超次元ゲイムネプテューヌZ-血と硝煙と鋼と荒唐無稽- 作:アメリカ兎
あの手この手で試したところで沈黙を貫く扉。唯一の出口であるが、こうなってしまうと最終手段に出るしかなくなってくる。それを察してかニトロプラスちゃんはげんなりと、隠しもせずに嫌そうな顔を全面に押し出していた。
「ねぇちょっと。ホントにヤるの」
「俺だって他に手段があるならそっち選ぶっつーの」
「アンタなら扉ぶち抜けるんじゃない」
「こんな密室で俺の火力ぶっ放してみろ。丸焦げになる」
「……火力調整できない?」
「できるほど今の俺は器用じゃない」
「下手くそ」
ぐぅの音も出ない。
エヌラスは狭い部屋の天井を仰ぎながら深くため息をついた。
「先っちょだけなら」
「男の言葉で信用しちゃいけないランキング堂々一位のセリフ、よく言えるわね。どういう神経してんのよ」
「じゃあ他にどうしろってんだ」
「…………助けが来るのを待てない?」
「ここまで追ってきた大罪人とやらをみすみす見逃してか?」
「………………」
顔に手を当ててニトロプラスちゃんが考え込む。なにか他の方法を模索しているのだろう。エヌラスはその間も部屋の中を調べて回る。
サイドデスクの引き出しの中にはご丁寧にコンドームまで入っていた。あとで殺すと固く誓ってから、とりあえず置いておく。出番まで秒読みだ。
時折なにか「あー……」とか「うー……ん」とかうめき声が聞こえてくる。
「……わかったわ。ここで時間無駄にしてても仕方ないもの。とっととやることやるわよ」
「そんな勢いで処女捨てられたらたまったもんじゃねぇな向こうも」
「去勢されたい?」
「悪かった」
「はぁ……」
やることやるにあたって、互いの合意の上であることを確認。それからいくつかの条件を追加した。
まず第一に、最優先事項。ゴム必須。
第二、扉のロックが解除されたら中断して脱出を優先すること。
第三、この出来事に関して一切口外しないこと。
以上の三か条を墓場まで持っていくことを条件にニトロプラスちゃんはベッドに腰を下ろす。
「……せめて灯り消せない?」
「俺もそうしたいが、電源が見当たらない」
「欠陥工事もいいとこね……最悪」
エヌラスはその隣に腰掛け、扉を睨んでいた。他に出口もない、本当に脱出する手段はひとつしかない。問題は「試作品」という文字だ。
もしも、万が一にでも。
それで脱出不可能に陥った場合は──最悪の事態を想定してエヌラスがひとつだけ留意するようにニトロプラスちゃんに声を掛ける。
「もしこれで扉が開かないようであれば俺はこっから地表半径三百メートルを消し飛ばす」
「そうならないことを祈るわ。それで……」
「ん?」
「……あたしは脱げばいいわけ?」
「脱がされたいならそれでもいいが」
どう脱ぐか迷いに迷って、ええいままよ、と勢いよくスカートを脱ぎ捨てたニトロプラスちゃんは耳まで赤くなっていた。クールに振る舞っていても恥ずかしいものは恥ずかしいらしい。
エヌラスはコンドームの箱を開けてゴムを手にする。新品だが、念のため穴開きがないかチェックする。
「ちゃんと新品だな、よし」
「よしじゃないわよ。天井のシミでも数えてればいいかしら」
「手っ取り早く済ませるならそれが一番だな」
「はぁ……なるべく痛くしないでよ?」
もう少し色気のある言い方があるだろうに、等と思いつつもエヌラスは下準備に取り掛かった。
「んっ……ちょ、っと。どこ触ってんの」
「どこって。そりゃ濡らしとかないと痛いだろ、ほらじっとしてろっての」
「無茶言わないでよ、あぁ、もう……!」
白い紐パンの上から秘部を優しく撫でると、早くもニトロプラスちゃんは慣れない感触と感覚に戸惑う。だが、この恥辱に耐え忍ばなければ脱出が叶わないことを思い出して枕で顔を覆い隠す。
エヌラスはそのいじらしい抵抗に対して容赦なく愛撫を始めていた。円を描くようにゆっくりとなぞっていき、下着越しに撫でていく。
「──、──っ。……ん、っ……! い、つまで触ってんの、この変態」
「こういうことしてる時に変態と呼ばれると男は喜ぶんだ」
じっとりと湿り気を帯びてくるのが下着越しにでも伝わってくる。布切れ一枚を挟んで固く小さな突起を指で弾くとニトロプラスちゃんが反射的に足を閉じようとした。エヌラスがそれを手で拒み、紐を解いて露わになった秘部を前にして顔を近づける。
「っ~~……! しにたい……」
「あんまそういうこと言うなよ」
舌で熱を帯びた秘部をなぞると身体を震わせていた。エヌラスはニトロプラスちゃんのきれいなピンク色の花弁から溢れる蜜を舐め取る。
這わせた舌が秘部から離れるたびに小さな声を漏らす姿になんとも言えない背徳感を覚えつつ、指を濡らしてから窮屈に窄められた膣に挿入した。
「んっ、ひぅ……! な、なにして……!?」
「ナニってそりゃ……下準備?」
「下の準備って誰がうまいこと……ひゃ、うっ……!」
「めっちゃ締めつけてくるな……キッツ……」
「く、うぅ……んぅ……! しみじみ、感想を……言うなぁ……!」
なるべく身体に負担をかけないようにゆっくりと中指で腟内を探る。戦闘に長けているだけあって、膣内の締まりもキツい。身体を満遍なく動かして鍛えられた筋肉も、程よい肉つきの肢体の柔肌に一役買っていた。
膣の凹凸を指先で感じ取れるほど窮屈に締めつけてくる。膣口に捕らえられた指を動かす度に愛液が腟内から溢れてきた。エヌラスが指を一度引き抜くと今度は薬指も立てて二本で挿入していく。
「ふっ、ぁ!? ん、くぅぅぅ……! な、んで……!? アンタこの状況楽しんでるでしょ!」
「こんな状況じゃなけりゃもっと楽しんどるわ!」
「じゃあさっさとヤることやりなさ、んひゃあぅ!!」
膣の天井を押し上げるように指先を曲げるとニトロプラスちゃんの腰が跳ねた。ゆっくりとした指使いから少しだけ動きを早めた愛撫に戸惑っているのか、身体をよがらせている。粘性の高い愛液を膣からかき出して指先がベッタリと濡れていく。
「うわぁ、すげぇ量出てくるな……」
「ッ……く、ぅ! あとでころす、ぜったいころしてやるぅ……!」
「はいはい。もうそろそろ大丈夫そうだし、挿れるぞ。天井でも見てるか枕で顔隠しとけ」
コンドームの封を開けて、ズボンの中ではち切れんばかりに怒張していた男根にかぶせる。フリーサイズだが、薄手のゴムの伸縮性は目を見張る物がありぴったりフィットしていた。
──余談になるがリーンボックスでは緊急用水筒としてコンドームの開発にも需要があるとかないとか。
エヌラスがニトロプラスちゃんの秘部に亀頭を押し当てると、身体がこわばるのがわかった。目に見えて怯えている。胸中で一言だけ謝罪の言葉を挟みつつ、扉の方向に意識を傾けながら挿入していくと窮屈な肉の壁をこじ開けていく感触に包まれていった。
「締めつけ、やば……! もうちょい、力抜いてくれよ……」
「うるっ、さい……、初めてだって……言ってるでしょっ……!」
「痛くないか?」
「ちょっとだけ。痛みよりも、なんか──異物感? ホントに入ってるの?」
「見てみるか? まだ先っちょだけだぞ」
「……あぁもう、ほんと最悪」
ぷるぷると震えた唇で恨み言をぽつぽつと繰り返しながらもニトロプラスちゃんはエヌラスの男根を受け入れている。本来ならば今すぐにでも突き飛ばして銃弾の一発でもくれてやりたいのだろう。その気丈さが事ここに至っても崩れない意思の強さに感心しながらもゆっくりと挿入していくと枕に強く顔を埋めていた。
「ね、ぇ……ほんとに扉、開いてないんでしょうねぇ……!?」
「ロックが解除されたらすぐにでも出るつもりだ、でもなんの反応もねぇんだから、仕方ねぇだろうがっ」
「して、るでしょこれぇ……! 絶対、セックスしてるってばぁ……!」
薄手のゴム一枚を隔てていてもハッキリと膣の形がわかるほどの締めつけに抗いながら蜜壺の中を押し広げていく。エヌラスが奥まで挿入すると、そこで動きを止めた。じっくりと膣が馴染むまで時間をかけるつもりだったが、不思議に思ったのかニトロプラスちゃんが枕から顔を覗かせた。
「な、にしてるのよ。はやく動きなさいって……!」
「いきなり動くとびっくりするだろうが。それにしても、マジで動かねぇなあの扉……」
「人の中で、ゴリゴリ動かないでょ……」
「無茶いうなや……そこまで言うならちょっと動くぞ」
ニトロプラスちゃんの足を手で押さえながらエヌラスがゆっくりと腰を引いていく。腟内を亀頭がめくりながら引き抜かれていく感触に声にならない声を漏らしていた。
引いた腰を再び押し込み、膣を押し広げていく。
「くぅ、ゥんっ……なん、でそんな焦らしてばっか」
「激しくしたらしたでお前絶対怒るだろ。いいから任せろ」
「っ──そうね。経験豊富なアンタに任せる……」
エヌラスが腰を打ちつけるたびに肉のぶつかる音が狭い部屋の中に響いた。もどかしそうに腰を浮かせるニトロプラスちゃんは相変わらず枕に頭を埋めているが、時折その中から甘い声がもれている。それでも扉が動く気配はなく、それならば、と。
「なぁニトロ。演技でもいいからちょっと喘いでみてくれ」
「は、ぁ? 何いってんの……、べつにきもちよくないわけじゃないけど……なんか、考えがあってのこと?」
「俺の気分ってのと、ものは試し。動きでダメなら音でどうかと思ってな」
「……あぁそう」
心底嫌そうに、息を何度か整えてからニトロプラスちゃんが喘ぎ声を出した。
「あんあんきもちいいわ。もっとして。──これでいいわけ?」
「いいわけあるかよ、とんだ大根役者だなお前!?」
「じゃあアンタが腰振って気持ちよくすればいいでしょ!? 恥の上塗りして楽しい!?」
「よぉーしテメェ覚悟しろよマジで! もう怒った! 俺も我慢しねぇからな!? こっちだって久々だから溜まってんのに手加減してやってりゃそういうこと言うならもう知ったこっちゃねぇ!」
「へ? えっ、ちょ──!」
流石にそこまで言われて黙っていられるほどエヌラスも我慢強くない。人の気も知らずに好き放題言ってくるニトロプラスちゃんから枕をひったくると両手を押さえつける。
「か、顔が怖いんだけど……」
「うるせぇ生まれつきだ」
目尻に涙を浮かべながらも、紅潮した頬とどこか期待を含めた胸が息を荒くして上下していた。