※この作品はR-18です。

クマ吉君の野望【2次創作短編集】   作:堀 吉之助

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注意 ロリ 凌辱 


FATE
リクエスト分 Fate zero(遠坂葵 遠坂凛、コトネ)


 外は寒かった。

 遠坂凛は白い息を吐きながら電車を降りる。プラットファームに備え付けられた電灯が赤く光る夜。凛はその赤みのかかった眼であたりを見回した。まだそんなに遅くはないと言うのに人はまばら。だが、それをおかしいと思う人間は凛を含めて誰もいない。

 

 連続猟奇殺人事件。

 ここ冬木市では数か月の間に何人もの人間がいたって「特殊」な方法で殺害される事件が多発している。自然、夜に出歩く人間は少なくなり、凛が立っている場所のように動き出した電車の音だけが響く静かな闇が街を覆っていた。

 しかし、凛はあえてこの街に来た。それも日の落ちた時間に。

「まっててねコトネ……」

 凛はそう小さく呟くと、駅の出口に向かって歩き出した。彼女のツインテールにまとめた黒髪が風に揺れる

 コトネ。とは凛の親友の名前である。数日前から行方が分からなくなっていた。それも冬木市でである。凛はその親友を探すためにこの街にやってきたのだ。

 良識のある大人ならばなんて無謀な、と怒るだろう。だが凛のような年端もいかない少女には理屈など意味を持たない。大人に怒られるよりも彼女にとっては友達を見捨てることの方がはるかに許せなかった。純粋な友情。

 それに凛は世の大人達よりも「猟奇殺人の正体」について詳しかった。

 

 いま冬木市では戦争が起こっていた。

 国家間の争いではない。魔術師たちによる争いである。それは7人のマスターが過去の英雄を召還、使役し至高の宝物である「聖杯」を奪い合う戦い。たかが七人と言えども伝説の聖杯が選んだ七人である。街一つ全滅する程度ならばたやすい。

 凛の父。遠坂時臣もマスターの一人だった。彼はこの戦いに向けて何年も前から周到に準備を進め、あろうことか審判役たる聖堂協会の神父すらも籠絡してこの戦いに臨んだ。その過程において凛と時臣の妻であり凛の母である遠坂葵が冬木市から避難するようにしたのも時臣の計らいである。

 凛は聖杯戦争の詳細について父から詳しく聞いたわけではない。聡明な彼女は父が断片的にしか教えてくれないそれの情報を組み合わせて、推測したのだ。そこで思い至ったのが「猟奇殺人の犯人」。その正体である。

 

 

 そいつは魔術師だ。

 

 凛は足を速めて、口の中で呟く。親友が――されているかもしれないと考えると背筋が寒くなる。凛は急に足を止めて意味もなく後ろを見る。見えるのは駅を出て、いくつかの自転車が立てかけてある駐輪場。そこに立っている係員。もちろん怪しいものはない。凛はふうと白い息を吐いて前へ向き直り、歩き出す。

 

 警察は役に立たない。なんといっても相手が悪い。魔術師を捕まえるのであれば、それ相応の人員と装備を持った組織でなければならない。そもそも警察と言う組織自体が「魔術師」など信じていない。

 父には言えない。彼は今、聖杯戦争と言う殺し合いの渦中にいる。手を煩わせるわけにはいかない。

 だから凛は自分で親友を迎えに来たのだ。父、時臣から幼いながらも魔術の手ほどきを受けている彼女にはそれができると信じていた。言ってしまえば考えが甘い。凛は自ら他人に頼る道を閉ざして、自らが、とこの街に来てしまった。幼い英雄心が少なからず彼女を危地へ追い落とす助けになっている。

 凛は大きなリボンのついた赤いコートのポケットに手を入れた。手に当たる固い感触。まるで一昔前の時計のように丸いフォルムに金属の縁のあるそれは時臣からもらったもの。魔力針という道具だ。それは強い魔力を持つものに近づくと過度に反応するという特質を持っている。

 つまり、一級の魔術師で「あろう」殺人鬼を見つけるのに役立ち、逆に「見つからないよう」にすることにも役に立つ。しかし凛は気づいていない。ポケットから魔力針を出せば気が付いただろう。その中央の時計が邪悪を感じて、動き出していることを。

 

 

 市街を凛は歩いた。元々冬木市に住んでいるから迷うことはない。だがこんな遅くに一人で出歩くのは初めてである。

「……っ」

 まるで世界が変わってしまったようだ。あちらこちらに暗闇があり、そこから何かがのぞいているような気がしてしまう。人通りが少なくなっている今はなおさらである。街灯や、道行く店の明かりがこんなにも頼りになるということを凛は初めて知った。

「あっ」

 凛は突然走り出して、もの陰に隠れた。少し遅れてパトカーが道路を走り去っていく。警戒を強めているのだろうが、今凛が見つかればまず間違いなく補導されてしまうだろう。

 凛はパトカーが走り去ったのをみて安堵の息を漏らした。彼女が隠れたのは路地裏、お踊りの明かりが見えてもなお暗い。凛が目を落とすと足元にはペットボトルや袋などのゴミが散乱していた。

 凛は少しだけ嫌気を覚えて、大通りに戻ろうとする。

 

 ぞく

 

 気配を感じて凛は反射的に後ろを向いた。路地の先は闇につながっている。何も見えない。凛は息をのんで、ポケットから魔力針を取り出す。

「……なによこれ……」

 凛の手にすっぽりと入る程度の大きさの縁の中で、針が狂ったように回っている。これで分かった。

 

 いる

 

 凛は魔力針をぎゅと掴んで暗闇を睨む。

 この街には父を合わせ7人のマスターとその使い魔が存在しているはずだ。つまり凛の目線の先、その闇にいるのが凛の目的の「殺人鬼」とは限らない。だが何かが「いる」はずなのだ。

 凛は心の中で「お父様」と唱える。そうすることで見守ってもらえるような気がした。

 凛はそろりそろりと闇に向かって歩き出す。正直に言えば足は震えている、しかし止めない。将来彼女が見せる魅力が少しずつ花開いていくのを感じさせるように一歩一歩あゆんでいく。

「ビル…?」

 路地の先にはボロボロのビル、と言うよりもプレハブ小屋があった。そこの入れ口が開いていて中から小さな音が漏れている。こんなところにこんな建物がある時点で怪しいが、それよりもそんなものの中にいる人間の方が怪しい。

 凛は物音をたてないようにプレハブ小屋に入っていく。

 

 ぱしーんぱしーんと何かが打たれる音が聞こえてきた。

 

 

 

 

「へい、へーい。ひゅううう。くううる」

 クマ吉がおもちゃの鞭を片手に狂ったように走り回っている。そう広くはないプレハブ小屋の中でどたばたとスーパー歌舞伎のような珍妙な動きを見せる。

 そして部屋の真ん中には一人の女の子が四つん這いで居た。小学生程度だろうかそ、の小さな体をプルプルと震わせながら、がくがくと生まれたての子牛のように揺れている。少し茶色がかかった髪の下は目隠しがされて、口からは涎が垂れている。

 

 一番奇妙なことはところどころ破けたスクール水着を着ている点だろう。

 

 女の子のスクール水着は両胸のところがぽっかりと空いて、そこから豆のような乳首が見えている。もちろん肌色の乳房も丸見えだ。さらに彼女の一番「女の子」として大切な場所である股の間が丸型に空いている。そこからいくつかのコードが伸びていた。

「ウうううううヴヴヴ」

 彼女は身を反らせて唸る。太ももを擦り合わせながら頑張っている。彼女を支えるむき出しの白い腕には玉のような汗が浮かんでいた。

 

 ぱーん

 

 いきなりクマ吉が鞭(おもちゃ)で女の子の尻をぶっ叩いた。女の子はなにかを呻いてから、体を揺らす。それでも崩れなかった。しかし、動いた拍子に股の間からコードにつながれた何かが落ちた。それは丸いバイブ。それはヴヴと振動しながら地面を這う、表面にはねっとりとした液体がついていた。

 女の子の下半身にはまだ何本かのコードが入っている。つまりこのスクール水着の中では彼女の幼い「女」がぐちょぐちょと音をたてて、かきまぜられているのだろう。

「……んあああ……いっこ…おちちゃったよ……」

「ふううふううううううう。一ポイント手に入れたよっ」

 クマ吉がふうふうと息を吐きながら踊る。

 

 

 凛には今目の前に起こっていることが理解できなかった。殺人鬼が待っているだろうと身ががまえて突入したら、中で何かの儀式なのかゲームなのかわけがわからない光景が広がっていた。

 凛は物陰に身を隠してクマ吉と女の子の奇矯な行動を伺った。知らずに口がぽかんと空いて、手から力が抜ける。危うく魔力針を落としそうになった。

 

 ぱーん

 

 またクマ吉が女の子の尻を叩いた。女の子はその丸くて小さなお尻を振りながら、からりとバイブを一つ落とし湿った声を出す。

「…また、おとし…ひゃん……おとしちゅあたよぉ」

 

 凛ははっとした。女の子の声に聞き覚えがある。と言うよりもそれは彼女の目的としていた女の子の声。

「コ……トネ?」

 凛は信じられない気持ちで親友の名を口にした。

「くうぅ……わたし、まけない……もん」

 その声は聞こえなかっただろうがコトネは声を出した。彼女の股の間でなにかがかきまぜられる機械音が漏れている。その破れた水着から見える桃のような割れ目にコードが入って少し開かれている。そこから漏れるねっとりとした液体が腿を伝って落ちていく。

 

 凛は頭を振った。何が起こっているのかまったく訳が分からないが親友がなにか大変なことになっていることは分かった。助けなければと自分を奮い立たせる。彼女は音を出さないように慎重な動きであたりを伺う。そうしながらも凛の心に意味の分からない恥ずかしさがあった。

「ぐふふふ。あと一点で僕の勝ちだよ」

 気持ちの悪い笑いをするクマが一匹。それ以外はコトネしかいない。

 そこで凛は気が付いた。

 

 なに、あれ?

 

 クマってなんだ。そんな思考が彼女の頭に浮かぶ。

 丸っこい顔に黒くつぶらな瞳をしたクマ吉はそんな凛に気が付かずにコトネの周りを回る。ひゅんひゅんと鞭を手で回す。その音を聞くたびにコトネはびくびくと体を震わせる。

 凛はそんなクマ吉に怒りを覚えた。あれがなんであろうと自分の親友をこんな目にあわせるなんて許せない。凛は近くにあったできる限り堅そうなものを手に取る。それは握りこぶし程度の石。魔術師の家系に生まれた凛にはそんなものを使うことだけでも恥ずかしい気がするがこの際はしょうがないと思う。

 

「さあ。とどめだよっ」

 クマ吉が涎をまき散らしながら鞭を振り上げた瞬間だった。凛がさっと立ち上がり、渾身の力を持ってクマ吉に石をブン投げる。

「あんたの、とどめよっ!」

「ぎゃあああああ。おっぱい!」

 石がクマ吉に直撃すると謎の声を出して彼はたおれた。凛はいまだとばかりにコトネに駆け寄る。

「コトネ!」

 親友に呼びかける凛。コトネも彼女の声に気が付いたのか、

「り、凛ちゃん?」

 目隠ししたまま凛の方へ顔を向ける。コトネのあられもない姿に凛はクマ吉への怒りをつのらせつつ、コトネがちゃんと反応したことにほっと安堵して言った。凛はコトネの目隠しを取ってあげる。目隠しの下から親友の顔が現れた。凛は思わず泣きそうになったが、気を強く持って言う。

「あの、変態は私が倒したわ。さあ逃げましょ、速く!」

「えっえっ?」

 コトネはあわてているのかとまどっているのか、一気呵成に押し込む凛の言葉についていけない。まあ、あんな異常状態からいきなり親友の登場となればそうもなるだろう。だが凛はコトネが動けない理由を別に思った。

「こ、こんなのすぐにとってあげるから」

 凛がコトネの股についたコードを引こうとする。コトネは叫んだ、

 

「だ、だめだよっ。ぬいちゃだめ!」

 

「えっ?」

 今度は凛が疑問の声を上げた。凛はコトネが何を言っているのか理解できなかった。手に持ったコードがわずかに振動しているのは、今でもコトネの中でゆるくバイブが動いている証拠。

「で、で、も逃げないと。コトネ……」

「い、今。クマさんとゲームしてる、あっ、の。か、かったらお菓子がもら。あっるんだよ」

 荒い息とともにコトネが言葉をつなぐ。それでも凛にはコトネがなにを言っているのかさっぱりわからない。「ゲーム?」と凛はおうむ返しに聞き返してしまう。

「そう、だよ。30分耐えきったら、いっいいんだよ。それまで、こ、このきもちいいのをここにいれてた、あっ、ら勝ちなの」

「?……こ、コトネ何を言っているの」

「だ、から。げー、むなの。ぬいたったら、わた、ひゃん。負けなの」

 コトネは凛の方向を向きつつも四つん這いの姿勢をやめない。顔が赤く紅潮して、口が少しだけ開いている。凛はそんなコトネに何を言っていいのかわからなくなった。

 

「いたたた。ん、なんなの?」

 クマ吉がむっくりと起き上る。凛はばっとそちらを向いてコトネをかばうように身構えた。クマ吉は頭をさすりながら凛の方をみると彼女は射るような視線でクマ吉を睨んでいた。クマ吉ははっと気が付いて弁解する。

「ち、ちがうんだよ。これはただ遊んでいただけなんだ。ぼくもゲームの中の登場人物の一人さ、本当に悪いのはこんな社会だよ」

 

 凛はクマ吉の愚にも言い訳を聞きながら、ある推測を持った。まさかこのクマは魔術師でコトネはその催眠や幻術にかかってしまったのではないか。そう考えると凛にはもうそれにしか考えられない。

「あなた、コトネに何をしたのよ!」

「な、なにもしていないよっ。ただちょっと、僕の魔力(色気的な)にかかっただけだよ。やましいことはなにもしてないよ。信じてよ」

「ま、魔力?」

 凛の推測が確信に変わった瞬間だった。違うのだけれど。

 

「ゆっ許さない……あんたは絶対に……ひゃん」

 いきなり凛が奇声を上げた。あわてて凛が見てみるとコトネが後ろから手を伸ばして凛の胸を上着の上から触ったのだ。

「こ、コトネ? なにを」

 はっと凛はコトネが操られているのだと考えた。実際には違うのだが。

 凛は少し強引にでも離れなければともがきながら前へ出る。コトネは荒い息のまま凛の腰に組み付く、何か言っているようだが凛には聞こえない。

「り……け…か……だめ」

 コトネが息を乱して凛に何かを訴える。クマ吉はぼーと見てる。

 

「コトネ、は、はなして」

 もがきながら親友へけがをさせないようにするから凛はなかなかコトネを振りほどけなかった。その隙にクマ吉は忍者よろしく凛のスカートの中が見える位置にスタンバイする。

 コトネと凛がもがくたびに凛のスカートの中で白いものが見え隠れする。クマ吉はポケットからデジカメを取り出して、画素数を最大にして撮る。音は出さない。そこは紳士。

「凛ちゃん」

 かつんとコトネの股からバイブが落ちる。これでクマ吉の勝ちだ。だからどうした。

 

「コトネちゃん! パンツだ! パンツを取るんだ!!」

 クマ吉がコトネにアドバイスを送る。コトネは無意識に頷いて凛に片手で抱き着いたままスカートの中に手を入れる。そして指をパンツの裾にかけた。

「や、やめなさい。こ、こね、や、やだああ。」

 凛が急にしおらしい声を出した。ずりずりとパンツが凛の下半身を滑り落ちていく。凛はたまらず片手を自分のパンツにかけてコトネとは逆に引き上げる。

 

 二人の少女が、一枚のパンツを取り合う。クマ吉は目の前で行われていることが現実のことなのか疑った。なんてすばらしいんだ。

「おーえす。おーえす!」

 クマ吉が声援を送るのはもちろんコトネへである。パンパンと手を叩きながら二人の周りを走りまわり円の動きを見せる。

「ことね、やめて、ぬげちゃう……」

 凛はその整った顔をいつのまにか涙でぬらしながら、コトネへ言う。しかしコトネも必死である、がんばって凛からパンツを剥ぎ取ろうとしている。

「りんちゃん……」

 ぐいぐいと下にパンツを下げながらコトネは呟いた。先ほどからコトネが凛に抱き着いたりするにはなにもクマ吉が命令したからではない、二人に争いをやめてほしかった。もっと簡単に言えば喧嘩をしないでほしかったからだ。

 今の行動もその一環である。だが少々、手段が目的に入れ替わっている。

 

 親友の為にパンツを引っ張るコトネ。何が何だかわからない凛。

 

 二人の少女はもみあい、押し合い。引きあう。この二人には擦れ違いと言う言葉がぴったりである。

 クマ吉が眼にもとまらぬ速さで凛の耳に息を吹きかけた。

「……!!!」

 ゾクゾクした感覚に凛は目を見開いて驚く。一瞬気が抜けた。あわてて力を入れなおす凛だがもう遅い。

「しまっ!」

 するりとコトネに引っ張られたパンツが凛の腿にまで落ちる。凛は腿を閉じて何とかそれ以上下にはいかないようにする。そしてパンツを抑えるのではなく凛はスカートを抑えた。めくれれば、見える。

 

 凛のスカートは膝上数センチ程度の長さしかない。スカートの裾のすぐ下には、かわいらしいリボンをつけた白いパンツが引っ掛かっている。コトネはまだそれに手をかけているがそれ以上に降りそうにはない。

「……」

 くうと凛は顔を赤くしてクマ吉を睨む。クマ吉が原因と言えばそうだが、違うと言えばそうだ。まあ、結果は変わらないだろうが。

 

 クマ吉はゆっくりと凛の前に座った。それはまるで流水のように自然な動きで凛はほとんど反応できない。おのずとクマ吉の手が凛のスカートに伸びる。

「やっ。なにを……する気よ!」

 凛は何をする気と言ったがこの体勢からの答えは一つ。引く。ロマンを求めて。

 

 クマ吉がスカートを引き始めた。凛はその幼い手で自分のスカートを掴んで必死に抵抗する。パンツ履いていないのだ。スカートがとられたらもうどうしようもない。彼女の細い腰がスカートを引っ張られることで見えてしまう。

「もういい。休め、やすめ……」

 圧倒的至福の中でクマ吉は何かを口走る。凛は休むわけにはいかない、ここで休めば下半身が丸出しである。彼女は顔を真っ赤にして抵抗する。目には大粒の涙が溜まっている。

 

「コトネちゃん!!」

「は、はい」

 クマ吉がコトネに叫ぶ。

「この子のスカートが毒状態なんだ! 速く脱がさないと」

「えっ?」

「は?!」

 コトネと凛が同時に声を上げる。だがコトネは良くわからないが凛の為になると誤解してスカートに手をかけた。

「こ、コトネ。これはほんと、にだめ」

 凛は不安に顔をぐしゃぐしゃにしてコトネに言う。だがコトネはクマ吉に合わせてスカートを下げる。

「いやあ、やあああ!」

 ずりずりと凛のスカートが脱がされていく。凛の腰骨の浮いた肌が見えて、少しずつ凛の恥ずかしいところをむき出しにしていく。

「やめえてよお!」 

 凛は必死だがクマ吉はもっと必死だ。紳士は全力を尽くす。

「やだ、やだ」

 凛の使う言葉が単調になって行くのは、彼女の思考能力が焦りに摩耗されていくからだろう。凛には子供らしく駄々をこねるくらいしか選択肢が残っていない。

「ふぉおおおお。さいごのちからおおお」

 クマ吉が咆哮する。手に届くような声。無心、一点の曇りもない。ただ凛の「恥ずかしいところ」を見たい。

 

 ばち

 

 凛の腰のあたり。スカートが引っ掛かっているあたりで音がした。スカートの金具が壊れたのだ。

「へえ?」

 凛が素っ頓狂な声をだして、一秒。スカートが急に下へ引き下げられた。その拍子にクマ吉もコトネもごろりと地面に転がる。もちろんその手には赤い小さなスカートが握られていた。

「?……あれ? ……」

 凛は自分の下半身が妙に冷たい風を感じることに気が付いた。いや、正確に言うとじわじわと脳が認識していく。無意識に目を落とすと。自分の股がそのあられもない姿をむき出しにしている。その腿にはパンツがかかっていた。

「いやああああああああ」

 凛が悲鳴を上げて自分の秘部を隠そうとした。

 

 ――そうはさせるか――

 

 

 クマ吉が跳躍する。そして顔面から凛の股へスライディングした。そしてがっちりと手を腰に回して凛の下半身を彼の上半身と融合させる。簡単に言えば、凛のお尻をがっしりとつかんで、クマ吉の顔が凛の小さな割れ目に擦り付けられた。

 

「はなれてえ! なにこれえ!?」

「ぐふふふふ」

 クマ吉が凛の割れ目を中心に舐め始めた。

「はあ?!!」

 びくんと凛の体が跳ねる。コトネはきょとんとした顔で凛を見ているだけだ。

 余すところもなく。と言うのがもっともこの状況に合っている。クマ吉は凛の手つかずの場所に舌をはわせると下に上にと縦横に舐めた。ぴちゃぴちゃと音がしてわずかに染み出た凛の蜜をクマ吉の舌が残らずなめとる。

「ないをしているよぉ」

 凛は言葉を噛みながらも、ぽかぽかとクマ吉を叩く。しかしその程度でクマ吉が離れるはずもない、それどころかクマ吉は凛のお尻をその両手で揉み始めた。お尻を揉んでどうなる、と聞かれればクマ吉にもわからない。だが彼はこう答えるだろう、

 

 そこにお尻があった。だから揉んだ。

 

「な、にすん、ひい」

 クマ吉の舌が凛の秘所を堪能する。わずかにいい匂いのする皮膚へ頭を押し付けて、クマ吉はぐりぐりと自分の頭を動かす。そのたびに、凛の割れ目のあたりに毛が当たって、びくびくと反応してしまう。

 クマ吉は舌を膣へ差し込んだ。凛はさらに暴れたがクマ吉の吸引力にはかなわない。

 凛の中は湿っていた。そこをクマ吉の柔らかな舌が刺激していく。舌のざらざらした表面が全く経験のない凛の膣を可愛がるのだ。

「ぬ、ぬいてぇ……」

 目を閉じて、今にも溢れそうな何かを抑えながら凛は声を絞り出した。顔が赤い、口をきゅと閉じている姿は愛らしい。クマ吉にはその愛らしいまんこしか見えないのだが。

 

 クマ吉の舌がさらに奥へ進む。クマ吉の舌が伸びるところまで凛の中を探索する、そのたびに痙攣するように凛が動く。

 凛の割れ目からはじわりじわりと愛液が湿り始めていた。それが零れ落ちないのは何を隠そう、全部クマ吉の口の中に入っていくからだ。

 

 クマ吉は凛の小さなお尻を揉みあげながら彼女の前も堪能していく。だがまだまだである。クマ吉はさらに口を割れ目に近づけて、舌と、吸引力を使ってあるものを見つけ出した。それは豆のようなもの膣の中にある一点。クマ吉は舌をうまく使ってそれを掬い口の中に入れる。

 それはクマ吉にも凛にも見えないが、ピンク色をしてぴくぴくと動いている。俗にクリトリスと言う。それをクマ吉が吸う。

 

「あっう?」

 凛は何かが崩れていくのを感じた。いや感じたのは一秒にも満たないだろうが、その一秒が数倍に感じられた。そして、くる。股間が熱くなって、頭がぴりぴりとして思考が消えていく。

 

「きゃあああああ!!! やめぇ!!? やえ、すあ、さ?」

 

 吸う。クマ吉はさらに凛の急所を口で吸い上げる。どぷどぷと彼女の膣は蜜で満たされていく。クマ吉にとってはご馳走。全部飲む。

 凛は暴れる。クマ吉を跳ね飛ばそうとしているのかいないのか、いやもはやそんなことはどうでもいいのかもしれない。ただ闇雲に暴れまわる。彼女の上着がずれて、首元の肌が見えた。

「り、凛ちゃん」

 コトネがさすがに凛へ駆け寄った。凛は何がなんだかわからずに一度コトネを手で払ってしまった。コトネの体に当たった凛の手だが、コトネは逆にその手をしっかりと抱え込んだ。そして祈るように「凛ちゃん」と唱えるコトネ。心配しているのだろう、だがやはりすれ違っている。凛は体に受けた刺激を行動で消費しているのだが、それを抑えてしまったら全て凛の体に帰ってきてしまう。

「ああああああっヴぁヴぁ」

 日本語かもわからない言葉叫びながら凛は涎と、涙を流して暴れる。

 

 

 

 凛の下半身からクマ吉はパンツを引き抜き、そのまま口に入れた。これで完全に凛はその秘所を隠すものがなくなった。一応ハイソックスをつけているが、なにか別の趣味みたいになっている。

 凛は虚ろな目で「嘘だ……うそだ」とつぶやきながら天井を見上げている。

 コトネはコトネであの破れたスクール水着をそのまま来て、心配そうに凛を気遣っている。

 

 クマ吉は凛とコトネを見てふうとため息をついた。二人ともまだお青いが桃のような女性器をしている、しかしまだ子供。いまクマ吉のズボンの中でいきり立ったものを突っ込むわけにはいかない。クマ吉が数日コトネを相手してもまだその処女を奪っていないのはそういう理由であった。

「魔法みたいに、小さくしたり、大きくできたらいいのに……」

 クマ吉は小さく呟いた。でも内心では今すぐにでも誰かに挿入したい。なんかもう猫とかでもいい。そんなことを想いながらクマ吉はよっこらしょと立ち上がった。

 

 

 その瞬間である。クマ吉に電流が走った。

 体中の線を駆けめぐる何かがクマ吉には感じられる。それは魔術師の世界では「魔術回路」と呼ばれるものだった。だがクマ吉にはわからない、「まさか、妊娠?」とわけのわからないことを想ったりしている。

 何故彼に魔術回路が開いたのだろう、凛の魔力の詰まった愛液をたっぷり飲んだからか。はたまたこのクマの願いを天が聞き届けたのか。

 

「ふふう?!」

 急にすべての魔力がクマ吉の股間に集まり始めた。そしてペニスの先から根元にまで電流が走る。クマ吉は驚いてズボンを脱いだ。そこには小さくなったペニスがあった。

 今ので萎えたのかとクマ吉は思ったが、何かがおかしい。性欲はまったく減っていない。しかも小さくなったとはいえペニスはそそり立っている。

「……フン!」

 クマ吉が何となく力を入れてみる。するとペニスはそそり立ったまま「その大きさ」を変えた。全く同じ状態のまま先ほどまでの大きさに戻る。今度はクマ吉は小さくなるように心に思いながら力を入れる。ペニスが小さくなった。そそりたったまま。

 

 

「ふぁおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

 

 クマ吉は狂喜しながら自分に起こったことを理解した。今自分はペニスを自在に大きくしたり小さくしたりする力を手に入れたのだ。なぜとかどうでもいい。

 

 クマ吉がコトネに後ろから飛びついた。コトネは何が起こったかわからずに「えっ? えっ」と左右を向く。そのコトネの胸をクマ吉指でつまんだ。片手で片乳ずつ、その先端を指でつまんだのだ。そのまま、刺激するようにぐりぐりといじくりまわす。

 コトネはその体をよがらせて嫌がるがクマ吉はさらに手のひらでコトネのまだ肉のついていない胸を揉む。執拗に、やさしく、はげしく。

「く、くまひゃん」

 赤くなりながらコトネがクマ吉に言う。クマ吉はそれでもその胸を揉む。揉む。

 少し押せば固い部分に当たるほど薄い胸である。クマ吉はその胸を下から上までマッサージする。そしてクマ吉は片手を胸から離して、彼女の股に入れ、そのままそこを擦り始める。熱くするために。

 

「あっあっ、くまさん。そこきもちいいです」

 コトネは喜びの声を上げる。ジワリジワリと湿り始めた。もうクマ吉には我慢ができない。小さくなっても力強く天を向くペニスが求める。

「気持ちよくしてあげるよ!!!」

「へっ?」

 コトネの割れ目をペニスが広げて、押しはいる。その瞬間、コトネの脳に電流が走ったようにしびれ、体を反らせる。普通なら痛いかもしれない。だが今のクマ吉のペニスはコトネにぴったりの大きさなのだ。

「ふぁあ??」

 変な声を上げてコトネが舌を出す。目を見開いて。

 クマ吉が腰を動かす。そして彼のペニスがコトネの子宮まで突き上げる。「あっ」とコトネは身を跳ね上げた。

「なに、これぇ」

 とろけた顔でとろけた声を出すコトネ。その間にもクマ吉はピストン運動を繰り返す。ここ数日我慢していた精液を一点に集中させる。

 まだだ。いける。とクマ吉は心に思いながらコトネの幼い体を突き上げる。はあはあと口を寄せて、その細い肩を舐めながらだ。

 ぐちゅぐちゅ音を出して、クマ吉のペニスがコトネとの接合部を刺激する。そのペニスにはコトネの出した愛液がついて、出し入れするたびに液体が飛ぶ。

 

「な、なにして…さんてんいるの、よ」

 凛が異変に気が付いて身を起こした。がくがくと体を震わせながらも、

「ひゃ……きも、ちいい」

 コトネの痴態見て、驚く。もちろん性的な知識など凛にはない。コトネとクマ吉が何をやっているのかと言われればさっぱりわからない。それでも親友がなにかしら攻撃を受けていると思った。

「や、やめなさいよ!!」

 凛はずりと手で這いながらクマ吉に叫ぶ。だが反応したのはクマ吉ではない、コトネだった。

「きもちいいよぉ、りん、ちゃん」

「き、きもちいい? コトネ騙されてるのよ!」

「ちがうよ、ほんとうにき、きもひぃ。んだよ」

 凛はコトネが言う言葉に混乱する。コトネはクマ吉の股間の棒で刺し貫かれて、上下にこすられ、はねられている。こんなことが気持ちいいはずがない。凛はまたクマ吉の幻術だと思った。だが、コトネの顔が本当に気持ちよさそうで、幸せそうなので知らずに唾を飲んでしまう。

 

「いいいイいい」

 コトネの様子が変わった。というより徐々に変わっていっていたのだが凛が無駄な思考をする間、凛の意識が途切れていたのだ。

「コトネ!」

 

 クマ吉は突く。限界まで我慢したものを発射台に乗せる気持ちだ。

「いくよおお、ふぉおお」

 クマ吉が猛った。最後のひと突き。コトネの中の柔らかい部分を突き抜けていく。そしてその先で精を放った――。

「あああああぁぁああ……」

 目の焦点すら合わなくなったコトネが唸る。凛はその様子をずっと見ていた。

 

 

 びくびくとコトネは痙攣した。クマ吉はその膣からペニスを抜く。精液と愛液が混ざったものが流れる。だがまだクマ吉は満足していない、全力で相手をしていたつもりなのだが出し切っていなかったのだ。

 クマ吉は敏感になった先っぽをわざとコトネに押し付けながら離れた。そして優しく地面にコトネを寝かせる。恍惚の表情を浮かべたコトネの顔は凛にはよく見えた。そこで理解する、次は自分だと。

 

 クマ吉が凛の方を向く。凛は体を震わせて下がった。

「い、いやあ。ちかよるなあ、けだもの!」

 けだもの。クマだから。

 クマ吉はゆらりと動き凛に近づいた。凛は「ひっ」と悲鳴を上げて身をひねる。腰が抜けて立ち上がれない。凛は四つん這いで逃げ出した。その小さなお尻を振りながら。

 

 クマ吉はその凛に飛びつく。さっきは前から体を固定したが今度は腰からだ。クマ吉は自然な動作で凛が来たコートの下に手を入れる。凛はコートの下にはシャツを着ている。その上からがっちりと両胸を掴んでクマ吉は揉む。

 凛が嬌声を上げる。耐えるという行動がまだ幼い体には備わっていない。それは経験からくるものだ。

 脱がせればいい。常人ならばそう言うだろうが、上からだとクマ吉は考えた。さらにクマ吉は第二のプランを発動させる。なんとシャツを両側に引いた。ぶちぶちと音がしてボタンが取れる。凛の中に来たキャミソールがコートの間から見える。

 

 上からと言うのはシャツの上からではない。想像の上からだ。

 

「いやあああああああ」

 凛が暴れる。クマ吉がキャミソールに手をかけたからだ。そして一気に首元までまくり上げる。こうして凛の胸が露わに――ならない。

 凛はコートを着ているのだ。いくら中で脱がせようとも何も見えない。でも中は裸。クマ吉は凛のキャミソールから手を離して、鎖骨からゆっくりと胸まで手を下ろしていく。

 クマ吉の手は毛むくじゃらである。もちろんのことその一本一本が凛を刺激する。

「こ、こんな、ことしてぇ、おとうさまが」

 凛が弱々しい声を出した。顔は涙でぐしゃぐしゃだ。というよりも元々自力で解決するために来た彼女が「父に助けを求める」こと自体、彼女の弱りようが分かる。

 

 ちくちく。とクマ吉は凛の乳首に毛を当てる。揉むのではない。かざす。

「やっ、やっ」

 そのたび凛はいい反応を見せる。それでもクマ吉は満足しない。毛の当てる角度を極めなくては。クマ吉はちくちくと凛の両胸を毛で刺す。

「やめてぇ……」

 凛が必死に身をそらしてクマ吉を見る。その弱り切った眼は懇願を表している、口から垂れる涎は彼女がもうどうしようもないことを意味している。逆にみれば今がチャンスだ。

 クマ吉が凛の胸の先っぽを指でつまむ。そしてくりくりと力を入れた。

「ひっ」

 凛が目をつぶる。驚いたのだ。その瞬間をクマ吉はまっていた。

 

 ずぶりと凛の秘所をペニスが貫く。棒は子宮に達し、快感は凛の脳へ達する。

「っああああああああああ?」

 凛は思わず叫んでしまった。いい加減に濡れていた彼女の膣が快くクマ吉を受け入れる。

 

 しかし、クマ吉。同じ手は使わない。以前使ったことは陳腐化している。このままでコトネと変わらない。

 

「おっぱい」

 クマ吉がわけのわからない言葉をしゃべると同時に、彼の魔術回路に魔力が走る。そしてかれのペニスがだんだんと大きくなっていく、凛につながれたまま。

「大っきく……なって…わたひ」

 凛も感じたらしい。クマ吉のそれが肥大化していくことを。ぎちぎちと彼女の小さな穴をクマ吉のペニスが広げていく。しかし、元の大きさに戻すのではない。それでは凛が痛がる。クマ吉は自分の脳から今までの経験を絞り出した。凛を気持ち良くする最適の大きさ。彼女を傷つけてはいけない。

 

「にゃあう」

 クマ吉が腰を動かす。凛は四つん這いのまま後ろから突かれる。胸は指でつままれている。クマ吉のペニスは凛の快感を最高まで引き出せる大きさになっている。玄妙の技。

 くりとクマ吉が凛の乳首を捏ねる。凛が反応する。

 ぐいとクマ吉のペニスが凛を突く。子宮まで達してから引いていく、膣の壁を最大限刺激しながら。凛は耐えることができずに腕を崩した。お尻だけをクマ吉に突きだした格好だ。

 クマ吉はさらに激しく動く。ぎゅぎゅと凛の愛液を飛ばしながら出し入れをする。凛は何かしらを叫ぶが、だんだん何が何だかわからなくなっていく。クマ吉が凛のおっぱいから手を離して、腰を掴んだ。本格的に、

 

 突く。

 

「あひい…! あっ、あっ、あああ」

 凛が涎を垂らしながら上を向く。クマ吉は腰を後ろに前に動かしながら凛を犯す。「ふうう」と気持ちよさそうな声を出しながら。

 興が乗ってきたのかクマ吉は凛の尻をぱんと叩く。「よおお」とまるで太鼓をたたくようにだ。凛のお尻が赤くなって、「ぎい」と彼女が変な声を出す。

 安心してほしい。クマ吉は凛が痛がる強さでたたいてはいない。肩たたきの要領で気持ち良くなる程度にたたいている。

 

 クマ吉は感じた。行く。白い水が凛と言う海へ。

 

 だが、クマ吉はここでもう一段進化する。ペニスを大きくできたならばそこからでる液体も増量できるのではないか。いやできるはずだ、できると信じればなんだってできる。

 クマ吉の精巣が肥大化する、中の液体が増える。できたのだ。

 

「いくよおおっ」

 クマ吉が最後のひと突きを繰り出す。凛は体を反り上げて、舌を出した。彼女の子宮をクマ吉の液体が満たしていく、いやそれだけでは足りない。クマ吉から放たれた精液が彼女の下腹を圧迫してぽっこりと膨れてしまう。

 余った液体が凛とクマ吉の間からねっとりと漏れだした。

 

「え、えへへ」

 ぐったりとした凛はコトネのように顔を綻ばせる。コトネが「気持ちいい」と言った理由が分かった。身を持って。

「ふう」

 クマ吉はおおむね満足だ。凛からゆっくりとペニスを抜こうとして、聞いた。

 

「お、かあさま」

 

 凛が言うのを。

 人妻だと。ごくりとクマ吉は生唾を飲む。そして出そうとしていたペニスを、逆に突きいれた。油断していた凛が甘い声を出して跳ねる。クマ吉は凛のから情報を引き出す。楽しみながら。

 

 数十分後。あの聡明な少女の声がプレハブ小屋に響いた。

「な、なんでもしゃべりますう。だ、だから。もっもっとおおきくし、ひゃて」

 凛からコートが剥ぎ取られる。かたんと魔力針が落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 遠坂葵。魔術師、遠坂時臣の妻であり凛の母親である。実はもう一人子供がいるが養子にだしている。

 彼女は二児の母とは思えぬほど若い容姿をしており、鮮やかな黒髪はそれを見た多くの男を魅了するだろう。事実それによって人生を捨てた男がいる。他の世界線の話だが。

 

 

 

 ソファーに座り、葵は自分の心臓が音をたてているのがはっきり分かった。時間は午前二時を回ったばかり。葵は無意識の内に手を合わせて祈る。

 凛が帰ってこない。それが彼女の不安の根源。相談すべき夫はいない。

 

 葵は自分の子供である凛を信頼していた。葵自身は魔術を使うことはできないが凛には多少の魔術を使えることも知っている。娘の少し自信過剰なところが母として心配ではあるが、多少のことならば大丈夫だと思っている。

 その凛が帰ってこないことが、葵をかつてないほどに不安にさせた。

 

 携帯という便利なものが登場するのはもう少し先の時代。ポケベルはあるが何故か頭のいいはずの凛は機械類にはめっぽう弱い。

 普通ならば家にいるよりも探しに行くべきだろう。事実葵は数時間前にそうしようとしていた。だがそんな時電話がかかってきたのだ。凛からだ。

 

『あっおかああっ。さ、ま、いま。冬木にあっ。つよく、しないで。いまからくまが、い、い、くから。家にいて、やっ、やっ、やああ!』

 

 そういってその電話は切れた。葵は凛があまりに変な声を出すので少しの間現実だとわからなかった。しかし、「冬木」と凛が言ったことにはっとした。

 

 あの子は冬木の街に行ったのではないだろうか。

 

 葵は凛と同じように断片的にしか聖杯戦争のことを知らないが、それでもあの町が異常な状態にあることは知っている。そのうえ、それと関係があるかは知らないが「連続殺人事件」もおこっているのだ。葵はいても立ってもいれず、家を飛び出そうとした。

 

 ――家にいて。

 

 葵をとどまらせたのは凛の一言だ。その前に言っていた「クマ」とは何のことなのかわからないが、おそらく凛をさらった犯人のことだろう。そしてそのクマはここに来るという。

 葵はここで待つことを決めた。自分の身も危ないかもしれないが、そんなことはもはやどうでもよかった。凛さえ無事ならば。かつて葵は自分の子を容姿に出すことを承諾するという母としての苦しみも心を冷たくして耐えたことがある。多分に諦めの混じった決断だったが、それは葵の本質を表しているのかもしれない、つまり絶望的な状況でも冷静さが心に残る。悲しみもなにもかもそのままに。

 ゆえに娘が「クマ」に捕まっている今の状況でも葵は待つことができた。しかし、苦しいということは世の母たちと変わらない。当たり前かもしれないが。

 それから数時間。何事もなく時間が過ぎていった。

 

 

「凛」

 祈りを込めて葵はわが子の名前を呼ぶ。無事でいてほしい。それ以外に関心がない。彼女のいるリビングの窓にクマ吉がべっとりとはりついていることなどわからない。

 葵は何となく顔を上げた。時計を確認しようとしたのだ。そして気が付く、窓に張り付いたクマに。

「ひっ」

 たまらず葵は悲鳴を上げた。さすがにびっくりするだろう。窓に全裸のクマが張り付いていたら。

 葵は息をのんだ。恐怖と困惑に高まる心音を聞きながら葵は立ち上がる。彼女は気が付いていないが顔からは血の気が引いていた。

 葵は窓の鍵を開けてやる。クマ吉はそこから侵入してきた。もぞもぞと動く姿は不気味の化身と言っていい。

 

 クマである。葵は凛が言っていたことが理解できた。いろいろデフォルメされているがその容姿は間違いなくクマとしか言いようがない。絶句する葵をよそにクマ吉は声を出す。

「ふう、遠かったから汗を書いちゃったよ」

 クマ吉が腰に両手を当てて堂々と自らの肉棒を突き出す。そこには一片の後ろめたさもない。

 クマ吉のペニスに「汗」と書いてある。マジックで書いたのだろうか。

「?」

 葵は分からない。さすがに気恥ずかしさを感じても二児の母である。男の肉棒など見てもたじろがない。しかしクマ吉が相手である。

「ふいてっ、はやく。口で」

 クマ吉は葵の前に自分の棒を突き出す。それが挨拶と言っていい。葵は意味が分からなかったがやっと気が付いた。しゃぶれよ。

 

「っ、り、凛は無事なの!?」

 葵はクマ吉に言った。もし無事ではなかったら許さない。

「ぶっぶじだよ。いまコトネちゃんと遊んでいるよ」

 遊んでいるとは最初にクマ吉がコトネとしていたあれのことだ。バイブを突っ込んでケツを叩くあれ。

「……」

 無事。その言葉を聞いても真偽のほどは分からないが葵は安堵した。多分に母としての願望が混じったものだ。ただし今の凛の状態が一般的に言われる「無事」にカテゴリされるのかはわからないが。

 クマ吉は腰を回して股のものをふりまわす。

 

 さっはやく。

 

 クマ吉はそう言葉にせず言っている。葵は顔を歪めたが、膝をついたそして震えた声でクマ吉に言う。悔しげにクマ吉を睨む彼女の目が変態に、いや紳士の心をくすぐる。

「あの子を……返してよ」

 最初から返すつもりなのだがクマ吉はこの機会とばかりに、

「きもちよくしてよっ」

 とわざと誤解させることを言った。フェラしろともとれるが、そもそも会話として成り立っていない。クマ吉はイエスともノーとも言っていない。だが葵は自分が犠牲になれば凛が帰ってくると思った。

 葵は屈辱に顔をゆがませ、膝をつきクマ吉のペニスに近づく。それは大きい。

「えっ?」

 明らかに先ほどよりも大きくなっている。近付いたからではない。優に20センチはあろう。びくびくと脈打つバベルの塔が葵の目の前にあった。クマ吉は魔法で大きくしたのだが、もちろん葵にはわからない。クマ吉は根元を持って先っぽを葵に向ける。

「こ、こんなの口に、は、はいるわけないじゃない」

 不快感や気持ち悪さよりも焦りが先にたった。だがクマ吉は返す。

「女は度胸だよ。なんでもやってみるといいよ」

 くっと葵は眉を寄せる。そして子供為と覚悟を決めると大きく口を開けてクマ吉のペニスを咥えた。案の定先っぽしか入らない。ピンク色の亀頭が葵の口を占拠する。

「むうう」

 わけわからない。舌を使おうにも大きすぎて動かない。クマ吉は腰を動かした。

「むっ!」

 葵が目を見開く。その喉をクマ吉が突いたのだ。しゅごしゅごと突かれる。葵の手はだらんと下に落ちて、知らずに涙がこぼれる。そして大量の精液が、

「むううううううう?」

 葵の喉を通ってお腹の中へ入っていく。

 

「げほっげほっ」

 葵は咳をして口に残った精液を取りだそうとした。そして赤くなった顔でクマ吉を睨む。

 

 クマ吉は失敗したと思った。いきなり大きくしすぎたのだ。新しい力におぼれてしまった。反省する。クマ吉は自らの肉棒を小さくしつつ次の答えを出した。

「さあ。お風呂に入ろう!」

「お、ふろ?!」

 クマ吉の頭の中の公式は誰にも解けない。

 

 

 

 浴槽のお湯からでた湯気がそれなりに広い浴室を満たされていく。遠坂の家系は先祖代々ため込んだ富で、それなりに豊からしい。

「さあ、ばっちこーい。ぐうふふ」

 クマ吉がその浴室のタイルの上でぱーんと手を叩き、腰を落とす。まるで野球の守備のような構え。その先には脱衣所とそれを隔てる曇りガラスのドア。曇りガラスにはごそごそとシルエットが動いている。葵だろう。時折布が擦れる音がする。

 クマ吉はわざと葵の衣服を自分で脱がさなかった。脱がす楽しみをよりも、ご馳走が運ばれてくる興奮をチョイスしたのだ。

 

 シルエットがドアに近づいた。曇りガラスの外からでも黒髪が良くわかる。

 ドアがゆっくりと開かれる。沈んだ顔の葵がタオルを体に巻きつけて入ってきた。葵は「ごめんなさい……あなた」と顔を背けて小さく言う。クマ吉はひゅううと口笛を吹きながら、浴槽から桶でお湯を汲んで葵にかけた。

「きゃあ」

 葵が悲鳴を上げた。別に痛いわけではない、純粋な驚きからの声。しかしお湯に濡れたことでタオルが体に張り付いて。隠された葵の体のラインがくっきりと浮かび上がる。胸はそう大きいわけではないが凛やコトネを見た後だと感想が違う。しっかりと凹凸があり、お湯を含んで重くなってはだけたタオルから白い肌が見える。

 タオルは厚手らしく透けない。病弱のせいで細い体に張りついて、ぽたぽたとお湯を落とす。葵はかあと赤くなった。

「…………」

 葵は何も言わずに湯船に近づく。だがその前でクマ吉は立ちふさがった。

「ダメだよっ。体を洗ってからじゃないと」

 クマ吉が指さす。そこには杉でできた風呂椅子がスタンバっていた。

 

 いちど顔をしかめた葵はそれでもなにも言わずに風呂椅子に座った。タオルで隠れていない背中とお尻を見てクマ吉はパンと手を叩く。意味などない。

 

 葵は覚悟している。これから何をされるのかは想像がつく。おぞましい想像だが、心に凛の顔を浮かべて耐えようとしていた。だが次の瞬間それは一般的な考えから導きだされる憶測に過ぎないことを遠坂葵は思い知らされることになる。

 

 クマ吉のような規格外のものがそんな安易なことをするわけがない。

 

 クマ吉は葵が風呂椅子に座ったと同時に振り返った。そして風呂場のドアを開けて脱衣所へ突撃する。葵は物音に驚いて後ろを見た。そこには彼女の脱いだ下着を片手でとろうとしているクマの姿。

「うほほほおおおおう」

 クマ吉は葵が脱いだ服をまさぐって中から薄いピンク色のパンツを取り出した。人妻の下着にクマ吉は興奮して、食べ始める。幸せそうな顔で「くりーみー」などと言いながら。

「ちょっ」

 葵は理解不能なクマ吉の醜行にあわてて立ち上がる。その時彼女の腕からタオルが落ちた。葵ははっとして体を小さく折る。

「……」

 葵の赤い顔が童顔とあわさって初々しさすら感じることができる。

 覚悟のリセットと言うべきか。クマ吉の行動が葵の覚悟も想像も一瞬だけ忘れさせた。羞恥心が蘇る。そこを逃すクマではない。

 

 クラウチングスタート。両手を地面に着け、腰を上げるダッシュの方法をクマ吉は自然にとった。もちろん前方にはきょとんとした顔の葵。頭で理解ができない。

「はっ」

 掛け声を出してクマ吉が葵にとびかかる。脱衣所から彼女まで1メートル。クマ吉はそのわずかな距離でスライディングを行う。クラウチングスタートの意味がない。むしろやらないほうがいい。

 お尻で滑りながらクマ吉の足が葵の足を払う。「あ!」と何か声を出しながら葵の体が宙に浮く。次の瞬間、胸からクマ吉の頭に倒れこんだ。

 柔らかい感触を感じる。どっちがと聞かれれば両方である。クマ吉は顔へ、葵は胸へ。

 二人、というか一人と一匹は折り重なるように風呂のタイルの上へ倒れている。葵は急いで起き上ろうとしたが、離れない。

「あっ……」

 葵が色っぽい声を出した。彼女が驚いてクマ吉を見ると、クマ吉の大きな口に彼女の右胸を捉えられていた。大きな口と言うのは人間比ではない。それこそスイカでも入りそうなクマ吉の口である。つまり丸々とした彼女の千房がその根元からクマ吉の口にはいっている。

 クマ吉が葵の胸を吸う。葵は吸いつかれることで刺激を受ける。

「あう」

 葵はまた声を上げた。今度は耐えたのか小さな叫び。だが声を上げた時に顔をほのかに紅潮させて、目を閉じた姿は愛らしい。

 クマ吉が葵の胸を舐め始めた。舌を這わせてなどと言うものではない。口の中にある飴をなめるように彼女の胸を転がす。ぺろぺろと喉からクマ吉は音を出す。擬音を自分で出しているのだ。

「……!」

「ぐふふふ」

 勝ち誇った、というわけではないがクマ吉の声が葵にはそう聞こえた。負けたくないという気持ちが心の底から湧き上がってくる。

 クマ吉はその気持ちごと吸い取るように彼女の胸を口の中で弄ぶ。捕えられた葵の白い胸は涎でべとべとにされているのだ。

 それでも葵は耐える。声は出さない。目をつぶってただ耐える。ざらざらしたクマ吉の舌が彼女の胸を這い滑る。舌には涎がたっぷりとついて彼女の胸をさらにぬめらせていく。

 クマ吉は口をすぼめて胸を吸う。それも一呼吸ごとに。その間も葵の白い乳房を舐め続ける。

 

 弱く、噛む。クマ吉が胸を。

 

「……ン」

 葵が唸った。痛みにも届かない弱い刺激が彼女の声を出させた。クマ吉はにやりとして手を葵の細い腰に回す。そしてがっしりとホールドしつつ自らへ押し付け始めた。葵も離れようと身を引くが、胸を吸われて止まる。

 ぐちゅぐちゅとわざとらしい音を出しながらクマ吉の舌による愛撫は続く。逃げようにも葵は腰をつかまれてうごけない。その間もクマ吉は舐める。

 

 リズミカルにクマ吉が葵の胸を噛み始めた。かといって強くはない、つまりそれは揉まれていることと変わりない。

「……っ」

 葵の顔に紅みが増した。恥ずかしさからくる紅潮とは別のものが彼女の反応として表れている。クマ吉は満を持してその乳首を舐める。

「あ、や」

 さすがに声を出す葵。身をおりつつもすぐに口を引き締めるがクマ吉は彼女の乳首を舌で絡めて離さない。もちろん胸を歯で揉むという絶技を駆使しつつ。

 

 葵がクマ吉の腕の中でわずかに震えながら歯を食いしばる。絶対に思い通りにならないとでも思っているのか、もっと純粋な対抗心か。それでもクマ吉は葵の胸を堪能していく。

 クマ吉が葵を舐めるたび、吸うたびに彼女の体が動く。それはだんだんと大きくなっていく動き。さらに彼女の肌に玉の汗が流れ、空いた左胸に線を残して汗が滑り落ちていく。

「も、もうや、やめなさっ」

 やめない。クマ吉はやめない。それどころか舌で乳首をビンタする。

 

 クマ吉は葵の腰から腕を解いて彼女のお尻へ手を伸ばした。そうやって凛にしたようにがっちりとお尻を両手でつかんで揉み始めた。凛と同じ方法だが凛と葵は体つきが違う。大人の体がクマ吉の手の中で弾力となってはずんでいた。

 お尻に性感帯などない。だが「お尻を触られる」という行為による背徳心が葵の精神を小さくえぐる。それも揉まれるたびに。

 

 クマ吉は葵の胸から口を離す。葵は荒い息を吐きながら葵は解放感を感じた。隙である。クマ吉は下を伸ばして彼女の乳首を下から舐める。

「ぁああ」

 ぞくぞくとしたものを感じて葵はのけぞる。胸は拘束から抜け出したが、変わらずお尻は揉まれている。彼女は弓なりに体をそらした、双丘が小さく揺れながら反る。

 クマ吉は下から葵の体を観察した。形のいい胸に、細い首筋。とても二児の母とは思えない。

 

 クマ吉の体に魔力が奔る。

「ふうううううう」

 風呂場の湯気を口の中に入れながらクマ吉は唸る。その股間ではむくむくと彼の肉棒が大きくなる。この場合の大きくなるというのは生理現象ではない。実際のその質量を魔力によって増やしていく。

 葵はお腹のあたりに何かが当たったと思うとビクリとして目をやる。クマの股間から伸びるバベルの塔が其処にあった。それは葵のお腹に先のピンクの部分を擦り付けながら成長していく。

「む、むりよ……さっきだって入らなかったじゃない」

 不安げな顔をして葵がクマ吉に目をやった。何されるかはわかる。一つになるのだ。だがこの大きなものを入れても耐えられるのだろうか。葵は背中に冷たいものを感じる。

 しかしそこはクマ吉である。さっきの反省を生かして策を考えてある。

 たしかに全部は入らない。それでも一部は入るだろう。先っぽだけでも世の男の大きさよりもはるかに大きいのだ。要するに、

「バックからいれるよっ」

 そういう結論である。

 

「きゃっ」

 クマ吉は葵の体を押すように起き上った。葵は後ろにふらついたがクマ吉が抱きかかえる。そしてクマ吉は彼女の首筋をぺろりと舐めた。葵は小さく唸る。だんだんと壁が崩されているような気持ちに彼女はさせられる。

 葵は肩を掴まれて後ろを向かされる、さあはやくすry¥るんだっささkp@sdかdまmflfまlsmぁsふぉぱsじょあそfjっさ貴様、よもやそこま

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ぐふふふふふ。そうして葵さんは後ろを向いたんだ。いやらしいお尻を僕に向けながらね。汗でぬれたお尻は照明のやわらかな光を反射している、これはお肌が水をはじいている証拠だ。なんて若いんだ。けしからん。

「さあ、はやく風呂の縁を掴んで腰を上げるんだっ。凛ちゃんがあれしてもいいの? あれだよホント、あれになってその……ぱんぱんだよ!!」

「!わっわかったわ……凛に、手を出さないで」

 そういって彼女は腰を持ち上げた。じゅるりと僕は口の中の唾を飲み込んで葵さんの腰を掴む。きゃっふううやわかーい。もみもみ。

「ふう、ふう」

 くーるにいこう。くーるに。焦ってはいけない、あせってはいけないんだ。

「きてっていてっよ」

 僕が望んだことじゃない。彼女が望んだことなんだ。葵さんは少し恥ずかしそうに言う。

「きて、ください」

 僕はいってないよ「ください」なんて、アレンジしてきたなんて、なんていやらしいんんだ。これはいけない人妻だからってこんな淫乱なのは絶対にいけない。教育してあげないと悪い人間に食べられちゃう。性的に(ちらっ)、性的に。

「ほう!」

 僕はそう勇ましく叫んで、彼女の股に愛の棒を突き刺す。全部は入らないから、入る分だけ。それでも彼女の割れ目は正直に僕の棒を締め付ける。あああああなんてしまりだ。た、まらに。ちがうよ、たまらない。

「おお、大ぎい……お、お願い、もっ、とゆっくり……お願い」

 葵さんがなにか言っているので。

「えっなに」

 と僕の棒をさらに奥へ入れながら耳を傾けてみた。

「…ひっ」

 ビクンと体をそらしていやらしく腰を振るだけで葵さんは何も言わない。もうこまったなあ、これじゃあもっと、もっと

 

 近付くしかないじゃないか。ふふ。

 

「やっ、だめ。そんなはやくっ……」

 ピストン運動が「偶然」したくなっただけでいやらしい気持ちは全くないんだ。こんな気持ちの時に「たまたま」葵さんと僕が一つになっているのが悪いんだ。さあもっと奥へ、もっと奥へ。腰を僕は動かす。

 

 ほう!ほう!

 

「やっあっ」

 色っぽい声をだしてよがる葵さん。僕がその聖なる棒を入れているからと言って、お尻を上下に動かしてペニスを先っぽから刺激するだなんてこれはもう犯罪だね。おしりぺんぺんの刑だよっ。

 

 ぱん、ぱーん

 

 人妻にくせに妙に張りのあるお尻に僕はお仕置きを与えたんだ。別にやりたくてやったわけじゃないよ。いやらしいのが悪いんだ。肌がすべすべできれいとか思ってないよ。全く思ってなよ。

「はあ、はあ、はあ。もっと腰を自分でうごかしてっ」

「え、えっ?」

 違うんだ、今のは違うよ。仮に僕の言った通り葵さんがさらに腰を動かしてもそれは彼女が自分でやったことであって僕には全く関係がないんだ。いやどちらかと言うと僕は被害者の可能性の方が高い気がするよ。誓えるよ、ニャンミちゃんの……いや僕の家に置いてあるパンツに誓って僕は潔白だ!。

「さ、はやく」

 ぱーんと葵さんのお尻を叩く僕。

「きゃいん!」

 きゃいん? 今葵さん「きゃいん」って言った? まるで犬みたいじゃないか興奮す……いや違う、僕はそんないやらしいことを望んだことは生まれて一回もないよ。だから今日が初めてさ。もっと、もあ。モア!

 

 ぱんぱーん

 

 ぐちゅぐちゅと葵さんの中をかきまぜながら僕はそのお尻を叩く。お猿さんのようにお尻を赤くして葵さんはぼくのペニスを刺激する、はあはあと葵さんは何も言わずに荒い息を吐くようになったよ。お風呂の縁にかけた手から力が抜けて落ちそうだ。危ない。

 そうして僕は彼女の両胸をがっしりとつかんだ。危ない危ない、やわらかい……い、いやここを掴んであげないと倒れちゃうからね、ついでにマッサージをしてあげよう。

 僕は葵さんのおっぱいのマッサージを始めた。「ここがいいの?」と耳元で聞くと、心なしか葵さんは頷いた気がする。あっここなんだね。なんか先っぽが他のところと比べて固いような気がしたんだけど。ここが凝っているんだね。大丈夫、指で重点的にほぐしてあげるよっ。

「……っ!……なっ。もっ……」

 僕は肉のたまった場所を手のひらで揉みながら、先っぽを指でくりくりと擦る。葵さんは身をゆすってきたけど。その瞬間に僕は腰をさらに彼女の奥へ差し込んだんだ、

「きゅう!」

 気持ち良さげ葵さんは声を上げる。もうここがいいの?。そうして僕はペニスを出し入れする。彼女の中はあったかい、お母さんってあったかいんだ。

 

 僕はさらに魔力を下半身に送る。ペニスを葵さんの中で限界まで肥大化させてみる。

「あ、あああ?」

 葵さんがたまらずに声を出してよがった。でも僕はあえてここで止めてみるんだ。ぴったりと動きを止める。

「……?」

 葵さんは顔を半分だけ後ろに向けてそのとろけた顔を僕に向ける。ぐふふふふ、僕はまったくいやらしい気持ちがあるわけじゃないよ。もう十分にお仕置きは済んだしここで、

「やめようかっ」

 といってあげた。葵さんは驚いた顔をして唇を噛んだ。そして――

 甘えるニャンミちゃん(ねこのように) 首を横にふった。

 

 ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

 

 僕は葵さんを突き上げる。ペニスが中でこすれて気持ちがいい。たまらず涎が出たから、仕方なく葵さんの背中を舐める。ああ、びっくびくしてる。

 腰を動かす僕。腰を動かす葵さん。僕たちは一つだ。コスモは本当にあったんだ。

 

「もっもっとぉ、おおきいのぉ」

 葵さんの変な声だ! しかたないなあ! 

「ほうほう!」

 おっぱいを揉みながら僕は葵さんの中をかきまぜる。そーれ、それ。

「だっだすよ!!」

「だめぇ! 『まだぁ』」

 葵さんはぼくにおねがいするだめだぼくはもうななんかさきっぽにあったかいものがあつまってきてだしたくてだしたくてしかたがない。

「いくおおお」

「もっとぉ!……もっとつよく」

 まだだめなのだめだしろいうみがみえるああすいせいかないやちがうなすいせんはもっとあかるいもんあああだしたいなあこれおおおいだひてくださいよ。

「あああぁ」

 たまったものが全て葵さんの中へ――入っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

「な、なんだって」

 葵さんと一緒にお風呂に入ってじゅるり。いや驚くべきことを僕は聞いた、もう一人子供がいるだなんて聞いてないよ。それはどこなの、教えて!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 衛宮切嗣は手に持ったハンバーガーを食べながら、ホテルに備え付けられたテレビを見ていた。テレビはアナウンサーが矢継ぎ早に昨日あったニュースを取り上げている。

 彼は魔術師である。それも今回の聖杯戦争に参加できるほどの手練れだ。かといって彼は「魔術師」として有名なのではない。普通の魔術師は「魔術」以外の物を忌嫌う。たとえば機械や科学といったものを軽蔑すらしているものもいる。

 彼はそんな魔術師の中で「魔術」を手段の一つ程度にしか思っていない「異端」である。彼はフリーランスの暗殺者としてその名を認知されている。「魔術師殺し」というのが彼の渾名だ。

 切嗣の殺し方はその場における最適な方法で行われる。ターゲットを飛行機ごと爆破したことさえある。そんな彼が今テレビにその冷たいまなざしを向けているのは情報収集のためだ。

 

 魔術とは秘匿されるべきものだ。それは全ての魔術師の共通認識といってよい。それがテレビに流れるわけもないが、今は状況が違った。聖杯戦争。その魔術師による殺し合いはどう隠しても痕跡が残る。

 

 殺人事件として報道されるか奇妙な事柄として報道されるかはわからない。だが、冬木市における報道は何かの手掛かりになる可能性を孕んでいる。切嗣はその小さなものでも利用しようとしている。

 

「それでは次のニュースです。今日未明冬木市において裸で路上を歩いていた二人組が逮捕されました。片方は年端もいかない少女で、あっ……失礼しました。今日未明に逮捕されたのはえっとクマ一匹? そして少女が一人保護されました?……」

 自分で読んでいて理解できない顔をしながらアナウンサーは原稿を読み上げる。

「……逮捕されたクマについてですが逃走しようとしたため、警察では発砲を行ったと発表がありました。しかし次のコマで治ったと…? と、とのことで警察では現在余罪を追及しています」

 テレビには保護された女の子の名前が映し出されて次のニュースに移った。

「さくら……」

 特に意味もなくテレビの文字を切嗣は読む。そうしてハンバーガーを口に入れ、テレビをリモコンで消した。

 

 どうやら情報になるようなことは何もないらしい。そう結論付けて切嗣は立ちあがり。部屋を出る。

 

 

 





改訂2014.6.17
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