息子を見守るしかできない。
「わたくしも、負けませんわよ。それっ」
「あっ、ちょっとぉ! おっぱい使うなんてズルいわよ!」
「エヌラス、いかがですか? わたくし自慢のパイズリは♪」
「気持ちいいんだが、ノワールの目が怖い……」
「むぅ~~!」
「ふふ、根本から先っぽまで、わたくしのおっぱいに包まれて……あんっ♡ 熱くなってきてますわよ……?」
「くっ、悔しくなんかないんだから。私だって」
「ん。エヌラス、見てくださいませ? わたくしと、ノワールのおっぱいで、ダブルパイズリされてますわよ♡」
「……絶景」
「しみじみ言うんじゃないわよぉ……」
二人が胸を押しつけあって、その隙間から亀頭が覗く。ベールが舌で先端をほじり、ノワールが入れ替わるようにカリ首を舐める。胸を動かすとむっちりとした肉の密度に熱く込み上げてくるものがあった。
「ノワール、一番搾りはわたくしがいただいてもよろしいですか?」
「い、いいけど……エヌラス、間違ってもかけないでよ?」
「それは、ベールのがんばり次第だ……! っ、二人とも、そろそろ……」
「あら、ではラストスパートでしっぽりと。わたくしが先っぽを、ノワールは竿の部分をお願いしますわ。あ~んっ、はぷっ」
「わかったわよ。エヌラス、私の分、残しなさいよ? それそれっ」
「んっ、ぅ……!」
舌を使って先端を集中的に責めるベールと、竿を激しく手で擦るノワールの同時攻めにエヌラスは堪える間もなく射精を果たす。
先端から溢れる精液を口内で受け止め、こぼさないように口をすぼめて喉を鳴らして飲み込むベール。やがて、射精を終えたエヌラスの陰茎から口を離すと、飲みきれなかった分が口の端から垂れていた。
「んっ、ハァ──♡」
口を開けて、口内に溜めていた精液を見せてから一息に飲み込む。ごくん、と喉を鳴らして背中を震わせる。舌で唇に付いた精液を舐め取り、指で垂れていたものもすくい取るとわざとらしく音を立ててしゃぶる。
「ん、ちゅ、ちゅぱっ……んぁ、ちゅるっ……ぁ、ハァ~ん♡ プリプリとして、それでいてこってりとした味わい……エヌラスの、とってもおいしいですわぁ♡ 上のおくちだけじゃ、物足りなくなってしまいますわ……♪」
自分の胸を揉み始め、身体をくねらせて誘惑するだけでも胸が揺れていた。ベールに釘付けになっていたエヌラスを見上げ、ノワールが竿の根本をキツく締めると苦悶の声を上げて視線を移す。
「なぁにベールに見とれてるのよ! 私が、いるのに!」
「いっででで! わかった、悪かった! そこはやめろノワール!」
「もうっ。ほら、綺麗にしてあげるから。ちゃんと見てなさいよ……」
まだ竿に残っている精液を根本から搾り取り、ノワールはそれを綺麗に舐め取りながら口の中で味わって飲み込む。小さく、甘い声を立てながら。
「んぅっ……! ハァ……♡ ほら、ベール。アナタもちょっと汚れてるわよ」
「あんっ、ノワールったらそんな……積極的ですわね」
「エヌラスが、朝からこんなに出すのが悪いのよ。私のせいにしないで」
「俺のせいにされても困るんだが……」
エヌラスが一息いれて、身体を慣らす。そこでようやく時計を確認して、昼過ぎているということに気づいたノワールが目を丸くしていた。
「え、ちょっと!? もうそんな時間だったの!? 嘘でしょ!?」
「あら、わたくし言ってませんでした?」
「何も言ってないわよ! どおりで来るのが早いと思ったのよ、早く着替えてラステイションに戻らなきゃ……!」
「そりゃ、朝までしてたからなぁ。頭冴えてるわけだ」
「あ、ば、バカぁ!? 何言ってるのよ!」
「まぁ、これだけしてれば夜も明けますわよね♪ 大丈夫ですわ、ノワール。お二人が挙式をあげていた事もわたくしの秘密になさいますので、うふふふふ」
「あれは違うのよ、なんていうか、予行練習で……あーもー! なに見てるのよ、早く出ていきなさいよエヌラス! 着替えられないでしょ!?」
「いや、着替えくらい……」
「いいから!! アナタもシャワー浴びてちゃんと身だしなみ整えてきなさい!」
「うぃっす……」
まくしたてるノワールに追い出される形でエヌラスは寝室から着替えを持って出ていく。
その後、シャワーを浴びて一汗流した後に、ワイシャツに袖を通すとインターホンが鳴らされた。誰が来たのかと思い、どうせユウコ辺りだろうと思ってドアノブを開けて──。
「バカ弟子、元気そうだな」
「クソ師匠……!?」
「寝起きドッキリだ」
珍しく正装のカソックを着た大魔導師に頭を鷲掴みにされた。