超次元ゲイムネプテューヌZ-血と硝煙と鋼と荒唐無稽- 作:アメリカ兎
照明を消していても、室内に差し込む月明かりがベッドの上に寝転んだニトロプラスちゃんの白い肢体を照らし出していた。
シーツの上に広がる黒い髪と、こちらをじっと見つめる青い瞳。
一糸まとわぬ裸体を晒し出しながら、少しだけ呼気が荒いのは深く酒気を帯びているからか。それとも慣れない状況下におかれて羞恥心からくるものなのかどうか。エヌラスはそのどちらかはわからないが、どちらにせよ目の前の少女が自分に身体を預けてくれている事実だけは確かだ。
「……いつまで見てんのよ」
「肌、きれいだなぁと思って」
「うっさい。アンタと一緒にしないで」
同じように全裸のエヌラスの身体を見て、ニトロプラスちゃんは唇を尖らせる。太ももを閉じて乙女の花弁を隠しながら。
致命傷など生ぬるい傷跡の数々。どう取り繕おうともボロの出る傷だらけの身体がそこにはあった。そのうえ右腕に至ってはボレロで隠したままにされている。
「恥ずかしいんだから、早くして」
「はいはいわかったわかった」
急かされて身体を覆いかぶせると、そのまま相手の頬に優しくキスを繰り返す。
「んっ、ちょっと……くすぐったい……」
「柔らかくてうまそうだな」
「……黙ってなさいよ、もう」
口では嫌がりながらも酒気を帯びた吐息は熱っぽく、首に手を回して抱きしめていた。やられるばかりではなく、自分からも唇を差し出してくるとエヌラスはそちらに軽くキスをする。
小さく突き出した舌先で唇をつつくとニトロプラスちゃんが口内で唾液を溜め込み、それからゆっくりと口を開いて舌を伸ばした。
「んぁ……ふぉら、きなふぁい」
口の中で唾液と混ざり合い、蒸された酒の匂いに誘われてエヌラスも舌を絡ませる。
互いの口内に潜り込ませた熱い感触。脳を痺れさせる官能的な味わいに、ニトロプラスちゃんの身体が小刻みに震えていた。
「……酒臭い、飲み過ぎなんだよお前」
「うるっさい……ん、っ……はぁ……ちゅっ……ほら、もっと……!」
ねだられるままに舌を挿入して唾液を流し込む。口の周りを汚しながら、何度も何度も繰り返し吸い上げる。そうしてどれほどの間抱き合っていたか、互いの熱が馴染んできた頃合いにエヌラスは手をニトロプラスちゃんの下腹部に這わせて秘部をなぞった。
「ッ、ん……♡」
くちゅっ、と熱っぽい感触。割れ目をなぞればそこは上の口同様によだれを垂らしている。
手のひら全体で包み込むように大陰唇を優しく揉むと甘い痺れに身体を震わせていた。
「ちょっ、とぉ……」
「あーやわらけぇ……」
「揉むなら胸で、ん、いいでしょ……変な趣味……」
訝しみながらもニトロプラスちゃんは焦れったそうにしている。
手のひらに湿った感触を感じて手を離し、愛液を全体に塗り込みながら唇を塞いだ。
「ン、ぅ~……んー……♡」
嫌がる素振りを見せず、緊張からくる慣れない仕草がまたいじらしい。
身体をほぐしながら丹念に下準備を進めると、やがて指を挿入させる。熱く濡れた膣を指でなぞりながらゆっくりと前後させていく。
「ぁ、んっ! ……も、う。ホントそれ、好きねアンタ……」
「指でされるのは嫌か?」
「焦らされてるみたいでもどかしいのよぉ……!」
顔を真赤にしながら身体をよがらせてニトロプラスちゃんが熱い吐息を繰り返す。酔いが回っているせいで体温も高い、熱に浮かされたように足でシーツをかき乱していた。
「……ぁ、はぁ……ねぇ。もういいから、早く──挿れて。アンタも我慢できないんでしょ?」
「んー? 早く気持ちよくなりたいって言いたいのか。前に比べて随分素直だな」
「うっさいこの……はーやーく」
「押しつけんな、エロいだろうが……」
腰を浮かせて急かす姿に興奮しながらエヌラスは頭を持ち上げている自分の陰茎を押さえてニトロプラスちゃんの濡れた膣に挿入させていく。初体験だった時に比べると引っかかりもなく、滑らかに挿入を果たしていた。それでもすぐには動くことなく、じっくりと馴染ませるようにしていると甘い声が漏れ出す。
「っ~~……ん……! アン、タの……大きいんだから、早く動きなさいってばぁ……」
「そこまで言うなら仕方ねぇな」
枕を手にしてから、エヌラスはニトロプラスちゃんの腰の下に敷いた。それに疑問符を浮かべている間に腰を掴んでからゆっくりと引き抜いていき、それから深く挿し込んでいく。先端が窮屈感を覚え、子宮口とぶつかったのがわかった。
「ん、ひっィ──! そん、にゃ……ふか、くぅ……♡」
「なんだよ早く犯してくれなんて言ったのお前だろ。ほら、動くぞ」
「あっ、ひぅ! ば、か! いきなりそんな、人のこと玩具みたいにぃィ!」
手で快楽に溺れつつある顔を隠しながらニトロプラスちゃんの口腔から嬌声をこぼす。
腰を掴んで一方的に腰を打ちつけるエヌラスはそんな相手の身体の相性の良さに思わずペースを上げながら跳ねる乳房に目を奪われていた。
気づけば手が伸び、鷲掴みにしている。
「んッ! な、なによ結局胸も揉むんじゃない……」
頬を緩め、どこか嬉しそうで満更でもない顔を見せるニトロプラスちゃんに深く身体を押しつけると嬌声が鼓膜から脳を痺れさせてくる。
酔いが回っていることもあってか、エヌラスは締めつけてくる膣に精液を吐き出した。
「あ……ッ……~~~~ん……ぅぅぅ~~~……!」
唇を固く閉じて声を我慢しているようだが、それでも堪えきれない悦楽に満ちた声が隙間から漏れ出している。本能的に求めてしまう身体の素直な反応に恥ずかしくてたまらないのが見て取れた。
「……バカっ。なに勝手に……出してるのよ、人の身体で好きに気持ちよくなっちゃって……」
相変わらず口では悪態をつくだけの余裕があるのを確かめてエヌラスは頷く。
「まだ余裕そうだな。よし」
「よ、よしってなに!? あっ、ちょっと!」
身体を抱きかかえて向かい合う形で座ると、ニトロプラスちゃんがよりかかってくる。
「……なんでまだこんなに元気なわけ?」
「そういうお前もまだイケるだろ。ほら、動くぞ」
「んっ、んぅ……! ちょっとこれ、さっきより恥ずかしいんだけど」
「なんで」
「な、なんでって……それは、その……アンタの顔が、近いから……まじまじと見つめないで」
手で顔を押しのけようとするがそれでも結合部を引き抜こうともしない辺り、恥ずかしいだけのようだ。エヌラスがものは試しと腰を持ち上げると、不意打ち気味に中で擦れてか細い声が甘ったるい。
「んぁっ♡ ……~~~、怒られたいの?」
「気持ちいいならそう言えよ、ちゃんとイッてくれなきゃ俺もやり甲斐がないだろ」
「やり甲斐って、なによ。どういう意味なわけ」
「んー? 俺ばかり気持ちよくなってるのも気が引ける。お互い楽しめた方がいいだろ」
「女慣れした台詞ね」
「悪かったなお前が初めてじゃなくて」
「別に、そういう意味で言ったわけじゃないし……アンタにされてばかりなのが気に入らないだけよ」
「じゃあ自分で動いてくれよ。ほら」
体勢を変えて、ニトロプラスちゃんが自分の上に跨る形になる。ぺたんと腰を下ろしたまま動こうとしない相手に、エヌラスが眉を寄せた。
「……ん……」
困惑した表情のまま、ゆっくりと腰を上げていき、座り込むように打ちつける。なんとも初々しい動きに微笑ましくもなるが、エヌラスはしがみつきながら腰を振るニトロプラスちゃんの背中に手を回して優しく抱きしめた。
「んっ……ん、っ……ぅ……」
足の位置を動きやすいポジションに調整すると、息を整えてから再び腰を持ち上げる。
「ふ、ぅ……はぁ……はぁ、ん……っ……──うん、ちょっと慣れてきた」
「ペース上げられるか?」
返答はなく、先程までよりもスムーズに腰を振り始めると焦らされていた熱溜まりが怒張し始めた。それに驚きながらも妖艶な笑みを浮かべてニトロプラスちゃんが目と鼻の先に顔を近づける。
「ぁ、はっ……♡ なぁに、アンタもしかして攻められる方が好きなわけ? そんな嬉しそうな顔しちゃって」
「そういうお前も……、随分と楽しそうな顔してんな……!」
「そう、ね……! これ、結構楽しいかも……♡ 良いトレーニングになりそうだ、し」
ゆっくりと持ち上げた腰を勢いよく落とされ、不意打ちで強い刺激を受けたエヌラスが身体を震わせた。
「ほぉ、らっ。アンタが、我慢してんのわかってんだから! さっさとイキなさい、っての! この、この、ぉ!」
激しく腰を上下させるといやらしい音を立てて互いの性器がこすれる。蜜壺が震えているのがエヌラスにも感じ取れた。
堰を切ったように射精する瞬間、相手の腰を掴んで膣奥まで突き上げて精液を注ぎ込むとニトロプラスちゃんも達したのか舌を出して背中をのけぞらせながら射精を受け入れる。
「あっ──♡ あ、ぉ──ィ~~~ッ……!!」
たっぷりと時間をかけて注ぎ込み、押し出そうとする膣圧に負けじと腰をグリグリと押しつけながらエヌラスは射精が収まるのを待った。
余韻に浸りながら引き抜くと、糸が切れたようにニトロプラスちゃんの身体がぐったりと脱力してベッドの上に投げ出される。
「は、ぁ……ぁー……♡ あっ、はぁー……♡ ……♡」
時折腰を痙攣させて、顔を手で隠しながら息を整えていた。だが浅く短いスパンで繰り返される呼気で胸が揺れている。熱で火照った肌のツヤも相まり、汗ばんだ肢体はまるで誘蛾灯のような魅力に溢れていた。
当然、据えられた膳を食い尽くすエヌラスとしては無防備に晒しだされる身体を放っておくはずもなくニトロプラスちゃんの片足を掴んで持ち上げる。
「へ、ぇ!? にゃ、なにすんの!?」
大きく開脚された秘部からはまだ精液が垂れていた。エヌラスはそのまま身体を足の間に落ち着かせるとまだ収まらない屹立した陰茎を挿入させていく。
「あ、ぁ~~……♡ ば、かぁ……! まだ、イッってるのに、ぃ……!」
抵抗する気力もないのか、ニトロプラスちゃんはシーツを握りしめていた。
「どうせ夜は長いんだ、もうちょい付き合え」
「朝まで貪り尽くす気満々じゃない、このぉ……ド変態っィ~~……♡」
ベッドが軋む。激しく交わる二人の性交を阻むものはなく、ただ互いの肢体を貪り合う。
ラステイションに到着し、船から降りる時のニトロプラスちゃんの顔ときたら酷いもので。
まるでこの世の全てが親の仇のような目つきで足取り重く歩き出していた。隣に立つエヌラスはというと、軽い足取りを引きずられている。
「頭痛い。吐き気がする。地面が揺れてるし、お腹は重いし、身体は痛いし、劣悪の極み……いったい誰のせいなのかしらねコレ……」
「船酔いと二日酔いと悪酔いに関しては全面的に俺に非はない」
「じゃあこのお腹と全身の痛みはアンタの責任ってことね。殺すわ」
メチャクチャ元気じゃねぇか、エヌラスはそんなことを思いながら顔面数ミリを掠める緋色の太刀を半身で避けていた。